モハメド・アリを追悼...セレブたちの相次ぐ投稿に、その偉大さを知る

ボクシング界の巨星モハメド・アリ氏が日本時間６月４日にお亡くなりになりました。デヴィッド・ベッカムやケンダル・ジェンナーらが、インスタグラムに追悼フォトを相次いで投稿し、冥福をお祈りしています。

「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と書かれたローブ。モハメド・アリ氏のボクシングスタイルを表現するものとして有名なこのフレーズは、日本でもさまざまな場面で使われるので、ボクシングに興味がなくてもアリ氏を知らなくても、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらはロンドンのO2アリーナで８月31日まで行われている、アリ氏のエキシビションに出展されています。

モハメド・アリ氏は1942年1月17日、アメリカのケンタッキー州の生まれ。本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア（Cassius Marcellus Clay, Jr.）といい、1964年に改宗した際、リングネームもカシアス・クレイからモハメド・アリに変えたのだそうです。
ちなみに筆者は、カシアス、という名前は沢木耕太郎氏の著作『一瞬の夏』というノンフィクションで知りました。ボクサー、カシアス内藤と名トレーナーであるエディ・タウンゼントを追ったこの作品、ボクシングに詳しくない方でもその世界に入り込めるのでおすすめです。

モハメド・アリ氏について、あるいはボクシングについては、他の詳しいサイトなどにお任せするとして、次のページではセレブたちの投稿を一部ご紹介します。

同じくスポーツをする者、として感じることがきっと多かったと思われるデヴィッド・ベッカムは、アリ氏の名言とともにこの写真を投稿。また、かつて握手を交わした際の写真も投稿していました。

アリ氏とベッカムの共通点として記憶に新しいのはロンドン・オリンピックの開会式。アリは1996年に開催されたアトランタ・オリンピックの最終聖火ランナーでした。病のために震えてしまう手で点火をしたそのシーンは、今でも語り草になっています。それから16年後の2012年、ロンドン・オリンピックで、ベッカムは聖火ランナー（聖火を運んだ船に乗っていたのですが）を務めたのですが、その開会式にはモハメド・アリも登場。2009年以来の公の場に登場ということもあって、会場中が大きなどよめきに包まれたのです。

女優のダイアン・クルーガーもこの１枚を投稿。身につけているEVERLAST（エヴァーラスト）は、モハメド・アリを始め、マイク・タイソンやジョージ・フォアマンなどの名だたる王者たちの愛用ブランドです。

朝起きて、訃報を知ったという女優のジーナ・ロドリゲス。人気テレビドラマ『ジェーン・ザ・ヴァージン』で知られる彼女は、「あなたが私に闘うことを教えてくれた。リングという場所で、だけではなく」とコメントを載せています。

印象的な構図の写真はケンダル・ジェンナーが投稿。今20歳の彼女にとって、すでにモハメド・アリは1981年に引退していたので、ケンダルが生まれた1995年には伝説の人。それでも彼女がこの１枚を投稿せずにはいられなかった、それくらい大きな大きな存在なのですよね。

モハメド・アリと2012年のオリンピック前に対面した時の写真を投稿したのは、元プロテニスプレーヤーのボリス・ベッカー。すでにかなり高齢だったアリを支えるようにして。ちなみに後ろにいるのはF１レーサーのルイス・ハミルトン、アリ氏の左隣はボクサーのウラジミール・クリチコです。

そして最後に、闘う男、モハメド・アリが優しい、チャーミングな表情を見せた２枚をご紹介。彼のウィキペディアによると、４度結婚をしていて、７人の娘と2人の息子がいるのだそう。

試合を前にした時期、自宅のベッドで笑顔を見せていたアリ。

世界はまた1人、偉大な人物を失ってしまいましたが、こうしてセレブのインスタ投稿を通じて、モハメド・アリという存在を思うことで、ご冥福をお祈りしたいと思います。