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世界の映画祭で賞を総なめ。アカデミー賞の期待も高まる『ミナリ』をレビュー!【30代のシネマナビ】

海外エンタメ好きなライター・今 祥枝が、30代女性におすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、1980年代のアメリカで生きる韓国人移民家族の物語『ミナリ』をご紹介します。世界の映画祭で賞を総なめし、その勢いでアカデミー賞への期待も高まっている本作品をお見逃しなく!

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今 祥枝

今 祥枝


海外エンタメが大好きなライター。一年365日、映画&ドラマざんまいの日々。

『ミナリ』

©2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.

『ミナリ』

近年、ハリウッドではアジア系の才能が際立っている。韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンによる半自伝的な『ミナリ』もまた、そうした流れの最先端を行く作品だ。

1980年代、アメリカはアーカンソー州の高原にやってきた、韓国人移民の4人家族。夫ジェイコブは、この何もない土地で韓国野菜を栽培して成功することを夢見ている。だが、長女アンと心臓に病を抱えるデビッドの、二人の子どもたちのことを心配する妻モニカは不満顔だ。

案の定、計画は思いどおりにはいかず、毎日夫婦ゲンカばかり。たまりかねたモニカは、韓国から母親を呼び寄せて子どもたちの世話をしてもらうことにする。ちょっと変わったおばあちゃんが加わり、一家は暮らしを好転させようと奮闘するが……。

次々と困難に見舞われて、夫婦の思いはすれ違っていく。それでも、子どもたちはおばあちゃんと一緒に散歩をしたり、ふざけあったりしながら日々をそれなりに楽しく過ごしている。そんな日常の風景は、誰にとっても身近なものがあるはず。

タイトルのミナリとは、韓国語で香味野菜の「セリ」のこと。みずみずしく生命力にあふれたセリを川辺に摘みに行く、おばあちゃんとデビッドに降り注ぐ陽の光が、あまりにも優しくて胸が熱くなる。いいときも悪いときも、ぶつかったり助け合ったりしながら、何よりも大切な存在。それが家族なのだ。

ジェイコブ役は、人気TVドラマ「ウォーキング・デッド」や『バーニング劇場版』の韓国系アメリカ人俳優、スティーヴン・ユァン。モニカ役のハン・イェリ、おばあちゃん役のユン・ヨジョンら韓国のベテラン女優陣と、まったくの新人である子役二人の伸びやかな演技のアンサンブルも心地よい。

脚本・監督/リー・アイザック・チョン

出演/スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ

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イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年4月号掲載

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