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今回の税制改正では何が変わるの?【30代のための増税前セミナー①】

増税は何のためのもの? 優遇措置にはどんなものがあるの? 10月から施行予定の消費税10%。消費税アップの裏に隠れたお得ネタをもっと知りたい! 編集ちゃんまいがファイナンシャルプランナーの風呂内先生に聞きました。

教えてくれたのは…

ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢先生

独身時代に貯金80万円でマンションを衝動買いしたのを機にお金の勉強を始める。ウェブ連載のほか、雑誌やTVなど多方面で活躍。


『ほったらかしでもなぜか貯まる!』主婦の友社  1200円




増税後がお得な場合も。“2%UP”に振り回されず賢く買い物する方法とは

ちゃんまい

ちゃんまい せんせーい! あと少しで消費税が2%アップしちゃいます。国の財政が厳しいのはわかっているけれど、私のお財布もますます厳しくなる一方で……(涙)。


風呂内先生 今回の税制改正は“生活を豊かにするための増税”といわれ、保育・育児教育の無償化や老齢年金の補塡が同時に行われる予定です。


ちゃんまい そうなんですね。子どもやお年寄りの役に立つのはよいのですが、独身でアラサーの私にとってのメリットって……。せめて、最後の悪あがき的に増税前にあれもこれもと購入する私って心が狭い? それともあざとい?


風呂内先生 そんなことないですよ。ちゃんまいさんのような方の負担もちゃんと減らそうとキャッシュレス決済時のポイント還元が実施されたり「軽減税率」として税率が据え置きになるものもあるんです


ちゃんまい それは朗報です! ちなみに軽減税率が適用されるものには、どんなものが?


風呂内先生 食品や新聞の定期購読などが予定されています。


ちゃんまい うーん。ありがたいんだけど、ちょっと物足りない……。となるとやっぱり、ブランド品などの高額商品って増税前の今こそ買いどきじゃないですか!? マンションでも買ったほうがいいんじゃないかって真剣に考えてます(汗)。

ブランド品

風呂内先生 確かに、セールにもならないブランド品は今のほうが増税後より安く購入できますよね。その考えで車や住宅など100万、1千万単位の買い物だと2%の差は大きいから思い切って……と思いがちなのですがここは要注意! 焦って購入した結果、増税後のほうがお得だったなんてことになりかねません。


ちゃんまい えっ!? 


風呂内先生 たとえば自動車の場合、増税と同じタイミングで従来の自動車取得税が廃止され、燃費などによって税率が変わる「環境性能割」が導入される予定です。また、住宅ローン減税も控除期間の延長が決定されるなど、必ずしも増税前購入がよいとは言えないんです。


ちゃんまい なるほど。


風呂内先生 前回、増税が行われた2014年には増税後の買い控えが起こり、株価や土地の価格がガクンと落ちてしまったんです。その結果、土地やマンションなど不動産の価格が軒並み下がり、結果的に増税前よりもお買い得になったという現象も実際には起こりました。


ちゃんまい さっき先生が焦って買うな』とおっしゃったのはこうした前例があるからなんですね。


風呂内先生 そうなんです。不動産だけではなく、家電製品やドラッグストアなどで売っている日用品など2 %以上の値動きがあるものは慌てて買う必要はありません。化粧品もあれやこれやと多めに購入して、結局、使い切れずに無駄にしてしまっては元も子もなし。2%のためにいらないものを購入しては 98%は無駄になってしまいますから。


ちゃんまい 説得力あります。


風呂内先生 予算感を自分でしっかり持って、自分に必要なものを必要なときに必要なぶんだけ購入する。 それがなにより大切です。もちろん、頑張った自分へのご褒美として今まで我慢してきたブランド品を買うのも大切な相棒となるワンちゃんを飼うのもよしですよ。それだってちゃんまいさんが心豊かに生活するうえで必要なことですからね。


ちゃんまい 先生の話を聞いて気持ちが落ち着いてきました。では、今回の増税に伴い「買ってもいいもの」「買わないほうがいいもの」を次回じっくりと教えてください!

マネー君

税率が据え置きの商品

食品

精米、野菜、精肉、鮮魚、乳製品、パン類、菓子類などの食料品のほか、ミネラルウォーターやノンアルコールビールや甘酒、みりん風調味料などアルコール分1%未満の飲料、食用の氷など。また、テイクアウトや出前、学校給食、有料老人ホームで提供される食事、ホテルや旅館の客室冷蔵庫内の飲料、果物狩りで購入した果物の購入。なお、外食やケータリングなどは対象外。


定期購読の新聞

一定の題号を用い、政治、経済、社会、文化などに関する一般社会的事実を掲載する週2回以上発行される定期購読の新聞。電子版の新聞やコンビニなどで販売される新聞は対象外。

増税前に買うべきものの3ポイント

【消費の足が早くないもの】
期限がなく使えるものや長期間、保存のきくもの。逆にそうでない場合は使い切る前に消費期限を迎え、無駄になる可能性も。

【比較的高額なもの】
2%の差額が大きい、値の張るもの。これまで欲しくても購入を見送っていたものに関しては増税前のほうがお得感あり。

【価格変動しづらいもの】
ブランド品や百貨店などでしか取り扱っていないもの。セール対象外のものなど価格の変動がない商品は買ってよし。

イラスト/小迎裕美子 取材・文/堀 朋子