ランバン エクラ・ドゥ・アルページュ オード パルファム
「愛」をテーマにしたモダンなクリエーションで20年のロングセラーを誇り、世代を問わず愛される名香、ランバン「エクラ・ドゥ・アルページュ」。ボトルに描かれたジャンヌ・ランバンと娘のアイコニックなロゴによって、母から娘への無条件の愛を表現。また、トップに輝くストーンをあしらったジュエリーのようなボトルには、ふたつのリングが飾られており、ランバンの伝統と未来、2人の愛のシンボルとなっている。“受け継がれること”をキーワードに、神崎さんに伺う、香りとの向き合い方。
私が生まれてから初めて触れた美容はフレグランスだったんです。母が香水瓶を並べて置いていて、幼いながらもそのボトル達を見て“なんて美しいんだろう”と。小さい頃って、お母さんのお化粧やパウダーの香りが苦手だったという人も多いけど、私はその香りが大好きで。フレグランスコーナーは夢のような空間でした。香りをまとう母の姿も好きで、普段の母は家事をするから着飾っていないんだけど、香りをまとっているときはすごくキレイだった。香りって見えるんだなって。もちろん、実際は目に見えないものだけど、子供ながらにその奥にあるものを見ていたというか。だから今でも、香りを美しくまとっている方に出会うと、美しいなと思います。
それが美容にまつわる最初の記憶だったからか、私にとって香りは今でも特別で、大好きなもの。見えない美しさを添えたくてまとうときもあれば、自分を元気付けたり自分に足りない部分を補うためや、自分が自分であるために香らせたり。色々な香りのパワーと魅力を感じながら、日々まとっています。一言で言えない存在ではあるけれど、目に見えるものばかりに価値がおかれることの多い今の時代だからこそ、香りの持つ目に見えない、けれど圧倒的な美しさに魅了されるし、その魅力を強く感じています。
「エクラ・ドゥ・アルページュ」は若い頃から幾度と触れてきたんですが、20代、30代、40代と、年齢とともに全く違う印象を持つ香りだなって。今の年齢で改めて向き合うと、こんなに包容力のある香りだったんだと気づきました。若い頃はこの香りの持つ可愛らしい甘やかさに惹かれていたけど、大人になって、やっと対等に渡り合えるようになった。年齢とともに色々なものが削ぎ落とされて、ファッションの好みもあまり甘くなくなってきたからこそ、この香りの持つ甘い包容力が私の柔らかい部分を引き立ててくれる気がします。
実は、次男がすごくフレグランスが好きで。中学生の頃、「香水を一緒に見にいって欲しい」って相談してきてくれたんです。どこかで、香りに魅せられたんでしょうね。だから昔の私のように、彼の初めての美容もフレグランスなんです。「エクラ・ドゥ・アルページュ」も好きなタイプの香りだったようで。つける人自身を引き立てる、いい意味で“香りファースト”にならない澄んだ趣きだからこそ、世代やジェンダーを問わず香り継がれる名香なんだろうと思いました。
「エクラ・ドゥ・アルページュ」のように、名香と言われる香りってやっぱり美しいし、物語を感じる。BAILA世代の内からそういうものと出会って、自分の肌と交えてみてほしいと思います。自分の肌の温もり、湿度と混じり合った時の香り立つ美しさや、香りが完全に自分のものになる醍醐味。雰囲気がある女性って素敵だけど、中々その“雰囲気”って自分で育てられない。でも、もし外から添えられるのだとしたら、それって絶対にフレグランス。香りを上手に自分のものにできたら、ムードのある人に近づけると思います。仕事やライフスタイルの都合で香りを日常的にまとえないなら、付け方に工夫することもできる。例えばハンカチに香らせたり、ランジェリーボックスに入れておくのもいい。そうやって日々触れていくことで、見えない美しさへの感覚やセンスが深まっていく。長く愛される名香は、そんな存在になるはずです。
創設者のジャンヌ・ランバンが音楽を愛する娘マリーのために作った香水から現代版へ。爽やかなグリーン ライラックと柑橘の香りで始まり、やわらかなピーチブロッサムやレッドピオニー、スイートムスクの豊潤でセンシュアルな調べに広がる。やわらかく透明感のある香りだちで、年代を問わず愛されている。ランバン エクラ・ドゥ・アルページュ オード パルファム 30mL ¥7590、50mL ¥9900、100mL ¥14410/ブルーベル・ジャパン
モデル 佐藤晴美
お問い合わせ先/ブルーベル・ジャパン
0120-005-130
撮影/柴田フミコ(人)、西原秀岳〈TENT〉(物) ヘア&メイク/犬木 愛〈agee〉
スタイリスト/石関靖子 構成・文/渡辺敦子