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【働く女性のヒット商品ストーリー⑥】セルフケアの大切さを知ってもらいたい。「WRAY」のユニークな取り組みとは?

「こんなものが欲しかった」。思わずそう声を上げたくなるヒット商品の数々は、実は、バイラ世代の女性たちが多くの壁や苦悩を乗り越えた末に生み出したものでした。谷内侑希子さんが経営する「株式会社WRAY」は女性を労るインナーウェアやスキンケアなどを展開。自分の体をもっとケアしてほしいとの想いから、社内にもユニークな制度を導入しているのだそう。

株式会社WRAY 谷内侑希子さん(代表取締役 37歳)

大学卒業後、2007年にゴールドマン・サックス証券に入社。2012年に第1子を出産し、2年間海外在住。帰国後はコンサルティング会社、PR会社を経て2020年4月に「WRAY」を立ち上げた。

株式会社WRAY 谷内侑希子さん(代表取締役 37歳)

WRAY シークレットシルクソックス
靴を脱ぐ場面でも恥ずかしくない、外から見えない5本指靴下。大人気で欠品したことも。吸湿性・通気性・保温性に優れたシルク製で蒸れにくく、汗による足先の冷えやにおいのトラブルも防ぐ。心地いいフィット感にも徹底的にこだわった

「WRAY」をきっかけに、セルフケアの大切さを知ってもらいたい

自分をケアしているという前向きな気持ちになってほしい

昼夜問わず働いていた20代前半のときに生理不順に直面。第2子出産後の30代半ばにはPMSが強くなるなど、ライフステージが変化し、自分の体の優先順位を下げたことをきっかけに、ダイレクトに悪影響が出るようになったという谷内さん。自分のようにホルモンバランスや体調のリズムに悩みを抱える女性たちの活躍をサポートするため、何かできないかと考えて立ち上げたのが「WRAY」。インナーケア、スキンケア、ライフスタイル、アパレルの4つのカテゴリーを展開している。

「心がけているのはどのカテゴリーもまんべんなく、偏らないようにすること。私が目指しているのは女性を360度多角的にサポートできるウェルネスライフスタイルブランドなので、日常生活のいろんな場所に、セルフケアのための『WRAY』のロゴが目につく状態を目指しています」  

取材中、谷内さんの口から何度も出たのが「きっかけ」というワード。キャリアや子育ての過程で自分の優先順位を下げてしまいがちな女性たちが、「WRAY」をきっかけに自分を見つめ直し、自分のために行動を起こしているという前向きな気持ちになってほしいと熱く語る。

「特に目指しているのが婦人科に定期的に足を運んでもらうこと。うちではセルフケアアイテムを扱っていますが、それだけではどうにもできないこともあります。婦人科に通えばPMSを軽減できる可能性がありますし、ピルにもいろんな種類がある。皮膚科を併設していたりオンライン診療をしている病院もあるので、『ちょっとおかしいな?』と感じたときに歯医者さんと同じように通う習慣をつけてほしいと願っています」  

WRAYは子どもを持つママが多い会社のため、社員には週1回1時間、勤務中に自分を物理的にケアできる時間を設けているのも魅力的。

「エステでもマッサージでもジム通いでもいい。自分の体をよくすることを自分たちが知らなければいけないので、これも仕事のうちだと思っています。インスタグラムではお客さまからご意見をお聞きする『INSIDE WRAY』という承認制コミュニティをつくっているのですが、商品開発に興味がある方にメンバーとして加わってもらい、新たに3商品の開発も進行中。育児などで今就労していない方や副業に興味がある方にも参加いただいています。私自身、第1子出産後に2年間専業主婦を経験したこともあり、ブランドのサブテーマとして女性のキャリアも積極的に支援していきたいです」

シーンや気分に合わせて選べるオーガニックハーブティー

シーンや気分に合わせて選べるオーガニックハーブティー

谷内侑希子さん

冷えやすいお腹や腰、お尻をしっかりカバーでき、服に響かない超薄手腹巻きのシルクウォーマー。「INSIDE WRAY」から出た意見を受け、股上を2㎝長く改良しおへそが隠れる丈に

ファッションに合わせやすいリブ仕様のシークレット5本指靴下

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Q.仕事で大切にしていることは?

1.立ち止まり、考える時間を確保 2.会社のポリシーを指さし確認 3.周りの人の思いに耳を傾ける
物事を次々決定するスピード感も大切ですが、今後の方向性や採用に関することなど、じっくり考えたほうがいいなと感じたらあえてスケジュールに組み込むようにしています。質のいいものづくりをすることやお客さまの声を聞くことなど、会社として大切にしているポリシーを守ることは必須条件。チームで仕事をする上では、考えを一方的に伝えるのではなく「みんなはどう思う?」と聞くよう心がけています

撮影/木村 敦 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2021年12月号掲載

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