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過去の栄光話&自慢話でマウンティング【俺はすごいおじさん】をかわすコツ

称賛や尊敬を欲しがって、自分のすごさをあの手この手でアピールしてくるおじさん!! 本当にすごければいいけれど、だいたい実力が伴っていない。悩まされている読者も多いはず。職場で波風立てずに上手にかわすコツをエキスパートの二人に聞きました。
アドバイスしてくれたのは…
イラストエッセイスト 犬山紙子さん
マウント問題なら犬山さん! 著書『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)にはマウンティングに関するエピソードも多数。

心理カウンセラー 石原加受子さん
「自分中心心理学」で楽に生きる方法を提唱。『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)など著書多数。

「噓人脈自慢」おじさん

過去の栄光話&自慢話でマウンティング【俺はすごいおじさん】をかわすコツ_1
芸能人の知り合いがいることを延々自慢。そしてその芸能人を呼んでライブするからおいでとのお誘い。ふたを開けてみたら、芸能人なんて来てなかった。最初はすごいなと思って聞いていたけど、実際はそうでもないようなのでめんどくさい。その後も、自慢されたときは場を乱さないように“すごいですね”と言っています……。(29歳・事務)

〈犬山さん〉他人の力を借りて自分を大きく見せたがる、スネ夫タイプ。「芸能人に興味なくて……」と言って、「噓人脈を印象づけても何も響かない」とわからせるとターゲットにされないかも。

〈石原さん〉噓かどうかに焦点を当てると自分の心まですさむので、「自慢話を聞かされた」とだけ感じましょう。オーバーに反応するとどんどん自慢してきます。関心がないという態度で。

「俺の若いころは」おじさん

過去の栄光を延々と語る。なにかとデスク横に私を呼びつけては“俺たちの世代は〜”“俺が若手のころは〜”“今の時代は楽でいいよな”と、グダグダ話すおじさんがいました。しかも私に指導をしているわけではなく、その場にいない部下への愚痴。はぁ? コンプラガチガチで残業・休出する私たちだって大変だわ! そのうえこんなしょーもない上司の愚痴まで聞いて!とは思いますが、言い返したら倍の嫌みを延々と怒鳴られたことがあるので、ひたすら真顔でうなずき続けています。私が職場でいちばん年下なうえにおじさんと業務でかかわりが深いのでターゲットにされていてつらいです……。(31歳・メーカー)

〈犬山さん〉このおじさんへ対応するのは本当にストレスですね。こういうおじさんは強い人にはペコペコして弱い人をいじめる典型。そのおじさんよりも年上の話のわかる男性に相談し、そのつながりが見えるとターゲットから外れるかもしれません。

「そういう見方も あるよね」おじさん

過去の栄光話&自慢話でマウンティング【俺はすごいおじさん】をかわすコツ_2
会話で自分の知らない情報が出てきたとき、素直に知らないと言えないおじさん。その代わりに“こういう見方もあるよね”と偉そうに自分の意見を言って、それまでの話を無視しています。誰に対してもそういう態度なので、自分の立場が優位になることを第一に考えて話しているのだなと感じます。真剣に聞くだけ無駄なので、ひたすら流している。(29歳・介護事務)

〈石原さん〉「そうですか?」と、疑問で返して話を終わらせることをおすすめします。気持ちよく話させないことが大事。疑問系だと、場の空気も悪くせずに話を打ち切りやすいです。

〈犬山さん〉その態度では優位に立てないということを、気づかせたいですよね(笑)。飲みの席などで、女性同士の「間違いを認められる男性って素敵!」という話を聞かせるのはどうですか?

「してあげてる」おじさん

過去の栄光話&自慢話でマウンティング【俺はすごいおじさん】をかわすコツ_3
こちらが頼んでもいないのに“仕事の内容をすごく配慮してあげている”“俺が異動になったら大変だぞ”と、とても恩着せがましい。感謝してほしいのかもしれないけど……。でもこの上司がいて“助かった”と思ったことはほとんどないんです。むしろうるさくて仕事に集中できない……。(30歳・地方公務員)

〈石原さん〉「いろいろなことにチャレンジしてみたいので、お気づかいいただかなくて大丈夫です!」「何かあったらまたご相談しますね」と、やわらかい言葉で断るといいですよ。

〈犬山さん〉見えないところで本当に何かしてくれていたとしても、上司の立場でこれを言うと「大事にしろ!」と言ってるのと同じ。パワハラですよ。さらに上の役職の人に相談してみては。

「昔はモテた」おじさん

“昔は髪の毛もあって細マッチョで逆ナンされたり告白されたりしてたんだよ”と、永遠に話し続けるおじさん。“今でもカッコいいですよ!”と押しのひと言が欲しかったんだと思う。なので、切りのいいタイミングで“今でも充分カッコいいですよ!”とニコッと笑って去りました。今でもカッコよくなれるように努力すればいいのに。“新しい元号とともに生まれ変わってはどうですか?”と言いたかった。(31歳・会社員)

〈石原さん〉「本人がそう思うのは自由だ」という意識で聞きましょう(笑)。雑談ですし、「やらなきゃいけないことがあるので失礼します!」と打ち切るようにしていれば言ってこなくなりますよ。
イラスト/花くまゆうさく 取材・原文/東 美希 ※BAILA2019年7月号掲載

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