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人気ドラマの脚本家・西荻弓絵が原作! ミステリー漫画『相続探偵』をレビュー【30代女子のおすすめコミック】

漫画を愛するライター・中川 薫がバイラ女子におすすめの漫画をピックアップ! 今回は、人気ドラマ「SPEC」や「妖怪シェアハウス」の脚本家・西荻弓絵原作の遺産をめぐる“相続トラブル”をテーマにしたミステリー作品『相続探偵』をご紹介します。

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中川 薫

中川 薫


漫画、酒、旅、K-POP好きの雑食ライター。最近、ホテルでのオンラインライブ観賞が激増。よき。

西荻弓絵作 幾田羊画 『相続探偵』

©西荻弓絵、幾田羊/講談社 


主人公・灰江は相続トラブルを専門とする探偵。元弁護士の経験を生かし、故人の遺志を正しく伝えるために日夜奮闘……と書くと、使命感と正義感に満ちた人物のようだが、そうでもない。雑な経営によって事務所は火の車、スタッフ使いも荒い。コーヒー豆をぼりぼりと食べ、「元カノが言うには……」という、往年の名作『刑事コロンボ』に影響されていると思しき口グセが、頼りないけど憎めないキャラクターなのだ。彼が挑む最初のエピソードは、老ミステリー作家が3人の娘、秘書らに向けて遺した“ビデオ遺言”。巧妙に隠された伏線をテンポよく、見事に回収していく展開は、まるでドラマを見ているよう……と思ったら、原作者は人気ドラマ「SPEC」や「妖怪シェアハウス」の脚本家。どうりで主人公が変、いや、キャラが立っている。灰江と働くスタッフも小心者の元科捜研、マシン好きな元医大生などくせものぞろいで期待大だ。

コロナ禍の生活はまだまだ続く。明るくて力があって、少しだけためになるミステリー作品はいかが?

高齢化社会の日本。遺産をめぐる熾烈な“争族”に呼び寄せられる灰江七生は、相続にまつわるトラブル専門の探偵だ。ハイエナのごとき野性の嗅覚で事件を解決するが……。『相続探偵』

『相続探偵』
西荻弓絵作 幾田羊画 
講談社 1巻〜  715円 5月21日発売

高齢化社会の日本。遺産をめぐる熾烈な“争族”に呼び寄せられる灰江七生は、相続にまつわるトラブル専門の探偵だ。ハイエナのごとき野性の嗅覚で事件を解決するが……。

漫画好きならこれも必読!

『急がなくてもよいことを』ひうち棚著

『急がなくてもよいことを』
ひうち棚著
KADOKAWA 全1巻 1100円

あなたの「昔」も「未来」もきっとここにある
給食を食べるのが遅いあの子。結婚1年目に夫婦が見た景色。家族で見た海の情景。日常を丁寧に綴った珠玉の漫画エッセイ。

イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年6月号掲載

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