月もあと少し、来期に向けて仕事も頑張りたいバイラーズの大和田です。
4月から新しい部署、職場で迎える方もいるでしょう。フリーランスの人にとっても新しい日々が始まります。それぞれ頑張りたい時だからこそ、ご紹介したい本があります。
今回はビジネス書のご紹介です。この本は仕事、特に市場についての内容ですが、物事の考え方など新しいユニークな視点で書かれていますので、個人の企画などにも参考になるのではないかと思います。ビジネス書というと難しいイメージですが、身近な実例ががたくさん示されていてイメージしやすく面白い本です。
著:W・チャン・キム『ブルー・オーシャン戦略競争のない世界を創造する』 (Harvard Business Review Press)

ブルーオーシャン・レッドオーシャン、という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ブルーオーシャンとは競合他社のいない一人勝ちのような状態になっている市場のこと。一方、レッドオーシャンとは、競合がひしめき合う激しい競争状態にある既存の市場のことです。
会社員、フリーランスの方、経営者の方誰にでもいえることですが、自分が今いる市場で自分はどうのように考え活躍するべきか、それを説いてくれているのがこの本です。例えば、現代のアパレル業界を例にとってみます。A.どこでもいいのでアパレルを思い浮かべてください。B.UNIQLO

A.あなたが決めたアパレル B.UNIQLOの それぞれの戦略キャンパスを描いてみます。
両者を比較するとB.UNIQLOは洋服は高い(以前は安価なのが売りでしたが時代を経て変化しています)
UNIQLOは「ヒートテック」、「エアリズム」という機能性を持たせた衣類を毎年出しています。
A.あなたが決めたアパレルは、仮に30代向けの洋服をターゲットにしているとする。決まった人に販売、顧客が限定される。一方、B.UNIQLOは年齢、性別、人種などでターゲットを選んでいません。ファッションにおいてターゲットを選定しないのは、ありえないという概念を取り除いた革新的でユニークな考え方です。あらゆる人がターゲットであり顧客である。ファッションアパレル産業においては、特定の顧客層をターゲットに販売をする、の常識を変えて新たな市場を創造しました。
自分の業界において何かを「取り除く」・「減らす」・「増やす」・あるいは「付け加える」を行ってみるというものです。
ここではUNIQLOを例に出しましたが、UNIQLOは戦略キャンパスにおいて価値を付け加えました。ここでいう価値は、洋服に機能性を持たせること「ヒートテック」は冬に必要な衣類としての認知を得ました。誰もが、UNIQLOに行けば下着から会社用の服、スーツ、キャンプ用の服など必要な物が手に入るデパートとして認識されています。
ここで、UNIQLOに行けば何でもそろうという認識と価値が出来上がりました。
仕事に置き換えて
市場規模ではないにしても、今自分が行っている仕事、業界で、代替えについて考え、補完となるサービス・ものを見つけ感性・機能・志向を変えてみる。そして、時代ごとのトレンドを学んでみると仕事に生かせるヒントが見つかるかもしれません。
続編の『ブルー・オーシャン・シフト 』もあわせて読むとより理解が深まります。

