メイクのひと工夫で旬の着こなしをもっと素敵に【“映える”地味色、“冴える”きれい色を着る日のメイク】

この春頼りにしたい黒、ベージュ、ブルー、ピンクの4色の服をもっと素敵に見せるメイクのTipsを人気ヘア＆メイクの林由香里さんがレクチャー。

デザイン性のある黒ワンピースは、コントラストを抑えたメイクで今っぽく更新。「パステル系でありながらモード感のある“青み”リンクのメイクで、抜け感を意識しながら黒の強さに負けないインパクトを」（林さん）

LIP：上唇の山をなだらかにするイメージで輪郭よりオーバーめにaを唇全体に塗る。
EYE：cの2と4をブレンドしてアイホール広めになじませ、3を二重幅に重ねる。1と3を混ぜて細チップで目頭から目尻へ。bを上まぶたの目頭側3分の1に指でポンとおく。dを上まつげ全体に塗り、下まつげにはさらっと。
CHEEK：eを小鼻の横から放射状にふわり。

ワンピース￥29920／アンクレイヴ（アンクレイヴ ホワイト）　ネックレス￥27500／エナソルーナ

色としては控えめなベージュに袖を通す日こそ、プレイフルなカラーメイクで“冒険”するチャンス。「グリーンのシャドウを主役に、眉にイエロー、チークにシアーな青みピンクをそれとなく潜ませて、印象をハイセンスに盛り上げて」（林さん）

EYE：aの3と4をミックスしてアイホール広めと下まぶた全体になじませる。上まぶたの目尻3分の1のキワに2をライン状に引く。1を下の目尻側3分の1に入れてたれ目っぽく。cを上下のまつげにしっかり。
EYEBROW：bの2色を混ぜて眉全体に。
CHEEK：dをブラシで楕円形にふんわり。
LIP：eを輪郭を意識しながら丁寧に全体に。

ジャケット￥33000／アンクレイヴ（アンクレイヴ ホワイト）　中に着たカットソー￥12100／デパリエ 伊勢丹新宿店（デパリエ）　スカート￥29700／プルミエ アロンディスモン　ピアス￥39600・リング（人さし指）￥19800・（小指）￥82500／エナソルーナ

それだけでシャキッとした雰囲気が漂うブルーのシャツはやわらかな質感のチークを広範囲にまとって、優しげなエッセンスをプラス。「目もとや唇にもどこか体温を感じるなじみ色を。顔全体にコントラストをつけないのもポイント」

CHEEK：aを大きなチークブラシでオン。頰全体に思い切り広くふわっとベールがけ。
EYE：bの1と3を混ぜてアイホールより少し広めの範囲に。2を上まぶたのキワ全体になじませる。2と3をブレンドして、下まぶたの目尻側3分の2にぼかして目もとを締める。
LIP：cをリップクリーム感覚で全体に。
NAIL：dをすべての爪にシンプルに二度塗り。

シャツ￥20900／ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店（ユナイテッドアローズ）　ピアス￥212300・ネックレス￥104500・バングル￥231000／マリハ

大人にも似合う今年のピンク。こなれたムードで着こなすには、糖度控えめのワントーンが正解。「肌の内側からじゅわっとにじんでいるようなヌーディカラーでトーンをそろえたメイクで抜け感を意識してあげれば、甘さを引き算した洒落顔に」

EYE：cをアイホールより広めになじませる。下まぶたの目尻側から2分の1にdをオン。
CHEEK：頰に逆三角を描くイメージでaをなじませる。指で優しく肌色に溶け込ませて。
LIP：膜厚感を意識しながらbを唇全体に。
NAIL：すべての爪全体をeでカラーリング。

カーディガン￥55000／デパリエ 伊勢丹新宿店（デパリエ）　カットソー￥8910／アンクレイヴ（アンクレイヴ ホワイト）　スカート￥39600／プルミエ アロンディスモン　ピアス￥24200／マリハ

撮影／柴田フミコ（人）、魚地武大〈TENT〉（物）　ヘア＆メイク／林由香里　スタイリスト／佐藤佳菜子　モデル／内田理央　取材・原文／石橋里奈　※BAILA2024年5月号掲載