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闘病中の友人を応援したい。相手に負担を感じさせないためには?【BAILA本誌連載「松岡修造、指南!燃やせ!君のモチベーション」】

やる気はまず“コトバ”から! 実は誰よりもネガティブだという、日本一熱い男・松岡修造さんが、読者のお悩みにお答えする、BAILA本誌の大人気連載。今回は、闘病生活を送っている友人への応援方法をアドバイスしていただきました。

【今月の修造ワード】応援することは信じること

松岡修造がお悩みにアドバイス

応援の気持ちを伝える難しさを感じたことがありますか?


「友人が闘病生活を送っています。力になり応援したいのですがどんな言葉をかけていいか悩んでいます。病状が詳しくわからないので、相手に負担をかけたり失礼にあたってはと心配です。考えるほど自分の語彙力のなさに心が無力感でいっぱいになります」(32歳・建築事務)

【松岡さん】
友人思いの優しい方ですね。僕も語彙力のなさをいつも感じています。ただ一方で、多くの言葉を知っていたり、そのときに応じた言葉を選ぶ力に長けていなくても人に思いが伝わるときには伝わる経験もしてきました。だから語彙力不足だけを見つめて無力感にさいなまれる必要はないと思います。

闘病中の友人を応援したいと考えたとき、僕が大切にしているのは信じること。よい方向に向かってもそうでなくても、その人のすべてを受け入れて信じることを心がけています。なぜなら僕自身が最も力をもらった応援だから。テニスの現役時代に大きなケガをしたとき、いちばんの応援を父からもらいました。父は厳しい人でしたが、ケガをしてつらいなか一所懸命過ごしている僕を見て、一度も「頑張れ」という言葉をかけなかった。それが僕にとっていちばんの応援でした。そのときは言葉じゃなかったんです。無言の応援に「絶対に戻れる。治る。できる」と息子を信じる力を僕は強く感じました。父との会話で心に残っているのは「そのひざ、わしが代われるものだったら代わってやりたい」とぽつりと言ってくれたこと。父がそのような言葉をくれたのは、僕を信じていちばん近くで見てくれていたからでしょう。

【今月の修造ワード】応援することは信じること

その時々や状況によって応援の伝わり方は違うし、友人とそこまでの関係性を育むのは難しいかもしれません。でも相手がどんな励ましが欲しいかを感じるためにできることは、話を聞いて、相手を知ることだと思います。だから僕は、相手が話したいと思ったタイミングで話しだせる空気感をつくることを大切にしています。方法は色々ありますが、僕の場合は、可能であれば短い時間でなるべく何度も接することが多いです。メールでもお見舞いに行くとしても短く、いつも気にかけていることが伝わればと思っています。その際、会話が途切れることや沈黙を恐れません。話をしていない部分も会話の一部だと思えば、その時間も相手が次に入りやすくなる空気感に変わる気がするんです。ただそばにいる、近くに感じられることが力になることもある。相手が弱いときに寄り添い、信じて、すべてを受け入れることが僕の応援のひとつの伝え方なんです。

もちろん相手の状況によって受け取られ方が異なると心配になる気持ちもわかります。でも必要以上に悩まずに、相手を信じて大きな心で受け入れて包んであげてほしい。きっとあなたが友人を思う温かい気持ちは言葉で表さなくても自然と伝わっていると思いますよ!

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松岡 修造(まつおか しゅうぞう)

松岡 修造(まつおか しゅうぞう)


’95年にウィンブルドンでベスト8に進出するなど、日本を代表するプロテニスプレイヤーとして活躍。現在は、テニス界の発展に尽くす一方、スポーツキャスターなどメディアでも幅広く活躍中。本誌連載を一冊にまとめた単行本『ネガティブが人を強くする!修造流脳内変換術』(集英社)が好評発売中。

撮影/中村和孝 ヘア&メイク/大和田一美・井草真理子〈APREA〉 スタイリスト/中原正登〈FOURTEEN〉 イラスト/佐藤ワカナ  構成・原文/佐久間知子 企画/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2021年10月号掲載

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