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【逃げ恥・ドラマ化・大成功!】海野つなみさんの魅力って?

「この人、好き…!」と思うともっと知りたくなるのは当然だと思いますが、私の場合も「この人(の漫画)、好き…!」と思うといてもたってもいられず、デビュー作から最新作まで即購入。既刊本がたくさんあるほど「どうして今まで知らなかったんだろう!?」という後悔と「これからこの人の作品をこれだけ読めるの!?」という喜びで胸がいっぱいになります。

10年くらい前、「回転銀河」連載中に出会った海野つなみさんも、そんな漫画家さんのひとり。

放映中のドラマが大好評! 「逃げるは恥だが役に立つ」の作者です。
みくり役が新垣結衣ちゃん、平匡役が星野源さん。ピッタリすぎる配役!
夫=雇用主、妻=従業員。職ナシみくりが見つけたのは、就職としての契約結婚だった! 女性経験のない平匡さん&妄想癖のあるみくり(この妄想が可愛くて楽しい)の2人が、契約関係から気付けば本当の恋愛関係に…という話。

「高台家の人々」の木絵や「逃げ恥」のみくりのように、主人公の妄想だけでかなりのページをさき、またそこが面白い漫画ってスゴイ。

ドラマは初回放送後から大反響! 新垣さん、星野さんの二人の空気感が本当に可愛くて、編集部にも毎回ムズキュンしているファン多し。石田ゆり子さんの百合ちゃん、古田新太さんの沼田さんも、も~ピッタリすぎるぞ! 発売中のバイラ12月号には星野源さんのインタビューも載っていますので、チェックしてみてください。
ひとつのエピソードだけ読んでも面白いですが、全巻通して読むとさらにぐっときます
2003年に連載を開始した「回転銀河」は、回ごとに違う人物に焦点を当てたオムニバス形式。恋愛が中心ではありますが、人の心の動きや気付き、思春期特有の揺れる感情が丁寧に描かれていて、すごく好きな漫画です。

”美しき悪魔”天野兄弟の回、ではなくその天野兄弟には歯牙にもかけられていない、地味な手芸部部長の一日を描いた「わたしの一日(KC KISS5巻収録)」が良い。そうそう、漫画の主人公やヒロインにはなれない地味な高校生だって、毎日なかなか楽しいよね、って感じ。
要所にはさまれるマザー・グースの詩も雰囲気にぴったり
「小公女」をSF風にアレンジした「小煌女」は、連載当初「SFかあ、あまり好きじゃないんだけどな」と思っていた自分に喝を入れたい。

未来の地球、英国自治区の寄宿学校に、トアンという惑星から王女が留学(亡命)してきたことからストーリーはどんどん展開。住み込みのメイド・サリーと王女ジノンの友情やそれぞれの恋愛話にも引き込まれますが、寄宿学校・ベネディクト女学校生徒のみんながただワイワイ話しているシーンも好き。自分がずっと共学人生だったので、女子しかいない学校(しかも寄宿)の雰囲気に惹かれるのかもしれません。
ちょっと、いえ、まあまあエロいです
アンデルセン童話「豚飼い王子」を海野さんがアレンジしたら…? 大人度はぐんと高く、そしてめちゃくちゃロマンチックに! 紹介文で「恋と愛欲のファンタジー」と書かれているのを見ましたが、なかなかにすごい文言ですね(笑)でも、合ってます。

金曜の夜、非日常な甘い気持ちに浸りたいときにオススメ。
一遍ごとにテイストが全く違って、全部いい
まだまだたくさんご紹介したいタイトルがあるのですが、最後は海野さんの作品集「ツナミックス」を。この1巻に入っている「世界の終わりに君を想う」が、読み終えてすぐまた戻って読み直すくらい、強烈でした。

中学時代に同級生だった47人の高校一年生が、そろって集団飛び降り自殺をするところから物語は始まり、ページが進むにつれて時系列はさかのぼっていきます。何故みんなで手をつないで学校の屋上から飛び降りたのか、だんだんと見えてくる様子にゾクゾク。集団心理って怖い。

ご本人は「忠臣蔵をモチーフに自分が描くなら…と想像をふくらませた」と書かれていましたが、最後のコマがせつなくて…

日常からSF、童話の世界と舞台はガラリと変わっても、どの漫画も絶対にハズレなし。気になったらぜひ、手にとってみてください。(やまみ)