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【WEB限定】元宝塚花組トップスター明日海りおさんが語る「これまで」と「これから」

元・宝塚花組トップスター明日海りおさんがBAILAに語ってくれたこと

宝塚歌劇団花組トップスターとして伝説的な人気を誇ってきた明日海りおさん。昨年11月に退団し、新たな道で活動をスタートさせた彼女が、ついにBAILA6月号に登場! 
長時間のインタビューにも、丁寧にお話を続けてくださった明日海さん。その思いを届けたく本誌に載せきれなかったWEB限定のアザーカット&言葉の一部をご紹介します。
お届けするのは、「夢への一歩&下級生時代」と「退団&その後の毎日」について!

元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおさん

●あすみ りお 1985年6月26日生まれ、静岡県出身。2003年、宝塚歌劇団に入団。2012年、月 組の準トップ、2014年、花組のトップスターに就任。2019年『A Fairy Taleー青い薔薇の精ー』『シャルム!』で東京千秋楽で退団。 映画『ムーラン』日本版(近日公開) のヒロイン役声優に初挑戦。

「夢への一歩&下級生時代」

ーータカラジェンヌを志したきっかけは?

幼い頃は、習い事の発表会での、あのちょっとドキドキする感じが好きだったんです。バレエとピアノを習っていて、身体を動かすことが好きな子どもでした。宝塚を好きになったのは中学3年生のとき。友達から借りたビデオテープを観て、一気に夢中になりました。憧れたのは最初から男役です。宝塚音楽学校を受験できるチャンスは、中学3年から高校3年までの4回のみ。両親には受験を反対されましたが、泣いて泣いてお願いして、泣きすぎて熱まで出して(笑)。両親も、最後はあきれられながらも受験を許してくれました。ひと言に受験といっても、もちろんお金もかかるわけですが、当時はそんなことにも考えが及ばなかったなぁ……。ただただ、子どもだったんですよね。あのときの両親の決断には本当に感謝しています。

ーー夢を叶えて入団。下級生時代はどんな毎日でしたか?

舞台に立ってから3年目くらいまでは、舞台の基本やマナー、宝塚の生徒としての舞台への考え方などを実践を通して学んでいきました。化粧、しぐさ、髪型など上級生がイチから実際にやってくださるのですが、教わったことの意味が最初はわからなくても、年数を重ねると「あの時は、こういうことを言ってくれていたんだな」と、答え合わせをしていくように分かるときが来る。下級生だけでなく上級生も、みんなが失敗しながらも少しずつ成長していく。宝塚は、みんなで育て合う、家族みたいな集団なんです。そんな中、ライバルのような存在もあらわれて。相手はそのときどきで、先輩だったり、後輩だったり。結局は自分自身がライバルなんだと気付いたりもして……。日々めまぐるしく大変な時期でしたが、だからこそ、「舞台が好き」という気持ちを忘れないようにしていました。

ーー下級生の頃から夢はトップスター?

当時は本当にいっぱいいっぱいで、そんなことは考えもしませんでしたね。いただいた役に実力が見合ってないのではないか、という不安を常に感じながらも、もうとにかく目の前の舞台に必死。でもそんな日々を続けているうちに、どんどんお芝居が好きになって、自分がその作品の中で「なくてはならない存在」になりたい、と強く思うようになっていきました。

「退団&その後の毎日」

ーー退団が決まってから千秋楽までの心境とは?

退団が決まったトップスターは取材や撮影も含めとにかくやることが多いので、最初は実感がわかなくて。退団の決まったトップさんの一番カッコいい居方とは?とひたすら考えたり、かなり遠回りしたところからでしたね。舞台ではやはり、最高のパフォーマンスを求め続けました。千秋楽まで技術を極めないと!という気持ちでいました。そしてやはり大きかったのは、ファンの方々の存在。本当に本当に温かくて、これでもかというくらい温かく送り出してくれたので、やり切ったという思いになれました。本当に、ありがたかったです。

ーー退団後、宝塚を観劇しましたか?

はい。どこの組にも関わりがあるので、行ける公演はすべて観に行きました。生のオーケストラの音楽が流れる中、お客さんの拍手に包まれる……劇場という空間にいると、気持ちが上がります! やっぱり感激しますね。
外から見ると、舞台人の熱量が大事だなと改めて感じました。役者の高揚、心で思うこと、情熱が感動につながっていく。もう倒れてもいい!ぐらいの熱量で演じる人にはブラボー! と拍手を送りたくなります。家族目線で観てしまうんですかね。純粋にファンとしての目線もあるかもしれません。

ーー現在の心境は?

これからも、やっぱり私は好きなことを続けていきたい。大好きなファンのみなさん……こう言うと恩着せがましく聞こえてしまうかもしれませんが、楽しみにしてくださる人がいるなら、これからもずっと、その思いに応えていきたい。本当に、まだまだ始まったばかりですが、宝塚でもいろいろなことが起こるたびに成長していけたように、どこまでも進化していきたいと思っています。

5月12日(火)発売のBAILA6月号では、準トップスター時代や、組み替え時、トップスター時代の心境や、退団にまつわるエピソード、そして現在の暮らしや仕事、ファッション事情など、“今、気になること”を直撃。丁寧に語ってくれた言葉を、お届けしています。撮影では、まったく異なる印象のコーディネート2パターンに挑戦!今だけの表情、さすがの身のこなしは必見です!

ワンピース ¥99000/アレキサンダーワン

撮影/八木 淳〈SIGNO〉 ヘア&メイク/平山直樹 スタイリスト/大沼こずえ〈eleven.〉 取材・文/櫻木えみ 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉

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