30代からの「一生もの」ジュエリーワードローブの作り方って？

30代になった今、いいジュエリーを持ちたいけれどどう選んだらいいのかわからない、という人へ。スタイリストの室井由美子さんとカラープロデューサーの今井志保子さんがジュエリー選びの基本を教えてくれました。まずそろえたい5つの【基本のジュエリー】も必見です。

教えてくださるのは…

室井　私はもともと、あまりジュエリーに興味がなかったんです。スタイリストとして独立したときに、とある先輩に「いい仕事をするには、それに見合うものを身につけなければいけない。今はまだ大人っぽいかなと思っても、身につけていることで“そういう自分”になっていくから」と言われて、目からウロコでした。

今井　そう、一生もののジュエリーって、自分と一緒に成長していく“相棒”みたいなものですよね。何かの記念や思い出に一つずつ重ねていく……そしてそれが、ひそかに自分の自信にもつながっていきます。

室井　少しずつ身につけていくことで、“こういうものも似合ってきたんだな”と、成長を感じることができるのもジュエリーのよさですよね。

今井　不思議なもので、成長すると「次はあれが欲しいな」と、増やしていきたくなる。決して安い買い物ではありませんが、長い目で見ればジュエリーほどコスパのいい買い物はないと思うんです。お洋服と違って場所も取りませんしね（笑）。

室井　まさに投資ですよね。

今井　でも背伸びして買っても本物に見えなくては意味がないですし、身の丈に合った、それでいてちょっと上くらいのものが、ベストジュエリーなんじゃないかなと思います。

室井　どうやって自分に似合うものを見つけるかも大事ですよね。

今井　“運命の出会い”はあると思うんですけど、直感を待っているだけではダメ。たとえば自分のベースカラーが青みがかったブルベなのか、黄みがかったイエベなのか。そして、その肌に似合うのはシルバーかゴールドなのかを知っておくだけでも、後押ししてくれる一つの基準になると思うんです。

室井　共通するのは、“ちょっと足りない”と思うくらいのシンプルなもののほうが、「一生もの」にはふさわしいということ。ついデザインに特化したものを選びがちですが、実際にはちょっと物足りないくらいのほうが重ねやすいし、服にも合わせやすいし、毎日をともにできるスキンジュエリーになると思います。

今井　好き嫌いはあると思いますが、結局つきあっていくのは自分。だったら、自分の個性になじみ、自分の魅力を最大限に生かしてくれるジュエリーを選びましょう。そのほうが10年後、20年後、必ず自分のためになってくれるはずですから。

室井　何から身につければいいか迷ったら、まずは下で紹介した5つのベーシックジュエリーをそろえてみて。自分に似合う“土台”を持っていると、そこからワードローブが広がっていくはず。色や形の選び方で印象は大きく変わります。一緒に“似合う”を探していきましょう！

撮影／魚地武大〈TENT〉（物）、細谷悠美（人物）　ヘア＆メイク／鈴木智香〈A.K.A〉　スタイリスト／室井由美子　取材・原文／伊藤真知　構成／山岸成実〈BAILA〉　※YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、Pt＝プラチナ、SV＝シルバー、DIA＝ダイヤモンドの略です　※BAILA2020年1月号掲載