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思い出を刻む。旅するときの相棒小物たち【30代からの名品・愛されブランドのタイムレスピース Vol.22】

「どこかへ行きたい」「どこへ行こう?」旅はそう思いついた時から始まっている。行先と日程を決めて、リサーチして……。それだけで、心はもう日常から数センチ離れていってしまうもの。旅行好きはだから、実際に移動するときよりも長い時間を旅に費やしているような気がする。現地の気候、アクティビティをシミュレーションしながらワードローブやコスメを準備する。想像力で旅をするこの時が、実はいちばん盛り上がる、そんな人も多いだろう。クローゼットの中で待機しているスーツケースを取り出し、前の旅を思い出しながらの、楽しい旅じたくの時間。
旅と関わりの深いブランドといえば「ルイ・ヴィトン」。モノグラム・キャンバスのパスポートケースは、ラインとイニシャルでパーソナライズできる。パスポートケース(W10cm×H14cm×D2,5cm)¥51,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン) (c)LOUIS VUITTON MALLETIER
行く先が変われば、旅をする自分自身の心も、きっと毎回変わる。その変化を感じることが、日常を離れるという旅の醍醐味といえるかもしれない。だからこそ旅じたくの中に、「いつも持っていく、変わらない相棒」を持つことを今回は提案したい。旅の記憶は写真にも残せるけれど、モノには愛着として刻みこまれ、積み重なってゆくのだ。それは旅ごとに変わってゆく自分自身の記録装置になるように思う。パスポートケースやポーチ、スーツケースを、ちょっといいもの、ずっと使い続けるものに変えてみよう。それを始めるのに30代はちょうどいいタイミング。自分とともに育ってゆく旅の相棒は、ゆくゆくはかけがえのない、自分だけの色艶を持つだろうから。

【select point】
・リゾートでも都会でも、行先を選ばないシンプルでタイムレスなデザイン。
・ずっと使い続けられる耐久性と、持っていて嬉しい機能性を兼ね備えたものを。
・普段使いはしない。「旅の時にだけ」使うという特別感を楽しんで。

機能性とデザインの美しさが光るトラベルアイテムの名品5

【LOUIS VUITTON】 旅行用トランクの専門店として歴史を始めたルイ・ヴィトン。数々の名品スーツケース中の最新形は「ホライゾン」。美しいフォルムとデザインは、現代を代表するインダストリアル・デザイナー、マーク・ニューソンが手がけた。イニシャルとラインを入れられるパーソナライズサービスにも対応。 ホライゾン 50(W36cm×H50cm×D19cm)¥291,000/ルイ・ヴィトン 問)ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120−00~1854 (c)LOUIS VUITTON MALLETIER
【HERMÈS】 ネオプレン素材のポーチ「エルメス・ネオバン」に注目。防水性も高く、ビーチサイドにも安心して持っていける。軽量で、伸縮性があるのも嬉しいところ。鮮やかな発色は、荷物の中でも迷子にならず、旅の気分をぐっと盛り上げてくれそう。 ポーチ(W28cm×H20cm)¥34,000/エルメスジャポン(エルメス) 問)エルメスジャポン TEL03-3569-3300
【GUCCI】 クラシカルなGGパターンとウェブ ストライプの組み合わせが人気の「オフィディア」から、チェーンつきのウォレットを。中を開ければカードポケットや紙幣入れ、コインもしっかり収納できる。チェーンは斜めがけにもでき、取り外しもOK。スマートな機能性と、安心をくれるグッドデザイン。 ウォレット(W19cm×H10cm×D3,5cm)¥96,000/グッチ ジャパン(グッチ) 問)グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921
【GLOBE-TROTTER】 イギリスの名品、グローブ・トロッターのトラベルケース。軽量で丈夫なその素材は、“ヴァルカン・ファイバー”。特殊紙を重ねてコーティング、使うたびに味が出る。春夏のコレクションテーマはビーチサイドの生活をイメージした「リビエラ」。新色のオーシャンブルーは海の青と白いレザーベルトの組合せが爽やか。 トラベルケース(W55cm×H42cm×D18cm)*2月上旬展開予定¥215,000/グローブ・トロッター 銀座(グローブ・トロッター) 問)グローブ・トロッター 銀座 03-6161–1897 www.globe-trotter.com
【VALEXTRA】 1937年創業のミラノのラグジュアリーレザーブランドが手がけるシンプルでタイムレスなデザインのパスポートカバー。使い込むほど風合いの増すレザーは、まさに一生もの。美しいカラーバリエーションの豊富さも魅力だ。 パスポートホルダー(W10cm×H13.5cm)¥36,000/ 問)ヴァレクストラ・ジャパン TEL03-3401-8017
グローブ・トロッターは1897年、イギリスでデヴィット・ネルケンが創業。特殊紙を何層にも重ね、樹脂でコーティングした“ヴァルカン・ファイバー”は、「アルミより軽く、革よりも丈夫」、当時では最先端の素材だった。これを使用した軽量かつ堅牢なトラベルケースは、19世紀の冒険旅行時代から多くの探検家が愛用。王室やセレブリティたちの人生のパートナーとしても愛され、エリザベス女王は1947年の結婚の際、ロイヤルハネムーンのためにパイロットケースの特注品を贈られた。この“THE QUEEN CASE”は、現在も女王夫妻のお気に入りだそう。
エリザベス女王が愛用する「THE QEEN CASE」1947年のハネムーン以来、現在もロイヤルツアーで活躍中
グローブ・トロッターのトラベルケースは、創業以来、ほとんど変わらぬ製法で作られている。クラフトマンシップに裏打ちされた機能性はもちろん、旅にロマンがあった古き良き時代を思わせるクラシカルなデザインも心を捉えて離さない。中を開けると、仕切りやポケットのないシンプルな「箱」。自由に旅支度を整え、お土産のスペースを確保して……それはわくわくするような体験だ。旅に関するギアもさまざまに多様化した現代だが、グローブ・トロッター のトラベルケースと旅をする特別感は代え難い。次の旅を待つ間、家に置いておくときのたたずまいまで美しい。
1920年代のコレクションを復刻した「サファリ」。エレガントなムードがただよう
文・久保田梓美 撮影/富田春菜

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