「好きな服が似合わなくなってきた」スーパーバイラーズの“おしゃれ迷走中？”座談会【30代おしゃれ迷子になったら】

アラサーになると、20代前半の頃には出てこなかったおしゃれに関するお悩みが続々と出てくるように。おしゃれなスーパーバイラーズたちも同じ悩みを共有。バイラ世代ならではのお悩みをざっくばらんに語ってもらいました！

――3人は年齢を重ねる中で、ファッションのテイストや好みに変化はありましたか？

阿部　私は26歳頃まで甘い服が大好きだったのですが、客観的に自分を見たときに「20代前半より似合ってないかも？」と不安になってしまって。桐谷美玲さんのようなこなれ感のあるスタイルに憧れて、フェミニンなアイテムにデニムやスニーカー、キャップをMIXするようになったのですが、もともと甘派だから今のコーディネートが正解なのかわからなくて……。数年前に出産を経験して、体型も変わり、「好き」「憧れ」「似合う」の方向性がバラバラです。

坂本　私もシフォンのワンピースやフレアスカートとか、フェミニンな服が好きだから、その気持ちすごくわかる！　新卒で入社した会社が東京・丸の内にあったから、甘すぎないきれいめOLを目指して脱フレアスカートをしたこともあったんですが、20代後半でドレスコードが自由な会社に転職したら、やっぱりもともと好きな甘い服に戻ってしまいました。

勝本　私は二人とは反対の悩みで、きちんと服や甘い服のちょうどいい取り入れ方に悩んでます。学生時代に運動部だった上、服装規定のない企業に入社したので、きちんとスタイルを通ってこなくて。30代が目前に迫った今、BAILAに載っているような、大人っぽくて女性らしさのあるテイストに憧れているのですが、何を着ればいいのか……と迷走中です。

阿部　女性らしさのバランスって難しいですよね。全身を可愛いものでまとめるとトゥーマッチになっちゃうし、かといって、Tシャツやデニムなどベーシックなアイテムを取り入れると手持ちの甘い服と合わない気がして。

坂本　甘いデザインも、たとえば今着ているフリル袖はOKなのかなど許容範囲が知りたい！　店頭で見ると好きだからときめくんだけど、着てみると違和感があって……。20代半ばまではそんなこと思わなかったのに、今は「年齢に合ってるかな」「ブリッコに見えないかな」と迷いながら着ています。

勝本　わかります！　年相応かどうかって悩みますよね。私の場合、以前だったらノースリーブやショート丈ボトムで肌見せをすることで女っぽさを表現できていたような気がするのですが、阿部さんと同じく、出産で体型が変わってきたので、着るのを躊躇してしまって……。「大人の肌見せはどこまでOKなのか」という悩みが、迷走している原因のひとつかも。結局、今は無難なシンプルスタイルに落ち着いています。

阿部　私も同じ。体のラインを拾いすぎないトップスに、フレアスカートorワイドパンツになりがちです。

阿部　コーディネートのバリエーションを増やさなきゃと思って、このフェザートップスみたいな今っぽいデザインの服を買ってみた時期もあったけれど、手持ち服と合わせると、全身に統一感がなくなっちゃって（笑）。

勝本　私もそういう経験あります。最近トレンドのジレを買ってみたんですが、クローゼットにあるカジュアル服とミスマッチに感じて。

坂本　着慣れないトレンドに走ると、それはそれで難しいんですよね。私も大好きな花柄を卒業しようと思って、モダンなゼブラ柄スカートに挑戦したことがあるけど、スタイリングが思い浮かばなくて一度しか出番がなかった（涙）。

阿部　こうやって試行錯誤するうちにどんどん迷走感が……。大人にちょうどいいおしゃれの正解、誰か教えてください！

撮影／柳 香穂　イラスト／コナガイ香　取材・原文／宮田彩加　※BAILA2024年8・9月合併号掲載