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痔のタイプによってはガン化するって本当ですか?【医師が回答!30代の痔】

30代のお尻悩み&疑問に、医師がお答え! 今回は、痔の疑いを放置した場合に起こりうることについて伺いました。

痔を放置していると、どんな怖いことになる可能性があるの?

痔を放置するとどうなる?

30代女性のお悩み&疑問

・「切れ痔なのか、ときどき出血がある。市販の痔の薬を買って、たまに塗ってはやり過ごしている。場所が場所だけに病院に行くのはちょっと……。このままたまに市販薬を塗る程度で悪化しなければいいなぁと」


・「会社の痔で悩む男性社員が『痔はガンになる可能性もある怖い病気だよ』と話していてビックリ。本当に!?」

30代女性で悩む人も多い痔。痔の疑いがあってもスルーしている……そんな場合に起こりうる可能性について、専門医にお聞きしました!

医師のお答え!

【監修】寺田俊明先生 「寺田病院」理事長/院長/胃・大腸肛門病センター長

【監修】寺田俊明先生 「寺田病院」理事長/院長/胃・大腸肛門病センター長


<プロフィール>東京医科大学卒業後、三井記念病院(千代田区)外科研修医を経て亀田総合病院(鴨川)消化器科にて内視鏡をはじめ多種にわたる検査を習得。その後、 大腸・肛門病の専門病院である東葛辻仲病院(我孫子)にて肛門疾患の手術全般を学んだ後、寺田病院 副院長、胃・大腸肛門病センター長として赴任。現在、理事長・院長、胃・大腸肛門病センター長を兼任。

痔瘻(あな痔)はまれにガン化する可能性もある

痔瘻(いわゆる あな痔)が進行し、ばい菌が入って炎症を繰り返し起こすうちに、まれにガン化することもあるのです。

 

痔瘻がどんどん枝分かれし悪化し、20〜30年放置するうちにガンを発症するケースです。

 

痔瘻かなと気になったり、気づいた場合は、病院できちんと治療しましょう。

 

肛門から出血があったら大腸ガンの検査もきちんと受けて

痔かも?と思ったらガン検査も

痔瘻(いわゆる あな痔)以外の痔、患者数の多い痔核(いわゆる イボ痔)や裂肛(いわゆる 切れ痔)は放置しておいてもガン化することはありません。

 

ただし、出血があったから「痔かな?」と自己診断をするのはやめましょう。

 

肛門からの出血、下腹部痛、便秘などの症状から痔だと思っていた人が、実は大腸ガンだったというケースも少なくないからです。肛門も直腸も腸も、出血するときの出口は一緒。そのため、出血の出どころを自分で見極めることは難しいのです。

 

当院では大腸の検査も行っていますが、多くの肛門科では腸にガンがあるかどうかの検査までは行っておらず、痔の検査のみとなります。肛門科で痔の診断を受けても、大腸ガンではないと確定したことにはならないのです。

 

ですから、痔の治療とは別に、きちんと大腸ガンの検査を受けて、ガンの可能性を否定しておきましょう。

便を調べる大腸ガン検査では、ガンが進行していても7割しか陽性が出ないと言われていますので、出血がある場合は、きちんとカメラで大腸を検査してもらうことも必要です。

 

大腸ガンが人の命を奪うことは、残念ながら、今の時代では起こりうることです。血便をただの便秘、ただの痔だと思っていたら命に関わる病気だったということもあるのです。

肛門から出血したら、大腸の検査でガンの可能性をきちんと潰しておきましょう。

出血がみられる場合は、肛門だけでなく、大腸の検査もきちんと受けておくと安心ですね。

取材・文/高見澤恵美 企画/斉藤壮一郎〈BAILA〉

【30代の痔のお悩み】どんな原因で痔になるの?予防方法は?治し方は? 専門医が回答!

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