話題の最新作から、世界中で大ヒットを記録しているオリジナルの韓国ドラマが見られる、動画配信サービス『Netflix』。今押さえておきたい、人気の韓国ドラマをピックアップ!恋愛からホラーなど、気になる作品を早速チェックしてみて。
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韓ドラマニアのライターがおすすめ!
Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年数回は海外へ。2025年はソウル、シアトル、ソウルへ。10月25日の台湾LGBTプライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加予定。
K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。
CONTENTS
- 【恋愛系】難解ゆえに沼る! 2つの世界が交差する恋愛ファンタジー『ザ・キング:永遠の君主』
- 【恋愛系】焦れキュン&胸熱な幼なじみ同士のラブストーリー『となりのMr.パーフェクト』
- 【恋愛系】財閥御曹司と恋に落ちる♡ 韓国ラブコメの名作『キム秘書はいったい、なぜ?』
- 【恋愛系】最高視聴率27.3%!『愛の不時着』超えのロマンチックコメディ『涙の女王』
- 【恋愛系】過酷な境遇も、一途な愛も、全部吸い込んで前に進むヒロインがクール『サムダルリへようこそ』
- 【恋愛系】高校時代の元カップルが大人になって再会する、繊細なラブロマンス『その年、私たちは』
- 【恋愛系】“身代わりのお見合い”から始まるオフィスラブコメディ♡『社内お見合い』
- 【恋愛系】“韓ドラあるある”ゼロ!だからこそ面白い、ヒーリングドラマ『賢い医師生活』
- 【恋愛系】“アイドル×一般人”のロマンスは、夢のように美しく、ヒリヒリするほどにリアル『イ・ドゥナ!』
- 【恋愛系】ヒロインに振り回されっぱなしの相手役の姿が愛しい、生まれ変わりラブロマンス『生まれ変わってもよろしく』
- 【恋愛系】初めてでも見やすいモダンなロマンス時代劇『新米史官ク・ヘリョン』
- 【恋愛系】エモさ際立つミステリーロマンス『いつかの君に』で“愛”を知ろう!
- 【恋愛系】懸命に生きる私たちの心にじんわりと響く、ヒーリングロマンス・ドラマ『ドクタースランプ』
- 【恋愛系】ときめきが止まらないラブコメディドラマ『キング・ザ・ランド』
- 【恋愛系】『スタートアップ: 夢の扉』で仕事に恋にパワーをチャージ!
- 【恋愛系】2番手男子のウィ・ハジュンに癒される『ロマンスは別冊付録』
- 【恋愛系】いまを生きる20代の夢と友情と恋愛をリアルに描いた『青春の記録』
- 【恋愛系】コン・ユとソ・ヒョンジンが初共演!奇妙な結婚生活を描いた『トランク』
- 【恋愛系】“沼男”のループから逃れられない⁉ ラブロマンス『わかっていても』
- 【恋愛系】カン・テオのスーツ姿にときめき、体を張った演技に笑う!『ジャガイモ研究所』
- 【恋愛系】余命わずかな男が愛する人をかっさらい、ルーツ探しの旅へ! 『Mr.プランクトン』
- 【恋愛系】 若手からベテランまでトップ俳優が豪華共演!『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』
- 【恋愛系】セオリー全部詰め! ドーパミン爆発必至のラブコメディ『ダイナマイト・キス』
- 【スリラー系】想像を超える展開の連続!『イカゲーム』シーズン2
- 【スリラー・ホラー系】友情・恋・社会風刺に、Kゾンビまで堪能できるゾンビアクションスリラー『今、私たちの学校は...』
- 【スリラー・ホラー系】パク・ソジュン好き必見! 新機軸を打ち出したクリーチャースリラー『京城クリーチャー』
- 【ファンタジー系】悪役に初挑戦したビョン・ウソクのヤンデレ演技が光る!『力の強い女 カン・ナムスン』
- 【ヒューマン系】彼史上最もイケてない警官役だけど、回を追うごとにその“姿”にハマっていく『椿の花咲く頃』
- 【ヒューマン系】バスタオル必携! 人生賛歌ドラマ『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』
- 【ヒューマン系】中学生たちの青春がきらめくスポーツドラマ『ラケット少年団』
- 【ヒューマン系】Netflixの申し子、美しく青きソン・ガンが高く舞う!『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』
- 【ヒューマン系】彼女たちの人生の一瞬一瞬の愛おしさ、その輝きを共有してほしい作品『39歳』
- 【ヒューマン系】青春は永遠? 夢を奪われた若者たちの成長と初恋を描く『二十五、二十一』
- 【ヒューマン系】全編吹き替えなし! 圧巻のステージパフォーマンスに号泣必至『無人島のディーバ』
- 【ヒューマン系】ジュノ(2PM)主演! 経済危機の90年代韓国で困難に立ち向かう青年の成長を描いた『テプン商事』
- 【ヒューマン系】唐揚げになった娘を救え!ぶっとんだ設定&名優たちの演技力に魅せられる『タッカンジョン』
- 【ヒューマン系】軍服に身を包んだチョン・ヘインのカッコよさにメロメロ♡ 『D.P. -脱走兵追跡官-』
- 【ヒューマン系】型破りな外科医とその弟子たちによる重症外傷センター再建奮闘記『トラウマコード』
- 【ヒューマン系】済州島の鮮やかな四季を通して描く人生ドラマ『おつかれさま』
- 【ヒューマン系】心のデトックスに! 新米医師の奮闘を描く『いつかは賢いレジデント生活』
- 【ヒューマン系】かわいさに癒され、応援したくなる!『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
- 【ヒューマン系】スカッとする“サイダー”な展開がやみつきに!『梨泰院クラス』
- 【ヒューマン系】「弱さを抱えて生きる意味」を改めて問う『弱いヒーロー』シリーズ
- 【ヒューマン系】大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリー『ウンジュンとサンヨン』
- 【ヒューマン系】弱さや矛盾を抱えた不完全なヒーローたちが愛おしい!『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』
- 【ヒューマン・スリラー系】「やめられない、とまらない」を地で行くダークヒューマンドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
- 【サスペンス系】チェ・ウシクとソン・ソックの神がかり的共演を見逃さないで!『殺人者のパラドックス』
- 【サスペンス・スリラー系】恐怖! イム・シワンの“日常の顔をした犯罪者”っぷり『スマホを落としただけなのに』
- 【サスペンス・ミステリー系】犯人のお尻を探せ⁉ 唯一無二、ヒップでポップなミステリー・ラブコメディ『ヒップタッチの女王』
- 【サスペンス・ミステリー系】華やかで刺激的!『セレブリティ』でインフルエンサーの世界をのぞき見
- 【時代劇】チョ・ジョンソクが色気の蛇口全開放して視聴者を魅了する時代劇『魅惑の人』に注目!
- 【時代劇】 2025年大ヒット! 時代劇×タイムスリップの間違いないおもしろさ『暴君のシェフ』
- 【時代劇】ロウンとパク・ウンビンの掛け合いにキュン♡ロマンス時代劇『恋慕』
- 【時代劇】頭を空っぽにして観ることができるドタバタ★ラブコメ時代劇『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』
【恋愛系】難解ゆえに沼る! 2つの世界が交差する恋愛ファンタジー『ザ・キング:永遠の君主』

『ザ・キング:永遠の君主』(2020)
全16話
出演:イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファンほか
Netflixシリーズ「ザ・キング:永遠の君主」独占配信中
あらすじ
君主制が続く“大韓帝国”で謀反が起きる。イ・ゴン(イ・ミンホ)は皇帝である父を叔父に殺され、自身も命を落としかけるが、謎の人物が現れて一命をとりとめる。この事件によりゴンは幼くして第3代皇帝となり、あの夜現場に残っていたIDカードの持ち主を探し続けていた。25年後、大人になったゴンの前に異世界へと繋がる門が現れる。その門をくぐり大統領制の“大韓民国”にやってきたゴンは、IDカードに写る女性刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)と運命の出会いを果たす。
ここが見どころ!

本作には2つの世界が登場します。一つは、大統領制の大韓民国。もう一つは、皇室の君主制が続く大韓帝国。大韓民国は私たちがよく知る韓国で、大韓帝国は異世界です。大韓帝国は服装や建物などが朝鮮王朝や20世紀初期~中期を彷彿とさせますが、平行世界つまりパラレルワールドなので時間軸は大韓民国と同じ。ここを抑えれば、まずはオッケーです。ドラマの世界に飛び込みましょう。
脚本を手掛けるのは、『シークレット・ガーデン』(2010)、『トッケビ~君がいてくれた愛しい日々~』(2016-2017)などで知られる恋愛ドラマの巨匠キム・ウンスク。主演のイ・ミンホとは『相続者たち』(2013)で、キム・ゴウンとは『トッケビ・・・』でタッグを組んでおり、本作は韓ドラファンにはたまらない豪華タッグとなっているのです。

大韓民国の刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)
ドラマのキーとなるのが、不思議な力を持つ竹笛。大韓帝国の国宝である竹笛を奪うために叔父イ・リムが謀反を起こし、まだ幼かったゴンが刀でリムを斬りつけたことで竹笛が二つに割れてしまいます。その片方を持って逃走したリムは、森の中に出現した門から大韓民国にワープ。さらに不老の力も手に入れるのでした。

先代皇帝の異母兄イ・リム(イ・ジョンジン)
25年後、ゴンが大韓民国にやってきたことを察知したリムは、世界を支配するという欲望のために、ゴンが持っている竹笛の片割れを手に入れようと動き出します。その頃、大韓民国では複数の殺人事件が発生。その裏にリムが関係していることがわかり、大韓帝国の皇帝ゴンと大韓民国の強行犯係の刑事テウルが事件を解決するために協力する、というのが前半の大まかな流れ。設定が少々複雑ですが、それゆえに一度ハマったら抜け出せない大作です!
後半は多層構造が加速! 頭フル回転で楽しんで

冒頭で「平行世界だから時間軸は同じ」と説明しましたが、実は後半になると時間軸の移動も加わり、より壮大で複雑になっていきます。ついていくのが大変ではあるのですが、あれがここに繋がるんだ! という答え合わせが楽しく、ゴンとリムの攻防、テウルに迫る危機などなど見逃せないシーンの連続に目が離せなくなります。
もちろん、最大の見どころはゴンとテウルのロマンス。交わってはいけない2つの世界をまたいで惹かれあい、ゴンがテウルを探し、テウルがゴンを待ち……と、次元と時空を超えて相手を思い続ける気持ちは純愛そのもの。ゴンは大韓帝国で、テウルは大韓民国で生きねばなりませんが、2人の恋の結末は果たして……。

ゴンの最側近チョ・ヨン(ウ・ドファン)

テウルの後輩チョ・ウンソプ(ウ・ドファン)
また、2つの世界で全く同じ顔をしながら異なる人生を生きる人物が存在するのもパラレルワールドの醍醐味のひとつ。多くのキャストが一人二役に挑戦しているのですが、その中でも注目は『Mr.プランクトン』(2024)などに主演するウ・ドファン。大韓帝国ではゴンを護衛する最側近のヨンを、大韓民国ではテウルの後輩で社会服務要員として警察で働くウンソプを演じています。
近衛隊を率いる硬派なヨンに対して、ウンソプは釜山弁を話すチャーミングなキャラクター。ヨンはスーツ×オールバック、ウンソプはカジュアルな私服×パーマヘアとスタイルも対照的で、そのギャップがとても魅力的。ヨンとウンソプが入れ替わる展開もあり、ウ・ドファンの見事な演じ分けは必見。そして、韓ドラに欠かせない(?)ブロマンスでもウ・ドファンが活躍。皇帝と側近という関係ですが、子供のころから共に育ったゴンとヨンの強い絆と小気味いい掛け合いも見どころです。

大韓帝国で生きる天涯孤独の犯罪者ルナ。誰のドッペルゲンガーかわかりますか?
25年前にゴンを助けたのはテウルなのか? じっくり腰を据えてみたくなる『ザ・キング:永遠の君主』。1回目は最後までノンストップで駆け抜けて、2回目からは気になるポイントを振り返りながら考察を楽しむのもおすすめです。
Netflixで見られる!
『ザ・キング:永遠の君主』(2020)
全16話
出演:イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファンほか
Netflixシリーズ「ザ・キング:永遠の君主」独占配信中
【恋愛系】焦れキュン&胸熱な幼なじみ同士のラブストーリー『となりのMr.パーフェクト』

『となりのMr.パーフェクト』
全16話
出演:チョン・ヘイン、チョン・ソミン、キム・ジウン、ユン・ジオンほか
Netflixシリーズ「となりのMr.パーフェクト」独占配信中
あらすじ
アメリカの大学を卒業し、グローバル企業で働くペ・ソンニュ(チョン・ソミン)。気鋭の若手建築家としてアトリエの代表を務めるチェ・スンヒョ(チョン・ヘイン)。家が隣同士で幼なじみとして育った2人は、いつもそれぞれの母親にとって自慢の娘・息子だった。ある日、結婚を控えたソンニュが突然アメリカから帰国する。何かを隠している様子のソンニュを放っておけないスンヒョ。30代で再会したことをきっかけに、幼なじみだった2人の関係に変化が訪れる。
ここが見どころ!
『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズで脱走兵を捜索する憲兵を演じ、三池崇史監督による日韓合作のSFスリラー『コネクト』で不死身の新人類を演じるなど、近年は繊細かつシリアスな演技を披露してきたチョン・ヘイン。その安定した演技力が高く評価される彼が、『となりのMr.パーフェクト』で久しぶりにロマンスドラマに帰ってきました。
これまでも『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『スノードロップ』などの純愛ラブストーリーで多くの視聴者をメロメロにしてきたチョン・ヘインですが、ラブコメディは俳優歴10年にして今回が初めて! そして、ヒロインは『この恋は初めてだから ~Because This is My First Life』、映画『ラブリセット 30日後、離婚します』など数多くの作品をヒットに導いた“ラブコメクイーン”のチョン・ソミン! 実力・人気ともにトップクラスの2人によるラブコメは、初共演とは思えないほど胸きゅんなケミに仕上がっています♡。

みなさんは前髪ありorなし、どちらのチョン・ヘインが好きですか?
チョン・ヘインが演じるスンヒョは、整ったルックスに温厚な性格、国立大学の建築学科を首席で卒業し、韓国建築界から期待される若手建築家として活躍中。ソンニュ(とその家族)からすると、まさに“隣の家のパーフェクトな息子”なわけです。

勝ち気な性格のソンニュ。幼少期はスンヒョを“赤ちゃん”と呼んで子分のようにかわいがっていた。
チョン・ソミンが演じるのは、ブルドーザーのようにエリートコースを駆け抜けてきたエネルギッシュなソンニュ。スンヒョが「オムチナ」なら、試験では常に1位、その優秀な成績で奨学生としてアメリカの大学に留学、世界的企業でバリバリ働くソンニュは「オムチンタル」(タルは日本語で娘という意味)。アメリカで出会った国際弁護士のヒョンジュンとの結婚も決まり、仕事もプライベートも絶好調……のはずが、仕事も結婚もやめてニートに。
自由奔放に見えて実は繊細なソンニュが本音を吐き出すシーンでの、感情のボルテージを一気に最高潮まで上げるチョン・ソミンの瞬発力ある演技が秀逸。全部解決してから話そう……と色々なことを一人で抱えるうちにキャパオーバーになってしまった姿が共感を呼びます。

売り言葉に買い言葉の小気味いい会話のやり取りがクセになる!
ソンニュを心配してスンヒョも実家に戻ったことで、十数年ぶりに再びお隣さんになった2人。4歳から家族同然のように育ったのでお互いに容赦なし(笑)。スンヒョは遠慮なくソンニュの首根っこを掴むし、ソンニュもスンヒョにヘッドロックをかけるし、2人にとって悪口交じりの口喧嘩はおはようの挨拶レベル。すぐ悪口が飛び出すちょっぴり短気なソンニュと、それを受け止めつつも負けないロジカルなスンヒョのケミが最高! 高校時代にタイムカプセルを埋めたり、部屋が窓越しに会話できる距離だったり、古典的な“幼なじみあるある”もしっかりあってたまりません♡。
そうしているうちに、スンヒョは何年も前に封印したはずのソンニュへの恋心が再び膨らみ始めるのを自覚するわけですが、幼なじみモードと片思いモードを行き来するスンヒョの戸惑いやドキドキを表現するチョン・ヘインが新鮮ながらも絶妙。くすっと笑えるコメディ演技も含めて、確かな演技力から繰り出される“新しいチョン・ヘイン”を楽しめるはず。韓国メディアのインタビューで「これまでは撮影現場を引っ張っていく立場が多かったけれど、今回はチョン・ソミンもよくリードしてくれて、彼女を信じて頼りました」と語ったチョン・ヘイン。役作りのためにクランクイン前から役者陣で集まって親睦を深めていたそうで、視聴者たちが熱愛を疑う(というより希望する)くらいリアルな空気感にキュンキュンしてしまいます。

【韓ドラあるある】回想シーンの制服姿が違和感ゼロ(2人もアラサー)。

見つめ合うソンニュとスンヒョ。一体何が…!?
自分よりいい人生を歩んでほしい親と期待されることに疲れてしまった娘、聞き分けの良すぎる息子に距離を感じる親と忙しい親のためにオムチナ(いい子)になるしかなかった息子。彼らが抱えるコンプレックスはどこかしら共感できるところがあり、「まったく、もどかしい人たち!」と、まるでご近所さんになったような気持ちで見守りながら、最後はじーんと感動し、ほっこりした気持ちに。ラブコメでありながらヒューマンドラマとしても楽しめるドラマです。
Netflixで見られる!
『となりのMr.パーフェクト』
全16話
Netflixシリーズ「となりのMr.パーフェクト」独占配信中
【恋愛系】財閥御曹司と恋に落ちる♡ 韓国ラブコメの名作『キム秘書はいったい、なぜ?』

(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
『キム秘書はいったい、なぜ?』
出演:パク・ソジュン、パク・ミニョンほか
全16話
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
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配信情報:Netflix、U-NEXT、Hulu、Prime Videoほか
あらすじ
大企業ユミョングループの副会長イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)は、容姿、頭脳ともに完璧なエリートで、自分をこよなく愛する超ナルシスト。そんな彼が唯一信頼しているのが、9年間ともに働いてきた秘書のキム・ミソ(パク・ミニョン)だった。しかし、突然ミソから退社を宣言される。ショックを受けたヨンジュンは、あの手この手でミソを引き留めようとする。
ここが見どころ!
2025年がスタートして約1カ月。ちょっとひと息つきたい、元気をチャージしたいという頃ではないでしょうか。そんな時におすすめしたいのが、今回紹介する『キム秘書はいったい、なぜ?』。一世を風靡したヒット作は、いつ観ても胸キュン鮮度抜群ですよ!

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主演を務めるのは、韓国を代表するトップ俳優のパク・ソジュンとパク・ミニョン。硬派な演技が高く評価された『梨泰院クラス』(2020)で世界にその名を広めたパク・ソジュンですが、最初のブレイク作といえば、14歳の年の差ラブコメを描いた『魔女の恋愛』(2014)。その後も『彼女はキレイだった』(2015)、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』(2017)とラブコメ作品を次々とヒットに導き、ついたあだ名は“ラブコメの神”&“メガヒット保証俳優”。
一方、今や“ラブコメ女王”と名高いパク・ミニョンですが、実は本作が初めてのラブコメ作品でした。しかしながら、『トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル』(2010)、『シティーハンター in Seoul』(2011)、『七日の王妃』(2017)と時代劇・現代劇を問わず視聴者を魅了する確かな演技力でコメディエンヌとしての才能を開花させ、韓ドラ史に残るヒロイン、キム・ミソを生み出しました。

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見どころは大きく分けて、①「キム秘書は俺のことを好きになってしまったんだな。俺って罪な男……☆」と勘違いしたヨンジュン&辞める気満々のミソの退職をめぐる攻防戦。②上司と秘書の関係から男女として惹かれていくドキドキ満載な恋模様。③ヨンジュンのトラウマとミソの恐怖症に隠された秘密。
「自分の人生を歩みたい」というミソの真意を知ったヨンジュンが「ならば俺と恋愛して結婚すれば仕事もプライベートもパーフェクトじゃないか!」と、とんちんかんな発想でプロポーズを繰り返し、ミソに「お酒飲みましたか?」「副会長は私のタイプじゃないです」といなされるやりとりは、すれ違いコントのようで爆笑必至です。
ともすると、傲慢な俺様上司と執事のような秘書に見えてしまいますが(間違いではない)、お互いをビジネスパートナーとして信頼し尊敬し合っているのが本作の魅力。朝早くからヨンジュンの家に出勤して身支度を手伝い、仕上げにネクタイを締めてあげるミソ。このシーン以外にもミソはよくヨンジュンのネクタイを直してあげるのですが、これはミソが秘書になって間もない頃に「仕事ができなくてもネクタイくらいはきれいに締められるようになろう」と練習したから。チャンスは1度しか与えないヨンジュンもそんなミソの根性を買っていて、学歴も資格もなかったミソが全知全能の敏腕秘書になるまで、スパルタではあるもののそれとなくチャンスを与えて見守ってきたのでした。上下関係はあれど、同志のような絆で結ばれているヨンジュンとミソの関係性は見ていて心地よく、ロマンスにおいてもいい隠し味になっていると思います。

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徐々に惹かれあっていくロマンスゾーンに入ってからは胸キュン全開に。仕事一筋で駆け抜けてきた恋愛初心者の2人が心を通わせていく過程が初々しくてかわいいこと! ちょっとしたことで嫉妬するヨンジュンとミソの不器用でキュートな恋の駆け引きに、ただただキュンキュン。ときめきたいとき、元気を出したい時にぴったりなドラマです。
また、本作は「クローゼットキス」という言葉を生み出したほど、キスシーンが印象的なことでも有名。ヨンジュンのトラウマのせいで何度もキスに失敗してしまう「寸止めキス」はじれったくも見入ってしまい、トラウマを克服してからは“キス職人”の称号を持つパク・ソジュンがその本領をいかんなく発揮。『深夜2時のシンデレラ』(2024)で財閥御曹司役を演じた若手俳優ムン・サンミンが「『キム秘書~』を見てキスシーンを練習した」と語るように、情熱的で芸術的なキスシーンは心拍数が高まること間違いなしです!

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まだ観ていないという方のために結末はあまり書かないようにしていますが、本作だけは言いたい! ラストまで笑いあり胸キュンありのハッピーエンドですよ! パク・ソジュンとパク・ミニョンの美貌&ケミにたっぷり癒されてください♡。
DVD情報

『キム秘書はいったい、なぜ?』
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
出演:パク・ソジュン、パク・ミニョンほか
<コンプリート・シンプル BOX> 1~2
BD-BOX::各¥6600(税込) / DVD-BOX: ¥5500 (税込)
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
※商品情報は記事公開時点のものです。
【恋愛系】最高視聴率27.3%!『愛の不時着』超えのロマンチックコメディ『涙の女王』

『涙の女王』
全16話
出演:キム・スヒョン、キム・ジウォン、パク・ソンフンほか
Netflixシリーズ「涙の女王」独占配信中
あらすじ
ソウル大学法学部出身の弁護士ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)。実家が地元の名士で“スーパーマーケットの王子”とも呼ばれる彼は、財閥クィーンズグループの3代目で、クィーンズデパートの社長ホン・ヘイン(キム・ジウォン)と結婚する。財閥家の婿となったヒョヌは皆が羨む“逆玉の輿”だが、結婚3年目を迎えた夫婦仲は最悪。冷淡な性格のヘインにも財閥の尻ぬぐいをする生活にも限界を感じ、離婚を決意する。そんな折、ヘインが余命3カ月であることが発覚。ヒョヌは計画を変更し、遺産を受け取るために愛妻家を演じることを思いつく。一方、ヘインの大学時代の友人で投資家のユン・ウンソン(パク・ソンウン)は韓国に戻り、クィーンズグループに接近する。ウンソンの登場によりヒョヌ&ヘイン夫婦の関係にも変化が……。
ここが見どころ!
本作は、昨今の韓国ブームの起爆剤となった『愛の不時着』を手掛けた作家パク・ジウンの新作であり、韓国で『愛の不時着』の視聴率を超えた大大大大大ヒットドラマ。下半期放送予定のドラマを含めても2024年トップ3に入ること間違いなし。

オマージュが話題となったヒョヌ&ヘインの結婚式。
W主演を務めるのは、『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンと『私の解放日誌』のキム・ジウォン。
キム・スヒョンは『ある日~真実のベール』以来、約3年ぶりの連ドラ出演となり、パク・ジウン作家の作品に出演するのは『星から来たあなた』、『プロデューサー』に続いて3度目。歴代の2作品も大ヒットを記録している名作であり、韓ドラ好きにはたまらない最強タッグなのです。(『星から来たあなた』のド・ミンジュンが大好きなので両手を合わせて感謝しました)
一方、キム・ジウォンも『相続者たち』、『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』などで人気を博す俳優。『太陽の末裔Love Under The Sun』のクールなボブヘアのエリート軍医の、あの子です。
社会現象を巻き起こしてきた大ヒットドラマの俳優陣&作家が集まった本作は、「あっ!」となる粋な演出が盛りだくさん。ドラマ冒頭で描かれるヒョヌとヘインの挙式シーンは、『愛の不時着』から誕生したビッグカップルであるヒョンビン&ソン・イェジン夫婦の結婚式をオマージュ。景色のいい屋外の式場であること、花のアーチなど一瞬でピンとくる演出となっています。
『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』で大ブームとなった「私はかわいこぶってるんじゃなくて、かわいく生まれてきただけなんだもん」というキム・ジウォンの愛嬌シーンを、本作でキム・スヒョンがパロディしていたり(なんとアドリブだそう!天才!)、ヒョヌがカウンセリングを受けるクリニックの精神科医役として『サイコだけど大丈夫』で兄サンテ役を演じたオ・ジョンセが特別出演したりと、第1話だけでも至る所にドラマファンを楽しませる仕掛けが施されていて、まるで同窓会のような、懐かしくうれしい気持ちになれるところも視聴者をぐぐぐっと引きつけたのではないでしょうか。

財閥3世のホン・ヘイン(キム・ジウォン)。
“デパート業界の女王”と呼ばれるヘインは、内にも外にも敵の多い環境の中で後継者最有力候補まで登り詰めた強さを持つ女性。美貌も実力も名声も兼ね備えたヘインの根拠のあるプライドの高さは清々しく、「ヘイン姫」と呼びたくなるヒロインです。
そんなヘインは、ヒョヌへの態度も冷たいうえに、財閥一族の婿となり肩身の狭い思いをしている夫を気遣うこともなく、なんなら家族の集まりにわざと遅れて呼ぶという自己中っぷり。そりゃ夫婦の愛も冷めるわ……と思ってしまいますが、実はヒョヌのことを大切に想っていて、集まりに遅れて呼んだのも意地悪な家族からヒョヌを守るため。ヒョヌに横柄な態度をとる弟を裏で懲らしめるなど陰で盾となってあげているのですが、それがヒョヌに伝わっていないという不器用さが愛らしい。
ヒョヌが遺書を書き換えてもらうために突然優しくなっても、ヘインは“まったく。私のこと大好きなんだから”というように100%ピュアに受け取ってしまうところにもきゅん。世紀のNewツンデレヒロインが爆誕しました♡。
財閥令嬢ということで衣装も華やか。ヘインの衣装は計166着にもなるそう!うっとりするハイファッションの着こなしにも注目してください。

クイーンズグループ法務取締役兼、クイーンズデパートの法務チーム長のヒョヌ(キム・スヒョン)。
離婚したいけれど財閥家からの報復に怯えていたヒョヌは、ヘインが余命僅かだと知り、3ヵ月我慢すれば円満に別れられるとニヤリ。さらに、ヘインが結婚前に「ヒョヌに遺産を渡さない」という遺言書を書いていたことを知り、遺書を書き換えてもらおうと愛しているフリをするのですが、ここでキム・スヒョンのコメディ演技が炸裂! ヘインが息をしているか確かめようと顔を近づけたところ、寝ていたヘインが目を覚まして思わずキスで誤魔化したり、会議中にヘインが咳込んだだけで「救急車を呼んでください!」と指示したり。ヘインの病状について説明を受けるシーンでも、言葉は心から妻を心配している夫だけど、顔には「治られてしまっては困る」と書いてあって、オーバーでチグハグなヒョヌがおかしくてかわいい!!
そうしているうちに、だんだんとヘインへの愛が復活していくヒョヌ。そんな自分を否定しつつも、ヘインのピンチには必ず駆けつけちゃうんだからかっこいい。商談のチャンスを掴みに出席したパーティーで、参加者たちがほぼパートナー同伴だと知ったヘインが少し自信をなくしていると、さくっと裁判に勝訴して一番大事な場面ですっと横に現れたり、ヘインを襲おうとするイノシシを一発で仕留めたりだとか、かっこいいモードのヒョヌはまさにスーパーマン。ドラマを見ながら何度「ペク・ヒョヌー!!!!」と叫んだことか。
そして、ドラマのタイトルにあるように、本作は涙の演技もすごいんです。全16話でキム・スヒョンが涙を流したシーンは計40回(!)にも及び、くすっと笑える涙から、ヘインへの深い愛情が滲む涙、泣き叫ぶ姿などなど、キム・スヒョンの多彩な泣きの演技はさすが。主演2人の演技に引き込まれて、おもしろいのに涙が止まらない状態に。
Netflixで見られる!
『涙の女王』
全16話
Netflixシリーズ「涙の女王」独占配信中
【恋愛系】過酷な境遇も、一途な愛も、全部吸い込んで前に進むヒロインがクール『サムダルリへようこそ』

ソウルへと向かう若かり日のチョ・サムダル(シン・へソン、写真左から2番目)とチョ・ヨンピル(チ・チャンウク、写真右)
『サムダルリへようこそ』
全16話
出演:チ・チャンウク、シン・ヘソン、キム・ミギョンほか
Netflixシリーズ「サムダルリへようこそ」独占配信中
あらすじ
フォトグラファーになる夢を叶えるため、大都会ソウルで過酷な生活を送ってきたチョ・サムダル(シン・へソン)。実力と根性でトップの座に上り詰めたものの、思わぬスキャンダルで名声を失い、逃げるように故郷の済州島へと戻る。一方、サムダルの幼なじみで気象予報士のチョ・ヨンピル(チ・チャンウク)は、済州の気象庁で働いていた。都会での生活に身も心も傷だらけになったサムダルは、ヨンピルと気まずい再会を果たすが……。
ここが見どころ!
都会で成功した主人公サムダルが、ある日突然ドン底につき落とされ、逃げるように戻ってきた故郷の海辺の田舎町で、大好きだった幼なじみや家族に支えられて、本来の自分を見つけていくという物語。主人公のラブストーリーだけではなく、夢と挫折、家族や仲間の絆といった、登場人物たちの人生が丁寧に描かれているロマンチックコメディでした!

あれから時が流れて……ヨンピル(チ・チャンウク)とサムダル(シン・へソン)の重苦しい再会。

夢を叶えるため、サムダルリからソウルへと向かう幼なじみ4人。(写真左から)チャ・ウヌ(ぺ・ミョンジン)、ワン・ギョンテ(イ・ジェウォン)、サムダル、ヨンピル。
“ロマンス職人”チ・チャンウクと “最強コメディエンヌ”シン・ヘソンによる“ケミ”も見逃せません!
年齢=幼なじみ歴のサムダルとヨンピルは、もはや切っても切れない深い関係ですが、序盤は、破局済みの元カレカノらしい、近すぎて逆に遠い距離感でした。
思わぬ再会に、最初はよそよそしい雰囲気。一緒に過ごす時間が増えると口数は増え、次第に遠慮がなくなって(笑)、過去の別れについて、互いに「そっちがフッた!」と主張をぶつけ合う2人。そうかと思えば、小学生たちがじゃれ合うような無邪気な素顔を見せあったり、38年(!)も寄りそってくれているヨンピルの優しさに、サムダルがほだされたり……。「あんた以上のいい男を見つけようと思ったのに、あんなクズ男と付き合ってしまった」というサムダルのボヤキには共感しかありません(笑)。
なんてことのない場面に“2人が紡いできた特別な糸”が浮かび上がっては涙腺や笑いのツボを刺激するので、ハンカチ必携でご視聴ください。

実の息子のようにサムダル母ミジャ(キム・ミギョン)に世話を焼くヨンピル。劇中、ここの海女軍団がバギーを操ってカチコミに行くシーン、超カッコいいです!
サムダルとヨンピルだけでなく、故郷の仲間たちや親きょうだいといった脇役たちの物語も、しっかりと描かれている本作。
星になった最愛の妻を思い続けるヨンピル父(ソ・ヒョンチョル)や、周囲には気丈にふるまいつつも親友の死の責任は自分にあると自らを責め続けているサムダル母(キム・ミギョン)、財閥2世の元夫との関係に悩むサムダル姉(シン・ドンミ)や、サムダル妹でシングルマザーのへダル(カン・ミナ)とその娘ハユル(キム・ドウン)の切ない気遣い、一瞬であの頃に戻れる地元の同期のありがたさなどなど。
どのストーリーも、切なさや悲しみが温かな絆となって心に染みていきます……。
サムダルリの人々って、物事を放置しないんですよね。意見が衝突した時、拒絶するのではなく、相手の意見を受け入れたうえで説得を試みるか、お互いの着地点を見つけようと努力します(約1名例外もいますが)。
ただ、努力への打ち込み方が尋常じゃない。誘致を巡り対立する2グループ、数十人の海女たちが町民を巻き込んで、取っ組み合いの大ゲンカに発展したり、20年かけてわだかまりを解決した親子がいたりと様々ですが、皆さん、コトが終われば何もなかったかのようにテーブルを囲んで、酒を酌み交わしています。その姿の陽気なこと!
舞台となった済州島の青い空、青い海に囲まれてると、気持ちまでカラッとするんでしょうか。
済州島の美しい海や山の絶景、島の人々の情深いやり取りなど、心癒されるポイントがいっぱいの本作。手作りキムチやチゲ、獲れたての貝の和え物といった食事風景や、サンドの家が営む食堂、住民御用達のシュポ(小さな個人商店)の角打ちなど、旅への要素も盛りだくさん! 済州の旅に出かけるような気持ちで、気軽にご視聴くださいね。
Netflixで見られる!
『サムダルリへようこそ』
全16話
Netflixシリーズ『サムダルリへようこそ』独占配信中
【恋愛系】高校時代の元カップルが大人になって再会する、繊細なラブロマンス『その年、私たちは』

『その年、私たちは』
全16話
出演:チェ・ウシク、キム・ダミほか
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
あらすじ
高校時代、成績トップの生徒とビリの生徒が一緒に学校生活を過ごすドキュメンタリーに出演したことがきっかけでカップルになったクク・ヨンス(キム・ダミ)とチェ・ウン(チェ・ウシク)。10年後、ヨンスは広告代理店のチーム長としてバリバリ働き、ウンは正体を明かさない覆面画家として活躍していた。そんな折、当時の映像がSNSで話題となり、29歳になった現在の生活を撮影することに。5年前に別れてから一度も会っていなかった2人は、気まずい再会を果たす。
ここが見どころ!
元恋人同士が再会するラブストーリー。一見よくある設定に思えますが、本作はそこに“ドキュメンタリーの撮影”というエッセンスが加わり、ヨンスとウンの初々しい高校生時代、そして大人になった現在の姿が平行に描かれているところが新鮮! 双方の視点から「あの頃」を振り返り、ナレーションによって語られる主人公たちの“相手には言えない本当の気持ち”は、どれもリアルで胸に刺さるものばかり。主人公たちと一緒に思い出の映像を見ているような気持ちになりながら物語に没入することができるドラマです。
主演を務めるチェ・ウシクとキム・ダミは映画『THE WITCH/魔女』以来、3年ぶりの共演。『THE WITCH…』ではアサシンとして対立する関係だった2人が、本作では素直になれない元カップルを等身大で演じ、新たなケミを見せてくれています。
『THE WITCH…』以降も親交が続いていたそうで、ジャンルが180度異なる甘酸っぱくて切ないラブロマンスの演技も息がぴったり。本人たちも「最初からとても気楽だった」(キム・ダミ)、「お互いを信じて撮影することができた」(チェ・ウシク)とインタビューで語っています。

最悪の別れ方をしたウンとヨンス。5年ぶりに再会を果たすが……。
ウンは、両親の愛情をたっぷり受けて育ち、争いごとを嫌うマイペースな性格。自分を捨てたヨンスと再会したら水をかけて塩を撒くんだ!とずっと練習していた(そして実践する)という少し不思議ちゃんな部分や、ふわふわのパーマヘアがよく似合う柔らかい雰囲気などが、バラエティ番組で垣間見えるチェ・ウシクのいたずらっ子で人懐っこい素顔と重なります。
チェ・ウシクの出演作は『パラサイト…』しかり、『狩りの時間』(2020)、配信がスタートしたばかりの『殺人者のパラドックス』(2024)などがっつり&どっしり系が多いので、かわいいチェ・ウシクを堪能したいならぜひ本作を! また、“ウガウガファミリー”として親交の深いBTS・Vが歌うOST「Christmas Tree」にも注目です。
人に弱みを見せられない不器用なヨンスは、ウンへの当たりがまあまあ強め。“ツン”が多いからこそ時折見せる“デレ”な姿がかわいくてキュンときちゃいます。いつもはシャキッとしているけれど、酒に酔って感情がダダ漏れになってしまったり、大好きなおばあちゃんの肩でわんわん泣いたりと、人間味溢れる演技で『梨泰院クラス』のイソとはまた違ったキム・ダミの魅力に魅了されました。

制服姿も見事に着こなしてしまうキム・ダミとチェ・ウシク。
ヨンソとウンが別れた理由、そして大人になって再会してからも素直になれない2人が迎える結末とは? それぞれが抱える心の傷、将来への不安、挫折など、恋と共に人生の成長痛を経験していく主人公の姿は、誰しもがどこかで共感できることでしょう。
Netflixで見られる!
『その年、私たちは』
全16話
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
【恋愛系】“身代わりのお見合い”から始まるオフィスラブコメディ♡『社内お見合い』

『社内お見合い』
全12話
出演:アン・ヒョソプ、キム・セジョンほか
Netflixシリーズ「社内お見合い」独占配信中
あらすじ
「GOフード」の若きCEOのカン・テム(アン・ヒョソプ)は、創業者である祖父から結婚をせかされ、仕方なくお見合いをすることに。一方、平凡な会社員シン・ハリ(キム・セジョン)は、親友の財閥令嬢から自分の代わりに縁談を壊してほしいと頼まれる。ド派手な格好に生意気な性格の女性を演じて破談を試みるハリだったが、お見合い相手に現れたのは会社の社長・テムだった。
ここが見どころ!
原作は、総視聴回数3億回以上の大ヒット同名ウェブ小説&ウェブ漫画。容姿端麗で完璧なスペックを持つテムは、ワーカーホリックで恋愛への興味ゼロ。次々とお見合いを設定する祖父を止めるために、破天荒な財閥令嬢(を装っている)ハリに偽装カップルの契約を持ち掛けます。
偽装恋愛から始まるイケメン御曹司&部下の恋という、まさに韓国ラブコメの鉄板!!!近年は“かっこいい韓国ドラマ”が盛り上がっていたこともあり、久しぶりに“慣れ親しんだ韓国ドラマ”と再会した気分になりました。(どちらもそれぞれ魅力があって最高)
ラブコメの定番シーンがこれでもかと登場するのですが、コメディタッチな表現で笑いの要素たっぷりに仕上げているのが本作の魅力。脱げたスリッパがテムに当たってしまい顔を見られないように逃げるハリをテムがダッシュで追いかけたり(会社の中なのに(笑))、キム・ミンギュ&ソル・イナが演じるサブカップルが出会うシーンはハートが弾けるCGで一目ぼれを表現したりと、全体的な雰囲気がとにかくポップ。恋愛ドラマは甘すぎるという人もライトに楽しめると思います。

黄色い傘の下で見つめ合うハリとテム。
もう一つ新鮮なのが、展開の速さ。もう爆速です! 漫画を一気読みするような感覚で話が進んでいくから、もどかしさにモヤモヤする暇もありません(笑)。誤解からのすれ違いや三角関係といったラブコメの醍醐味はそのままに、間延びしない軽快なテンポのおかげで1時間があっという間! 面白さ&スピード感が韓国の若い視聴者に刺さり、初回4.9%でスタートした視聴率は最高11.6%を記録する大ヒット作となりました。
そして、なんといっても主演の2人のケミが抜群♡。テム役を演じたアン・ヒョソプは、『浪漫ドクター キム・サブ』シリーズ、最新作『いつかの君に』といった話題作に立て続けに出演している若手トップ俳優。ハリ役を『悪霊狩猟団:カウンターズ』シリーズ、日本のドラマ『重版出来!』の韓国リメイク版『今日のウェブトゥーン』などに出演し、ソロ歌手兼俳優として活躍するI.O.I出身のキム・セジョンが演じています。
原作漫画から飛び出してきたかのような2人のビジュアルはもちろんのこと、ハリの正体を知ってわざと意地悪をするテムと、正体がバレていないと思って会社員と偽装恋人の二重生活をするハリのやりとりが愉快。アン・ヒョソプもキム・セジョンも本作がラブコメ初挑戦でしたが、振り切った演技でときめきと笑いを届けてくれます。
理性的なテムがハリに惹かれていくツンデレっぷりは沼落ち必至。テムに似ているという始祖鳥(恐竜)のCGもいいスパイスになっているのでご注目ください(笑)。
Netflixで見られる!
『社内お見合い』
全12話
Netflixシリーズ「社内お見合い」独占配信中
【恋愛系】“韓ドラあるある”ゼロ!だからこそ面白い、ヒーリングドラマ『賢い医師生活』

『賢い医師生活』
各12話
主演:チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミド
Netflixシリーズ「賢い医師生活」シーズン1~2独占配信中
あらすじ
ソウルの総合病院「ユルジェ病院」で働く医師のイ・イクジュン(チョ・ジョンソク)、アン・ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、キム・ジュンワン(チョン・ギョンホ)、ヤン・ソッキョン(キム・デミョン)、チェ・ソンファ(チョン・ミド)は、ソウル大学医学部の同期。新たな命が生まれ、今ある命が終わりを迎える病院という場所で、患者たちとともに生きる彼らの日常を描く。
ここが見どころ!
病院を舞台にした医療ドラマと言うと、欲望にまみれた組織内の権力争いや、神の手を持つドクターが活躍するなどドラマチックなストーリーが多いですが、『賢い医師生活』にはそういった“あるある”は登場しません。ツンデレなイケメン御曹司と最悪の出会いとか、ドキドキの三角関係とか、はたまた誰かへの復讐とか、そういうのもありません。描かれるのは、主人公5人の平凡な日常のみ。だけど、これがとっても温かくて味わい深いんです。
パク・ボゴム、ヘリ(Girl’s Day)らスターを生み出した大ヒットドラマ『応答せよ』シリーズのシン・ウォンホ監督&脚本家のイ・ウジョンがタッグを組んだという点でも、韓ドラ好きにとってはたまらない作品です。

肝胆膵外科医のイクジュン。バンドではギター兼ボーカル担当。
主人公の5人は、1999年にソウル大学医学部に入学。それぞれ一人前の医師としてキャリアを積み、40歳になって初めて同じ病院で働き始めることから物語はスタートします。そして、ユルジェ病院に入る条件としてソッキョンが「昔みたいにまたバンドをやりたい」と提案し、彼らは趣味でバンド活動を始めます。

視聴者からは入学年度に由来して「99ズ」の愛称で親しまれている。
明るい性格で誰からも愛されるイクジュン、仏のような性格だけどめちゃめちゃケチな一面を持つジョンウォン、厳しいこともズバズバ言うクールなジュンワン、ちょっと(いや、かなり?)マザコンでマイペースな性格のソッキョン、自分の仕事も後輩への指導もバリバリこなすカリスマたっぷりなソンファ。
医師として一流の腕前を持つ個性豊かな5人がさまざまな患者と向き合い、後輩を育てながら仕事終わりに集まってバンド活動をする。そんな彼らにとって当たり前の日常を淡々と描いています。素朴だからこそ心にじんわりと染み入って、気づいたら5人のことが大好きになっていました(笑)。
そしてもう一つ、このドラマには悪役がいません。主人公たちを中心に研修医からナースまでみんなが患者と真摯に向き合っています。その中でさまざまな命の物語も描かれ、毎話じーんと感動して思わず泣いてしまうドラマです。
癒されるドラマとして大反響を呼び、シーズン2まで放送された本作。今年は研修医を主人公にしたスピンオフ作品『いつかは賢くなる専攻医生活』(tvN)が放送予定ということで、ぜひ今のうちにシーズン2まで完走してください!
Netflixで見られる!
『賢い医師生活』
各12話
Netflixシリーズ「賢い医師生活」シーズン1~2独占配信中
【恋愛系】“アイドル×一般人”のロマンスは、夢のように美しく、ヒリヒリするほどにリアル『イ・ドゥナ!』

『イ・ドゥナ!』
全9話
主演:スジ、ヤン・セジョン
Netflixシリーズ「イ・ドゥナ!」独占配信中
あらすじ
アイドルとして人気絶頂だったイ・ドゥナ(スジ)は、突然引退を選択。大学に復学したドゥナはシェアハウスで暮らし始める。同じ大学に通うイ・ウォンジュン(ヤン・セジョン)も、ドゥナと同じシェアハウスに引っ越すことに。最初は勘違いやすれ違いでウォンジュンに不信感を持っていたドゥナも、彼の純粋さに気付き、次第に心惹かれていく。
数々の困難に立ち向かいながらも、想いを深めていく2人の恋を、切なくも美しく描く。

自室にいても、警戒心をあらわにするドゥナ

シェアハウスの入居時のウォンジュン。人柄の良さが伝わってくる
ここが見どころ!

ドゥナとウォンジュン、初対面のシーン
『イ・ドゥナ!』は、韓国の人気ウェブトゥーン(Web漫画)が原作。
まるで原作から飛び出てきたようなルックスに加え、確かな演技力で“国民の初恋”と呼ばれている元miss Aメンバーでトップ女優のスジ。そして、2016年のデビュー時から抜きんでた高い演技力で"怪物新人"と呼ばれた実力派俳優ヤン・セジョン。このふたりが主演を務めているのですが……、期待以上の純愛ロマンスでした!

ひとり佇む、物憂げなドゥナ。

自分が着ている服が、ドゥナが所属していたアイドルグループ「ドリームスウィート」のグッズだと知らないウォンジュン。これが誤解を生むことに。
人気ガールズグループ「ドリームスウィート」のセンターだったイ・ドゥナは突然引退を宣言し、大学生として復学。その後、とあるシェアハウスに一人引きこもるように暮らしているところ、平凡で真面目な大学生ウォンジュンが、同ハウスの2階に引っ越してくる。たまたま、友人からのプレゼントである、“ドリームスウィート”グッズを着たウォンジュンを見かけたドゥナは、彼をサセンペン(芸能人を執拗に追いかける迷惑ファン)だと誤解して……。
物語は“アイドル×一般人の夢のロマンス”という、とってもシンプルなストーリー。無駄な要素は一切入れ込まず、2人の心情を200%盛り込んだ“映像ファースト”なシーンの数々に、根こそぎハートを持っていかれます。(特に“キス職人”、ヤン・セジョンによるキスシーンは尊すぎます!)
感情の揺れ、気持ちの高まり、心の共鳴、押し寄せる不安……。互いを求めてやまない愛が彼らにもたらした心情は切なくも美しく、そしてどこか懐かしい。それは、2人の姿が、誰しもが一度は経験し、成長とともに忘れてしまった感情を呼び覚ますからなのかもしれません。
また、ドゥナの魔性の眼差しにも、ご注目を。

好意的な眼差しでウォンジュンを射抜くドゥナ
しかも、普段のドゥナは流行りの“姫カット”で、煙草の煙をけだるげにくゆらせるというアンニュイな雰囲気を纏いつつ、上から目線で“ツン”な態度なのに……。そうかと思えば、今にも泣き出しそうな瞳で相手の目を射つつ、肩を震わせて……。ドゥナの饒舌すぎる眼差しに心揺さぶられない人はいないはず。

ここぞという時の照明の使い方が本当に絶妙
それまで生きてきた世界がまったく異なるふたりが出会ったことで生まれた、愛と青春の日々。
この物語には、焦らし・焦らされ、嫉妬と不安という恋愛のスパイスに翻弄されながらも成長するカップルの、ヒリヒリするような恋のリアルが詰まっていました。
アイドルと平凡な学生のふたりは、一体、どんな未来を選ぶのか。その結末はご自身でチェックしてみてください。
Netflixで見られる!
『イ・ドゥナ!』
全9話
Netflixシリーズ「イ・ドゥナ!」独占配信中
【恋愛系】ヒロインに振り回されっぱなしの相手役の姿が愛しい、生まれ変わりラブロマンス『生まれ変わってもよろしく』

『生まれ変わってもよろしく』
全12話
主演:シン・へソン、アン・ボヒョン
Netflixシリーズ「生まれ変わってもよろしく」独占配信中
あらすじ
前世の記憶を持ったまま、転生を繰り返しているパン・ジウム(シン・へソン)。18回目の人生の時に出会ったムン・ソハ(アン・ボヒョン)に心惹かれるも、交通事故に遭い、この世を旅立ってしまう。
どうしてもソハに会いたいジウムは、19回目の人生で、彼の勤めるホテルに働き口を見つけ、一緒に働き始める。ソハに猛アプローチをかけるうち、ジウンは18回目の人生を奪った交通事故に隠されていた秘密と、自らが転生を繰り返している理由に近づいていく。
ここが見どころ!
本作は、幾度となく転生を重ね、パン・ジウムとして19回目の人生を送るヒロインが、短く終わってしまった18回目の人生で出会った初恋の相手を忘れられず、大人に成長した彼との再会を目指すという、生まれ変わりラブロマンス。
原作漫画は、日本をはじめ世界中で翻訳され、グローバル累積7億view(!)を記録した大ヒット作。原作の面白さを引き出しつつ、主人公カップルの魅力をより高めているのは、今回キャスティングされた、シン・へソンとアン・ボヒョンです。

1000年の記憶を持つヒロインのジウム役には、演技力抜群のシン・ヘソンが。複数の人格を演じているのに、するっと自然に演じています。
その相手役ソハは、切なさとセクシーさ、さらにはキュートさまでもが同居する声と表情で、全力で恋する男をアン・ボヒョンが担当。ジウムに振り回されてドキドキ、オロオロ、タジタジ……なソハの姿が、全力で推せるほどにかわいい! 『梨泰院クラス』での最凶の悪役チャン・グンウォンを演じたのと同じ人とは思えないくらいの愛らしさ。その要素でごはん3杯はいけます。
もちろん、時をかけて紡がれるストーリーも秀逸。主人公たちによる前世と心の傷をキーワードにした“答え合わせ”に萌えたり、世紀の告白シーンに泣いたり。忘れかけていた「LOVE」補給にぴったり♡
ちなみに、各エピソードには「喜悲哀歓」や「愛別離苦」といった四字熟語のサブタイトルが、ハングルで書かれています。韓国語を学んでいる人は、ドラマを観るとともに四字熟語の勉強にもなりそう♡
Netflixで見られる!
『生まれ変わってもよろしく』
全12話
Netflixシリーズ「生まれ変わってもよろしく」独占配信中
【恋愛系】初めてでも見やすいモダンなロマンス時代劇『新米史官ク・ヘリョン』

『新米史官ク・ヘリョン』
全20話
出演:チャ・ウヌ、シン・セギョンほか
Netflixシリーズ「新米史官ク・ヘリョン」独占配信中
あらすじ
自由と本を愛するク・ヘリョン(シン・セギョン)と、梅花(メファ)のペンネームで密かに執筆活動を楽しむ王位継承序列第2位の王子イ・リム(チャ・ウヌ)。2人は偶然街の貸本屋で出会うが、相手が梅花だと知らないヘリョンは本人の前で作品を酷評してしまう。その後、宮廷のすべてを記録する“女性史官”の試験に合格したヘリョンは、宮中でリムと再会する。
ここが見どころ!
チャ・ウヌにとって初の時代劇となった本作。劇中では、宮廷で幽閉されるように暮らしている王子を演じています。
まず目に飛び込んでくるのは、その見目麗しい韓服姿。立派な太眉が韓服とマッチして王子の気品を漂わせています。『女神降臨』などの現代劇のチャ・ウヌも素敵ですが、時代劇もこんなにしっくりくるとは! と驚きました。ひたすらに美しい!
時代劇は歴史を知らないとストーリーについていけないかも……というイメージを持つ人もいらっしゃるかもしれませんが、本作は時代劇の重厚感もありながら、パステルトーンの韓服が多く登場する華やかで幻想的な映像が美しく、ビジュアルからでもすっとなじめる作品に仕上がっています。

王から冷遇されて宮中の僻地に追いやられても、純粋に真っすぐ生きるリム。クールな役を演じることが多いチャウヌですが、本作ではちょっぴりわがままであどけない“箱入り息子”をチャーミングに演じています。(正しくは宮廷に閉じ込められていたのだけど)
巷では人気恋愛小説家・梅花のリムですが、実は恋愛経験ゼロ。お世話係から宮中の恋愛話や豆知識を聞いて本を書いています。そんな恋愛初心者のリムだから、ヘリョンのことを好きになってからもお世話係に「これって僕のこと好きってこと?」と確認したり、好きな気持ちが全部顔に出ちゃったり、なのに素直になれなかったりと、と~ってもピュア! お姉さんなヘリョンと年下男子のリムの“年の差恋愛”は、心臓がいくつあっても足りないほど胸キュン要素満載です♡。
確固たる信念と幅広い知識を武器にあらゆる困難に立ち向かっていくヘリョンがかっこよく、史官の仲間たちと団結していくお仕事ドラマとしても楽しめる『新米史官ク・ヘリョン』。チャ・ウヌとシン・セギョンには、ぜひ現代劇でも共演してほしい!
Netflixで見られる!
『新米史官ク・ヘリョン』
全20話
Netflixシリーズ「新米史官ク・ヘリョン」独占配信中
【恋愛系】エモさ際立つミステリーロマンス『いつかの君に』で“愛”を知ろう!

『いつかの君に』
全12話
主演:アン・ヒョソプ、チョン・ヨビン、カン・フン
Netflixシリーズ『いつかの君に』独占配信中
あらすじ
1年前、飛行機事故に巻き込まれた恋人ヨンジュン(アン・ヒョソプ)を忘れられないジュニ(チョン・ヨビン)。36歳の誕生日、自身に届けられた謎のカセットテープを再生した瞬間、1998年へとタイムスリップ! そこで別の時間帯を生きる、18歳の女子高生ミンジュとして目覚めてしまう。
そして、ジュニ(見た目はミンジュ)は、ヨンジュンと同じ顔をしたシホンと、彼の親友インギュ(カン・フン)と出会う。学校やミンジュのおじが経営するレコード店などで交流を深めていく3人は、次第に三角関係に発展。過去と現代、自分とジュニ、そしてシホンとヨンジュンの関係とは……。

ここが見どころ!
マレーシア、韓国、香港、日本などでも放送され、その世界観に沼オチする人が続出した、台湾発の大ヒットタイムスリップドラマ『時をかける愛』の韓国リメイク版です。
韓国版でも、恋人との死別からのタイムスリップ、時空を超えた後の同級生の三角関係というラブストーリー、さらに殺人というミステリー要素が、“メビウスの輪”のように複雑に絡み合います。
「タイムリープの理由は?」「事件の謎は?」「ジュニとヨンジュンのロマンスはどうなるの?」など、ドキドキ・ワクワク・ハラハラな疑問が無限ループ!

複雑な設定とストーリーのため、何度も“巻き戻し”(←重要ワードです!)して観てしまうので完走まではかなり時間はかかると思いますが、そのたびに新発見があり、そして「ゆるぎない愛とは何か」について深く考えることができる作品です。
Netflixで見られる!
『いつかの君に』
全12話
Netflixシリーズ「いつかの君に」独占配信中
【恋愛系】懸命に生きる私たちの心にじんわりと響く、ヒーリングロマンス・ドラマ『ドクタースランプ』

人生最大のスランプ期に突入したハヌルとジョンウ。思わぬ再会に、うろたえるが……
『ドクタースランプ』
全16話
出演:パク・ヒョンシク、パク・シネほか
Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中
あらすじ
高校時代、学年1位を争うライバル同士だった、人気美容外科医のヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)と麻酔科医のナム・ハヌル(パク・シネ)。ふたりは、同じタイミングで人生最悪のスランプに陥り、14年ぶりに再会する。最も輝かしい時にそれぞれ別の道を歩み、そしてどん底の時に鉢合わせた彼らは、互いに寄り添いながら、スランプという山を乗り越えていく。
ここが見どころ!
高校時代のライバル同士が14年ぶりに再会、とあらすじで紹介しましたが、実は本作の主人公を演じるパク・シネとパク・ヒョンシクも、2013年に放送された人気ドラマ『相続者たち』以来、約10年ぶりの再共演ということで話題となっていた本作。思った以上に癒されるドラマでした。
以下、見どころポイントをお伝えします!

まずは、作品のストーリーから。
天才高校生ヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)の高校に、全国模試で同点1位だったガリ勉の美少女ナム・ハヌル(パク・シネ)が転校してくる。以来、成績1位をめぐり、ふたりは何かと競い合うように。
その後、ジョンウは国内のトップ医大を経て、実力と人柄を備えたスター美容外科医として順風満帆な日々を歩んでいたある日、不可解な医療事故によって人生が一変する。汚名を着せられ、周囲にいた人々も離れてしまう。さらに莫大な借金を抱えて、車も家も売るハメに。
一方、学生時代から勉強漬けだったハヌルは、大学病院で麻酔医師として働いていた。しかし、度を増していく上司のモラハラやパワハラ、病院内での孤立によって心身に不調をきたし、バーンアウト(燃え尽き)症候群の “うつ病”と診断されてしまう。
それぞれが人生のスランプ期に落ち込む中、ハヌルの実家の屋根部屋にジョンウが引っ越してくる。突然の再会に戸惑うふたりだったが……。

どんな不幸が訪れても耐えられる、と信じる力を得たハヌルとジョンウ。
この作品、シリアスとサスペンスだけでなく、ラブコメ要素もかなり高い!
パク・シネとパク・ヒョンシクの掛け合いが、とにもかくにもキュート。特に制服姿でじゃれあうふたりの温度差のあるコメディ演技にニヤニヤが止まりません♡
同じ優等生でも、闘争心をむき出しにするのはジョンウ。ハヌルに対抗して、ある時は大量の粉末コーヒーを口にかっこみ、またある時はクールを決め込みつつ、足もとでは貧乏ゆすり。また、消しゴムを忘れた彼女に「消しゴムをあげる」と言いつつ、ひと文字も消せないほど小さな欠片だけ渡すなど、まるで小学生のような意地悪も(笑)。試験でハヌルに負けたとわかるや否や気絶するシーンは、もはやコントです。
そんな、天才なのにどこか子供じみているジョンウを、パク・ヒョンシクが生き生きと演じています。
滑稽に見えるくらい、真摯に努力し続けてきたジョンウとハヌル。それぞれの痛みを共有しながら、人生の“スランプ”を、どう乗り越え、どのような感情を抱き、最終的にどんな決断をするのか、本編を観てぜひ確かめてみてください!
Netflixで見られる!
『ドクタースランプ』
全16話
Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中
【恋愛系】ときめきが止まらないラブコメディドラマ『キング・ザ・ランド』

『キング・ザ・ランド』
全16話
主演:イ・ジュノ(2PM)、イム・ユナ(少女時代)
Netflixシリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中
あらすじ
キングホテルのフロントデスク担当のチョン・サラン(イム・ユナ)は、優秀な働きぶりが認められ、全ホテリエ(※ホテルマン、ホテルウーマンの総称)の憧れのキャリア、VVIPラウンジ「キング・ザ・ランド」へ配属される。しかし、そこでキンググループの御曹司、ク・ウォン(イ・ジュノ)と最悪の出会いを果たす。偽りの笑顔を軽蔑するウォンと、業務のために常に明るく笑わなければならないサラン。正反対な彼らは、いつしかひかれあっていき……。
ここが見どころ!
大手ホテルを舞台に、財閥グループの御曹司と平凡なホテル従業員が身分違いの恋に落ちる王道ラブロマンス。
トップ“演技ドル”として活躍している少女時代のユナと2PMのジュノが主演を務めることから、配信開始前から注目を浴びていた本作。スタートするやいなや、Netflixの“週間グローバルトップ10”の1位(テレビ・非英語部門)を獲得しているんです。

再会を避け続けるサランと、彼女を追うウォン。愛らしい攻防もこのドラマの見どころ。
なんといっても、ユナとジュノが繰り広げる、一分の隙もないロマンチックシーンが一番のみどころ! 悶絶するしかありません!
「えっ、ここで抱きしめるの?」「えっ、そっちからハグ?」「えっ、ずぶ濡れで(以下自主規制)」など、視聴者のハートを狙い撃つ胸キュンシーンが満載。
それに加えて、豪華ホテルや済州島、タイでロケを行っているため、1話1話が素敵なラブソングのMVのように美しい!
視聴後は二人になりきって(!?)、恋や旅をしたくなっちゃうこと間違いなし!
また、王道のラブロマンスでありながらも、ホテリエとして優秀なサランが自らの力で夢を叶えようとする姿も、今っぽくていい感じ。
恋・仕事・旅のおいしいところが詰まった本作で、不足気味の「LOVE」を補ってみませんか?
Netflixで見られる!
『キング・ザ・ランド』
全16話
Netflixシリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中
【恋愛系】『スタートアップ: 夢の扉』で仕事に恋にパワーをチャージ!

『スタートアップ: 夢の扉』
全16話
主演:スジ、ナム・ジュヒョク
Netflixシリーズ「スタートアップ:夢の扉」独占配信中
あらすじ
祖母と二人で暮らしてきたダルミ(スジ)。幼い頃に両親の離婚によって姉と離れ離れになり、ナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)という少年と子供の頃に交わした文通が心の支えになっていた。それから15年後、韓国のシリコンバレーといわれる「サンドボックス」の講演会で財閥令嬢となった姉と再会するダルミ。対抗意識から会ったこともないドサンと起業をすると嘘をついてしまい……。

姉の会社が主催する交流会にドサンと出席すると宣言してしまう。
ここが見どころ!
成功を夢見る若者たちがスタートアップに飛び込んで困難に立ち向かいながら成長していく姿を描く。爽快感のある物語で“明日も頑張ろう”と思わせてくれる青春ドラマ。
“国民の初恋”の異名をとり、最近は『イ・ドゥナ!』で演じたあざとかわいいドゥナ役で再び視聴者をとりこにしたスジと、『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』『二十五、二十一』などに出演し、繊細な演技に定評のあるナム・ジュヒョクがW主演。コロナ禍真っただ中だった2020年に配信され、おうち時間を盛り上げてくれると日本でも注目を集めました。

ダルミと起業を目指すことになるドサン。
お仕事とラブストーリーのバランスが絶妙なところも本作の魅力。「サンドボックス」で信頼できる仲間と出会い、時にすれ違いながらも力を合わせて数々の困難を乗り越えていく様は、熱くて、爽やか。どんなピンチにも果敢に前向きに立ち向かっていくダルミがかっこよく、内気な理系男子から実力・自信ともにめきめきと成長するドサンも頼もしく、ポジティブな気持ちにさせてくれます。
最終話まで主人公たちを応援しながら楽しめる『スタートアップ: 夢の扉』。モチベーションを上げたい時におすすめの作品です。
Netflixで見られる!
『スタートアップ: 夢の扉』
全16話
Netflixシリーズ「スタートアップ: 夢の扉」独占配信中
【恋愛系】2番手男子のウィ・ハジュンに癒される『ロマンスは別冊付録』

『ロマンスは別冊付録』
全16話
出演:イ・ジョンソク、イ・ナヨン、ウィ・ハジュンほか
Netflixシリーズ「ロマンスは別冊付録」独占配信中
あらすじ
記録的な若さで編集長になった天才作家チャ・ウノ(イ・ジョンソク)。家の物を勝手に使う不気味な家政婦をクビにしようと思っていたが、実はその正体は姉弟のように過ごしてきた片思いの相手カン・ダニ(イ・ナヨン)だった。
かつてコピーライターとして活躍したダニは、夫の浮気が原因で離婚、シングルマザーになっていた。自分の力で生きていこうと再就職を目指すも挫折ばかり。元夫と住んでいた家も失ってしまう。その後、ダニはウノが所属する編集部に雑用係として就職し、ウノの家に居候しながら契約社員として働き始める。
こうして新しいスタートを切ったダニ。偶然出会った青年チ・ソジュン(ウィ・ハジュン)と急接近したり、ウノの後輩編集者のソン・ヘリン(チョン・ユジン)がウノに想いを寄せていることを知ったりと、プライベートも動き出して……。
ここが見どころ!
出版社を舞台に、長いブランクを打破して社会復帰するヒロインの苦悩や奮闘、年下男子とのロマンスを描いたロマンスドラマ。メインカップルを演じるのは、『ピノキオ』(2014)、『あなたが眠っている間に』(2017)などをヒットに導いたイ・ジョンソクと、本作が9年ぶりのドラマ復帰となったイ・ナヨン。
ウノにとって子供の頃に交通事故から救ってくれたダニは初恋の相手。ダニが結婚した後も彼女の幸せを願って密かに思い続けるほど一途ですが、ダニはウノの気持ちに全く気づいていないというところがミソ。ウノを弟分だと思って純粋にかわいがるダニがかわいいし、職場ではクールな編集長のウノが、ダニの前では子供っぽく嫉妬したりと年下感全開になってしまうところにきゅんきゅんして、視聴中は口角が上がりっぱなしでした。
一方で、理不尽な目に遭いながらも全力で取り組むダニのお仕事の部分も見どころ。編集部の人々はみんなクセが強いですが、本が好き!いい本を作りたい!という思いが共通していて、ダニも自分らしい働き方を見つけていきます。姉弟のようだった年上女子×年下男子の関係性が変化していく甘いロマンスはもちろん、編集部で働く人々のさまざまな事情を描いたお仕事ドラマとしても楽しめる作品です。

2人が出会った日にソジュンが拾った犬は、ダニがクムビ(恵みの雨)と名付けた。
ダニは住む家を失ってウノの家に居候しているため、ウノが特大アドバンテージを持っているにもかかわらず、ソジュンの猛追もすごい。どんどんダニとの距離を縮めていきます。
ダニの“ご近所さん”だったソジュンですが、ダニの会社まで迎えに来て「今まで偶然に会ったけど、これは違う。あなたとデートしたい」と直球勝負! 「3カ月だけ付き合ってみない?」と告白する時も「まずは一緒に出勤して、仕事終わりに時間があったら一緒に食事をしましょう」とダニを思いやりつつ、「明日何時に出勤しますか?」とあま~い笑顔でもう一押しするところまで、年下特有のかわいさにスマートさまで兼ね備えていて沼らせポイントが高い……! ダニに向ける大型犬のような人懐っこい笑顔に心を掴まれること間違いなしです!
ドラマではダニが37歳、ウノが32歳、ソジュンは29歳。ダニを一番近くで見てきたウノと、新しいときめきをくれるソジュン。年下男子たちによる恋のバトルにきゅんと癒されてください♡。
Netflixで見られる!
『ロマンスは別冊付録』
全16話
Netflixシリーズ「ロマンスは別冊付録」独占配信中
【恋愛系】いまを生きる20代の夢と友情と恋愛をリアルに描いた『青春の記録』

グラビア取材中のヘジュン(パク・ボゴム、写真左)と、ヘヒョ(ビョン・ウソク、写真右)。
『青春の記録』
全16話
出演:パク・ボゴム、パク・ソダム、ピョン・ウソクほか
Netflixシリーズ「青春の記録」独占配信中
あらすじ
俳優としての成功を夢見るヘジュン(パク・ボゴム)とヘヒョ(ピョン・ウソク)。そして、メイクアップアーティストの卵のジョンハ(パク・ソダム)。生まれや家柄が重要視される芸能界で、自らの力だけで夢に挑む若者たちの青春を描く。
ここが見どころ!
韓国では“国民の彼氏”と呼ばれ、幅広い世代から愛されている人気俳優パク・ボゴム。
日本でも『恋のスケッチ~応答せよ1988~』や『雲が描いた月明かり』、『ボーイフレンド』の大ヒットで高い認知度を誇る彼の入隊前最後のドラマ出演作が本作です(2022年に除隊済み)。
モデルから俳優への転向を目指す青年の夢と恋と友情、そして家族についてのリアルな日常が綴られた、まさに“青春の記録”のようなドラマです!
ここから、見どころについて説明していきますね。
(ネタバレあります)

モデルや役者の仕事と並行して、飲食店のバイトに勤しむヘジュン(パク・ボゴム)。その姿もスタイリッシュ!
主人公ヘジュンは元モデル。俳優に転向するも、なかなか芽が出ず、アルバイトを掛け持ちしていました。事務所の代表からは出演料を払ってもらえず、家族からは「ルックスだけじゃ食べていけない、実直に生きろ」と言われ、実家が裕福な幼なじみ兼親友のヘヒョと自分を比べて、惨めな気持ちで過ごす日々。さらに、26歳という年齢で、兵役入隊期限も差し迫っていて……。
そんながけっぷちの状況で参加したファッションショーで、同い年のヘアメイクアシスタントのジョンハと出会い、意気投合。
その後、様々な出来事にぶつかりつつも、ヘジュンは成長していきます。

真剣にメイクを施すジョンハ(パク・ソダム)。
そして、へジュンたちが生きている華やかな芸能界の裏側にはびこる闇、各種ハラスメントや、フェイクニュース、SNSでの誹謗中傷といった、現代ならではの胸が苦しくなるような描写も。へジュンの成功をよく思わず陥れようとする人々もいる中で、彼がどこまで信念を貫くことができるのかは、重要なポイントです。
自分の力で夢を成し遂げようとするジョンハの姿は、ヘジュンとそっくり。だからこそ、2人は親近感を覚え、刺激を与え合う仲間となり、同じような業界で苦労をしながらもひたむきに努力する存在として心の支えになっていくのでしょう。
2人が一緒にいるシーンの描写は、一度でも夢を追いかけたことがある人なら胸に刺さるほどリアルでピュア。個人的には、誰にも頼らず、寄りかからず、自らの人生の舵取りをジョンハ自身がする姿にぐっときました。
ヘジュンとへヒョは、漢南洞(韓国ソウルの高級住宅エリア)に暮らす幼なじみ。同じタイミングでモデル業をスタートさせましたが、いまは実家が裕福なヘヒョが先んじています。何かにつけ、周囲から比較される2人。ヘジュンもヘヒョも「自分たちは親友であって、目標ではない」とピシャリと言い返します。幼なじみ同士、お互いを認め合っている姿がいい!

居酒屋で一杯中のヘジュン(パク・ボゴム、写真右)とヘヒョ(ビョン・ウソク、写真左)。
もう1人、小学生の頃からの仲間でカメラマンのジヌもいるのですが、この3人が集まる感じがエモいんです。26歳にもなれば、それぞれ職場や実家で上手くいかないこと、イヤなことってありますよね。しかし、小学生の頃から慣れ親しんだ地元の公園に行けば、いつのまにやらなじみの顔が集まって、“いつもの空気”を纏いはじめるんです。
冗談を言い合ながら、バスケをしたり、酒を酌み交わしたり。謎の追いかけっこまではじめる始末(笑)。大人の世界では言動に結果や利益を求められるけれど、この3人なら、あの頃のまま、無邪気なままでいられる。その感じが切々と伝わってきて、うるっとします。
とはいえ、物語が進むにつれ、3人の置かれている状況も大きく変化するのですが……。
どう変化するのかは、本編で確かめてください。
Netflixで見られる!
『青春の記憶』
全17話
Netflixシリーズ「青春の記録」独占配信中
【恋愛系】コン・ユとソ・ヒョンジンが初共演!奇妙な結婚生活を描いた『トランク』

『トランク』
全8話
出演:コン・ユ、ソ・ヒョンジンほか
Netflixシリーズ「トランク」独占配信中
あらすじ
音楽プロデューサーのジョンウォン(コン・ユ)は、元妻ソヨン(チョン・ユンハ)から復縁の条件として別の女性と1年間契約結婚することを提案され、非公然のマッチングサービス会社・NMからやってきたインジ(ソ・ヒョンジン)と偽装夫婦となる。少しずつお互いを知っていくジョンウォンとインジだが、湖のほとりで5,000万ウォン(約500万円)以上する限定盤のトランクが発見されたことにより、ある事件の渦中に巻き込まれていく。
ここが見どころ!
偽装結婚から始まるラブストーリーは韓ドラのお決まりとも言えるテーマですが、2024年11月29日に公開された『トランク』はちょっと違います。再婚相手は期間限定の結婚をあっせんする組織で妻を職業としている女性で、その再婚を提案し相手をマッチングしたのが元妻。さらに元妻も同じマッチングサービスを使って別の男性と再婚するという、胸キュンとはかけ離れた偽装結婚なんです。
W主演を務めるのは『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』などのコン・ユと、『浪漫ドクター キム・サブ』、『なぜオ・スジェなのか』などのソ・ヒョンジン。映画『ワンドゥギ』で知られる作家キム・リョリョン氏の同名小説を原作に、『大丈夫、愛だ』、『私たちのブルース』のキム・ギュテ監督が演出を、『花郎<ファラン>』のパク・ウニョン氏が脚本を手掛けています。

元妻ソヨンから“罰と休暇”という名目でインジとの再婚を迫られるジョンウォン。
コン・ユが演じるジョンウォンは、美術館のような大豪邸に住む超セレブの音楽プロデューサー。父親がとんでもない富豪だったため裕福に育ったいわゆる御曹司なのですが、その父親の家庭内暴力のせいで心に慢性的な闇を抱えていて、睡眠薬がないと眠れず、お互いに別の人と1年間再婚したら復縁するという無茶苦茶な条件も受け入れるしかないほど元妻ソヨンに精神的に依存しています。
コン・ユといえば、代表作である『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』が韓国で放送されてから8年以上になるわけですが、映画『トガニ 幼き瞳の告発』や『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『82年生まれ、キム・ジヨン』、『イカゲーム』とさまざまなコン・ユを観ていても、筆者の中ではやはり『トッケビ』のアジョシのような、穏やかで優しくて、ちょっと茶目っ気もあるキャラクターが一番に思い浮かぶんですよね。バラエティなどで見せる素の姿も好奇心旺盛でキュートなイメージがありますし。だからこそ、常に不安そうで寂しそうで余裕がない“病んでいるやさぐれ御曹司”のジョンウォンを演じている姿は新鮮。パブリックイメージとは異なるコン・ユの新境地が見られる作品だと感じました。

韓国国内に3個しかない高級トランクを所有しているインジ。
配信されてすぐにイッキ見したのですが、それほど楽しみに待っていたのはコン・ユの相手役がソ・ヒョンジンだから。『僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~』では月イチで姿が変わってしまうお騒がせトップ女優役を愛嬌たっぷりに演じ、『なぜオ・スジェなのか』では冷徹なカリスマ弁護士役を演じてイメージを一新したように、さまざまな役をこなす豊かな表現力にくわえ、耳に一音ずつはっきりと入ってくる明瞭なセリフ回しの大ファンでして。本作でも持ち前のセリフ回しがジョンウォンに突き放されるような態度をとられても淡々と妻としての業務をこなすインジというキャラクターに説得力を与えています。

巨大な階段とシャンデリアが印象的なジョンウォンの豪邸。
そんなインジにも心の闇が。5年前、結婚直前に婚約者が失踪、ストーカー被害にも遭っていました。結婚とは何か、真実の愛とは何かを見失ったインジは、期間限定の契約妻としてこれまでに4回結婚し、5回目でジョンウォンと夫婦に。「結婚はうんざり」と言いながらさまざまな事情で結婚を必要とする人たちの妻となり、自分の荷物はトランク1つ分だけなのに元婚約者の家はそのまま残しているインジ。いわゆる“普通の結婚”を求めていた過去の自分に対する懺悔や、やり場のない怒り、悲しみを抱えているように見え、彼女も出口の見えない闇を彷徨っているのだと感じました。

湖で発見されたトランクの中身とは?
物語は、銃声が聞こえたという湖でインジのトランクと同じ型のトランクが発見されたところから始まります。その後男性の遺体も発見され、警察は殺人事件として捜査を開始。事件が発覚した現在と5ヵ月前のジョンウォンとインジの結婚生活が交差して描かれる複雑さや、状況を説明するようなセリフを削ぎ落した演出は、まるで小説を読んでいるかのよう。主演の2人も「見る視点によってさまざまな解釈が出てくるだろう」(コン・ユ)、「行間を読むべきところが多い」(ソ・ヒョンジン)と語っており、静けさの中に緊張感が漂うストーリーが斬新で魅力的。腰を据えて観たくなる難しさがクセになります。

離婚後もジョンウォンを支配しようとするソヨン。

インジにつきまとうオム・テソン。
自ら離婚しておきながらジョンウォンの家に隠しカメラを仕掛けて監視しているソヨン、再び動き出したインジのストーカーのオム・テソンと、登場人物全員が怪しくてクセあり。湖で発見された遺体は誰なのか、トランクはインジのものなのか。ラストまで「犯人はあの人か? いや、この人かも?」とハラハラさせられる展開が続いて目が離せません。

奇妙な結婚生活の結末は?
ミステリーを絡めながら嫉妬、憎しみ、支配欲、依存とさまざまな愛の形を描いた本作。お互いの傷を癒しながら本当の愛を知っていくジョンウォンとインジが美しく、尊かったです。マッチングアプリが普及したこの時代に配偶者を派遣するマッチングサービス会社が登場する設定もおもしろく、予想していなかった結末に思わず涙が。視聴者に余白を与える独特な雰囲気をぜひ楽しんでください。
Netflixで見られる!
『トランク』
全8話
Netflixシリーズ「トランク」独占配信中
【恋愛系】“沼男”のループから逃れられない⁉ ラブロマンス『わかっていても』

ジェオン(ソン・ガン)とナビ(ハン・ソヒ)。出会って小一時間でこの距離!
『わかっていても』
全10話
出演: ソン・ガン、ハン・ソヒ、チェ・ジョンヒョプほか
Netflixシリーズ「わかっていても」独占配信中
あらすじ
美術大学で彫刻学科を専攻をしている大学生ユ・ナビ(ハン・ソヒ)は、恋人の浮気現場を目撃したことで別れを選択する。失意の中、バーでひとり飲んでいたナビは、完璧なビジュアルと人当りもよいパク・ジェオン(ソン・ガン)と意気投合。彼の部屋へと誘われたものの、女性の気配を感じてその場から立ち去るのだった。しかし後日、学科の飲み会でジェオンと再会する。ジェオンが同じ学科に復学したばかりの後輩だと知ったナビは、警戒しつつも彼に惹かれていくのだが……。
ここが見どころ!
みなさん恋してますか⁉ それとも恋を求めていますか? もしや過去の恋、引きずっていますか……?
いま挙げた項目のいずれかにあてはまる方にぜひ観てほしいのが今回紹介する『わかっていても』です。
早速、“わかっていても”沼ってしまうポイントを説明します!

製作室での逢瀬を楽しむジェオンとナビ。美大生ならではのデートシーンですね。
そして、視聴欲をかき立てるのは、主人公たちのビジュアルの高さです!
主演は“Netflixの息子”と呼ばれるビジュアルマスターのソン・ガンと、『サウンドトラック #1』や先頃シーズン2が配信された『京城クリーチャー』で存在感を見せつけているハン・ソヒ。この2人だけでも、ビジュアル測定器が存在するなら振り切れるんじゃないかという強めのカードですが、さらにナビの幼馴染で彼女に尽くしまくるヤン・ドヒョン役にチェ・ジョンヒョプが起用されているという鉄壁の布陣。妖艶なソン・ガンだけでなく、癒し系じゃがいも男子ことチェ・ジョンヒョプも配置するという大盤振る舞い! 「咳をしても一人」という自由律俳句の先駆者・尾崎放哉の作品を髣髴とさせる「どっちに転がっても沼」という感想を抱くことでしょう。

ナビの腕に絵(という名の呪縛)を描き入れる魔性の男ジェオン。
本作は大学生の群像劇なので、観る人によっては友人たちの恋愛模様に、より共感する人がいるかも。彼らのテーマは「友情から生まれた恋」。マッチングアプリや合コンで出会いを求めるも、遠回りしながら身近な友人の大切さに気づくんです。そして、「告白して親友を失ったらどうしよう」とか「想いを受け止めてもらえなかったら……」と思い悩む、というところまではよくある話ですが、本作ならではというか、いいなあと思うのは、想い人が異性・同性に関係なく描かれているところ。相手が誰であっても好きになったら心は弾むし、葛藤が生まれるという、ごくごく当たり前のことを何気ない場面とセリフで気づかせてくれるのでした。
また、ナビたち仲間が彼女たちをするっと受け入れ、祝福する様子もすごく自然でよかったです♡

わかっていてもあらがえない2人のやりとり、ぜひ沼ってくださいませ♡
本作は大学生の群像劇なので、観る人によっては友人たちの恋愛模様に、より共感する人がいるかも。彼らのテーマは「友情から生まれた恋」。マッチングアプリや合コンで出会いを求めるも、遠回りしながら身近な友人の大切さに気づくんです。そして、「告白して親友を失ったらどうしよう」とか「想いを受け止めてもらえなかったら……」と思い悩む、というところまではよくある話ですが、本作ならではというか、いいなあと思うのは、想い人が異性・同性に関係なく描かれているところ。相手が誰であっても好きになったら心は弾むし、葛藤が生まれるという、ごくごく当たり前のことを何気ない場面とセリフで気づかせてくれるのでした。
また、ナビたち仲間が彼女たちをするっと受け入れ、祝福する様子もすごく自然でよかったです♡
Netflixで見られる!
『わかっていても』
全10話
出演: ソン・ガン、ハン・ソヒ、チェ・ジョンヒョプほか
Netflixシリーズ「わかっていても」独占配信中
【恋愛系】カン・テオのスーツ姿にときめき、体を張った演技に笑う!『ジャガイモ研究所』

『私ジャガイモ研究所』
全12話
出演:イ・ソンビン、カン・テオほか
Netflixシリーズ「ジャガイモ研究所」独占配信中
あらすじ
ジャガイモに人生を捧げる研究員キム・ミギョン(イ・ソンビン)。ある日、ミギョンが働くソンニョ食品が大企業ウォンハンリテールに買収され、本社から冷血な原則主義者のソ・ベクホ(カン・テオ)が臨時所長としてやってくる。無駄を徹底的に排除するベクホに反発するミギョンだったが、ベクホからリストラ対象であることを告げられてしまう。
ここが見どころ!
みなさん〜! カン・テオが帰ってきました! 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で主人公ヨンウを優しく見守るイ・ジュノ役を演じ、「섭섭한데요…(寂しいな)」という名セリフで視聴者をメロメロにさせたカン・テオが無事に兵役を終えて戻ってきました!
今回ご紹介する『ジャガイモ研究所』は、彼の除隊後初のドラマ復帰作。一風変わったタイトルからお気づきのように、がっつりラブコメでございます。イ・ジュノが柴犬系男子だとしたら、本作で演じるソ・ベクホはドーベルマン系男子かも⁉︎ 新たな魅力と磨きがかかったイケメンぶりはマストウォッチです!

まずは、ヒロインの紹介から。
ミギョンは、ソンニョ食品でジャガイモの研究・開発に心血を注ぐ研究員。もともとは買収元であるウォンハンリテールで働いていましたが、社内恋愛をしていた恋人ギセ(イ・ハクジュ)が出世のために会長の娘と結婚。ミギョンは不当な異動や社内のいじめに遭い、田舎にあるソンニョ食品の小さなジャガイモ研究所に転職したのでした。演じるのは、映画『少年時代 -恋と涙と青春と-』や、『酒飲みな都会の女たち』シリーズなどでおなじみのイ・ソンビン。
キャリアダウンを余儀なくされても、「いつか自分の名前がついた品種を開発する」と新しい目標を持って働くミギョン。その豪快でサバサバした性格が一段と輝くのが、啖呵を切るシーン。元カレのギセの「シャンプーの香り変わってないね」という一言に、「なに他人のシャンプーの匂いを覚えてんだクソ野郎! 私の前で息するんじゃねえ!」と、胸倉をつかんでブチギレるんです。とっても痛快!(笑)
一方で、間違えて全体のトークルームにベクホの悪口を送信してしまった後輩をかばったり、暴風雨の日にはジャガイモを守るために夜中にもかかわらず一人で畑の様子を見に行ったりと、情に厚い一面も。突発的で感情のままに突っ走るところがあり、観る人によっては共感度があまり高くないヒロインかもしれませんが、そこはさすがイ・ソンビン。はつらつとした演技で、“面白くてつい見守りたくなる友達”のような親近感を引き出しています。

そしてお待ちかね、カン・テオ! ベクホは、歴代最年少でウォンハンリテールの役員になったエリート。冷徹な原則主義者で、会社の利益のためにリストラを担当しているという役どころ。
あの、カン・テオのスーツ姿かっこよすぎませんか? 兵役後にたくましくなった姿でカムバックするケースが多い中で、逆に絞ってくるとは! 細いけど筋肉質なフィジカルで着こなすスーツ姿はまさに眼福。シュッとしたフェイスラインもセクシーで、精悍さに磨きがかかったカン・テオを眺めているだけで幸せな気持ちに。仕事と同様に自己管理も完璧なベクホという人物像にもぴったりで、第2話のタイトルが「セクシーな理事」なのも納得です!

そんなベクホの任務は、これといった成果を出せていない研究所を立て直すこと。そのため、「論文を読むだけならコピー用紙は薄いものでいいでしょう」などと、のっけから無駄をズバズバと指摘していきます。
しかし、ただの嫌なやつではありません。酔ったミギョンにキスされて眠れなくなってしまったり、「マル」という品種の調査を行うシーンではミギョンに頬をむぎゅっと掴まれて懐中電灯替わりにされてしまったりと、ちょっと抜けている&不憫な姿にきゅん!
ふふっと笑えるシーンのほか、鳥に襲われて逃げるうちにジャガイモ畑を転げ落ち、消毒剤を撒くホースに絡まり、赤い誘導棒を振って踊るように駐車を誘導し、お姫様の格好をしておままごとに付き合わされるなど、がっつりしたコメディシーンも満載。カン・テオの顔芸とも言える豊かな表情や振り切ったコメディ演技に爆笑必至です!

もちろんメインディッシュはロマンスパート♡。「恋人ではない相手とのキス」はベクホの原則に反するため、「付き合ってくれませんか?」とミギョンにぶっ飛んだ告白(ベクホ的には提案)をするところから展開されていきます。ここの掛け合いもコントのようで面白い!
「あなたに興味があります」「線を超えたい人です」と、原則主義男子らしく(?)独特なフレーズで気持ちを表現するベクホ。『ウ・ヨンウ……』の「寂しいな」しかり、カン・テオって「好き」「愛してる」以外の言葉で視聴者をときめかせる天才なのでは……? カン・テオの“月がきれいですねシリーズ”(勝手に命名)をこれからもコレクションしていきたいと、強く思いました。
移動中などの空き時間にちょこちょこ楽しめる軽快なラブコメなのですが、グッと距離が縮まる胸キュンシーンは、片手間に観られないかも。カン・テオ、メロすぎます。
配信情報
『ジャガイモ研究所』
全12話
Netflixシリーズ「ジャガイモ研究所」独占配信中
【恋愛系】余命わずかな男が愛する人をかっさらい、ルーツ探しの旅へ! 『Mr.プランクトン』

『Mr.プランクトン』
全10話
出演:ウ・ドファン、イ・ユミ、オ・ジョンセほか
Netflixシリーズ「Mr.プランクトン」独占配信中
あらすじ
便利屋を営むヘジョ(ウ・ドファン)は、複雑な生い立ちを持つ、孤独な男。ある日、ヘジョの悲しい運命に追い討ちをかけるかのように、余命わずかだと宣告される。どうせ死ぬならと、自分のルーツを探す旅に出ることにしたヘジョは、旅の道連れとして、宋家の跡取り息子フン(オ・ジョンセ)と挙式寸前だった元恋人、ジェミ(イ・ユミ)を奪い、逃走する。
ここが見どころ!
もしも、「余命は3カ月です」と宣告されたら?
残された人生を、どのように過ごしますか?
本作は、根なし草のように生きてきた主人公が「自分のルーツを探す旅」に出るという“余命もの”。とはいえ、そんじょそこらの“余命もの”とはわけ違う、名作ヒューマンドラマ兼ラブロマンスなんです!

物語を動かしているのは、この3人。
父親と母親と満ち足りた毎日を送っていたある日、父親との血の繋がりがないことが発覚。それもクリニック側のミス(冷凍精子の取り違え)によるものという信じられない現実が襲い掛かったうえ、親子関係に亀裂が入り、高校卒業後は家を出て、ずっと孤独な根なし草のように過ごしてきたヘジョ(ウ・ドファン)。
宗家の長男であり、周囲からは何不自由なく生きている“お坊ちゃま”と思われているけれど、実は名家や家族というしがらみの中でもがく、“籠の中の鳥”状態のフン(オ・ジョンセ)。
このワケあり3人が、それぞれが抱える問題と向き合い、今を生きることの意味を指し示す物語をノンストップで繰り広げるんです。これがもうハチャメチャでして(笑)。詳しくはネタバレになるので書けないのですが、もがき、寄り添い、ときには互いに取っ組み合いながらも、自分なりの答えを見つけていくのですが、3人の真っ直ぐな生き方・考え方に、これでもかというほど、心の琴線をえぐられます。わんわん泣けるし、ガツンと響く。なのに笑えるっていうね……。

あろうことか、ヘジョが脳腫瘍で余命3カ月を宣告されるところからこの物語は始まります。
それが遺伝の可能性が高いと知って、自分に負の爆弾を背負わせたヤツの顔も知らずに死んでたまるかと、生物学上の父親を探す旅に出ることになったわけです。
元恋人・ジェミの早期閉経の話をたまたま聞いたヘジョは、ジェミの結婚式に潜り込み、花嫁を拉致(笑)。早期閉経を新郎に隠したままにしている負い目から、ヘジョに強く出られないジェミは、「元カレの本当の父親捜しの旅」に嫌々ながらも付き合うことに。一方、「新婦は逃げたに違いない」と周囲に言われつつも、フンはジェミを信じて彼女を探しに行くのです。
上記の説明をスパッと言えば、「名家の息子との結婚式当日に、元カレに強引に拉致された女主人公が、元カレの実の父親を探す旅に出る」なんですけども(笑)、つっこみどころが多すぎる内容が斬新。とはいえ、この行き当たりばったりにも見える3人の行動にはちゃんと理由があって、それぞれの現実がひも解かれていくにつれて、悲しみや、切なさ、やりきれなさといった感情が雪だるま式に増えていくというヒューマンドラマに。
めくるめくコメディのようなやりとりと、テンポのよい会話の中に、意外にも、深いロマンスや親子の愛情、淡い友情、無償の愛……といった、キラキラしたカケラが詰まっていて、彼らの人生にドラマティックさと泥臭さを与えてくれています。回を追うにつれて変化する3人の関係性もおもしろいし、快楽主義、破天荒、ボンボンという、全然自分とは違うタイプのキャラクターなのに、なぜか共感できちゃう不思議。各々が掴み取る選択にも大満足。
設定上、サッドエンドだとわかってはいたのですが、いざ終わってみれば、泣きながらも笑っている感じ。悲しさによる喪失感ではなく、主人公たちが後悔なく生きた、生きていることで満たされるような爽快感を味わえました。
後半にかけて、号泣度は上昇するのですが、伏線回収とラストは見ごたえしかないです。
余談ですが、本作を観て、韓ドラの不朽の名作『ごめん、愛してる』や、映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を思い出して、さらに余韻が深まりました。

ウ・ドファンの新境地、ここに極まれり。
本作のウ・ドファンは、こぼれ落ちる涙の破壊力、捨てられた大型犬のような庇護欲をかきたてる眼差し、アウトローな色気と肉体美由来の力強さがギュッと凝縮されております。愛を切望し、愛に見放され、しかし最期は、乞い願う真の愛を知る。誰よりも切なくて、悲しくて、幸せな男・ヘジョの、爆誕です!
ぶっちゃけますと、王子様タイプではないし、俳優とは思えないほどムッキムキに鍛えており、体の厚みもすごいのですが(『私の国』や『ブラッドハウンド』では、アスリート顔負けの肉体美を世に知らしめた)、本作のために7キロも体重を落としたそう。正直、「そんなに減量したのに、この体ですか!?」と二度見するほどの肉体美。それゆえに、今回も脱ぎちらかしています! というか、気が付いたら脱いでいるんですよ……。「脱げるチャンスがあるなら、自ら脱ぐのが俺のスタイル」と言わんばかりに、新しいスキルを身に付けたウ・ドファンにご注目ください。

見れば見るほどに深まる、オ・ジョンセ沼
元恋人同士のヘジョとジェミのロマンスに、名乗りを上げるのは、オ・ジョンセ演じるフン。実年齢アラサーの2人と三角関係の相手を演じているのは、実年齢48歳のオ・ジョンセ。『サイコだけど大丈夫』『魔女-君を救うメソッド-』など、自閉スペクトラム症役から悪役までなんでもござれのバイプレイヤ―。本作でも、「彼が演じているならおもしろくないわけない」と言わしめるほど、安定の演技力でした。
ともすれば「しょうもない、中年のボンボン」という印象になってもおかしくない、フンのキャラクターですが、愛する人の幸せを心から願うことのできる人。無償の愛が溢れる、包容力の高い人としてしっかり描かれていました。写真を見る限り、「フンがヘジョの恋敵!? ありえないでしょ~」と思ってしまうのですが、ドラマを観ているうちに……惚れます。愛情不足のジェミとヘジョに、惜しみない優しさと慈しみを見せてくれるのですよ……! 後半はもう、「フンと結婚して幸せになってもいいのでは?」と思いいたらしめるくらい、魅力溢れる演技に、何度もキュンとしたことは秘密です。
結果的に、フンは一見、母親のいいなりで頼りなく感じるけれど、肝が据わっていてどっしりと構えているように見えるんですね。
正直、ウ・ドファンとオ・ジョンセのどちらかを選べと問われたら、自分には選べません(聞かれてない)。

ヘジョに「あーん」をしてあげているフン。恋敵だろうがなんだろうが、惜しみなく与える男なのだ。
自分の父親を探す旅に出るヘジョと、ヘジョにかっさらわれ、その旅に無理やり付き合わされるジェミ、そのジェミを追うフン。この珍妙な三角関係に加え、フンを連れ戻そうとする彼の母親からの追手と、便利屋業務でトラブったヘジョを追いかけるヤクザたちが加わり、くんずほくれつ、上を下への大騒ぎ! ヘジョの人生における“最期の旅”だったはずなのに、そのドタバタぶりがおかしくて。なのに、とっても切なくて。心の中の愛情がワッと滲みだし、物語全体を包み込むのです。なんだか、「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」というチャールズ・チャップリンの言葉を思い出してしまいました。
その効果に一役買っているのが、四季折々の韓国各地の風光明媚な景色。釜山、済州島、全羅道、江原道、はては無人島(笑)の、夏から冬にかけての季節の移ろいが映しだされていました。
自分、韓国旅行の際はソウルに滞在することが多いのですが、「次回は地方に足を延ばそうかな。だったら国際免許を取得してレンタカーの旅もいいかもいいかもしれないな」なんて。そんな夢が膨らむシーンがたくさんありますよ!
Netflixで見られる!

『Mr.プランクトン』
全10話
Netflixシリーズ「Mr.プランクトン」独占配信中
【恋愛系】 若手からベテランまでトップ俳優が豪華共演!『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』

『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』(2023)
全16話
出演:チョン・ドヨン、チョン・ギョンホ、ノ・ユンソほか
Netflixシリーズ「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」独占配信中
あらすじ
元ハンドボール韓国代表選手のナム・ヘンソン(チョン・ドヨン)は、姪のヘイ(ノ・ユンソ)と暮らしながら「国家代表惣菜店」という小さな惣菜店を営んでいる。学業について口出ししたことのないヘンソンだったが、巷で有名な数学の塾講師チェ・チヨルの講義を受けたいというヘイのために、熾烈な私教育の世界に飛び込む。一方、チヨルはその活躍の裏で摂食障害と睡眠障害に悩まされていた。そんなある日、ヘンソンの店の惣菜を食べたチヨルは、久しぶりに食事を楽しむことができたことに感動し、ヘンソンの店に通い始める。
ここが見どころ!

本作は、カリスマ塾講師と小さな惣菜店を切り盛りする女性が織りなすラブコメディ。最悪の出会いから始まり、住む世界も性格も正反対な2人がぶつかり合いながらも惹かれていく……という展開は王道ですが、加熱する私教育バトルを背景にしているところが新鮮。お受験ドラマというと『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』『善意の競争』などに代表されるドロドロ系サスペンスを想像しがちですが、本作は 受験戦争に絡むサスペンスを含みながらも、不器用でピュアな大人の恋を軽快に描いています。

ヘンソン役のチョン・ドヨン
まず注目したいのが、豪華なキャスト陣。ヒロインであるヘンソンを演じるのは、第60回カンヌ国際映画祭('07)で主演女優賞を受賞したチョン・ドヨン。韓国国内でも数々の賞を受賞し、2025年も映画『リボルバー』で百想芸術大賞の映画部門の女性最優秀演技賞に輝くなど、その実力は折り紙つき。恋愛ドラマは『プラハの恋人』(’05)以来、17年ぶりとなりましたが、母親代わりとして姪ヘイを愛情たっぷりに育て上げ、明るくたくましく生きるヘンソンを好演。その温かくて前向きな姿から元気をもらい、私教育バトルに翻弄されながらも遅くやって来た恋に一歩踏み出すヘンソンを応援したくなります。

チヨル役のチョン・ギョンホ
そして、もう一人の主人公には『刑務所のルールブック』『労務士ノ・ムジン』『プロボノ』などに出演するチョン・ギョンホ。学習塾激戦区である江南・テチ洞で人気No.1を誇る数学の講師チヨルを演じています。
人生の一大イベントである大学受験をサポートする学習塾業界でトップに君臨し続けていられるのは、チヨルがそれだけストイックだから。ゆえに、生徒に対しては温かく接しますが、普段は繊細で気難しく、少々傲慢なところも。そのツンツンとした部分を嫌味なくチャーミングに見せるところが、さすがチョン・ギョンホ。『賢い医師生活』シリーズで演じたジュンワンもですが、厳しさの中に優しさを持っているツンデレキャラを演じさせたらピカイチ。本作のチヨルも見事なはまり役となっています。

ヘイ役のノ・ユンソ
メインはヘンソンとチヨルですが、脇を固める俳優陣も見逃せません。ヘンソンの姪ヘイを演じるのは、デビュー作『私たちのブルース』で新人とは思えない自然な演技で脚光を集め、手話を使った演技に挑戦した映画『君の声を聴かせて』が日本でも好評を集めたノ・ユンソ。塾に通うことが家計の負担になってしまうのではないかと気にするヘイと、ヘイのやる気を全力で応援するヘンソン。叔母と姪ですが、実の親子のように互いを支えあう2人の絆に心が温かくなります。
一方で、ヘイが叔母であるヘンソンを「オンマ(お母さん)」と呼ぶのには切ない理由があり、「国家代表惣菜店」の人々が織りなす家族の物語も見どころです。
そのファミリードラマの側面を彩るのが、惣菜店を手伝う選手時代からの親友ヨンジュと、自閉症スペクトラム症を持つヘンソンの弟ジェウ。『海街チャチャチャ』『いつかは賢いレジデント生活』など話題作に出演するイ・ボンリョン、『暴君のシェフ』でソンジェ役を好演したオ・ウィシクが演じ、安定力抜群の演技で物語を支えています。
そのほかにも、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』でおなじみのキム・ソニョン、『となりのMr.パーフェクト』のチョン・ヨナムがヘイの同級生の母親役で出演。「この人が出てるならおもしろい」と思わせる“信じて見る”俳優たちが教育ママを熱演し、私教育バトルを通じてそれぞれの親子が抱える問題も描かれます。さらに、『暴君のシェフ』で大ブレイクしたイ・チェミンもヘイに思いを寄せる優等生役で出演! ストーリーはもちろんですが、名実ともにトップクラスの俳優陣たちの世代を超えた共演を見るだけでも価値ありまくりな作品なのです。

ヨンジュ役のイ・ボンリョン

ジェウ役のオ・ウィシク
そもそも「イルタ」ってなに? と思いますよね。「イルタ」とは「1等スター講師」のこと。韓国語で「1」は「イル」なので、略して「イルタ講師」と呼ばれています。
特に、チヨルのように有名学習塾が軒を連ねる江南区で名を馳せるイルタ講師たちは、芸能人以上の人気を誇ることも。劇中でチヨルは“1兆ウォン(約1000億円)を生み出す男”と言われていますが、韓国メディアの報道によると、実際にトップクラスのイルタ講師の年収は数百億ウォンに達することもあるそう。それだけ私教育に情熱を注ぐ家庭が多いという証でもあり、恋愛をはじめとするチヨルの一挙一動が芸能人級のスキャンダルになってしまうのです。

だからこそ、イルタ講師のチヨルと彼が受け持つ生徒の保護者の恋は前途多難。ヘンソンはヘイの母親で、夫は海外単身赴任中というていで通しているため、そりゃもう厄介なのです。チヨルも自身の立場を理解していて、ヘンソンへの気持ちを自覚して距離を取ったり……と、感情だけでは進めない大人の恋が展開されていきます。なかなかグレーな設定のラブラインではあるのですが、仕事一筋なチヨルも、若くして大黒柱になったヘンソンも誠実で真っすぐなところがかっこよく、どうか結ばれてほしいと願いながら視聴しました。
同時にチヨルが摂食障害に苦しむことになった背景や、激化していく教育ママたちのバトル、それによって引き起こされる事件などなど、ラブコメ、お受験ドラマ、ヒューマン、サスペンスが絡み合って展開していくので、最後まで目が離せません。チヨルとヘンソン、そしてヘイたちを応援しながらスキャンダルの行方を見届けてください。
Netflixで見られる!
『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』(2023)
全16話
Netflixシリーズ「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜」独占配信中
【恋愛系】セオリー全部詰め! ドーパミン爆発必至のラブコメディ『ダイナマイト・キス』

『ダイナマイト・キス』(2025)
全14話
出演:チャン・ギヨン、アン・ウンジン、キム・ムジュンほか
Netflixシリーズ「ダイナマイト・キス」独占配信中
あらすじ
コ・ダリム(アン・ウンジン)は、30歳を超えても公務員試験に落ち続け、定職につけずにいる就職浪人。妹の結婚式を欠席する代わりに訪れた済州島旅行で、経営コンサルタントとして活躍するコン・ジヒョク(チャン・ギヨン)と知り合い、ひょんなことから恋人のフリをすることに。2人はカップルを演じるためにキスをしたことから急速に惹かれあうが、恋は突然終わりを迎えるのだった。その後、ジヒョクとダリムは、育児用品メーカーで直属の上司と部下として再会を果たす。ダリムが「子持ちの母親」として採用されたことに強いショックを受けるジヒョク。実は、一刻でも早く安定した収入が必要だったダリムは「子持ちの母親」と偽って就職したのだった。
ここが見どころ!
本作は、2025年11月から12月にかけて放送され、年末駆け込みで面白いドラマがやって来た! と韓ドラ通の間で話題を呼んだラブコメディ。『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』でブレイクし、『九尾の狐とキケンな同居』『ヒーローではないけれど』などに出演するチャン・ギヨンが財閥御曹司コン・ジヒョクを演じ、『賢い医師生活』シリーズの“チュ・ミナ先生”で親しまれ、『恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜』で“信じて見る俳優”の仲間入りを果たしたアン・ウンジンが就職のためにウソをついてしまった新入社員コ・ダリムを演じています。
本題に入りましょう。みなさん、韓国の恋愛ドラマと聞いてどんなキーワードを思い浮かべますか?
「ツンデレ御曹司」「人生崖っぷちなヒロイン」「最悪の出会い」「まさかの再会」「偽装カップル(or 夫婦)」「ドレスアップしたヒロインに見惚れる男性主人公」「二番手男子」「交通事故」「記憶喪失」
なんと、これらが全部出てきます。ダリムは公務員試験に5年間落ち続けている苦労人。妹の結婚式当日に新郎に多額の借金があることが発覚し、母親はショックから心筋梗塞で倒れてしまい、高額な医療費と妹夫婦の借金がダリムにのしかかります。K-ラブコメの象徴ともいえる「人生崖っぷちなヒロイン」、文句なしの合格です(?)。
一方、「彼氏なし」と言っていたダリムが「子持ちの母親」だと知り(思い込み)、ショックと怒りからダリムを懲らしめようとするジヒョク。しかし、済州島でのダイナマイト級のキスですっかり心を奪われているので、意地悪してるのにときめいちゃったり、ダリムのピンチを放っておけなかったりとツンデレ全開。ソウルで再会するまで、済州島でダリムからもらった四葉のクローバーをスマホのケースにしまって大切に保管していたピュアな一面もあり、恋愛に本気になったことがなかったジヒョクが、最初からダリムにゾッコンになっているという構図がたまりません!
第1話は済州島での出会いが描かれるのですが、酔っぱらったダリムが崖で叫んでいるジヒョクを“思い詰めている人”だと勘違いしたことから始まる「最悪の出会い」、ホテルが同じだった「まさかの再会」、それぞれの目的から「偽装カップル」を演じ、パーティーのために「ドレスアップしたダリムに見惚れるジヒョク」と、のっけから王道のオンパレード。しかも、第1話にしてキスシーンが登場するという爆速展開! ダリムからキスされたジヒョクが「もう一度」と言って“追いキス”をするのですが、2人の後ろでドカドカ打ち上がる花火のように、こちらもドーパミンが大爆発。合間合間にコミカルな笑いも挟まれ、王道を極めたコテコテ演出にニヤニヤしすぎて目尻と口角がくっついてしまうんじゃないかと思いました。
二番手男子となるのは、ダリムの友人で6歳の息子ジュンを育てるシングルファザーのキム・ソヌ。『ブラックペアン2』で研修医パク・ミンジェ役で注目を集めたキム・ムジュンが演じており、長めのふんわりしたヘアスタイルも相まって、癒し系男子が爆誕しております。
ダリムに頼まれて仕方なく偽装就職を助けるソヌですが、心の奥にはダリムへの恋心があり、ジヒョクに見せつけるようにダリムと手を繋いだり、夫として宣戦布告しちゃったりするのです。セオリーを凝縮した本作らしく、ソヌとジヒョクが繰り広げるさまざまな“恋のバトル”も王道ど真ん中で、胸キュンとクスッとした笑いを届けてくれます。作品によっては二番手男子が闇落ちしてしまうパターンもありますが、ソヌは最後まで「私だったら絶対にこっちを選ぶのに!」と思わせてくれたところも最高でした。
一方で、ジヒョクにも親が勝手に決めた政略結婚相手のハヨンがいます。相関図的にハヨンが悪役になるかと思いきや、さっぱりとした性格のいい子で、ソヌに恋をするという展開。ソヌとハヨンがサブカップル的な役割も果たしてくれるので、誰のことも嫌いにならずに恋の四角関係を応援できるんです。胸キュンをチャージしたい時に、これは大きな魅力!
ちなみに、悪役は経営権を狙うジヒョクの異母姉が担っておりまして、しっかりイライラさせてくれ、しっかり成敗されますのでご安心を。
こんなラブコメが見たかった! をかなえてくれる『ダイナマイト・キス』。作品名にふさわしく、ラストもドーパミン大放出必至なキスシーンが待っていますよ♡。
Netflixで見られる!
『ダイナマイト・キス』(2025)
全14話
Netflixシリーズ「ダイナマイト・キス」独占配信中
【スリラー系】想像を超える展開の連続!『イカゲーム』シーズン2

『イカゲーム』シーズン2
全7話
出演:イ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、ウィ・ハジュン、コン・ユほか
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1&シーズン2:独占配信中
あらすじ
イカゲームで優勝してから3年後。ギフン(イ・ジョンジェ)は黒幕を暴いて残酷なゲームを終わらせようと、スカウトマンの“めんこ男”(コン・ユ)を探していた。しかし、ギフンの努力が実を結ぼうとした時、運営組織を倒す道のりは想像をはるかに超えて危険であることが判明する。一方、失踪した兄イノ(イ・ビョンホン)を探してイカゲーム会場に潜入するも銃で撃たれてしまった元刑事・ジュノ(ウィ・ハジュン)は、奇跡的に一命を取りとめ、イカゲームが行われる島を独自に突き止めようとしていた。それぞれの目的のために手を組むことにしたギフンとジュノ。そして、ギフンはゲームを終わらせるために再びイカゲームに参加することを決意する。
ここが見どころ!
① 情けない男からヒーローへ?ギフンの新しい魅力が開花

456億ウォンを黒幕を暴くためだけに使い、ほぼ手つかずのまま残していたところが“根っこはいい人”なギフンらしい。
50歳近くにもなって母親からお金をもらい、ダメだとわかっていてもギャンブルをやめられないケチで情けない男だったギフン。知力や体力に優れているわけでもなく、イカゲームも“勝ち上がった”というより“勝ってしまった”といったほうがしっくりくる人物でした。そんなギフンが、2回目のイカゲームでは、自分の手で悪夢のようなゲームに終止符を打つという強い信念を持ってリーダーシップを発揮します。短く整えられた髪やその精悍な顔つきはまるで別人のようです。
シーズン1は、イカゲームで生き残ろうとするギフンを自分もイカゲームに参加したような気持ちで応援していましたが、シーズン2はそこに正義感と使命感に満ちたギフンが黒幕に立ち向かう復讐系ドラマとしての視点も加わり、面白さが倍増! “ダメ男だけどなんだかんだ運がよくていいやつ”から“勇敢な主人公”として帰ってきたギフンの活躍に注目です。
② 新ゲーム&新ルール追加でよりスリリングに

新ゲームも韓国の昔ながらの遊びをモチーフにしている。
シーズン2も「だるまさんがころんだ」からゲームがスタートします。不気味な女の子のロボット「ヨンヒ人形」も続投です。
動いたら即死のルールを知っているギフンはプレイヤーたちに「止まれ!」と呼びかけ、前回よりも多くのプレイヤーを生存させることに成功します。しかし、「カルメ焼きの型抜き」だと思っていた第2ゲームにまさかの変化が! ギフンはプレイヤーたちの命を守りながらゲームを終わらせることができるのか?ギフンも視聴者も予測できない新ゲームの数々が、ストーリーにさらなるスリルと緊張感を与えています。

説得したり、裏切ったり、投票シーンは毎回手に汗握る展開に。
シーズン2では、各ゲームの後に生存者がゲームを継続するか否かを決めることができる“投票システム”が登場。シーズン1でも第1ゲーム終了後に投票する機会が与えられましたが、今回はそれが義務となって毎回行われ、棄権が過半数を超えた場合はそれまでの賞金を生存者全員で山分けすることができます。
一見、プレイヤーに有利なルールに思えますが、「今の賞金でいいから生きて帰りたい」という人たちと、「命がけで勝ったんだからもっと多くの賞金が欲しい」という人たちで意見が真っ二つに。ファン・ドンヒョク監督は「全世界で分断や葛藤、憎悪が激化しているように思う。宗教や理念、出身、性別、人種によって集団がどのように分断し対立するのかについて表現してみたかった」とシーズン2の核となる要素に投票システムを挙げており、選択肢が与えられたことによって生じるプレイヤー間の対立も重要な見どころとなっています。
新キャストには『ミセン~未生~』のイム・シワン、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のパク・ソンフン、『椿の花咲く頃』のカン・ハヌル、『セレブリティ』のパク・ギュヨン、『Sweet Home-俺と世界の絶望-』のイ・ジヌク、元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョンなど豪華俳優陣が集結。個性豊かなキャラクターたちが抱えるさまざまな事情、極限状態で繰り広げられる人間模様にも注目を。
③ フロントマンとの対決

イ・ジョンジェとイ・ビョンホンの競演にしびれる!
シーズン1の最後で仮面を取り、視聴者を驚かせたイ・ビョンホン。イ・ジョンジェとの直接的な共演シーンがなかったため、シーズン2に期待していた人も多いのではないでしょうか。シーズン2では、その期待をはるかに超える形でギフンとフロントマンの対決が描かれ、イ・ジョンジェとイ・ビョンホンのヒリヒリする演技バトルを拝むことができます!
なぜ昔イカゲームに参加したのか、どうしてフロントマンをしているのかなど、まだまだ謎は多いのですが、ギフンを翻弄するイ・ビョンホンの演技がもうすごくて。静かな緊張感が漂うギフンとフロントマンのやり取りにハラハラが止まりません!
Netflixで見られる!
『イカゲーム』シーズン2
全7話
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1&シーズン2独占配信中
【スリラー・ホラー系】友情・恋・社会風刺に、Kゾンビまで堪能できるゾンビアクションスリラー『今、私たちの学校は...』

『今、私たちの学校は...』
全12話
出演:パク・ジフ、ユン・チャニョン、チョ・イヒョン、パク・ソロモン、イ・ユミ、ユ・インスほか
Netflixシリーズ『今、私たちの学校は...』独占配信中
あらすじ
突然、謎のゾンビウイルスが蔓延したヒョサン高校。女子高生オンジョ(パク・ジフ)は、幼なじみチョンサン(ユン・チャンヨン)たちとともに、ゾンビと戦いながら、命からがら教室へと逃げこむ。途中、同級生のナムラ(チョ・イヒョン)やスヒョク(パク・ソロモン)が籠城する教室に合流。だが、仲間の裏切りに遭う。
教師は頼りにならないうえ、警察も助けてくれない絶望的な状況の中、校内に取り残された生徒たちは、生き残りをかけ、壮絶な闘いをくり広げる。そしてゾンビの恐怖は学校から市区域、さらには国全体へと広まっていき……。
ここが見どころ!
韓国と言えば、映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』、ドラマ『キングダム』、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』といった、良質なゾンビスリラー作品が数多く生まれています。
今回紹介する『今、私たちの学校は...』は、ゾンビスリラーのいいところを救い上げ、さらに恋愛、友情、家族の情愛、社会風刺まで盛り込んだ最高のエンタメ作品に仕上げられたシリーズ作品。すでにシーズン2の制作も発表(配信日未定)されており、すでに観た方はもちろんのこと、未視聴の方は、お楽しみ倍増が約束された作品なんです。

その発端は教師イ・ビョンチャン(キム・ビョンチョル)の科学室から
一寸先の展開すら予測できないスリル、キレのあるアクション、学校→市街地→国全体と大きく移り変わるスケール感! さらに、“人間VSゾンビ”、“人間 VS人間”の物理的&精神的対決の見事な演出によって高まった「そこでこうくるか!」という中毒性も手伝って、一度観はじめたら、最終話(全12話)まで興奮がノンストップ!
一気観どころか、シリーズ周回ループに突入したという猛者も少なくありません(まさに自分ですが)。
俊敏な動きや、そのおどろおどろしい見た目に定評のあるK(韓国)ゾンビにビビり散らかしながらも周回視聴を果たした自分が感じた魅力ポイントはこちら。

ゾンビから逃げる途中で見つけたビデオカメラに、自らの動画を残すオンジョ。

チャンヨン覚醒! ギター片手に大切な人たちを守り始める
本作は学生たちがゾンビと生き残りをかけて戦うサバイバルスリラーですが、“きゅん”も描かれています! 恋愛モードでの主役は、幼なじみのオンジョ(パク・ジフ)とチョンサン(ユン・チャンヨン)、委員長のナムラ(チョ・イヒョン)と元不良のスヒョク(パク・ソロモン)です。
消防官の父親と2人暮らしのオンジョと、彼女の家の隣に住むチョンサンは、オンジョを慕うピュアな地味男子。序盤はオンジョの尻に敷かれて頼りなかったチョンサンがゾンビ出現後は急成長。危険もいとわずにオンジョや仲間を助け、より魅力的に。そんなチョンサンを見て、自分の本当の気持ちに気づくオンジョ。その恋心の過程に、きゅん!
一方、ナムラ&スヒョクが絆を深めていく描写も最高です。ずっと周囲に心を開かなかった優等生のナムラが、ゾンビパニック以降、スヒョクに少しずつ感情をあらわに。その様子は、なかなか懐かなかった猫が、少しずつ素を見せてきて、ある日突然、甘えてくる感じに似ていて、きゅん! ナムラ&スヒョクのキスシーンは屈指の美しさです。この場面は17テイク(パク・ソロモン談)も撮ったそうで、そのエピソードを思い出しながらループ視聴するのもアリです。

死を恐れ、自分を正当化するために過ちを犯し、孤立するナヨン役を演じたのは、『イカゲーム』でジヨン役を演じた、イ・ユミ。

授業中の平和な場面。ゾンビパニックの前と後のギャップがすごい
「何度も見ると細かい伏線に気づくでしょう」(イ・ジェギュ監督)という言葉どおり、登場人物たちの何気ない言動が、後々重要なモチーフとなる伏線に何度も驚かされます。
また、舞台となる4階建ての校舎(全長100mも!)は、大型セットで用意。そのカフェテリアで生徒たちが初めてゾンビと対峙するシーンは、なんとワンテイク(カット割りなしで長回しで撮影)! 突然現れたゾンビの群れに、200名もの生徒が食堂で逃げ惑うシーンは圧巻。
演出だけでなく、いじめや貧困格差、光州事件(1980年)、セウォル号沈没事故(2014年)を想起させる描写、コロナ禍の現在の状況との類似点など、全編を通して織り込まれた社会風刺にもうなってしまいます。ゾンビの出現という甚大な災害が発生しても、強者の救助が優先され、弱者は置きざりにされる。学校には救助隊も警察もやってこないし、非感染エリアに助けを求める老人と幼女は生たまごがぶつけられ……。必死で戦う子ども(弱者)と、安全な場所から静かに見下ろす大人(権力者)の構図の描き方が秀逸すぎて、胸が痛みます。
なぜ胸が痛むのか。それはきっと、ドラマの世界が、私たちの生きる現実世界とリンクしているから。「若者たちは生き延びることができるの?」「大人たちは彼らを助けるの?」は、そのまま、自分たちに問われているようで、何度も観てしまうのかも。
観れば観るほどに新しい発見がある本作、ぜひご視聴くださいませ。
Netflixで見られる!
『今、私たちの学校は...』
全12話
Netflixシリーズ『今、私たちの学校は...』独占配信中
【スリラー・ホラー系】パク・ソジュン好き必見! 新機軸を打ち出したクリーチャースリラー『京城クリーチャー』

『京城クリーチャー』シーズン1
全10話
主演:パク・ソジュン、ハン・ソヒ
Netflixシリーズ『京城クリーチャー』独占配信中
あらすじ
ときは1945年の春。京城(読み:キョンソン/植民地時代のソウルの呼称)にある謎めいた病院を舞台に、質屋を営むチャン・テサン(パク・ソジュン)と探偵ユン・チェオク(ハン・ソヒ)が手を組み、人間の欲望によって生みだされた怪物や、怪物より貪欲な人間に立ち向かう姿を描いたクリーチャースリラー。
ここが見どころ!
今回紹介するのは、人気俳優パク・ソジュンの最新作『京城クリーチャー』です。
『梨泰院クラス』以来、3年ぶりの主演作というだけでも注目度が高かったのに、人気女優ハン・ソヒとの共演、『ストーブリーグ』(2019年)のチョン・ドンユン監督と、『浪漫ドクター キム・サブ』(2016年)シリーズの脚本家カン・ウンギョンがタッグを組んだということで、話題になった本作。

傷だらけのテサンを見つめるチェオク
「時代劇とクリーチャーを掛け合わせた新機軸の注目作」と言いましたが、パク・ソジュン本人曰く、本作は「あの時代を生きていた人々の様子を描いている」とのこと。
クリーチャーや軍の非道さに目が行きがちですが、本編をよくよく観てみると、過酷な時代を生きる人々の慟哭だけでなく、友情や愛といった感情も垣間見ることができます。
「戦時下で生きること」は、過去のことではなく、現代を生きる我々にとっても、もはや地続きのことと言えるでしょう。だからこそ続きが気になる……と思っていたら、年明けの1月5日に、2024年内でのシーズン2配信を発表!
主演はパク・ソジュンとハン・ソヒが続投し、舞台はシーズン1(1945年)の78年後(2024年)の世界とのこと。78年後の“今を生きる人々の姿”がどう描かれるのか、今から期待大です!
レトロなパク・ソジュンも素敵でしたが、現代の姿も楽しみですね♡
Netflixで見られる!
『京城クリーチャー』シーズン1
全10話
Netflixシリーズ『京城クリーチャー』独占配信中
【ファンタジー系】悪役に初挑戦したビョン・ウソクのヤンデレ演技が光る!『力の強い女 カン・ナムスン』

重い荷物を軽々と背負うナムスン
『力の強い女 カン・ナムスン』
全16話
出演:イ・ユミ、キム・ジョンウン、キム・ヘスク、ビョン・ウソクほか
Netflixシリーズ「力の強い女 カン・ナムスン」独占配信中
あらすじ
ナムスン(イ・ユミ)は、幼い頃、父親と訪れたモンゴルで迷子に。その後、モンゴル人夫婦に保護され育てられるが、幼い頃の過去の記憶をなくしてしまう。育ての親から十分な愛情を注がれて成長したナムスンは、保護された時の所持品から、自分が韓国出身であることを知る。生き別れた家族を探すために韓国へと渡るが、新種麻薬事件に巻き込まれ、自身の真の強さを試されることになり……。
ここが見どころ!
本作のストーリーは、代々、女性にだけ怪力が受け継がれる遺伝子を持つヒロインと、その母と祖母、3世代が世直しをしていくというもの。
22歳の主人公カン・ナムスンを演じるのは、あの『イカゲーム』のイ・ユミ。母ファン・グムジュをキム・ジョンウンが、さらに恋に世直しにと人生を謳歌する祖母キル・ジュンガンを、“国民の母”と異名を持つキム・ヘスクが演じています。
「怪力女性がヒロイン? その設定、どこかで……」と思った方、正解です!
本作は、2017年に放送されたドラマ『力の強い女 ト・ボンスン』のスピンオフという位置づけ。前作の主人公カップル、ト・ボンスン(パク・ボヨン)とボンスンの相手役であるアン・ミンヒョク(パク・ヒョンシク)が、本作にカメオ出演しているので、そちらも探してみてくださいね。それでは、ストーリーのみどころを紹介します。
正義感が強く、天真爛漫なナムスンのドタバタ劇にスカッ!
まず、何といってもモンゴルで育ったナムスンの、竹を割ったような性格が気持ちいい! 都会育ちの人間にとって「本音と建て前」は社会常識のひとつ。しかし、大自然の中で育ったナムスンにとって、そんな常識なんてはおかまいなし。いいことはいい、ダメなことはダメと正直に言うし、理不尽さを感じたら訴えるし、わからなかったらその場で素直に質問します。そこがいいんです! セクハラ、パワハラ、モラハラなど、世間の女性たちを悩ませている諸問題を気持ちよく(物理的にも)ぶっ飛ばしてくれます。

空港の税関でも自身の身の潔白を“タメ口”で堂々と述べるナムスンがカッコいい!
スカッと度を高めているのは、若くしてホームレスとして暮らす彼女の友人たちや、詐欺師にならざるを得なかった若者、さらには新型麻薬を牛耳る悪の組織といった闇の存在を、しっかりと描いているところ。
ジェンダーや貧富の差、詐欺や薬物といった社会問題を適度に混ぜ込み、ただのアクションコメディではなく、社会派エンターテインメントとして魅せる手法は、さすが韓国ドラマ。爽快で痛快です。

ナムスンと双子の弟との2ショット。全然彼女に似ていない弟くんですが、よく食べる姿がかわいいです。
冒頭でナムスン一家の女性たちの特徴について話しましたが、それでは男性陣はどうなのでしょうか。はい、「気弱で優柔不断」「力が弱く、メンタルも発言力も圧倒的に女性よりも弱い」。つまり、ナムスンの家の男性たちは、基本的に女性陣のいいなり(笑)。しかし、スーパーパワーで実力行使する彼女たちとは別の形で、物事をサポートしています。彼女たちの暴走を諫めたり、(たまに)助言を与えたり、いっぱいご飯を食べることで癒し(?)を与えたり。誰かにとっての欠点が、別の誰かの長所や魅力になることを教えてくれます。

愛する人が倒れ、動揺するナムスンの祖母ジュンガン。
一代で財を築き上げ、孫のいる年齢になっても恋をし、その街に暮らす人々の平和を守る、ナムスン一家の女性たち。
彼女たちの姿には、現代に暮らす私たちを縛っている、「性別」「肩書」「年齢」からの解放というメッセージが込められているように思えてなりません。

何の感情もこもっていないロボットのような応対が、シオの平常運転。
そのビョン・ウソクが、本作では、流通販売会社・DOO-GOの代表リュ・シオを演じています。腹の内どころか感情ひとつ見せず、目的のためには手段を選ばない冷徹さで、次々にミッションを進めるシオ。実は麻薬の製造・流通にまで手を染めていて、部下に指令を下す姿は“悪党”そのもの。『ソンジェ~』で魅せたピュアさとさわやかさがまったくない、“ダークなカリスマ”演技にきゅん!

スーツがお似合いのシオ。涙の理由は本編で。
そして、「俺と付き合う?」「一日中君がいなくて気になったし、会いたかった」「僕に好かれるのは嫌かな?」と、ナムスンに猛アタック! 神が生み出した唯一無二の完全完璧ルックスから放たれる熱烈な愛の告白に畳みかけられたら、自分なんぞは好きじゃなくても秒で恋に落ちて、「好き好き大好き、愛してる!」と全世界に向けて叫びまくると思うのですが、そこはナムスン。ハートも超人。
「私も韓国ドラマが面白かったら次の話が気になるし、観たいし、そういうことじゃないですか」とはぐらかすのですが、すかさずシオは「僕が好きなのが嫌なんですか? 心配しないで、急がないから」と、鋼鉄のハートで迎撃。
どうすればシオ(というかビョン・ウソク)を愛さないでいられるのか、本気で教えてほしい……。
強烈なヤンデレモードで愛を語るビョン・ウソクの姿は、2024年6月現在、本作でしか観ることができないので、ぜひともチェックしてください。
Netflixで見られる!
『力の強い女 カン・ナムスン』
全16話
【ヒューマン系】彼史上最もイケてない警官役だけど、回を追うごとにその“姿”にハマっていく『椿の花咲く頃』

ソウル勤務から、半ば左遷の形で地元の派出所に異動した巡査のヨンシク(カン・ハヌル)。
『椿の花咲く頃』
全20話
出演:コン・ヒョジン、カン・ハヌル、キム・ジソクほか
Netflixシリーズ「椿の花咲く頃」独占配信中
あらすじ
女手ひとつで息子を育てるドンベク(コン・ヒョジン)に突然訪れた、新たな恋の予感。
シングルマザーへの偏見と差別に負けることなく、幸せをつかむことはできるのか。
愛に傷付き、何度も裏切られた経験から、心に傷を持ったドンベクと、「愛があれば大丈夫」と信じる田舎くさくも善良なヨンシク(カン・ハヌル)。そんな2人を取り囲む、地域密着型のロマンティックコメディドラマ。

息子ピルグ(キム・ガンフン)の髪の毛を愛おしそうに触れる、母ドンベク(コン・ヒョジン)。
ここが見どころ!
今回ご紹介するのは、韓国ドラマファンなら一度は耳にしたことがある『椿の花咲く頃』。コメディ、サスペンス、ヒューマン、ロマンスなど、実に様々な要素が複雑に絡まり、視聴者の琴線を絡ませまくった名作です。2019年の作品を、なぜおすすめするのか。
それはカン・ハヌル演じるヨンシクが、めっちゃカッコいいから!
カン・ハヌルといえば、12月26日にNetflixで独占配信予定のドラマ『イカゲーム』シーズン2出演者のひとり。「彼の姿が待ち遠しい!」という方は、本作をチェックしてみて。イケメンで演技も上手く、“美談製造機”と評されるほどに人柄もいいカン・ハヌルらしさを最も昇華したキャラクターが本作のヨンシクなので、きっと満足いただけるはず。
それでは、おすすめポイントです!

「美人ママ」であり「かわいそうな未婚の母」のドンベクは、近隣の人に心無い言葉を投げかけられることも。
舞台となるのは、オンサンという小さな田舎町(ロケ地は韓国・慶尚北道にある浦項市郊外の九龍浦。ノスタルジックな町並みが良き)。ここに乳飲み子を連れたシングルマザーのドンベク(コン・ヒョジン)が引っ越してきたところから物語が始まります。
幼い頃は母親に、成人してからは恋人に捨てられ、ひとりで産んだ息子と生きていくため、ドンベクはオンサンで「カメリア」という居酒屋を始めます。町の男たちが常連となって店は大繁盛する一方、町の女たちからはあからさまにのけものにされ、妬み嫉みは日常茶飯事。しかし、「母親に捨てられた」過去を持つドンベクは自己肯定感が低く、反論できず、口ごもってばかり……。
そんな時に現れたのが、我らがカン・ハヌル!
ソウル勤務だった警官・ヨンシクは、優れた捜査勘の持ち主でしたが、正義感の高さゆえに問題を起こしてオンサンの交番に左遷されます。そして、町で見かけたドンベクに一目ぼれ。その後は、猪突猛進にドンベクへの好意を、ただひたすらに示し続けるのです。
ぶっちゃけ、本作を観るとドンベクを取り巻くつらい現実も見えてきます。
シングルマザーであることによって軽んじられたり、未婚の母だと後ろ指を指されたり。しかし本作では、ドンベクが真正面から社会に立ち向かい、悪者をやっつけて大団円……、という話ではありません。性差別、親子関係、自尊心、嫉妬と劣等感、虚栄を張ってしまうこと、地域社会で暮らす……など、一筋縄ではいかない問題をあるがままに取り上げ、現実世界のように行きつ戻りつ、緩やかに変化をくり返しながら、人生という山の斜面を登っていきます。そんなドンベクに影響を与えるキーマンがヨンシクなのです!
物語前半は、町の人々や男性陣からドンベクに対する偏見や蔑視についての場面が数多く描かれます。特に印象的だったのは、「ピーナッツをサービスしろ」と店の大家がしつこく絡んでくるシーン。この大家は自尊心に問題があり、「自分が見下されている」と感じるような言動を相手がとると騒ぎ立てるんです。酒の勢いもあり、どんどんエスカレートする彼は、「この店の店主は笑顔さえもない」と言いがかりをつけ、腕まで掴む始末。「はいはい」と、あしらうこともできるのですが、彼女はキッパリと拒否。

ドンベクが気になって仕方のないヨンシク。
そして、以降ヨンシクの一途でひたむきなメッセージが、その後のドンベクを幾度も支えます。
元恋人で子供の父親であるジョンニョル(キム・ジソク)と再会し、「(女手ひとつで育児をする)こんなつらい人生を送ってほしくない」と言われたドンベク。たったひとりで息子を育ててきた8年をまるっと否定された彼女は泣きたくなるほど、みじめな気持ちに。その時、ヨンシクがドンベクにかけた言葉がこちら。
「あなたは弱くない。身寄りのない未婚の母が、ピルグを立派に育てながら店を切り盛りしてる。
責任感もあるし、道徳的に生きている。そのうえ、誰よりも真面目で一生懸命だ。
それって称賛に値することですよ。普通だったらとっくに挫折してます。
だから忘れないで。あなたは誰よりも強くてすばらしい人です。誰よりも立派です」
……こう言われて、ほれない人います?
彼女自身と彼女が築いた歴史を全肯定する言葉にホッとしたのは、きっとドンベクだけじゃないと思います。
ここまでイケメンだの、カッコイイだのと散々ほめまくってきたヨンシクですが、物語序盤の港町の巡査・ヨンシクは、とにかくイケてなかったです!
「カン・ハヌルはどこよ⁉」と叫びだしたくなるほどに見た目がダサいし、動きもダサい(写真ではわかりにくいですが、劇中はすべてがもっさりしてる)。食堂でつまようじを使ってシーシーする姿なんて、想像を超える冴えなさ(笑)。「巡査の制服×カン・ハヌル」という、どう料理しても高級料理にしかならない組合せなのに、弾けないポップコーンのように口の中でジャリッとする残念クオリティーなんですよ。じゃあ、私服はオシャレなのかと言えばそうではなく、襟元とスソがヨレヨレのシャツをインせず、見かねた母親に直されるというね……。
ところが回を重ねるうちに、そのダサさが眩しく見えるのです。それは思い込みや偏見をものともせず、対象の本質を見るヨンシクという男の在り方に視聴者が感化されていくからかも。

どう見ても漁師町の冴えないカップルなのに、めっちゃ輝いて見えます!
ドンベクの元々の強さを引き出し、それを彼女と周囲に再確認させたヨンシク。相手を理解し、支え続ける存在として特別な魅力を持った彼の生き方は、愛や尊重の在り方の幅を広げてくれます。心に余裕がない時、ささくれ立ってる時、自信を失いかけた時など、本作を観てください。彼の言葉と行動が心に沁み込んで癒されるはずです。
Netflixで見られる!
『椿の花咲く頃』
出演:コン・ヒョジン、カン・ハヌル、キム・ジソクほか
Netflixシリーズ「椿の花咲く頃」独占配信中
【ヒューマン系】バスタオル必携! 人生賛歌ドラマ『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』

写真左からチョ・サング(イ・ジェフン)、ハン・グル(タン・ジュンサン)、家族同然の隣人ユン・ナム(ホン・スンヒ)。
『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』
全10話
出演:イ・ジェフン、タン・ジュンサン、ホン・スンヒ、チ・ジニほか
Netflixシリーズ「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」独占配信中
あらすじ
父ハン・ジョンウ(チ・ジニ)と息子グル(タン・ジュンサン)は、遺品を整理し、故人の想いを遺族に届ける遺品整理業の"MOVE TO HEAVEN"を親子で営んでいた。ある日、病を抱えていたジョンウが急死。アスペルガー症候群の息子を心配したジョンウは、生前に後見人として弟チョ・サング(イ・ジェフン)を指名しており、サングとグルはひとつ屋根の下、一緒に暮らすことに。最初は遺産目当てだったサングだが、"MOVE TO HEAVEN"で働き、グルとともに過ごすことで、少しずつ心情に変化が表れる。
ここが見どころ!
秋の声が聞こえてきましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
自分はややセンチメンタルモードになっておりまして、「泣ける話が観たいな……」と思い、本作をピックアップした次第です。
本作は、父ジョンウを失くして一人ぼっちになったアスペルガー症候群の青年グルと、父の弟で、寄る辺なく生きるチンピラボクサーの叔父サング。孤独な2人が家族になっていくまでを描いた物語です。この作品の何がいいって、主人公親子であるジョンウ&グルの親子、ジョンウ&サングの兄弟関係に号泣必至なうえ、各話で登場する故人や遺族のお話も涙なくしてはみれない、グッとくるエピソードが満載なところ。しかも、それがたったの全10話で観れるんです! 週末にサクッと完走できるボリュームはありがたいですよね。
「次は何を観ようかな?」という方は、本作をチェックしてください。観終わったあと、自分を取り巻く世界が違って見えてくるはずですよ。
それでは、本作のみどころを紹介します。
タイトル“ムーブ・トゥ・ヘブン”に込められた意味に涙
本作のタイトルは『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』。実は、劇中の遺品整理会社の社名が「MOVE TO HEAVEN」なんです。
遺品整理を業者に頼むということが何を意味するのかというと、片付けてくれるような身内がいないか、家族と疎遠になっている孤独死が原因であるケースがほとんど。毎話、誰かが亡くなるのですが(みんな、善良ないち市民なのに!)、「MOVE TO HEAVEN」の人々は彼らを軽んじることはありません。故人が亡くなる直前まで住んでいた場所を清掃しながら、ていねいに遺品を整理します。その姿は清掃業などではなく、慈愛に満ちた引越し業者。故人が天国へ行けるよう、最後の引越しのお手伝いをするんだというグル親子の姿勢が胸に刺さります。
作業の始まりと終わりには故人への祈りを捧げ、作業時にはできる限り、マスクや手袋は可能な限り使わない彼ら。(衛生的にどうなのかということはひとまず置いておいて)良い意味で淡々と丁寧に遺品を回収していく姿は、まさに「故人の最後の引っ越し」のようで、静謐な時間が流れるのでした。

遺品整理の仕事を始める前に故人への哀悼の意を表する、息子グル(タン・ジュンサン)と父ジョンウ(チ・ジニ)。
それらをより感動的にしているのは、アスペルガー症候群のグルの視点で描かれる作業中のシーン。ドローンで撮影したかのように俯瞰で街の景色を映したり、故人の遺品や、そこから浮かび上がる生前の故人の記憶に降り注ぐ光の描写が、まるで“天国への階段”を想起させるほどに、まばゆく輝いているのでした。さらに、グルの携帯音楽プレーヤーから流れるクラシック音楽も、故人に捧げられた鎮魂歌のようで。
「どんな人生であっても、故人は尊重されるべきである」
「故人の想いは、伝えるべき人に伝えられる」
そんな強い思いが伝わってきました。

遺族に遺品を渡そうと努力するグルと、そんな甥っ子を見守るサング。
基本的にマジメで感動的な物語ですが、2話以降、笑いの要素が増えます!
1話は、世界一やさしい父ジョンウと、そんな故人の想いを大切にしていた父の姿を見ていたグルが驚異的な記憶力で遺品から想いを読み解いて遺族に伝えていくという感じで話が進むのですが、2話以降のグルの相棒は、ジョンウの弟サングにバトンタッチ。このサングがかなりのクセ者。ムショ上がりで、兄の遺産狙いでグルと暮らしはじめたチンピラボクサーなんですよ(言い方!)。

サングの腕に傷を見つけては治療しようとするグルのワンコっぷりと、最初は嫌がっていたのに、途中からまんざらでもなくなってくるサングに萌え♡
食べたら食べっぱなし。飲んだら飲みっぱなしで、不規則極まりない日常を送る肉体派のサング(ボクサーのはしくれなので、いい体してます)。一方、家の中のモノがちょっと動いたり、変わっているだけで「アンデヨ!(ダメです!)」とパニックに陥るグル。アスペルガー症候群特有の強いこだわりを持つ彼は、規則正しく清潔好きで、絶対に自分のペースを変えられないんですね。
さらに、闇ボクサーのサングは、しょっちゅうケガをこさえて帰ってくるのですが、グルはケガを見逃しません。過去の顧客や父親のことを思い出して「手当しないと死んじゃう!」と不安になって、治療をしようとサングをかまい倒すんです(涙)。
グルの素直な心に感化され、亡き兄の愛情を知ることで、トラウマを乗り越えていくサングの心の変化にも号泣(何度目……)。
毎話、泣かされるので、ハンカチの予備をご用意ください。

グルの父であり、サングの兄、ジョンウの慈悲深きご尊顔……。
グルの出自エピソードであったり、グル親子と付き合いのある廃品回収業を営むおじさんが脱北者だったり、実際に韓国で起きた、過去最大級の三豊百貨店崩落事故(『応答せよ1994』や『ただ愛する仲』でも取り上げられていましたね……)にまつわるエピソードが盛り込まれていたりと、韓国の社会問題と、それらによって人生を変えられてしまった人々の様子も。
この作品を通して、どんな困難に直面しても「愛する想い」は消えないし、「大事な人を愛し、大切にしていく」ことで、故人と残された人々の人生は、より強く輝くのだと感じました。
喜怒哀楽を、人生という五線譜の上に載せて奏でる人生賛歌。
そんなメロディが聴こえてくるような本作を、秋の夜長のお供にしてみては?
Netflixで見られる!
『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』
全10話
Netflixシリーズ「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」独占配信中
【ヒューマン系】中学生たちの青春がきらめくスポーツドラマ『ラケット少年団』

写真左からバトミントン部キャプテンのユンダム(ソン・サンヨン)、ウチャン(チェ・ヒョンウク)、ヨンテ(キム・ガンフン)、へガン(タン・ジュンサン)。
『ラケット少年団』
全16話
出演:キム・サンギョン、オ・ナラ、タン・ジュンサン、ソン・サンヨン、チェ・ヒョンウク、キム・ガンフン、イ・ジェイン、イ・ジウォンほか
Netflixシリーズ「ラケット少年団」独占配信中
あらすじ
主人公のユン・へガン(タン・ジュンサン)はプロを目指す野球少年。父親のヒョンジョン(キム・サンギョン)が知人の借金の保証人になったことから、へガンの野球クラブの費用すら捻出できない経済状況に。へガンの妹ヘイン(アン・セビン)が喘息持ちということもあり、父親はソウルから遠く離れた中学校のバトミントンコーチの職に就く。都会から田舎に転校してきたへガンはバドミントン経験者。寄せ集めのバドミントン部を廃部の危機から救うため、コーチである父親とともに、再びラケットを握り、大奮闘するのだが……。

ヘガン父であり、バトミントン部コーチのヒョンジョン(キム・サンギョン)。彼の適当さとふてぶてしさ、素っとん狂な表情がいちいちおもしろい(笑)。どうみても3枚目なのですが、時時折垣間見える繊細さのさじ加減が絶妙。強いるでもなく、ほったらかしにするでもなく、息子と生徒たちの最善を見極めている感じがよき!
ここが見どころ!
オリンピックに、夏の高校野球と、例年よりも熱い2024年の夏、皆様どうお過ごしでしょうか。「スポーツってドラマティックだよね」「もっとスポーツに浸りたい!」というお気持ちが残っている方に特におすすめしたいのが今作。
ソウルから遠く離れた過疎の村で、中学生たちがバドミントン部の存続をかけて一致団結! と言っても、「気合いだ~!」で乗り越えるようなスポ根ドラマでもなければ、先輩のシゴキやいじめのドロドロも、ほぼゼロ。友情、家族、村の人々との交流、そしてちょっぴりのラブストーリーまでが、優しく織り交ぜられたヒューマン青春スポーツドラマなんです。
そんなわけで、本作の推しポイントを説明します!
1中学のバドミントン部のドタバタを演じ切った主要メンバー(男子4名&女子2名)の演技がすごい! 真っ直ぐなへガン(タン・ジュンサン)たちの言葉にハッとさせられたり、元気になれたり。大人になるにつれ、人は世間体や責任を複雑に考えてしまうもの。だからこそ、「まだ何者でもない」ピュアで真っ直ぐなへガンたちの言葉が刺さるんです。

写真左からセユン(イ・ジェイン)、ハンソル(イ・ジウォン)。セユンは女子バトミントンを背負ったエース。2人は仲良し。
たとえば、日本チームとの試合で勝利したとき、コーチが生徒に「日本が嫌いでしょ? 正直に言ってもいいのよ」と言うんです。女子選手たちは「嫌ってません。とても親しくしてます」と。ではなぜ、気合を入れて戦ったのかと聞かれた彼女たちは、こう答えます。「相手が日本でなくても同じように戦っていました。これはスポーツだから。バドミントンで戦うだけです」ときっぱり。その場にいた大人たちはハッとした顔をしながら「俺たちより大人だな」と感心するのでした。一方、同じ質問をされた男子選手たちはというと……。「怒られたくなかったから頑張りました」だそうで。素直か!(笑)

女子はだいたいキリッとしてるんですが、男子選手たちの方は、わりとズレ気味というかゆるっとしてます…。
子どもたちの熱演もさることながら、子供たちを見守る大人たちにもご注目を。
友情や初恋、家族など描かれるが、日々の生活の中でご近所さん=村人たちが深く関わってきます。5歳のヘイン(ヘガンの妹)が迷子になれば村人全員で探しまわり、料理を作りすぎたら(あるいは味に自信がなかったら)近所へとおすそ分け。おばあさんの100歳の誕生日を村中で祝い、冠婚葬祭や困った問題も村ぐるみで考え解決。子どもたちのバドミントンの試合には村中で現地へかけつけて応援。まるで、ご近所付き合いがあたりまえだった“昭和”の時代のよう。

写真左から村長(ノ・ウヒョン)、、ヒョンジョン(キム・サンギョン)、ヘガン、ヘウン(アン・セビン)。引っ越してきた直後のヒョンジョン一家。ド田舎すぎてロングドライブをした結果、ヒョンジョンとヘガンの目の下にクマが(笑)。
村での生活は、ただただ平凡な日常そのもの。しかし、大人たちそれぞれが抱える問題にも焦点を当てて丁寧に描いているんです。ヒョンジョンはコーチ、そして親として悩み、また完璧に見えるヨンジャ(オ・ナラ。ヘガンの母)も辛い思い出が。老夫婦はすてきな子供部屋(村で唯一、Wi-Fi完備)まで用意しているのに、肝心の孫は遠くに住んでいて空き部屋のままだし、100歳の母親と2人暮らしの中年の娘は都会者を毛嫌い。さらに都会からやってきた中年夫婦はワケアリなのか生きる気力がなく、過疎化が進む村なのに村長はノープラン……。
様々な問題を、時に優しく、時に激しい言葉でぶつかり合いながらも、互いに助け合い、解決していく村人たち。子どもたちは大人に助けられ、大人たちも子どもたちに教えられながら、問題を最善の方向へと導いていくんです。つまり、本作は村で暮らす全員が成長するリアル青春ドラマなんですね。

めったにお目にかかれない(笑)ユンダム、ヘガン、ウチャンの教室シーン。彼らが高校に進学できるのかも確かめてくださいね(笑)。
田舎が舞台ということもあり、ほのぼのと癒されるストーリー、豪華出演者たちが魅せてくれる演技に、泣いて笑って感動しきりの、全16回でした。基本的には中学生メインのスポーツ青春ドラマではありますが、スポーツをする意味、そこから得られるもの。そして、決して忘れてはいけないこと。若者世代、そしてかつての少年少女だった今の大人たちに投げかけられた真摯なメッセージが胸にささる作品でした。
Netflixで見られる!
『ラケット少年団』
全16話
Netflixシリーズ「ラケット少年団」独占配信中
【ヒューマン系】Netflixの申し子、美しく青きソン・ガンが高く舞う!『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』

写真左からチョロク(ソン・ガン)、ドクチュル(パク・イナン)。
『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』
全12話
出演:パク・イナン、ソン・ガンほか
Netflixシリーズ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」独占配信中
あらすじ
一流のバレエダンサーを目指すイ・チェロク(ソン・ガン)は、自分を取り巻く厳しい現実のせいでスランプに陥っていた。一方、郵便配達員として家族のために働き続けたシム・ドクチュル(パク・イナン)は定年を迎え、残りの人生を考え始めていた。ある日、友人の葬式の帰りにダンススタジオを通りかかったドクチュルは、チェロクが踊る姿に心を奪われる。
ドクチュルは子どもの頃バレエダンサーに憧れていたが、貧しい家庭環境がそれを許さなかった。かつてあきらめた夢に挑戦するため、ドクチュルはダンススタジオに再訪し、バレエのレッスンを受講したいと伝えるが、チェロクは相手にしない。それでも熱心に通い続けるドクチュルを見たバレエスタジオの団長から、チェロクはドクチュルのバレエの指導者に、ドクチュルはチェロクのマネージャーになるよう言い渡される。
かくて23歳と70歳の奇妙なバレエレッスンが始まり……。
ここが見どころ!
今回紹介するのは、“47歳”もの年の差を超えて、バレエでつながった老人と若者の物語、『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』。嬉しくも悲しく、熱くて切なく。観る者すべてに勇気と感動を与える極上の夢追い物語でした……。
高みを目指す若きバレリーノ、チェロク役には人気俳優ソン・ガン。70歳でバレエに挑戦するのドクチュルを、大御所俳優パク・イナンが熱演しています。
原作は韓国ウェブトゥーン(縦読み漫画)で、漫画界のアカデミー賞と呼ばれる“アイズナー賞”のベストウェブコミック(2022年)にもノミネートされた人気作。ドラマ化のみならず、2023年には全本語版コミックも発売。今年春には、三浦宏規さん・川平慈英さん・狩野英光さんほか出演で、日本でミュージカル化も! 世界的にも大注目の作品になっています。

自主レッスン中のチョロク。
一方、パク・イナンが演じているドクチュルは、バレエスタジオの門を叩いたものの、当然、最初は全然踊れなくて、基礎動作とストレッチばかりなのですが、どうみても素人のそれなんですね。しかしドクチュルは、47コも年下のチェロクを“師”として敬い、厳しい練習にも必死に食らいつき、自主練習も欠かさず、真剣にバレエと向き合います。
その一方で、チェロクのマネージャーとしてのドクチュルは、持ち前の勤勉さで、毎朝のコールはもちろん、コンディションや練習量、食事などを事細かに記録。さらに風邪をひけば、家を訪ねておかゆを作り、薬やおかず、梅エキスといった体にいいものもしっかりと差し入れるなど、渾身のサポート。
スランプでやさぐれモードになっているチェロクから見れば、ただのお節介にしか思えないのですが、次第にお節介は真心となって、孤独と不安で隙間だらけだったチェロクの心を埋めていくのです。また、ドクチュルがバレエに挑む真摯な姿が、チェロクの心に情熱の火を灯していき、二人の間に特別な絆を結んでいくのです。

人のよさが滲み出ているドクチュルの笑顔。
何歳になっても夢を追いかける姿、周りに反対されても諦めないドクチュルの姿は、ともすれば「70も過ぎて妙なことを始めたお節介じいさん」になりかねません。
そこは半世紀以上も最前線で活躍する大俳優パク・イナン。大らかで人情深く、お節介だけど憎めないかわいらしさで、まわりに愛情を与えるドクチュルを、魅力たっぷりに演じています。
ドクチュルな真剣な思いと優しい言葉、そして思いやりの数々は、慈愛に満ちた海のように周囲の人を包み込み、チェロクだけでなく、明るい未来を描けなかった若い世代の背中も押していくのです。

バーでレッスン中のドクチュル。毎瞬間、全力投球!
「今こそ新しいことを始めよう」。そんな希望を胸に抱きつつも、なかなか踏み出せずにいることってありませんか?
ドクチュルがバレエに挑むキッカケは、旧知の友が最期に言い残した後悔でした。友の慟哭を聞いて、「バレエをやらないまま、人生を終えることはできない」と決心したドクチュル。世間体や、家族の反対や、体力的限界にも負けず、必死にバレエに食らいつきます。そこまで努力しても、妻や息子、孫は「いい歳をして何を言っているのか」と冷ややか。
一方、若いチェロクが順調満帆かと言われたら、そうではありません。親元を離れて生きているチェロクは、経済的にも精神的にも不安だらけ。若いが故の迷いもあります。
つまり、夢を追うことへの苦悩や葛藤は、年齢に関係なく付きまとうってこと。だからこそ、本作で描かれる夢を追うことの苦悩、乗り越えた先にある奇跡が、心を揺さぶるのだと思います。

「準備が整うまで待つな。まずはスタートを切れ」
「さあ次はお前の番だ」
そう若者たちに声をかけるドクチュルの言葉は、画面の向こう側にいる我々にもエールを贈ってくれているようで、胸に沁みます。
年齢も、生きてきた環境も違う2人をつないでいるのは、バレエへの情熱。自分の夢を他人に踏みつけられたり、容赦のない“老い”という時の流れに、怒り、苦しみ、絶望しながらも前へと進み続ける2人。彼らを見ていると、「したいことをする」その先には「幸せ」というまばゆい光景が広がっているのだなと思いました。
タイトルの“ナビレラ(나빌레라)”は、韓国語で「蝶のように美しく羽ばたく」という意味。ソン・ガンの蝶のような舞いに見惚れ、パク・イナンの演技やセリフに胸打たれ。2人の追いかける夢の結末に涙するはずです。
Netflixで見られる!
『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』
全12話
Netflixシリーズ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」独占配信中
【ヒューマン系】彼女たちの人生の一瞬一瞬の愛おしさ、その輝きを共有してほしい作品『39歳』

写真左からチョン・チャニョン(チョン・ミド)、チャ・ミジョ(ソン・イェジン)、チャン・ジュヒ(キム・ジヒョン)。
『39歳』
全12話
出演:ソン・イェジン、チョン・ミド、キム・ジヒョンほか
Netflixシリーズ「39歳」独占配信中
あらすじ
皮膚科医のチャ・ミジョ(ソン・イェジン)、演技指導者のチョン・チャニョン(チョン・ミド)、化粧品セールスマネージャーのチャン・ジュヒ(キム・ジヒョン)は20年来の親友。うれしいことも辛いことも、ともに乗り終えてきた3人は、40代を目前にして、それぞれ人生の“宿題”と向き合っていた。だがある日、残酷な運命が訪れる。
ここが見どころ!
みなさん、『39歳』はもうチェック済みですか?
こちらは良質なシスターフッド作品として話題になっていたドラマ。20年来の友情をメインに、さらにはアラフォー女性が直面するリアルについても心に刺さるように描いていて、世代を問わず、学びのある作品です。
バリキャリ、不倫中(と言っても、プラトニックな関係)、そして恋愛経験ほぼゼロという独身女性3人は、39歳をどう過ごすのか……。共感が止まらない、だけど泣けて感動する。そんな本作の見どころをご紹介します。
アラフォー女性のリアル

才色兼備の皮膚科医ミジョ。なんでも持っているかのような完璧さの裏には悲しみが。
本作は、脚本家のユ・ヨンア(映画『7番房の奇跡』、『82年生まれ、キム・ジヨン』など)が、40歳を目の前にして人生を見つめ直す3人の女性の“生き様”を描いた物語です。
その3人とは……。
養子でありながら裕福な家庭で大切に育てられ、皮膚科を営む院長ミジョ(ソン・イェジン)。演技指導者で、長い間、1人の男性と不倫関係を続けてはいるけど、純粋でさっぱりした性格のチャニョン(チョン・ミド)。そして、長らく恋愛からは遠ざかっているものの、真実の愛を見つけたいデパートの化粧品販売員として働くジュヒ(キム・ジヒョン)。
20年来ものあいだ、仲の良い友人としてともに過ごしてきた彼女たちは固い絆で結ばれています。
そして、全員39歳。40代を目前に控えた微妙な心の揺れや、恋愛模様、友人関係や親子関係などが、おかしくも切なく、時には身を切るような切実さで描かれる場面も。恋愛に人生が押し切られるような関係や貧富の差が強調されることはないけれど、40代を目前にした女性が何を選択し、何を切り捨て、彼女自身の人生を貫いていくのかという“アラフォー女性のリアル”がしっかりと描いている作品は、韓国ドラマでは新機軸。そのリアルさは、世代に関係なく、女性の心に刺さりまくっているようです。

『賢い医師生活』で大ブレイクを果たしたチョン・ミド演じる、チャニョン。サバサバしてるのにピュアな性格が素敵♡
主人公の3人組を演じるのは、『愛の不時着』のソン・イェジン、『賢い医師生活』のチョン・ミド、『海街チャチャチャ』や『D.P. -脱走兵追跡官-:シーズン2』のキム・ジヒョン。しかも、3人とも同じ1982年生まれというキャスティングの徹底ぶり。
それぞれが主役を張れるビッグな役者なうえに、リアル同級生(2021年の撮影当時、3人はガチで39歳)たちは阿吽の呼吸で、親友同士にしか出せない雰囲気を漂わせていました。
ソン・イェジンについては言わずもがな、チョン・ミドも、キム・ジヒョンも、ミュージカルや演劇でキャリアを積んできた実力派女優。揺らぎ世代の女性たちの繊細で複雑な感情を、それぞれが丁寧に表現していました。
彼女たちの“明るさ”とは対照的に描かれる重いテーマが、第1話・開始3分後の葬儀のシーン。20年来の付き合いがある家族同然の親友3人組のうちの1人が亡くなることを前提に物語が進んでいくのです。
出だしから、あまりにも衝撃的な展開。「一体、何があったの?」とイッキにドラマの世界へと引きこまれたかと思えば、彼女たちの1人に“余命半年”が宣告されて……。
ありふれた、しかし、とてつもなく悲しい状況の中で彼女たちは選びます。
できる限り楽しい時間を過ごすことを。大切な相手を尊重することを。
人生の伏線を回収するように、残された宿題を解決していきます。

大人のパジャマパーティ(といっても、着ているのはミジョだけだけど)って、楽しいですよね!
各話の冒頭に挿入される、回想シーン。何気ない会話のこともあれば、3人にとっての“ちょっとした事件“だったりするのですが、それがそのエピソード回の切ない伏線となって、物語に引き込まれていきます。彼女たちの人生の一瞬一瞬の愛おしさを、視聴者も共有しているような気分にさせてくれるのです。
「人生にとって一番大切なのは、誰かと過ごした時間である」。
「別れは、始まりでもある」
そんなことを何度も噛みしめたくなるドラマです。
Netflixで見られる!
『39歳』
全12話
Netflixシリーズ「39歳」独占配信中
【ヒューマン系】青春は永遠? 夢を奪われた若者たちの成長と初恋を描く『二十五、二十一』

『二十五、二十一』
全16話
出演:キム・テリ、ナム・ジュヒョクほか
Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中
あらすじ
アジア通貨危機で韓国が深刻な経済不況に陥っていた1998年。予算を減らされたことでフェンシング部が廃部になってしまったナ・ヒド(キム・テリ)は、フェンシングを続けるために憧れの選手コ・ユリムが通う高校に転校する。同じ頃、ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)は、裕福な家庭に育つも不況の影響で父の会社が倒産し、大学を中退してアルバイトを掛け持ちしながら生計を立てていた。時代に夢を奪われた2人は、18歳と22歳で初めて名前を呼び合い、お互いを励ましながら支え合う関係になっていく。
ここが見どころ!
皆さんは、放送終了から時間が経っても忘れられないドラマやキャラクターはいますか?
韓国ではロスのことを「후유증(読み:フユチュン、意味:後遺症)」のほかに「앓이(読み:アリ、意味:患う)」と言います。「후유증」は作品そのものをさす時に使われる一方で、「앓이」には特定の人物を意味するニュアンスが含まれ、主に登場人物や俳優の名前につけて「〇〇앓이」と表現します。
私にとっては、今回ご紹介する『二十五、二十一』のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)がまさにその一人。今でも振り返るたびに胸がギュッとなるほど“患っている”キャラクターです。前述の通り表現するなら、“ペク・イジン앓이”というわけです。

本作で多くの視聴者をとりこにしたナム・ジュヒョク。韓国のポータルサイト「NAVER」でも「ペク・イジン앓이」の記事が大量にヒット!
1997年、韓国はアジア通貨危機や財閥の倒産などの煽りを受けて経済危機に陥り、「国際通貨基金(IMF)」の救済を受けることになります。本作で登場する「IMF」とはこのことです。1998年には2万社あまりの企業が倒産したと言い、物語はこの時代を舞台に描かれます。
イジンは名門大学に真っ赤なオープンカーで通うお坊ちゃまでしたが、父親の会社が倒産してしまい、22歳で小さな部屋を借りて一人暮らしすることに。
若くして夢も希望も失くしてしまったイジンが引っ越した町で出会うのが、夢に向かって突き進む18歳のナ・ヒド。IMFのせいでフェンシング部が潰れちゃったけど、最年少金メダリストのコ・ユリム(宇宙少女・ボナ)がいる高校に転校しちゃえばいいじゃん!と逆境を逆手に取るポジティブで明るい女の子です。

憧れのコ・ユリムが練習しているところをこっそりのぞき見するヒド。
2人はイジンがアルバイトでヒドの家に新聞を配達した時に出会い、偶然の再会が重なって仲を深めていきます。
父の破産で多くの人が苦しんでいることから「どんな瞬間も僕は絶対に幸せにならない」と十字架を背負っていたイジンの心を「これから私と遊ぶ時だけこっそり幸せになるの」とヒドが溶かし、イジンは母親と折り合いが悪く孤独を抱えるヒドの癒しの存在となって絆を育む過程がこの上なくピュア。4歳差だけど年上男子×年下女子ではなく、対等な目線でお互いを高め合っていく2人が美しくて、どこかはかなくて、胸が熱くなります。

韓国では年上の男性を「オッパ」と呼びますが、ヒドは「ペク・イジン」と名前で呼ぶところから2人の少し特殊な信頼関係が感じられます。
オッパだけどオッパ扱いされないペク・イジンですが、めちゃめちゃオッパなんですよ!!
フェンシングに打ち込むヒドを「誰よりも負けた経験で階段を積み上げてきた。ほしいものを手に入れろ」「ヒドには一瞬でも無駄な経験はさせたくない。幸せな経験だけしてほしい」と全肯定して応援してくれる頼もしさ。しかも、ヒドを見つめる眼差しが穏やかで優しくて、めちゃめちゃ甘い。この眼差し、(ときめきすぎて)有罪です。
クリーンな魅力と超絶ハンサムなのに素朴さも兼ね備えるリアコ感から、“現実彼氏”の異名を持つナム・ジュヒョクの演技力とのシナジーが最高で、あなたもきっと「あれ、私の初恋ってペク・イジンだったかな?」と記憶操作されてしまうはず。

役作りのために約半年間、ほぼ毎日フェンシングのレッスンに通ったそう。
未来を向いて高め合ってきた2人ですが、大人になるとその関係は少しずつ変わっていきます。イジンはTV局の記者、ヒドは国家代表選手となり、それぞれ多忙を極める中で、相手に負担をかけたくないイジンと喜びも苦しみもすべて分かち合いたいヒドはすれ違うようになり……。リスペクトし支え合う気持ちはあの時のままでも、人生のチャプターが変わってしまった。そのことに2人は気づいてしまった。青春が終わってしまったんですね。
お互いに思い合っているのにうまくいかない。頑張るほど遠くなっていく。そんな変化が切なくて切なくて……。2人が結ばれるまでが丁寧に描かれるおかげでどっぷり感情移入できちゃうので、まるで自分が経験したかのように胸が張り裂けそうになります。
夢に恋に友情に全力だったキラキラと眩しい時期は一瞬で過ぎ去ってしまうからこそ青春なのであり、永遠に続かなくてもその一瞬があったことは永遠に変わらない。そして、それは人生の宝物になる。本作は、そんなメッセージを伝えてくれているのだと思います。
青春の終わりを迎えたイジンとヒドがどのような道を選ぶのか。青春真っただ中の人も、青春が過ぎ去った人も、自分の思い出と重ねながら一緒にときめき、苦しみ、共感できる『二十五、二十一』。書いていたらまたペク・イジン앓이を発症しちゃいました。N回目の視聴、いってきます。
Netflixで見られる!
『二十五、二十一』
全16話
Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中
【ヒューマン系】全編吹き替えなし! 圧巻のステージパフォーマンスに号泣必至『無人島のディーバ』

無人島で一人、たくましく生きるモクハ
『無人島のディーバ』
全12話
出演:パク・ウンビン、キム・ヒョジン、チェ・ジョンヒョプ、チャ・ハギョンほか
Netflixシリーズ「無人島のディーバ」独占配信中
あらすじ
歌手を夢見ていた中3のソ・モクハ(少女時代役はイ・ハ)は、暮らしている離島からソウルに向かう途中の船から転落して無人島に流れ着く。15年もの間、過酷なサバイバル生活を強いられたモクハだったが、TV局で働くカン・ウハク(チャ・ハギョン)、カン・ボゴル(チェ・ジョンヒョプ)兄弟に発見され、社会復帰を果たす。
慣れない都会生活を過ごしながら、傷付けられるのもいとわずに自分を手助けしてくれた同級生チョン・ギホ(少年時代役はムン・ウジン)の行方を捜す中、憧れの歌手ユン・ランジュ(キム・ヒョジン)が落ちぶれていることを知ってしまう。彼女の再起を強く願うモハクのこの行動が、ウハク兄弟やランジュの抱える問題を浮き彫りにしていく。
ここが見どころ!
「現代の韓国国内で遭難⁉ しかも無人島に、女子中学生がひとりで15年間も⁉」というストーリーのさわりだけ読むと、まるで超能力系SF作品のようですが、まごうことなき日常系。それも、社会復帰したヒロインが、幼少期からの夢・歌姫になるまでの紆余曲折を、愛と笑いと涙とサスペンスで描いたヒューマンドラマ。面白いのかって? ええ、一度観始めたら止まらない、徹夜必至の沼ドラマだと断言できます!
何せ、本作の主人公、モクハを演じているのは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年)で、大ブレイクした演技派女優のパク・ウンビン。彼女は、子役時代から現在に至るまで、時代劇、スポーツドラマ、音楽ドラマなどジャンルレスで活躍。演じてきたキャラクターも男装女性や自閉スペクトラムを持った弁護士など、一筋縄ではいかない役柄も多く、いずれも高い評価を得ています。そんな彼女が16歳でサバイバル生活を強いられ、15年ぶりに戻った現代では、社会や芸能界の理不尽さを目の当たりにして、傷付きながらも成長するモクハを体当たりで熱演。
以下、おすすめポイントです!

参加した結婚式で偶然、ボゴル(チェ・ジョンヒョプ)と遭遇し、戸惑うモクハ(パク・ウンビン)。
正直に言えば、観る前までは「無人島経由で社会復帰した、たくましいヒロインが歌姫を目指すサクセスストーリーなのかな」と想像していたんです。しかし、そんな予想は第1話から粉々に砕け散りました……。
全羅道にある離島で暮らす中学生のモクハと同級生のギホ。最初はそりの合わない2人でしたが、ある日、お互いに父親からの酷いネグレクト受けていることを知ります。父親に内緒で逃走資金を貯めていたギホは、歌手を目指すモクハへ、一緒に島を離れようと持ちかけるのですが、あと一歩のところで、彼女の父に追い詰められ、モクハは船から海へと転落。気付けば無人島へと流されていたのでした。
15年後、島の清掃ボランティアにやってきたウハク&ボゴル兄弟に発見&保護されたモクハは、ひょんなことから憧れの歌姫ランジュに遭遇。そして、偶然の出会いをしっかりとキャッチし、マネージャー兼コーラススタッフとして雇ってもらうことに。全盛期を過ぎて思うように声の出ない、落ちぶれ歌手のランジュを不屈のポジティブ思考で誉めちぎり、「私ってまだイケる⁉」とやる気と自信をつけさせて音楽シーンに戻すことに成功。
15年間、無人島で培ったガチサバイバー能力を都会で応用し、時には笑いを、時には涙を流しながらも、ガンガンとのし上がっていくモクハの姿にスカッとします!
また、随所に散りばめられた謎と伏線をキッチリ回収していく様子も、サスペンスとしてレベルが高く、楽しめます。

モクハとボゴルが互いに思いやる、感動のシーン。
Netflixで見られる!
『無人島のディーバ』
全12話
Netflixシリーズ『無人島のディーバ』独占配信中
【ヒューマン系】ジュノ(2PM)主演! 経済危機の90年代韓国で困難に立ち向かう青年の成長を描いた『テプン商事』

オ・ミンソ(キム・ミンハ)とカン・テプン(ジュノ)
『テプン商事』
全16話
出演:ジュノ、キム・ミンハ、キム・ミンソクほか
Netflixシリーズ「テプン商事」独占配信中
あらすじ
1997年のアジア通貨危機(IMF機器)のさなか、経営難の会社を父親から引き継ぐことになった自由奔放な息子カン・テプン(ジュノ)。心強い経理担当のオ・ミソン(キム・ミンハ)と協力し、大人、そして商社マンとしての生き方を学びながら、向こう見ずだった青年から新米社長へと成長していく。
ここが見どころ!
1997年の韓国通貨危機下で経営難に陥った貿易会社を父親から引き継ぐことになった、自由奔放な主人公カン・テプンが、苦悩と葛藤を重ねながら新米社長として成長していくヒューマンドラマ。経済危機という激動の時代においても前を向こうとする若者たちの姿を通してあたたかな共感と希望を届け、反響を呼びました。
主人公テプンを演じるのは、2PMのメンバーであり、『キング・ザ・ランド』や『赤い袖先』など数々のヒットメイカーを生み出し、俳優としても活躍中のジュノ。そして、テプンと協力し合う経理担当オ・ミソンを、『Pachinko パチンコ』で世界的に注目を集めたキム・ミンハが務めています。
でも、その前に「IMF危機って何?」「1997年の韓国ってどんな感じだったの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、当時の時代背景を説明しますね。
1996年までの韓国は、高い経済成長率を誇っていました。なので、裕福な親の財力をあてにしながら、アックジョン(ソウルにある西麻布のような繁華街)を拠点に、高級ブランドを身に付け、派手な消費生活を送っていた若者たちが話題に。それが“オレンジ族”です(日本の“バブル世代”と似ていますね)。ジュノ演じるテプンも、そんな“オレンジ族”のひとりでした。
しかし、1997年に入ると企業の過剰投資や金融市場の不安定さなどにより、ウォンが暴落。街はリストラされた失業者であふれ返り、そんな中でテプンの父カン・ジニョン(ソン・ドンイル)も金策に追われ……。同年11月には、韓国はIMF(国際通貨基金)に緊急支援を要請。代償として厳しい経済構造改革を受け入れざるを得ず、多くの人が一夜にして職や家庭を失うことになったのでした。
そんな嵐のような現実を、財閥のような富豪ではなく、中小企業の社長令息たちはどう生きたか。なろう小説風にタイトルをつけるならば、「バブル世代を謳歌しまくった中小企業の社長令息、IMF時代になったら本気出す~嵐のような現実の中で生まれた信頼と絆は僕らの希望~」という感じです。
時代背景がわかってきたところで、見どころ紹介です。
それは……ジュノそのもの!
重みのある演技と、心(というか脳内)をとろけさせる演技とで世界中を席捲した『赤い袖先』や、キング・オブ・ツンデレ御曹司ともいうべき『キング・ザ・ランド』など、汲めども尽きぬ魅力を持つジュノが、本作でキングぶりを発揮していたのでした。
最初は、アックジョンのクラブを遊び歩くアゲアゲ・オッパだったテプン(ソロデビュー当時のジュノをほうふつとさせる衣装が、またエモいです)。2PMならではの、瞬く間に心と視線を奪う華麗なダンスパフォーマンスを披露し、冒頭からテンションは爆上がり!
とまあ、オレンジ族時代からモテまくっていたテプンですが、勉強や一般常識はさっぱり。しかし、持ち前の地頭の良さと柔軟な発想力と熱血力で、逆境を乗り越えていくことになります。
遊び心がありつつも、「仲間と共に歩むことの大切さ」「お金よりも人が大事」という父からの教えを忠実に守り、どれほどしんどくても会社とその仲間の手を離さない度量の深さがあって、とにかくカッコイイ!
初回では「チャラ男すぎない?」と、一瞬思ったときもありましたが、ストーリーを重ねるうちに、テプンが、男前で硬派で優しくて素敵な男だということに気づかされます。
そんなわけで、気になる相手にもピュアストレートで。会社でミソンを見つめる瞳は激甘だし、ミソンを営業にスカウトするシーンは「プロポーズかよ!」とツッコみたくなるほどにデロ甘だし、2人でコーヒーをいれるシーンもミルクのごとくとろけまくっております……(み、水をください!)
テプンのキャラクターを思い返してみると、花好きで、バブリーなチャラ男。それでいて親孝行で心優しく、仲間を大事にするし、くわえてイケメン。そこにチャーミングさと男らしさを兼ね備えていて……と、自分で書いていて「こんな主人公、いるわけないわー」と思いましたが、本作でのジュノは見事にやり遂げていました。
脚本家をして「不可能を可能にする男」と言わしめるジュノの才能たるや。おそるべし。
Netflixで見られる!
『テプン商事』
全16話
出演:ジュノ、キム・ミンハ、キム・ミンソクほか
Netflixシリーズ「テプン商事」独占配信中
【ヒューマン系】唐揚げになった娘を救え!ぶっとんだ設定&名優たちの演技力に魅せられる『タッカンジョン』

『タッカンジョン』
全10話
出演:リュ・スンリョン、アン・ジェホン、キム・ユジョンほか
Netflixシリーズ「タッカンジョン」独占配信中
あらすじ
チェ・ソンマン(リュ・スンリョン)が経営する「モドゥン機械」に届いた不思議な機械によって、ソンマンの一人娘チェ・ミナ(キム・ユジョン)がタッカンジョンに変身してしまう。ソンマンはミナを人間の姿に戻す方法を探るため、部下のコ・ベクジュン(アン・ジェホン)と奇妙な大冒険に乗り出す。
ここが見どころ!
本作は、韓国の同名ウェブ漫画を原作としたミステリーコメディ。韓国で観客動員数1,600万人を突破したメガヒット映画『エクストリーム・ジョブ』(2019)のイ・ビョンホン監督が脚本・演出を務めました。
ドラマのタイトルでもある「タッカンジョン」は、韓国でおやつとして昔から親しまれてきた「甘辛タレを絡めた鶏のから揚げ」のこと。謎の機械に足を踏み入れた愛娘が人間からタッカンジョンに姿を変えてしまうという、なんともぶっ飛んだストーリーです。

タッカンジョンを差し入れに来たミナ(キム・ユジョン)。疲労回復の機械だと思って入るが……。

信じられないと思いますが、ミナです。
愛する娘を取り戻すために奮闘するソンマン役には、リュ・スンリョン。前述の『エクストリーム…』で潜入捜査の一環としてチキン屋を経営することになる主人公を演じており、今作でイ・ビョンホン監督と夢の再タッグ!彼がチキン関連のキャラクターを演じるのはこれで3度目(!)。韓国のバラエティ番組で「鳥類専門俳優です」と自己紹介するなど、本人もチキンとの親和性を楽しんでいるようです(ハマり役が新種すぎる)。

娘ミナ(タッカンジョン)を大事そうに抱えるソンマン(リュ・スンリョン)。
ミナに想いを寄せるソンマンの部下ベクジュンを演じるのは、『マスクガール』(2023)での怪演が記憶に新しいアン・ジェホン。イ・ビョンホン監督の初ドラマ『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』(2019)に出演しており、彼も再タッグ。この3人が集まったというだけで、面白さは保証されたも同然です。

いつも同じコーデのベクジュン(アン・ジェホン)。作詞作曲が趣味。
ミナがタッカンジョンに変わる瞬間を目撃していたベクジュン。最初は信じなかったソンマンも、彼の深刻な表情を見て状況を飲み込み、2人は内密に人間に戻す方法を模索することに。しかし、一口サイズであるせいで普通のタッカンジョンと混ざってしまったり、食べられそうになってしまったりと次から次へとハプニングが勃発! そのたびに必死の形相で「ミナ~!!!」と叫び、全力でタッカンジョンを守るソンマンたち。シュールな描写がくすっと笑いを誘います。
軽快なコメディパートが続く一方で、謎の機械を届けた人が死んだことが発覚したり、キーマンである研究者が失踪したりと、どこか不気味な空気も漂っていてハラハラ。笑いと緊張が交差する展開は、まさに甘辛いタッカンジョンのようです。

失踪していた研究者と、その甥が現れて……。

人気タッカンジョン屋の店員たちも参戦!?
物語は後半に行くにつれ、さらにカオスになっていきます。「なんのこっちゃ」な展開が続くのですが、ユーモアの中に「現代社会を風刺している?」と思わせるようなシリアスな面もあり、観賞前と観賞後の印象が大きく異なる作品でした。
イ・ビョンホン監督作品の魅力である、独特なセリフの掛け合いも健在。1話30分ちょっとでサクサク進むので、最初は軽く楽しみながら、2回目はセリフの掛け合いやさまざまなドラマ・映画のオマージュを味わいながら、3回目は本作に込められたメッセージを考えながら……と見直したくなる作品です。
Netflixで見られる!
『タッカンジョン』
全10話
Netflixシリーズ「タッカンジョン」独占配信中
【ヒューマン系】軍服に身を包んだチョン・ヘインのカッコよさにメロメロ♡ 『D.P. -脱走兵追跡官-』

ジュノ(写真左/チョン・へイン)とホヨル(ク・ギョファン)は入隊中ですが、脱走兵を追うため、時々シャバに出動
『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン1~2
全12話(各シーズン6話)
出演:チョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン、ソン・ソック、チ・ジニ、キム・ジヒョンほか
Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」シーズン1~2独占配信中
あらすじ
2014年に兵役で入隊したアン・ジュノ(チョン・へイン)は、上官のパク・ボムグ(キム・ソンギュン)の指示で、脱走兵を捕まえる「D.P.」に任命される。元D.P.の上等兵ハン・ホヨル(ク・ギョファン)と組んで逃亡する脱走兵に関わるうち、ジュノは過酷な軍隊の闇に直面する。若き民間人に課される容赦のない強制=軍の責務。人間の尊厳を無視した“絶対服従”の命令が罪なき兵士らを地獄に突き落としている事実。過酷な現実から逃げることは、果たして罪なのか……。
ここが見どころ!

はあ……。さすがチョン・へイン様。陰のある役でも美しい!
みなさん、こんにちは!
この『D.P. -脱走兵追跡官-』は徴兵制の闇を描くという、軍隊モノとしてもめずらしい作品。重めのテーマながら、チョン・ヘイン(代表作『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』)&ク・ギョファンによるバディものとしてのおかしみと、心に重くのしかかるような悲しみの連打で魅せる展開がすばらしく、2021年のシーズン1では“韓国のゴールデングローブ賞”とも呼ばれる百想芸術大賞で賞を総なめに。2年後の2023年に配信したシーズン2で、さらに人気を得たという名作。これだけでも十分観る価値のある作品なのですが、今だからこそ観てほしい理由があるんです。

「軍隊生活」と書いて「理不尽」と読む、徴兵制の現実よ……。
視聴前は、テーマがテーマだけに「共感しにくいかも」と思っていたんですが、全然違いました。軍人も一般社会で暮らす私たちも、さほど変わらない! 「おなじ人間だもの!」ということが、良くも悪くもリアルに描かれていました……。
ぶっきらぼうな性格の中に優しさと芯の強さを持っている青年アン・ジュノは、兵役義務で入隊後、軍の脱走兵を追跡する部隊「D.P.」に配属されます。そこでハン・ホヨルとバディを組んで、軍事基地から脱走した兵士たちそれぞれが抱える過酷な問題と厳しい現実を知ることになるのですが……。これがまあ、同情せざるを得ないくらいのしんどい理由でして。
そう、「いじめ」と「パワハラ」。それも生半可なものじゃありません。軍隊という特殊な環境の中で、罪の意識もなく、対象を叩きつぶすことで憂さ晴らしをする加害者。保身のために傍観者になる者。そして、理由もなくいじめのやり玉にあげられる者……。人間の尊厳を保てなくなるほどのいじめやパワハラが横行している時、実際にいじめを行った者だけが加害者かと言えば、そうではないですよね。“傍観”することも、さらに被害者を苦しめるのです。

一体何があったのか……。それは本編で確かめてみて。
原作(ウェブトゥーン)を手掛けたキム・ボトン氏は、今回脚本にも参加しておりまして、彼自身が「D.P」出身なんだそう。作品から軍隊生活の厳しい現実がひしひしと伝わってきます。「義務を守ることの意味とは何なのか」「何が善で、何が悪なのか」。答えの出せない大きな問いを視聴者に投げかけるのですが、それこそが、今観るべき理由のひとつ。世界が混沌としている今こそ、常識をう呑みにせず、“自分で考える”ことの大切さを教えてくれているのではないでしょうか。

軍隊内での2人。やっぱりいい感じ♪
拘束すべき対象者が最悪の結末を迎えて落ち込んでいたジュノ。その原因になった先輩も、脱走兵を追い込んだ人間も、本当にどうしようもないヤツばかりで、観ているこっちもフラストレーションが溜まってしょうもない、第1話。しかし、2話からは重苦しい空気を、秒でエアリーにする天使・ホヨルが登場! 彼の出現によって、グッと物語がおもしろくなるんです!
ホヨルはジュノのD.P.でのバディで三枚目担当。そして健全で真っ当な人間性の持ち主なのでした。脳筋、タテ社会で辟易する軍隊生活においても、威張らず、人をおとしめず、常にユーモラスな言動で対応するホヨルが素敵すぎて。堅物なジュノに力抜いていこうな、となだめつつ、彼のイケメンぶりをダシに使って、イジりつつも、おさえるべきところは、きっちりとおさえる先輩ぶりに拍手! そしてイヤな先輩にジュノを殴れと指示されても、ビンタしたフリをしてやりすごすところ(音に合わせてジュノも「チェソンハムニダ!(申し訳ございません)」と合いの手)、腹を抱えて笑わせていただきました、本当に大好き!

左がジソプ、右がボムグ。まるで恋が生まれた瞬間のようなショットですね♡
お次のブロマンスカップルは、ジュノ&ホヨルの上司にあたる2人です。パク・ボムグ中士(キム・ソンギュン)は、長いものには巻かれろ的な一面もあるけれど、内心は上官たちのやり方に納得できないものを持っていて、ここぞ、という時には部下を守る気概のある男。もうひとりは、ボムグの上官として赴任してきたイム・ジソプ准尉(ソン・ソック)。極悪非道でも、傍若無人でもないけれど、保身のために危ない橋は決して渡らず、進級のためには上官に媚を売る。ただし、部下には有無を言わせない強引さが「ウチの会社にもいるわ……」と想像できて、とってもリアル。
序盤では、お互いにキリッと敬礼をしながらも、心の中は真っ黒、という神経戦を繰り広げていた2人ですが、無能な上官のせいで最低最悪な事件が起きたために仲間意識が芽生え、中盤以降は、こっちのブロマンスも花盛り!

シーズン1の2人からは想像もできないイチャコラぶり!
本当は、チェ・ヒョヌクとか、日本の漫画やアニメ(『鋼の錬金術師』や『ワンピース』など)をオマージュしたシーンとか、まだまだ語りたかったんですけど、すでに長くなってしまったので、このへんで『D.P. -脱走兵追跡官-』の追跡は終わりにしたいと思います。
Netflixで見られる!
『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン1~2
全12話(各シーズン6話)
出演:チョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン、ソン・ソック、チ・ジニ、キム・ジヒョンほか
Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」シーズン1~2独占配信中
【ヒューマン系】型破りな外科医とその弟子たちによる重症外傷センター再建奮闘記『トラウマコード』

重症患者を診るペク・ガンヒョク教授(チュ・ジフン)。
『トラウマコード』
全8話
出演:チュ・ジフン、チュ・ヨンウ、ハヨン、ユン・ギョンホ、チョン・ジェグァンほか
Netflixシリーズ「トラウマコード」独占配信中
あらすじ
患者を生かした分だけ赤字になってしまう、名門・ハングク大学病院の重症外傷センターに、国境なき医師団の元メンバーで、紛争地域で活躍した経歴を持つ天才外科医のペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)が着任する。ストレートで荒っぽい性格だが、的確かつ確実な医療スキルで、名ばかりだった重症外傷センターを型破りな救命チームへと育て上げていく。
ここが見どころ!
2024年末から主演ドラマ『愛は一本橋で』や『照明店の客人たち』が連続配信され、大活躍しているチュ・ジフンですが、2025年の春になっても爆走中! 今回紹介するのは、彼の主演最新作となる医療ドラマ『トラウマコード』。重症患者を専門に扱う重症外傷センターの活躍を描くメディカルヒーロー劇です。
早速見どころを紹介していきたいと思います!

第1話の冒頭がこの姿(笑)。この後、チュ・ジフンは、バイクを駆って駆って駆りまくるアクションで魅せます。外科医だけど。医療ドラマだけど!
こちらは人気WEB小説を映像化した作品。原作を読んでいた自分は配信を本当に楽しみにしておりました。感想としては、シンクロ率100%! 魅力度1000%!! 主人公の天才外科医ペク・ガンヒョク役にチュ・ジフンをキャスティングした方を拝み倒したいくらい、かぶりつきで全8話を完走できました。その理由は、チュ・ジフン演じるペク・ガンヒョクが想像の斜め上をいくスーパーヒーローだったからです……!
第1話の冒頭から戦闘機が飛び交い、バイク(トライアンフ・スピード・トリプル1050。しかも初代リスペクトの丸目1灯仕様なのがカッコいい!)で戦地を駆け巡っています。銃撃戦とカーチェイスの緊迫感に「これってアクションドラマだっけ?」と一瞬、勘違いしちゃうくらいの本格的なアクションシーンがフルスロットルで展開します。
そして舞台は韓国へ。黒のスーツをビシッと着こなしたペク教授が颯爽と現れ、「重症外傷センター」(日本でいうところの救命救急センター)の着任の挨拶を「マトモに機能していないから、潰しに来た」と、一刀両断するやいなや、スーツを着たまま、運ばれてきた患者を見事な手さばきで緊急手術。「つべこべ言わずに目の前の患者を助けろや」的な俺様スピーチを言い放ったあと、患者の経過を見るために訪れた重症外傷センターで反社関係者と間違われ、ICUから締め出されるも、手術用の手袋をはめながら“ドヤ顔”をキメるペク教授。“キュートな悪ガキ顔”にメロメロです♡

会見するペク教授。白衣もスーツも決まってます♡
見た目はクールで紳士的。しかし、口を開けばお下品な言葉をこれでもかと連発(笑)。部下も上司も、権力者すら関係なく、ヒヤヒヤするほど感情をストレートに表現するのですが、全く憎めないんです。むしろ、「おちゃめさんめ!」と言いたくなるあの感じ。それは多分、ペク教授のすべての言動はすべて“患者の命を救う”という信念に基づいて行われているから。医師としての正確な技術と、強い使命感&責任感を持って患者に向き合う彼の強い信念があればこそ!
それでいて冒頭から本格アクションも披露してしまう外科医など、これまでの韓国医療ドラマの主人公にいたでしょうか、いやいません。マジでカッコいいです。
ちなみに、本作のタイトルにもなっている「トラウマコード」とは、重症外傷患者への迅速な対応を目的に病院が構築するシステムのこと。本作では、多くの患者を救うために不可欠なこのシステムが機能していない大学病院の重症外傷チームを、紛争地域の最前線で多数の人命を救っていた天才外科医が立て直していくところから、このタイトルになったのだろうと思われます(原作小説のタイトルは『重症外傷センター:ゴールデンアワー』)。なお、重症外傷センターは英語で「Trauma Center」と書きます。

ネームプレートも心機一転し、重症外傷センターの門出を祝うチームメンバーたち。プレートには「Trauma Center」の文字が。
ペク教授と、一番弟子となる医師ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)との絶妙なコンビネーションも、大きな見どころのひとつ。
このジェウォンという人物は大学を首席で卒業したエリート。さらにルックス良し、性格良しという、肛門外科きっての超優秀なフェロー。担当教授からの覚えもめでたく、将来はスローな医師生活を謳歌するはずが、あれよあれよと重症外傷センターに取り込まれ、振り回されることに。ペク教授の着任当日、たまたま当直担当だったせいで、彼から“肛門”というあだ名をつけられ、なかなか本名で呼んでもらえないという不遇な境遇に陥るのでした。

重症外傷センター内で緊急事態発生! 一体何が起きたのかは本編で確認を!
素直でまっすぐなジェウォンを演じるチュ・ヨンウは、1999年生まれの25歳。年末年始で大ヒットした時代劇『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』で、ヒロインのイム・ジヨンを相手に、“愛する人を守るキャラクター”を熱演して、一躍スターダムにのし上がった若手俳優です。そこから間を置かず、本作に出演。性格が好く、医師としての夢にあふれるジェウォンのイメージに、ぴったりとハマッていますね♡
また、チュ・ヨンウはともにモデルだった両親の遺伝子を受け継ぎ、美しく整った顔立ちはもちろん、186cmという高身長でスタイルも抜群。モデル出身のチュ・ジフンとの相性もよく、背の高い2人が肩を並べる姿はただただ眼福。手術室に入っていくシーンや、白衣を翻しながらERに駆け込む場面は病院内のはずなのにファッション誌と見まごうクオリティ。かと思えば、漫才やコントのようなコミカルなやりとりもあって、ハイスペックイケメン師弟の一挙一動から目が離せません!

事故現場で指導するペク教授。教科書では学べない現場経験を積み、弟子のジェウォンは成長していきます。
ここでは、作品を支える魅力的な重症外傷センターのスタッフたちを紹介します。
患者の安全を守るため、果敢にもペク教授を「ヤ○ザ」呼ばわりして力づく追い出し、ペク教授から「暴力団」という物騒なあだ名をもらってしまうチョン・ジャンミ看護師。教授のあだ名センスはともかく、明るく快活、気は強いけど責任感が強く、誰よりも患者のことを考えている真摯な方。
そんなジャンミを演じているのは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『イ・ドゥナ!』など、話題作に立て続けに出演しているハヨン。これまで多かった清純なイメージから一転、患者のためなら上司をたしなめるのもいとわない男前キャラを演じているのが新鮮! ジャンミと高身長師弟とのやりとりも見ものです。

ジェウォンが重症外傷センターに合流したのは、ジャンミのお手柄によるところも。いい意味で人たらしというか策士。
全8話で各話50分ほどなので、週末にさくっと爽快感が味わえるはず。それに、まだまだ映像化されていないエピソードも残っているのでシーズン2の可能性も!? ますます期待が高まります!
そして、今回紹介した重症外傷センターの登場人物以外にも、作品にケミストリーをもたらす魅力的なキャラクターがたくさん出てくるので、みなさんもお気に入りのキャラクターを探して本作を楽しんでみてくださいね。
Netflixで見られる!

爆発火災の現場にも駆けつけるペク教授。患者を救うという信念には常に危険が付きまとう。
『トラウマコード』
全8話
出演:チュ・ジフン、チュ・ヨンウ、ハヨン、ユン・ギョンホ、チョン・ジェグァンほか
Netflixシリーズ「トラウマコード」独占配信中
【ヒューマン系】済州島の鮮やかな四季を通して描く人生ドラマ『おつかれさま』

済州島を脱出中のグァンシク(パク・ボゴム)とエスン(IU)。
『おつかれさま』
全16話
出演:IU、パク・ボゴム、ムン・ソリ、パク・ヘジュン、キム・ヨンリム、ナ・ムニほか
Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中!
あらすじ
1960年代の済州島、賢くしっかり者のオ・エスン(IU)は輝く未来を夢見ていた。しかし、貧しい海女の娘は非力で、野望はただの夢に。幼なじみのヤン・グァンシク(パク・ボゴム)は、そんなエスンを献身的に支え、愛し続ける。貧しいエスンをよく思わない彼の家族に2人は引き離されるのだが……。
ここが見どころ!

女性初の漁協組合会長になったエスン。
本作は、1960年代の済州島(チェジュ)島で生まれた聡明なエスンと、鉄のように意志の固いグァンシクによる山あり谷ありの一代記を四季で表現したヒューマンドラマ。製作費は600億ウォン(!)、主演はIUとパク・ボゴムということで前評判が高かった本作。配信されるやいなや“愛”と“情”という普遍的なテーマとあたたかな物語を通じて、共感と感動を呼び起こし、世界各国で大ヒット。5/5に行われた『第61回百想芸術大賞 with GUCCI』でも作品賞や脚本賞など四冠を達成! まだ5月ですが、早くも“2025年を代表する最高の人生ドラマ”になるであろう本作のみどころをお伝えします。
※本記事はネタバレがありますので、ご注意ください。

エスン(IU)とグァンシク(パク・ボゴム)は、小さなときからの幼なじみ。
1960年代の済州(チェジュ)島に生まれたエスン。幼い頃に父を亡くしたエスンは父の生家で暮らしているのですが、ヒモ夫(オ・ジョンセ)と再婚して海女となり、ヒモ夫との2人の子と暮らす母グァンネ(ヨム・ヘラン)の家をたびたび訪れます。というのも、家では叔父にいじめられており(エスンだけイシモチを食べさせてもらえないとか、雑用させられるとか、完全に使用人扱い)、大好きな母と暮らしたいというのが願いなわけで。しかし、エスン母は心を鬼にしてエスンを家に帰らせます。そう、自分の家よりも裕福な家の方がエスンにとっては幸せだと思って……。
1960~70年代、エスンが生きる小さな集落では、「女は家族の食事を作り、海女になって家計を助けるのがあたりまえ」「女が公務員になったってどうしようもない」という価値観しかありませんでした。そんな理不尽な社会で搾取され続けてきた母グァンネは、娘の未来を案じ「海女にはなるな」「おまえは自由に生きろ」といい続け、エスン10歳の時、肺を患って急死してしまうのでした。

エスン母役のヨム・ヘラン。娘のために学校へ乗り込む
そして物語は、エスンとグァンシクの高校時代の逃避行から結婚、出産、そして子どもたちを交えながら、挫折と再起を行き来し、2人は愛の旋律を奏でていきます。その旋律は、オーケストラのように壮大でも、優美などでもなく。想像もつかないような貧しさの中で少しずつ前に進む日々。だからこそ、大切な者同士の慈しみ合いが描き出す人生の旋律は、どんなドラマチックな映画の主題歌よりも切実に胸に響くのです。
また、本作の重要なポイントのひとつに、母性とはまた別の“母親”の描き方があります。私たちの世代が今の“自由”を得るまでに、母親たちが何を奪われ、どんな人生を強いられてきたのか。そして、“与えられた人生”の中で、何をよりどころにして生きてきたのか。母親たちによる魂のブルース、しっかりとかみ締めてみてください。

満開の菜の花畑でキスするグァンシクとエスン。初ポッポは「鼻の下キス」というおぼこさがよき!
「一途な愛」「夫婦の愛」「子を想う親の愛」「隣人愛」など、愛の形は様々ですが、特に印象的だったのがグァンシク(パク・ボゴム/中年以降はパク・ヘジュン)の愛し方です。このグァンシク、10歳で出会って以来、死ぬその瞬間までエスン(IU/中年以降はムン・ソリ)を思い続ける一途な男なんです……!
無口で不器用だけど、とことん優しくて素朴。エスンの小言の嵐を受け止める鉄の精神力を持っているグァンシクに既視感があるなぁと思ったら、パク・ボゴムの出世作『恋のスケッチ 応答せよ1988』で演じたチェ・テクにそっくり! “素朴で純粋無垢。一途にひとりの女性を思い続けながら、ふと瞬間にドキッとさせる男”を演じさせたらパク・ボゴムの右に出るものはいません。ワンコのようなキラキラした瞳と、ワイルドな狼の一面を併せ持ち、一度決めたら迷いなくやり切る行動力のカッコよさは反則。彼を目にした人は皆恋に落ちてしまいますから。
10年間、エスンの代わりにキャベツを売り、魚を贈り届けたグァンシクのエスンへの思いは熱くて硬い鉄のごとし! エスンが「大統領になる」と言えば「じゃあ僕は大統領夫人になる」と答え、陸上部のコーチに「お前の人生の8割はエスンなのか?」と聞かれ、「10割」と即答♡ そして、すったもんだがありながらも初恋を実らせて夫婦となり、人生が終わるその瞬間まで彼女を愛し続ける姿に「こんな人間がいるの!?」と魂が震えました……。

左からエスン、長女クムミョン、グァンシク、長男ウンミョン。そしてエスンのおなかの中には“ドンミョン”が。
そして、各話のエンドロールにも愛に満ちた一文が。
「PRODUCTION BABIES」という文字の次に、ドラマの撮影期間中に妊娠していたスタッフのおなかの中にいる子供の胎児ネームが記され、そこにはこんな言葉が添えられているんです。
「同じ空 同じ星 同じ心に刻まれている」(1~4話)
「私たちの思いが こだまして いつか届きますように」(5~8話)
「お前たちは ただ走ればいい 元気よく」(9〜12話)
「無理ならバックしてこい いつでも待っているから」(13〜16話)
誰かが誰かを大切に思い、助け、生きる世界の優しさに涙が……。
“良い人たち”は思うより多く、案外身近にいるのかもしれません。その存在になかなか気づけないでいるのは、人生には困難と後悔が多く、生きることに精一杯だから。「それでも生きるしかない」と腹をくくってまわりを見渡せば、さり気なく自分を支えてくれる人っているんですよね。今いる場所で助けられて、感謝して。そして、いつの日にか誰かの助けになれば、人生はそれでいいんじゃないかと。
本作の韓国語タイトルは「폭싹 속았수다(読み:ポクサッ ソガッスダ)」。これは、済州島の方言では「本当におつかれさまでした」ですが、標準語では「すっかりだまされた」、という意味なんだそう(笑)。
皆様、『おつかれさま』が描く人生賛歌に、すっかりだまされてください!
Netflixで見られる!
『おつかれさま』
全16話
出演:IU、パク・ボゴム、ムン・ソリ、パク・ヘジュン、キム・ヨンリム、ナ・ムニほか
Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中!
【ヒューマン系】心のデトックスに! 新米医師の奮闘を描く『いつかは賢いレジデント生活』

『いつかは賢いレジデント生活』
全12話
出演:コ・ユンジョン、シン・シア、カン・ユソク、ハン・イェジほか
Netflixシリーズ「いつかは賢いレジデント生活」独占配信中
あらすじ
クリニックを辞めてニートをしていたオ・イヨン(コ・ユンジョン)は、借金返済を迫られ、過去にインターンをしていたユルジェ病院にしぶしぶ復帰する。ピョ・ナムギョン(シン・シア)、オム・ジェイル(カン・ユソク)、キム・サビ(ハン・イェジ)と同期となり、命の誕生と悲しい別れが交差する産婦人科でのレジデント生活が幕を開ける。
ここが見どころ!
本作は、2020年にスタートし、シーズン2まで制作されている大ヒットドラマ『賢い医師生活』のスピンオフ作品。当初、『涙の女王』の後続枠として2024年5月に放送される予定でしたが、韓国でレジデントが集団辞職するなどの大規模な医療ストライキが勃発。本作も混乱の余波を受け、2度の放送延期を経て待望の放送・配信となりました。
シリーズものって途中から見るにはハードルが高いものですが、本家をまだ観ていないという人もご安心を。ソウルの総合病院「ユルジェ病院」で働くベテラン医師5人組の日常を描いた本家の雰囲気を受け継ぎつつ、本作はユルジェ病院の分院に舞台を移し、産婦人科のレジデント(研修医)たちの成長を描く独立したストーリーになっています。

左からハン・イェジ、シン・シア、コ・ユンジョン、カン・ユソク
新米医師が主人公ということで、メインキャストもフレッシュな顔ぶれが勢ぞろい。
不愛想で覇気がないオ・イヨンを演じるのは、『還魂2』『ムービング』などで存在感を放ち、主演級俳優に急成長中のコ・ユンジョン。イヨンの高校の同級生で、おしゃれや恋愛への関心も高いピョ・ナムギョン役に、映画『THE WITCH/魔女 -増殖-』で一躍注目を浴び、本作が連ドラデビューとなるシン・シア。元アイドルという異色の経歴を持つ愛嬌たっぷりなムードメーカーのオム・ジェイル役に、『おつかれさま』でのエスンの息子役が記憶に新しいカン・ユソク。医学部も国家試験も1位の超秀才キム・サビ役を演じたハン・イェジは、なんと本作でデビュー。
“本家の生みの親”で、本作のクリエイターを務めるシン・ウォンホ監督は、「最初から自分の職業に強い使命感を持っている人は少ない。毎日仕事をこなす中で哲学を見つけていく姿を描きたかった」と語っています。チャンスが巡ってきてもイヨンが「いえ、大丈夫です」と断るのは、やる気だけじゃなく自信がなかったのかもしれないし、思ってもみなかったタスクの連続に「こんなはずじゃないのに!」と不満が溜まるナムギョンも、頑張っているけれど実力がついてこないジェイルも、模範解答が正解とは限らないということを学んでいくサビも。絶対的安心感がある「99ズ」こと本家のメインキャラクターたちとは違い、イヨンたちは未熟なところが多く叱られてばかり。それこそが本作の魅力で、99ズも新人の頃はこうだったのかなと想像し、時には自分と重ねながら応援したくなります。
最初はお互いに無関心だったイヨンたちが、同期から仲間になっていく過程も見どころ。向上心の高さゆえに嫉妬したり、教授のいざこざに巻き込まれて意思に反して喧嘩しちゃったりするけれど、一致団結して命と向き合う姿に胸が熱くなります。
そこに誕生と別れの物語も絡んできて、温かさや優しさ、時には切なさに涙が止まらない状態に。本家もほぼ毎話ホロリと来ていたのですが、今回はもう泣きっぱなしでした。ドラマティックな展開に泣かされるタイプの作品だったら途中で疲れてしまうけれど、チムジルバン(サウナ)でサラサラの汗を流すように涙が溢れてくるのが本シリーズの持ち味。観終わった後、目は真っ赤で鼻ズビズビだけど心はすっきり。各話1時間強で、いつも50分くらいは泣いてたかもしれません。(泣きすぎ)
そして、人気カップルを多く生んだ本家同様、胸キュン要素もあります。イヨンとラブラインになるのは、レジデント4年目で指導係のク・ドウォン(チョン・ジュンウォン)。イヨンたちのミスをフォローしてくれて、嫌な先輩からさりげなく助けてくれて、ダメなところはきちんと指摘してくれる。イケメン枠ではないはずなのに、頼もしすぎてイケメンに見えてくるんです。そんな沼キャラで視聴者をときめかせたチョン・ジュンウォンは、芸歴10年目の37歳。さまざまな映画・ドラマで培った確かな演技力と、本作で見せたリアルな彼氏感で今後はさらに活躍していきそう!
見どころを語り出したらキリがないのですが、もう2点だけ!
まずはOST。SEVENTEENのドギョム、Stray Kidsからはリノ、スンミン、I.N、aespaのウィンター、IVEのユジン、EXOのディオ、i-dleのミンニらが参加しています。K-POPアイドルがOSTに参加するようになって久しいですが、これほどまでに旬なメンバーを集めることができるのは、本シリーズが幅広い世代から愛されているからこそ。若い世代が盛り上げるという点がドラマと共通していて、何とも粋です。
そして、我らが愛する本家キャラクターたちの豪華カメオ出演。イクジュン(チョン・ジョンソク)、ソンファ(チョン・ミド)、ジュンワン(チョン・ギョンホ)、ジョンウォン(ユ・ヨンソク)、ソッキョン(キム・デミョン)の99ズは、カメオ出演に加えて、おなじみのバンド「ミドとパラソル」としてOSTにも参加! そのほか、チュ・ミナ先生(この呼び方で慣れてしまった)を演じたアン・ウンジン、ギョウル役のシン・ヒョンビン、イクスン役のクァク・ソニョン……と、まだまだほかにも! シン・ウォンホ監督と『恋のスケッチ~応答せよ1988~』で縁のあるラ・ミランが第1話に登場して盛り上げてくれるし、関連バラエティ番組を手掛けたナPDと、さらにはシン・ウォンホ監督まで(笑)。シリーズファンとしては、毎回誰が出てくるんだろうというワクワク感も満載なのです。
そして、先輩たちが後ろから次世代をサポートするのはドラマの中だけじゃありません。演出は今回が初の連ドラとなるイ・ミンス監督が手掛け、本家でアシスタントをしていたキム・ソンヒ作家が脚本を担当しています。本家のシン・ウォンホ監督×イ・ウンジョン作家はクリエイターとして参加し、親のような気持ちで見守っていたとのこと。いいなあ、この感じ。
ストーリーからキャスト、OSTに制作陣まで、とにかくフレッシュだったスピンオフ。本家に関してはシーズン2終了時に「シーズン3の予定はない」という報道がありましたが、これからもしぶとく続編を祈りつつ(10年後でもいいから! )、レジデント4人が99ズのように立派な医師として活躍する未来も観てみたいです。
Netflixで見られる!
『いつかは賢いレジデント生活』全12話
Netflixシリーズ「いつかは賢いレジデント生活」独占配信中
【ヒューマン系】かわいさに癒され、応援したくなる!『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
全16話
出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨンほか
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中
あらすじ
一流法律事務所で働き始めた新米弁護士のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)。自閉スペクトラム症とIQ164の天才的な頭脳を持ち、さまざまな壁に挑みながら一人前の弁護士として成長していく。
ここが見どころ!

邦題にもあるように、ウ・ヨンウは天才肌。回転ドアを通り抜けられなかったり、ペットボトルの蓋を開けられなかったり、感覚過敏だったりと苦手なことが多いですが、5歳で刑法を丸暗記し、ロースクールを首席で卒業、司法試験もほぼ満点で合格する天才的な頭脳を持っています。
出勤初日の朝、鏡の前で父がこの日のために用意してくれた新しい服をあてて、感情と表情をまとめた表から「うれしい」を指さしてニッコリと笑顔を浮かべるヨンウ。混雑する通勤電車では防音用のヘッドホンをつけて不安を和らげるヨンウ。「どちらから読んでもウ・ヨンウです。キツツキ、トマト、スイス……」という名前にちなんだ風変わりな自己紹介も。ヨンウのかわいさに癒されると同時に、彼女のマイルールや自閉スペクトラム症を抱えながら生きる努力が伝わってきて、がんばれ! と応援したくなる主人公なんです。
演じるのは、子役出身で『ストーブリーグ』『恋慕』など数多くのドラマで活躍するパク・ウンビン。緻密な役作りと抜群の演技力に定評がある彼女ですが、本作は「自信がない」と何度もオファーを断ったそう。しかし、製作陣は、責任感の強いパク・ウンビンにしか演じられないと待ち続け、最初のオファーから1年後にキャスティングが実現しました。

リーガルドラマでもある本作は、ヨンウの能力が最大限に発揮されるお仕事シーンも見どころ。天性の記憶力はもちろんのこと、いわゆる“普通”の弁護士ではないヨンウだからこそ可能な、“当たり前”にとらわれない着眼点で案件の本質を見抜き、依頼人たちを救っていきます。
でも、ただ無双するだけじゃないんです。ヨンウが活躍できるのは、“ほどよいところで折り合いをつければいいだろう”という妥協を一切しないからこそ。依頼人の話を細かすぎるくらいに聞いて、常に全身全霊で依頼人と向き合うヨンウが頼もしくてかっこいい!

また、依頼人に脱北者の母、知的障がいのある女性、激化する学歴社会から子どもを解放しようとする誘拐犯などを登場させ、差別や偏見といった社会問題を描いているところも本作が高く評価されているポイント。特に、重度の自閉スペクトラム症の男性を弁護する第3話は、ヨンウや被告人が生きるうえで避けられない厳しい現実にフォーカスした名作回となっています。
ヨンウの奮闘を感動物語で終わらせるのではなく、さまざまな事情を抱えるマイノリティたちのリアルにも目を向けた構成が、Netflixの非英語テレビ部門世界1位を記録する大ヒットに繋がったのでしょう。

そして、ヨンウを取り巻く仲間たちもこれまた魅力的。訴訟チームのスタッフのイ・ジュノを演じたカン・テオは、本作で大ブレイク。ヨンウを優しくサポートするジュノとはロマンスも展開され、少しずつ近づいていく2人の恋模様がほっこりとしたときめきを届けてくれます。
ヨンウの上司となるシニア弁護士のチョン・ミョンソクも、最初こそ“普通じゃない弁護士”のヨンウを雇うことに否定的でしたが、その実力を見てすぐに反省をし、ヨンウを受け入れるいい人。過剰に優しくすることもなく、フラットな目線でヨンウを導く理想の上司です。演じたカン・ギヨンはコメディ演技に定評があり、ヨンウ×ミョンソクのクスッとくる掛け合いも見どころです。

最後に、気になる続編に関する情報を。2023年6月に韓国で「脚本家のムン・ジウォン氏がシーズン2の執筆契約を結んだ」との報道ありましたが、最近韓国メディアのインタビューに応じたパク・ウンビンは「シーズン2は、シーズン1を超えるという確信ができてから」と答えており、もう少し時間が必要そう。しかし、パク・ウンビンが1年かけて出演を決意したように、俳優も制作陣も誠実で、慎重に丁寧にドラマを作り上げていくところが本作の最大の魅力。
いつまでも待つので、一人前の弁護士になったヨンウの物語を見せてほしいです!
Netflixで見られる!
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
全16話
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中
【ヒューマン系】スカッとする“サイダー”な展開がやみつきに!『梨泰院クラス』

『梨泰院クラス』
全16話
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、ユ・ジェミョンほか
Netflixシリーズ「梨泰院クラス」独占配信中
あらすじ
父の仕事の都合で田舎町に引っ越してきた高校3年生のパク・セロイ(パク・ソジュン)は、転校初日に権力を振りかざして弱い者いじめをするチャン・グンウォン(アン・ボヒョン)を見かける。グンウォンは、セロイの父も務める国内最大飲食チェーン・長家(チャンガ)の御曹司。誰もが見て見ぬふりをしていたが、正義感の強いセロイは自身の信念に基づき、行動を起こす。その結果、たった1日で高校を退学になってしまうセロイ。さらに、グンウォンが起こしたひき逃げ事故により、父を失ってしまうのだった。それから7年後、ソウルのひときわホットな街・梨泰院で小さな飲み屋を開いたセロイは、成功を掴むため、長家を相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
ここが見どころ!

今回紹介する『梨泰院クラス』は、2020年1月から3月にかけて放送され、現在の世界的な韓国ブームの口火を切った作品。韓国ドラマブームはこれまでも何度もあったし、ほぼ毎年「ウェルメイドドラマ」と呼ばれる完成度の高い名作が生まれていますが、その中でも『梨泰院クラス』が韓国ドラマに馴染みのなかった層をもとりこにしたのは、スカッとした爽快感を与えてくれる勧善懲悪なストーリーが時代のニーズにガチっとマッチしたからなんじゃないかなと思うのです。
思い返すと、2020年初めはコロナ禍に突入した頃。真っすぐな信念を持って人生を切り拓いていくセロイの姿を通じて、先の見えない状況の中で感じていた不安や窮屈さが解消されたという人も多いはず。(私もそのひとりでした)
そんなスカッとする展開が魅力のドラマを、韓国では飲み物に例えて「サイダードラマ」と呼ぶのですが、10代にして天涯孤独の前科持ちになったセロイが、憎き長家と同じ飲食業界に入り、ビジネスで復讐していく様はまさにサイダー。テナントを追われそうになったり、仕入れ投資の妨害をされたりと、次から次へとやってくる試練に立ち向かっていくストーリーから目が離せなくなります。

ドラマの舞台になった梨泰院は、多国籍・多文化が共生する多様性に富んだエリア。本作は、セロイの仲間にIQ162の天才でソシオパスなチョ・イソ(キム・ダミ)、元ヤクザのチェ・スングォン(リュ・ギョンス)、トランスジェンダーのマ・ヒョニ(イ・ジュヨン)、韓国人の父を持つ黒人のキム・トニー(クリス・ライアン)と個性的なメンバーを登場させ、社会的マイノリティについて描いているところも見どころとなっています。
「俺の価値をお前が決めるな。俺の人生はこれからだ」(第4話より)
「お前はお前だ。他人を納得させなくていい」(第12話より)
セロイが求めるのは、不当なことや権力者に振り回されない“自分が主体である人生”。信念を持ち、自分を奮い立たせ、仲間を守るセロイの言葉には、悩んだり迷ったりした時に背中を押してくれるメッセージが込められています。

主人公の活躍はもちろんのこと、サイダードラマは悪が悪であるほど盛り上がるもの。セロイの宿敵となる長家の創業者チャン・デヒは、長家を守るためなら息子をも容赦なく切り捨てる冷酷な経営者。一代で飲食業界を牛耳る存在に成長しただけあり、ただそこにいるだけで威圧されてしまう凄みに、見ているこちらも緊張させられっぱなし。
業界トップの大企業を率いるデヒにとって、個人店からスタートしたセロイを業界から追放することは朝飯前なはずですが、富と権力で周囲を支配してきたデヒは、あの手この手を使ってセロイを信念からへし折って“土下座”をさせることにこだわります。これがもう怖くて、憎たらしいこと!
演じたユ・ジェミョンは40歳で映像作品に本格進出。遅咲きながら、さまざまな作品で存在感を放ち、『梨泰院クラス』で一躍有名に。今や韓国ドラマ・映画に欠かせない名バイプレイヤーです。本作では敵同士ですが、セロイ役のパク・ソジュンとは『花郎 〈ファラン〉 』(2016)でも共演しており、同作では王子を守るチャーミングな護衛役を演じました。

すべての元凶であるデヒの長男グンウォンも強烈。 虎の威を借る狐という言葉がぴったりなわがまま御曹司で、とにかくふてぶてしい! 父からの愛に飢え、後継者として認めてもらえないコンプレックスが悪い方へと働き、とんでもないモンスターへと成長してしまいます。
演じるのは『ユミの細胞たち』シリーズ、『軍検事ドーベルマン』(2022)などで知られるアン・ボヒョン。アマチュアボクサーからモデルに転身して俳優になった異色の経歴の持ち主で、普段は筋トレに励むキャンプ好きな好青年なのですが、『梨泰院クラス』では同一人物とは思えないほど目つきから完全な悪役に。サイダーのスカッと感を高めてくれる、デヒ&グンウォンのカリスマとも言える圧倒的な悪党ぶりにも注目です!
Netflixで見られる!

『梨泰院クラス』
全16話
Netflixシリーズ「梨泰院クラス」独占配信中
【ヒューマン系】「弱さを抱えて生きる意味」を改めて問う『弱いヒーロー』シリーズ

シウンの傷跡が痛々しい。(Class2)
『弱いヒーロー』
Class1、Class2
各シリーズ全8話
出演:パク・ジフン、チェ・ヒョンウク、ホン・ギョン、シン・スンホ、イ・ヨン、リョウン、チェ・ミニョン、イ・ジュニョン、ユ・スビン、ぺ・ナラ、イ・ミンジェほか
Netflixシリーズ「弱いヒーロー」Class1~2:独占配信中
あらすじ
いつもひとりで黙々と勉強に没頭している優等生シウン(パク・ジフン)。ぱっと目“勉強しかできない軟弱な優等生”の彼は、ある日、優れた頭脳を活かしてクラスメイトたちからのいじめに毅然と立ち向かう。
仲間とともにシウンが、学内外にはびこるいじめや暴力に対抗していく過程と成長を描いたアクションスクールドラマ。
ここが見どころ!
木枯らしが吹く季節になりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回紹介するのは「弱いヒーロー」シリーズ。2025年4月のシーズン2公開に先駆けてシーズン1(2022年)を配信を開始したところ、シーズン1と2が同時にTOP5にランクインするという、異例の快挙を達成した作品です。
暴力の渦に巻き込まれる中で成長していく若者たちの青春アクションドラマでして、高校を舞台に、10代の友情や嫉妬、その葛藤や関係の歪みが繊細に描かれながらも、各シーズン全8話。ミニシリーズの韓国ドラマ1作品を観る感覚で完走できちゃうんですね。お手軽!
両シーズンの主人公ヨン・シウンを演じるのはパク・ジフン。国民的オーディション番組『PRODUCE101 シーズン2』から生まれたWanna One出身、「私の心の中に保存♡」で大ブレイクした彼です! 愛嬌たっぷりな“保存男子”と、学園ノアールクライシス作品とのイメージが結び付かないんですけど、これがどうして神キャスティング。
というわけで、次は各シーズンについての説明をします。

廊下を歩くシウンとジュンテ。(Class2)
シリーズを通しての大筋は、秀才の高校生・シウンが、仲間たちとともに、学校にはびこるいじめや暴力に立ち向かっていくというストーリー。スカッと痛快な学園モノを想像する方もいるかもしれませんが、ぜんっぜん違うんですよ。勉強や家庭の事情で、大小さまざまなストレスを抱えた現代の若者たちの理不尽な現実を描く、めちゃくちゃシリアスな物語になっていて、最初から最後まで、ずっとずーっと胸が痛かったです……。
舞台はビョクサン高校。主人公のシウンは、勉強以外に興味関心のない優等生。小柄で、運動も苦手な、いわゆるガリ勉タイプ。でも目ヂカラが半端なく、自分の意見をハッキリきっぱりと伝える性格。勉強を邪魔されると、すぐさま怒りスイッチON!
どんな相手であっても立ち向かうし、売られたケンカはもれなく買う。自分の身体的な弱点を補うため、周りの環境を応用して戦う知略型ファイターで、その貪欲さにどん引くというか、あまりお近づきにはなれなそうなタイプのニューヒーローです(笑)。
そんな一匹オオカミだったシウンに変化が訪れるのは、ケンカは強いのにしない主義のスホ(チェ・ヒョンウク)と、繊細で情緒不安定、でもなんだか放っておけないボムソク(ホン・ギョン)と友達になってから。放課後に遊んだり、一緒に食事をしたり、ビリヤードやカラオケに行ったりと、ごく普通の学校生活を送りつつ、3人は友情を育んでいくのですが……ざわ……ざわざわが止まらなーい!

マジでイスを投げつける5秒前のシウン。(Class1)
同級生たちの暴力や不良グループとのいざこざはエスカレートするわ、水面下では犯罪がうごめいているわで、それにシウンたちは絡めとられていきます。小さな不安や恐れ、ささいな疑念と嫉妬の積み重ねはすれ違いを生み、3人の関係に大きな影を落とします。
「どこかでわかりあえたら」と、祈るような気持ちで観ていたのですが、結果は……。
あきらかに度を超えたいじめや校内暴力。高校生が抱える孤独。大人の都合で踏みにじられる子供の尊厳。そんな中で同世代との友情は救いであり、希望でもあるというのに、ほんの少しバランスが崩れただけで、相手の切り裂くナイフにもなりうる“ガラスの十代”に、美しさと切なさと痛みを感じました……。

マジで相手に殴りかかる5秒前のシウン。(Class1)
そしてシーズン2。
ウンジャン高校の転入生となったシウンは、前の学校で人を殺したとウワサされ、線を引かれていた。ところが、不良学生ヒョマン(ユ・スビン)にいじめられていたジュンテ(チェ・ミニョン)から、ある事件がきっかけで慕われるように。
シウンが気に入らないヒョマンは、自身と対立するヒョンタク(イ・ミンジェ)とシウンを争わせようと画策するも、ウンジャン高校のボス、フミン(リョウン)の介入で不発に終わる。フミンとシウンは一緒に過ごすようになる中、近隣の学校を束ねている「連合」がウンジャン高校を引き入れるべく、シウンたちに嫌がらせと暴力を繰り返す……。

マジで戦う5秒前のヒョマンとシウン。ヒョマン役を演じたユ・スビンは『愛の不時着』出演後、ブレイクしたバイプレイヤー。 (Class2)
シーズン2のシウンも “弱いヒーロー”のままでした(よかった!)。
シーズン1では虚無の眼差しをしていたシウンですが、シーズン2では、それに諦念・傷心・哀愁が落とし込まれて、見るだけで闇に吸い込まれるようなダークみが増しておりました。寄るな・触るな・近づくなと周囲を突き放しつつ、心の中では誰よりも友情を渇望している。友情を失って傷付くことへの恐れと哀しみが強く宿ったダークさ。シリーズ1と2で“眼差し”を演じわけたパク・ジフンの底知れぬ表現力にビビり散らかしました。
一体、どんな人生を送ってきたらこんな目ができるの……。

虚無の目をしたシウン。(Class2)
といっても、転校先でのシウンは、かつてのスホのように机に突っ伏して寝るのがデフォルトなんですけども、そこはシウン。その気もないのに、いろいろ巻き込まれておりました。そして、ある事件に巻き込まれるクラスメイトを目にして、ついに覚醒!
虚無プラスアルファの目をカッと見開き、相手と周囲を分析。「攻撃は最大の防御って言葉、知ってる?」とばかりにケンカを仕掛け、相手の隙が見えたら、打つべし・打つべし・打つべし! 「カッコよさ」とか「スマートさ」なんか1ミリも考えずに勝利をもぎ取ろうとする泥臭ささは、弱いけど強くて。それは自身の弱さや葛藤を認めてキチッと受け入れた人だけが手に入れることのできる強さなのかも。
今回のシウンの仲間は、正義感&ケンカがむちゃくちゃ強い友達思いのフミン、ケンカは弱いけど芯が強く、行動力のあるアニメオタクのジュンテ、目立たないけど、じつはケンカが強くて目が届く配慮の人・ヒョンタクの4人。彼らも暴走してしまうか否かは、本編で確認してくださいね。
Netflixで見られる!

『弱いヒーロー』
Class1、Class2
各シリーズ全8話
Netflixシリーズ「弱いヒーロー」Class1~2:独占配信中
【ヒューマン系】大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリー『ウンジュンとサンヨン』
『ウンジュンとサンヨン』
全15話
出演:キム・ゴウン、パク・チヒョン、キム・ゴンウほか
Netflixシリーズ「ウンジュンとサンヨン」独占配信中
あらすじ
脚本家のウンジュン(キム・ゴウン)と、映画プロデューサーのサンヨン(パク・チヒョン)は、小学校時代から親友であり、ライバルだった。大人になるにつれ、疎遠になっていた2人だが、10年ぶりにウンジュンはサンヨンから呼び出される。成功したサンヨンに複雑な思いを抱くウンジュンは、しぶしぶ会いに行くのだが、彼女からある “頼みごと” をされ、困惑してしまい……。
ここが見どころ!
2025年も12月に入り、「今年も韓国ドラマをたくさん観たなぁ」という振り返りシーズンがやってきました。どの作品が印象深かったかを思い返してみると、比較的最近の作品ではあるのですが、今回取り上げる『ウンジュンとサンヨン』がしみじみ良くて……。
本作は、母子家庭で育ったウンジュン(キム・ゴウン)と、お金持ちの家に生まれ、才能あふれるサンヨン(パク・チヒョン)の、10代から40代までの友情と人生の軌跡を描いたヒューマンドラマ。「ヒューマンドラマって完走できたら感動するけど、脱落しないようにするのが大変なんだよね……」と、まるでマラソンの感想のようなイメージを持たれる方が多いと思うのですが、いい意味で裏切ってくれます!
といっても、超能力やタイムリープ、記憶喪失や財閥御曹司とのラブラインといった、ハラハラドキドキする展開やキュンキュンする場面は、ほぼゼロ。なんなら「めっちゃ悪人」すら出てこないのですが、その分、大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリーがありました。
誰しもが多かれ少なかれ経験する友だちとのケンカや疎遠になるエピソードや、過去を引きずったり、ささいなやり取りをキッカケにこじれていく友情を、10代、20~30代、40代の三部構成で、臨場感たっぷりに映し出しております。ライフステージごとに変化しながら、“憧れと嫉妬”や“近付いては離れる”を繰り返す、女友だちの絡み合う日常。
その、なんてことのない小さな心の揺れが、感情を揺さぶる大きな余韻へと変わっていき、ウンジュンの落ち着いたモノローグ・ボイスのトーンとあいまって、回を増すごとにじわ~じわ~としみ込みます。

子供時代のウンジョン
愛憎入り混じる幼なじみのウンジュンとサンヨンを演じるのは、『ユミの細胞』でも共演したキム・ゴウンとパク・チヒョン。あのユミとセイのタッグを再び見ることができるだけでもエモいんですが、本作の2人はエモいどころか、視聴者の号泣&嗚咽スイッチを押しまくる、ガチ演技対決を繰り広げておりました。
まず、本作のつかみがすごいんですよ。
冒頭でまず、ウンジュンがサンヨンのことを心底嫌っているんです。この2人は幼なじみなはずなのに。「この2人、何があった?」と気になっているところに、10年ぶりに再会したサンヨンが末期がんを告白(汗)。そこで、ウンジュンに、人生を締めくくるスイスへの旅に付き添ってほしいと懇願(大汗)。久々に連絡してきてそのお願いはちょっと容認できないとばかりに、「とんでもない暴力だ!」とサンヨンは怒りとも悲しみともつかない様子で断るんですが……(そりゃそうだ)。
1~2話だけで、キム・ゴウンとパク・チヒョンの演技に、ズドンと引き込まれます。

子供時代のサンヨン
その後、彼女たちの出会いから現在までを振り返る過去編がスタート。小学生のとき、初めて出会ったときから、互いに“自分にないもの”を相手に感じた2人は、ぶつかり合いながらも、いつしかかけがえのない親友に。その後、ある出来事をキッカケに決別。
大学時代には2人の間にサンハク(キム・ゴンウ)という、ウンジュンとサンヨンの友情を揺るがす、異性の先輩が登場。お察しの通り、三角関係になるのですが(笑)、一途で頑固、嫉妬に燃えるウンジュン VS 見た目クールな執着家サンヨンとの熾烈な戦いが勃発! 一瞬、「これは、『ユミの細胞』の裏エピソードかな?」と思うぐらいの、宙ぶらりん展開になって、ああもう終盤だなというあたりで、ふと気づくんです。ここまでは、2人の過去の話だ、ということを。
過去への旅が終わると、冒頭の最期の旅につながって、号泣展開へ。“最期の最後”まで “ウンジュンとサンヨン”の人生をしっかりと描き切っているので、感情と顔がぐっちゃぐちゃになるほど泣かされたラストは本当に圧巻でした……。

颯爽と歩くウンジュン
本作を演じるにあたり、ウンジュンとサンヨンを演じた2人の気合も素晴らしかったです。
2人とも、世代ごとの演じ分けがとてもナチュラル。例えば、キム・ゴウンの怒り方。ウンジュンは、サンヨンに振り回されることが多いのですが、大学生時代は“爆発した感情がぶつかり合うような怒り”ですが、再会後の40代では関係性を熟知しているがゆえの“静かな怒り”。時が刻まれたような重みが、怒りから伝わってきて、ゾクッとしました。
ちなみに、10代のウンジュンを演じるにあたって、「自分の若い頃を振り返ると、頬がふっくらしていたので、それを再現したかった」と、増量に励んだとか(確かにふっくらしてました!)。内面(=演技)のみならず、外見からも“時間”を表現しようとするストイックさに敬礼!

ウンジュンの眼鏡姿もキュート♡
そして、ウンジュンに対してのねじれた思いから言動が不安定になりがちのサンヨンを演じたパク・チヒョンの演技も。人生の不幸を煮詰めたような幸薄い女性に見える一方、内面には強烈な渇望や歪みを抱えている役って、めちゃめちゃ難しくないですか?! サンヨンの自分自身の人生をどう受け止めてよいかわからない戸惑いや認知の歪みが滲む表情に、何度ハッとさせられたことか……。
「2人(ウンジュンとサンヨン)の眼差しやセリフ、呼吸、震えのひとつひとつがリアルでありながらも、自然に描かれていて。この作品はまるで“恋愛プログラム”のようにも感じられた」と語っていたパク・チヒョンに全面同意です!

サンヨンの意志の強い眼差し
ちなみに、パク・チヒョンは、「お姉さんの顔を見るだけで涙が出るほどだった。お姉さんがウンジョンでホントに良かった、完璧な人!」とコメントするくらい、キム・ゴウンの熱烈なファンだそうで。
そんなパク・チヒョンの、「大好きと尊敬、嫉妬と劣等感を滋味深くコジラセテシマッターノ」演技や、キム・ゴウンの、「ノー・セリフ・シーンの感情の爆発力(沈黙が雄弁すぎる):~すべてはサンヨンの行動理解のために~」演技。推しとファンの関係性が、2人の演技をさらなる高みに押し上げたのではないでしょうか。
話は戻りますが、お互いの存在を心に留め置き、様々な激情を秘めながら人生の轍を刻む2人。うっかり、相手への本音がこぼれ落ちてしまったら、そっと距離を取る……という関係は、確かに恋愛プログラムを観ているかのようですね。
最後に。
本作を観るタイミングは、くれぐれもご注意ください。2人の女性の人生を、丁寧かつ繊細に紡いだヒューマンドラマのため、視聴後の余韻が半端ないんです。時間(と表情管理)に余裕のある時に観て、どっぷりと浸ってくださいませ。
Netflixで見られる!
『ウンジュンとサンヨン』
全15話
Netflixシリーズ「ウンジュンとサンヨン」独占配信中
【ヒューマン系】弱さや矛盾を抱えた不完全なヒーローたちが愛おしい!『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』

完璧主義の冷徹上司の弁護士ユン・ソクフン(イ・ジヌク)と新米弁護士カン・ヒョミン(チョン・チェヨン)
『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』
全12話
出演:イ・ジヌク、チョン・チェヨン、イ・ハクジュほか
Netflixシリーズ「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」独占配信中
あらすじ
大手法律事務所『ユルリム』に、ロースクールを首席卒業し、各事務所からオファーを受けていた新米弁護士カン・ヒョミン(チョン・チェヨン)が入所する。理性的な判断を重視するが融通の利かない上司、ユン・ソクフン(イ・ジヌク)率いる訴訟チームへの配属を希望するが、ソクフンは面接試験にだらしない格好で遅刻したヒョミンのことが気に入らない。2人は法廷の内外で激しく衝突し、悩みながら、“真の弁護士の意味”と“人間的共感の価値”を見出していく。
ここが見どころ!
本作は、大手法律事務所を舞台に、さまざまな“愛”がくり広げられるリーガルドラマ。といっても、よくある法廷ドラマとは違って、依頼された案件を法律だけではなく、心で解決する弁護士たちが話題に。“弁護士として、人としてどうあるべきか”という主人公たちの姿を通して視聴者にも「法とは?」「愛とは?」「正義とは?」ということを深く考えさせる良作です。
本作は「正義 VS 悪」の勧善懲悪ストーリーじゃありません。「傷ついた心に、どうすれば寄り添えるのか」を本気で模索する人たちの物語。
新人弁護士カン・ヒョミンはロースクール主席、ヒョミンの上司ユン・ソクフンは勝率100%の完璧主義……と聞くと、超人的にデキる新人が上司と手を組み、巨悪に大ナタを振るうイメージですが、どっこい彼らは普通の人間です。完全どころか、不完全なヒーロー。
そんな主演2人の魅力を紹介します。

カン・ヒョミン
理想と現実の間でもがき続ける新人弁護士。プロとして感情的になってはいけないとわかってはいるけれど、目の前で苦しんでいる人を見ると心が動いてしまう、とても人間らしい人物。両親は法曹関係、首席で卒業した超エリートなのに、めっちゃ不器用で、世間知らずで、正義感だけで爆走してしまうような、危なっかしさも。
読書に集中してしまい、うっかり電車を乗り過ごして面接に遅刻したり、総会に出席するだけの案件なのに都市ガスの不正利用に気付いて、その調査に没頭するあまり、“報連相”をぶっちぎって無断欠勤するとか、上司に盾突くとか、なかなかにぶっとんでます(笑)。
しかし、失敗するたびに悩み、葛藤し、自分なりの「正義」を見つけ出そう努力して結局自分のものにしちゃう姿が泥臭くてカッコいい!

ユン・ソクフン
ヒョミンの上司であるソクフンは、ヒョミンとは違って、冷徹・合理的・妥協知らずの完璧主義者のエリート弁護士。冷酷かと思いきや、自分の考えを押し付けずに、相手にさりげなくアドバイスしたりなど、“まず部下に考えさせる”タイプ……と、思ったより部下思いの上司でした。
プライベートでは意外と家庭的な一面も。堅物かと思ったら、過去は元妻とラブラブで、一緒に石鹸を作ることもあった様子。そして愛犬・ハッシュへの溺愛っぷりもすごい。
回を重ねるごとに、冷徹さは自分の心を守るための防具だったことがわかってきます。誰よりも人の痛みが分かるソクフンだからこそ、自分の感情に流されてしまわないよう、鎧などでガッチガチに身を守っていたのでした。
調子を狂わす新人ヒョミンの登場により、固く閉ざしていた自分の心と向き合い、徐々に人間らしさを取り戻していくのですが……。ちょいちょい、彼は不器用な優しさを見せたり、内に秘めた情熱を炸裂させて、視聴者のハートを盗んでいくのでお気を付けください(特にハッシュと戯れるシーンの盗難率は100%)。
この2人、仕事はよくデキるけど、それ以外では不器用のかたまりです。過去の愛にとらわれ続けるソクフン、家族愛に悩むヒョミンを観るたび、「弁護士も自分と同じ人間なんだなぁ」という当然の事実を、いい意味で突き付けてくれます。
誰もが弱さや矛盾を抱えながら、必死で戦っている。苦しんでいる誰かのために。自分の信じる正義や信念のために。不完全なヒーローが守る世界だからでしょうか。本作の物語が、出てくる人物たちが、愛おしくてたまりません。
ちなみに、本作にもラブラインはあります!
といっても、メインのふたりではなく、同僚のイ・ジヌ(イ・ハクジュ)とホ・ミンジョン(チョン・ヘビン)。職場ではライバルですが、一歩外に出れば、冗談も言い合うし、家族や恋の相談もする最高の友人同士。2人の掛け合いシーンは、法廷砂漠に湧き出るつかの間のオアシスではしゃぐ無邪気なカップルを見ているのかのような、くすぐったさと安らぎがありました。ジヌの「ヌナ、好き好き!」攻撃にほっこり。年齢差など、現実をシビアに考えるミンジョンのいじましさも、またリアル。

母性愛、異性愛、ペット愛など、多様な愛を描かれている本作。各話の依頼人はそれぞれ、悲しくも厳しい現実に直面しています。つまり、依頼人にとって訴訟は“最後の頼みの綱”。切実な彼らの思いと願いを叶えるため、ソクフンとヒョミンと仲間たちは日々奔走します。
2人の休憩中のやり取りや、法廷で発せられる彼らの言葉のひとつひとつには慈愛が満ちていて、じんわりあったかい。本作を観た後は、観る前に比べて、ちょっぴり人に優しくなれる、そんな力を持った作品です。
Netflixで見られる!

『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』
全12話
Netflixシリーズ「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」独占配信中
【ヒューマン・スリラー系】「やめられない、とまらない」を地で行くダークヒューマンドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』

すぐキレるチョン・ジェジュン(パク・ソンフン)の襟足は長い。
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
全16話
出演:ソン・へギョ、イ・ドヒョン、イム・ジヨン、パク・ソンフンほか
Netflixシリーズ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」独占配信中
あらすじ
ムン・ドンウン(ソン・へギョ)は高校時代、裕福な家の娘パク・ヨンジン(イム・ジヨン)を中心とした特定の同級生らから壮絶ないじめを受けていた。ヨンジンの母親は育児放棄の状態で、先生に訴えても逆に暴力を受ける始末。その後、ドンウンは高校を退学。ヨンジンへの憎しみを抱え、働きながら勉強し大学に合格する。ある日、栄養失調で倒れたドンウンは病院で研修医のチュ・ヨジョン(イ・ドヒョン)と出会い、囲碁を教えてもらうことに。そして教師になったドンウンはヨンジンへの復讐を開始する。

ソン・ヘギョ演じるムン・ドンウンの体に残るおびただしい傷。絶句。
ここが見どころ!
高校時代に苛烈ないじめに遭って身体と心に消えない傷を負ったドンウンが、18年後、傷を負わせた同級生たちに復讐の牙をむく、という物語です。
本作でダークヒロイン・ドンウンに扮するのがソン・ヘギョ。大ヒット作『太陽の末裔 Love Under The Sun』(韓国では最高視聴率41.6%! すごっ!)などに主演して“ラブロマンスの女王”の名をほしいままにしてきた彼女が、今作では笑顔を完全に封印。虚無と言ってもいいほどの無表情で加害者たちを地獄へと突き落としていきます。

終始このような表情のドンウン。「笑うと目的が果たせなくなりそうで」
復讐のエッジの効いた容赦のなさは、いじめの凄惨さに比例しています。
ドンウンの高校時代、同級生の男女5人組に苛烈ないじめを受けていました。暴言・嫌がらせ、体中を殴る蹴るは序の口。高熱のヘアアイロンで火傷させるまでにエスカレート。いじめどころか犯罪レベルの所業なのに、加害者たちは学校や警察、そしてドンウンの親にまで手を回して、被害者であるドンウンの訴えを財力と権力にモノを言わせて封じ込めるのでした……。

大人になったヨンジンの表面の顔はお天気キャスター。
しかも、その後の加害者たちはお天気キャスターになって建設会社の社長と結婚したり、親のゴルフ場を引き継いだり、画家デビューしたり、CAになったりと、キラキラ陽キャライフを満喫。一方ドンウンは、18年もの間、夢も希望も失って、長袖の下に無数の傷跡を隠しながら苦難の道を孤独に歩き続けてきたわけですから、復讐に余念なし。
そんなドンウンの目的はたったひとつ。“加害者連中に社会的な死を与えること”。ゴミ箱を漁ってでも弱みを掴んで、加害者同士の対立を煽って、彼らが大切にしているものをひとつ、すべて取り上げていきます(震)。
「目には目を、歯には歯を、骨折には骨折を、傷には傷をもって償う。
そんなの、あまりにもフェアプレーでは? 皆さん」
魂に刻み込まれた復讐心に則って、ビシッと宣戦布告するドンウンにしびれます!
“クズ・オブ・クズ”のパク・ソンフンにも注目!

ドンウンを脅すジェジュン。
敵役のタチが悪いほど、復讐劇は深まるもの。
実際、パク・ソンフンの演技があまりに自然すぎて、役名のチョン・ジェジュンが本名だと思われることもあったとか。
それでは、ジェジュンは、どんなキャラクターだったのでしょうか。
ドンウンをいじめる5人のうちのひとり。裕福な家庭に生まれ、ブティックを経営していたり、親からゴルフ場の経営を任されるなど、金銭的に不自由したことのない人物。しかし、少しでも気に入らないことがあるとすぐキレて、相手を殴るという救いようのない金持ちのドラ息子なのでした。
さらにいじめ仲間のパク・ヨンジン(イム・ジヨン)とも肉体関係を持っているわ、三十代になっても同級生をパシらせるわ、CAやお店のスタッフをアゴでこき使うわの典型的な利己的横暴男。ちょっと思い返してみても、いいところがひとつも見つからないくらいのクズ・オブ・クズでした!

ヨンジンとジェジュンの関係性にも注目を
これまた大ヒット作である『涙の女王』のウンソンを演じた時は、孤高の成り上がり覇者にしか出せないキリッとした雰囲気が感じられたパク・ソンフン。しかし、本作のジェジュンは、労なくして親のお金&仕事&人脈で社会サバイブしていているせいか、全体的に退廃的な空気を纏っていました。そんな2人に共通するのは、愛する人の心を手に入れることができないという、悲しみと切なさ。愛憎入り乱れ過ぎて、周囲の人間すら巻き込んでの七転八倒からの“切なさたたえターン”は、パク・ソンフンにしかできない演技です。
Netflixで見られる!
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
全16話
出演:ソン・へギョ、イ・ドヒョン、オム・ジヨン、パク・ソンフンほか
Netflixシリーズ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」独占配信中
【サスペンス系】チェ・ウシクとソン・ソックの神がかり的共演を見逃さないで!『殺人者のパラドックス』

バイト中のタン(チェ・ウシク)。全身からにじみ出る、やる気のなさが自然!
『殺人者のパラドックス』
全8話
出演:チェ・ウシク、ソン・ソック、イ・ヒジュン、キム・ヨハンほか
Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」独占配信中
あらすじ
平凡な毎日に飽き飽きしている大学生のイ・タン(チェ・ウシク)。授業も真面目に受けず、ゲームに明け暮れ、コンビニのバイトも遅刻気味でやる気はない。ただなんとなく生きる毎日にうんざりしていたある日、タンは、ひょんなことから人を殺めてしまう。事件を担当していた刑事のチャン・ナンガム(ソン・ソック)は、被害者に関する驚くべき情報を得て……。
ここが見どころ!
連日の猛暑、まいっちゃいますよね……。そんな時は、涼しいお部屋で韓国ドラマを視聴するのが一番!
今回紹介するクライムサスペンス『殺人者のパラドックス』は、全8話とコンパクトながらも、息を飲む展開の連続に、時間と暑さを忘れること請け合いの作品です。
本作はダブル主演。無気力な大学生から殺人者へと変貌を遂げるタンを演じたのは、米アカデミー賞で4冠に輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』で、ソン・ガンホの息子役を演じた演技派俳優チェ・ウシク。タンを追う刑事ナンガム役には『D.P. -脱走兵追跡官-』や『私の解放日誌』などで注目された遅咲きの個性派俳優ソン・ソックが。唯一無二の魅力を持つ俳優2人の演技対決の見どころに迫ります!
(ネタバレあります)

タン(写真左)の元へ聞き込みにきた刑事ナンガム(ソン・ソック)。背中だけでデキる刑事ってわかる。
「こんなに冴えない主人公でいいのか」と思うほど、主人公の大学生タン(チェ・ウシク)は卑屈で無気力。そんなタンは、ある日男性に暴力を振るわれ、反撃したところうっかり殺してしまう。パニックになった後、深い罪悪感に苛まれるタンですが、幸か不幸か殺害した人物は凶悪な犯罪者でした。そんなことが何件か続いた後、タンは自分に悪人を見極める能力があると気付くのでした。そんな中、犯罪への嗅覚が鋭い刑事ナンガムに目を付けられ……。
驚くべきはタンの能力。彼が起こす殺人は、すべて証拠が消えてしまうんです。作品タイトルの“パラドックス(逆説)”が意味する通り、指紋を残しても、現場に凶器を置き忘れても、なんならタンが自首しようとしたって捕まらない。
恐るべきこのチート能力と無害そうな見た目が、次第に彼自身と周囲の者たちの運命を狂わせていきます。途中から登場する、タンのバディのノ・ビン(キム・ヨハン)と、猟奇的な元刑事ソン・チョン(イ・ヒジュン)、そして、ナンガムの運命は絡み合って、もつれ合って。特に中盤からは、まるでリュージュに乗せられたかのように、先が見えないまま最終回まで駆け抜ける! 見事に張られた伏線によって「え、そういうことだったの⁉」と納得できるので、最後の最後まで観てくださいね。

人生が変わった運命の日。ここからタンは殺人者として覚醒していく。
回を重ねるたび、キャラクターの性格が変貌していきます。
殺人を犯した当初は恐れおののき、悔いてばかりいたタンは、次第に積極的に殺人を犯す人間へと変わっていく。そして、悪と善の境目にいるような矛盾したキャラクターを演じるチェ・ウシクの顔つきも、何かに取り憑かれたようになって、キリリと引き締まってくるんです。
観ていくとわかると思うのですが、序盤と中盤、そして終盤のタンは、まるで別人で震えます……。

ガム風船を膨らましながらタンに事情を聞く、刑事ナンガム。カッコいい♡
一方、そんなタンの前に現れるの刑事が、ソン・ソック演じるナンガムだ。ガタイが良くて、カンのいい、いかにも有能な刑事の役は彼にピッタリ。
最初は、一匹狼的な暴走系刑事だと思っていたのですが、アウトローどころか、警察という組織の一員として、人間味溢れる人柄がクローズアップされていきます。
執拗で高圧的な捜査の裏に秘められた苦悩。それも、目線や息づかいだけで、その辛さや苦しみを表現するソン・ソックの絶品演技に圧倒されます。クライマックスで、長年の呪縛から解き放たれ、新たな選択をするナンガムの変貌ぶりにもご注目を。
しかし、このナンガム、ワイルドなヒゲ姿で、たたずまいは大人の魅力たっぷりなのに、時折見せる笑顔はとってもキュート♡ このギャップは反則です!

現場を調査するナンガム。何をしても、だだもれてくる色気。
実は主演の2人以外にも、物語を盛り立てる重要なキャラクターが。この人たちもとんでもなく演技が上手いんです!
先程もお話しましたが、中盤から登場するイ・ヒジュンが演じたソン・チョンと言う元刑事のキャラクターも強烈。“後半の裏主人公”といってもいいくらい、記憶に残るというか、トラウマになりそうな悪役で、終始ドン引き(ほめてます)。「罪悪感って知ってます?」と問いただしたくなるくらい、サクサクと人を殺していくチョンの狂気に戦慄。それなのに目が離せないというか、気が付いたら、チョンを目で追っている自分に、また戦慄……。

ナンガムが銃口を向けているのは誰なのか。本編でチェックを。
ほかにも、殺される人物がほぼ犯罪者、それもクズ・オブ・クズばかりという設定だったり、「正義とは何ぞや」「断罪とは何ぞや」といった答えのない問いかけがあったり、殺人シーンで突然スローになったり。タンの見る悪夢の中で、殺した相手が突然踊り出したり、生首状態で語りかけてくるなど、不穏でシュールな幻覚の数々が、物語にスパイスを添えていて素晴らしいです♡
Netflixで見られる!
『殺人者のパラドックス』
全8話
Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」独占配信中
【サスペンス・スリラー系】恐怖! イム・シワンの“日常の顔をした犯罪者”っぷり『スマホを落としただけなのに』

終始こんな感じなんですよ、ジュニョン(イム・シワン)って。綺麗なのに怖い。
『スマホを落としただけなのに』
映画
出演:チョン・ウヒ、イム・シワンほか
Netflix映画『スマホを落としただけなのに』独占配信中
あらすじ
帰宅途中に大事なスマホを紛失してしまった、平凡な会社員ナミ(チョン・ウヒ)。スマホを拾ったジュニョン(イム・シワン)は、スパイウェアをインストールしてナミに届ける。その日からジュニョンはナミの日常生活を監視し始める。居場所から趣味、好み、仕事、お金、SNSに至るまで、全ての情報を知り得た上でナミに近づいていく。
一方、連続殺人事件を捜査しているジマン(キム・ヒウォン)は、事件現場で、数年前に家出した息子ジュニョンの痕跡を発見。最悪の結末を想定しながら、秘密裏にジュニョンの居場所を探るのだが……。

拾ったナミのスマホをまるで自分のスマホを見ているかのようにのぞくジュニョン(イム・シワン)。怖い!
ここが見どころ!
みなさん、2024年12月26日が何の日か知っていますか?
そう、世界的ヒットを記録した『イカゲーム』のシーズン2配信の日です!
今回、取り上げる作品の主人公は、『イカゲーム』シーズン2に新規参戦する俳優のイム・シワン。ボーイズグループZE:Aのメンバーとして2010年にデビューし、現在はドラマや映画に活躍の場を広げ、好青年から狂気キャラまで幅広い演技力で存在感を高めている彼。本作では、自らの罪深さを露ほども気にしていないどころか、それを楽しむかのような悪役ぶりを見せつけ、ヒロインと視聴者を翻弄するジュニョン役を怪演し、視聴者をお茶の間から極寒の地獄へと突き落としてくれています!
そんなわけで、みどころをポイントを紹介しますね。
「スマホを置き忘れる」という些細なミスから始まる白日のナイトメア
キャッシュレスが定番となった現在、スマホを落としたら何にもできないし、万が一、悪意を持った人間に拾われたら、個人情報を抜き取られて詐欺事件へと発展する可能性も否めませんよね。
そんな身近な恐怖を緻密に描いたのが、映画『スマホを落としただけなのに』。元々は日本でヒットした同作品を韓国がリメイク。といっても、「スマホを落とす→危ない人物に拾われて、ヒロインが大変なことに」という大まかな設定は同じですが、それ以外は全く異なるストーリーです。
たとえば、日本版で軸となるのは「被害者カップルの恋愛」や「幼少期のトラウマ」。本作の場合、起こるハプニングすべてがオリジナル。スマホを通じて、何もかもが監視されているヒロインの描写は、巧妙&リアルすぎて不気味としか思えません……。スリリングなかつ容赦のない展開にゾゾッ!

スマホを落としてから身に覚えのないトラブル起きに見舞われ、次第に孤立するナミ(チャン・ウヒ)。
韓国版では、イム・シワン演じるジュニョンが、正体を隠しながら主人公・ナミに近づき、彼女の人間関係をひとつひとつ壊して、孤独にしたところで牙をむく……のですが、もう最初から犯人が明かされます(笑)。「犯人を明かしちゃったらつまらないじゃない!」とぷんすかモードに入る方もいるかもしれませんが、安心してください。この描写がのちに、ボディーブローのようにジワジワと効いてきます。終盤に埋め込まれた地雷のようなどんでん返しによって、犯人を知っているにも関わらず、背中がゾワ~とすることでしょう。

拘束した被害者の横で、他人のスマホチェックに余念のないジュニョン(イム・シワン)。
日本だと、ヒロインは受け身、守られるというパターンが多いですよね。その原則にのっとり、日本版では、監禁されたヒロインが救出されて、一件落着という流れ。しかし、韓国版では警察の捜査に協力したヒロイン父娘が殺されそうになりつつも、最終的には犯人に立ち向かっていくのです。
イム・シワンのサイコパス演技で、前半はすっかり忘れておりましたが、相手の女優はあのチョン・ウヒ。「ガンをつける」演技をさせたら、右に出る者はいない“ガンくれ猛者”ですよ!(彼女の仕事ぶりが気になる方は、映画『哭声/コクソン』や『悪の偶像』をチェックしてみてください。とにかく圧がすごい!)
チョン・ウヒVS イム・シワンのサイコパスというか恐怖対決ともいえるラストのシーンは、本当に見ごたえありです!

ナミとその親友ウンジュ(キム・イェウォン)。そして彼女も……。
いかがでしたか? あまりにも身近な「スマホ」からはじまるサスペンスには、「もしかして自分のスマホも……」と思わずにいられない、足元から忍び寄る恐ろしさを感じますよね。個人的には「スマホが怖い」とか「スマホと距離を置こう」という気分より、ナミのスマホを見ながら恍惚とした表情を浮かべるジュニョンが思い出されて、「自分は彼のような表情になってはいないだろうか」と、慌てて表情管理をし始めてしまった自分にゾッとしました……。
『イカゲーム』シーズン2配信まであと少し。刺激不足の夜には、サイコパスなイム・シワンを注入するのはいかがでしょうか。
Netflixで見られる!
『スマホを落としただけなのに』
出演:チョン・ウヒ、イム・シワンほか
Netflix映画『スマホを落としただけなのに』独占配信中
【サスペンス・ミステリー系】犯人のお尻を探せ⁉ 唯一無二、ヒップでポップなミステリー・ラブコメディ『ヒップタッチの女王』

『ヒップタッチの女王』
全16話
主演:ハン・ジミン、イ・ミンギ、スホ
Netflixシリーズ「ヒップタッチの女王」独占配信中
あらすじ
犯罪も起きない農村・ムジンで獣医を営むイェブン(ハン・ジミン)。誠実でおせっかい焼きの彼女は、ある日、自分に不思議な能力―動物と人間の過去が見える―があることを知る。誤解からイェブンの不思議な能力に気付いた、元エリート刑事で、今はムジンに左遷された熱血刑事チャンヨル(イ・ミンギ)は、彼女の力を借りながら村の事件を解決していく中、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
ここが見どころ!
本作をサクッと説明すると……お尻にタッチすると過去が見えるという能力を持った獣医・イェブンと熱血刑事ジャンヨルが、農村での事件を通して親密になっていく様子を描いたミステリー仕立てのラブコメディです。
ヒロインはハン・ジミン演じるイェブン。祖父の後を継ぐべく獣医になったものの、その腕は微妙。ある日、落雷に遭い(!)、人や動物の過去が見えるという超能力に目覚めるものの、対象のお尻に触らなければ発揮されないという難儀な設定に脱力(笑)。そんなヒロインの能力をいち早くかぎつけたのが、イ・ミンギ演じる熱血刑事のジャンヨル。小さな町に左遷された彼は、早くソウルに戻りたいという気持ちから、ほぼ無理やりに彼女を巻き込んで事件を解決していく。
といっても農村の事件といえば、やれジャガイモがなくなっただの、下着が消えただので、シリアスさゼロ(笑)。そんな中、被害者らが包丁でめった刺しにされるという連続殺人事件が!……にもかかわらず、緊張感はゼロ(!)。殺人事件の被害者は増えていくのに、物語の空気は重くならない不思議。終始コメディタッチで描かれているせいなのか、視聴者はサクサクとスナック感覚で観れてしまうのが、この物語の一番凄いポイントなのかもしれません。
そして、犯人のお尻を追うこと(=事件解決)で距離が縮まっていく二人の“♡”の距離にもご注目ください。
ちなみに、ボーイズグループEXOのスホも出演。スホ演じる謎深き人物・ソヌも要チェック。「田舎のコンビニに、こんな美形がいるなんて!」と驚くほどのイケメンの大盤振る舞いっぷりに、口角が上がること間違いなしです。

なお、本国での原題は『힙하게(ヒッパゲ)』。ヒロインの能力から、英語の「hip(おしり)」由来なのは一目瞭然ですが、実は韓国語にも引っ掛けてるんです。
韓国には英語の「hip」に由来する「힙하다(ヒッパダ)」という俗語があり、その意味は「個性的センスをいかしつつ、流行の最先端をいく」。つまり「イケてる」「カッコいい」「おシャレな」と訳されるわけですね。それを踏まえてドラマを観ると、とても意味深いです。
一般的に、農村の日常は「オシャレ」とは程遠い。しかし、「お尻を触って過去を見る」という個性的な能力で、コミカル時々シリアスに事件を解決しながら愛を育んでいく二人のラブラインは、まちがいなく「イケてる」し「カッコいい」。
次回作……があるかどうかはわかりませんが、二人が農村を飛び出し、大都市(釜山とか?)でヒップに活躍する作品を、強く希望します!
Netflixで見られる!
『ヒップタッチの女王』
全16話
Netflixシリーズ「ヒップタッチの女王」独占配信中
【サスペンス・ミステリー系】華やかで刺激的!『セレブリティ』でインフルエンサーの世界をのぞき見

『セレブリティ』
全12話
出演:パク・ギュヨン、カン・ミニョク、イ・チョンア
Netflixシリーズ「セレブリティ」独占配信中
あらすじ
ある日、死んだはずのメガインフルエンサー、ソ・アリ(パク・ギュヨン)が突如配信を開始する。韓国中を騒然とさせた彼女は、自らの成功と転落をめぐる秘密を暴露すると宣言する。

化粧品の訪問販売員からソーシャルメディアの世界に飛び込んだアリを待ち受けていたものとは?
ここが見どころ!
イベントに招待されたり、高級ブランドからプレゼントを貰ったり。スマホの画面越しに見るンフルエンサーたちの毎日はキラキラと華やか。けれど、その裏は?
本作は、フォロワー数が富となり権力となるインフルエンサーたちの内幕を描いたドラマ。主人公ソ・アリは裕福な家庭に育つも、今は化粧品の訪問販売員として平凡な人生を歩んでいました。いわゆる“映え”には興味がなく、SNSとは無縁なアリでしたが、何気なくアカウントを作ったところ瞬く間に人気者に。アリはSNSの魅力に取りつかれていきます。

ドラマ序盤から髪を掴み合う喧嘩シーンが登場。
パーティーで髪を引っ張り合う喧嘩をしちゃうし、相手の服にワインだってぶちまけちゃうし、インフルエンサーたちのぶっ飛んだ行動は驚きの連続。もちろんドラマなので現実はそんなことないだろうけれど、“こういうこともあるのかなあ”なんて思ってしまうシーンもあったり。
ハラハラしながら、そしてツッコミながら夢中になってしまうので、週末に見始めることをおすすめします(笑)。
■配信サイト
『セレブリティ』
全12話
Netflixシリーズ「セレブリティ」独占配信中
【時代劇】チョ・ジョンソクが色気の蛇口全開放して視聴者を魅了する時代劇『魅惑の人』に注目!

囲碁で勝負する男装ヒロインのヒス(シン・セギョン)と、チナン大君(チョ・ジョンソク)。
『魅惑の人』
全16話
出演:チョ・ジョンソク、シン・セギョンほか
Netflixシリーズ「魅惑の人」独占配信中
あらすじ
朝鮮の王イ・ソン(チェ・デフン)は、清への降伏の条件として、異母弟のチナン大君(チョ・ジョンソク)を人質として差し出すことに。兄を慕い、忠実な臣下として仕えるチナン大君は、得意の囲碁で清の皇帝の弟に気に入られ、捕虜の放免を交渉するなど朝鮮のために力を尽くしていた。しかし、朝鮮へ戻ると、疑心暗鬼となった王に冷遇されてしまう。
一方、カン・ヒス(シン・セギョン)は男装をし、賭け囲碁をしては勝ち取った金で清に連れ去られた捕虜を救うことに尽力していた最中、ひょんなことからチナン大君と知り合い、彼に惹かれていく。ヒスを男性だと信じるチナン大君は、男装したヒスに“濛雨(モンウ)”という名を授け、自分が唯一心を許すことのできる友となるが、王が急死し、王座に就いたことで濛雨とは決別することに。3年後、姿を消していた濛雨は、王イ・インとなった、かつてのチナン大君の前に、棋待令(キデリョン:囲碁の相手)となって現れる。

河原で交流を深めるチナン大君とヒス。お互いの心の距離は縮まっていき……。
ここが見どころ:“時代劇上等!”な、あるある展開がいい
お部屋で韓国ドラマ視聴にピッタリの季節になりましたが、皆様いかがおすごしでしょうか。寒い時期には心震える作品が観たくなりますよね!
というわけで今回は、囲碁を通じて身分も性別も関係なく心を通じ合ったはずの男女が、運命のいたずらによって互いに欺き欺かれる……というストーリーの正統派時代劇『魅惑の人』を紹介します。

馬で移動中のチナン大君(チョ・ジョンソク)
本作をひとことで説明すると、朝鮮が清に侵略された時代の朝鮮王朝を舞台に、王と王に復讐を誓う男装ヒロインが互いを愛しながらも、宮中に渦巻く陰謀に巻き込まれていく宮廷ロマンス。そして、朝鮮王朝の王イ・イン(チナン大君)を演じるのは、ミュージカル界のスターから、ドラマ界のスターへとシフトチェンジ後、大ブレイクを果たしたチョ・ジョンソク。『賢い医師生活』での愉快な演技から一転、本作ではカリスマ溢れる王役を、タイトルよろしく、存分に披露しています♡
そして、ヒロインを演じるのは、『新米史官ク・ヘリョン』で、あの“顔面天才”のチャ・ウヌと共演し、凛とした佇まいと圧倒的な美しさで魅了したシン・セギョン。ここでは男装ヒロインとして、王を魅了するカン・ヒス役を熱演。
男装……といえば、韓ドラファンの方はもうお分かりですね?
この作品、“韓ドラあるある”が詰まっています!

碁を打つヒス。凛とした佇まい、綺麗すぎます……♡
「ヒロインが女性であることを隠して男装している」とか、「俺って男か好きだったのか⁈」と戸惑いながらも男装ヒロインに心惹かれる主人公とか、「距離感バグってるんじゃないの?」というほど、主演2人がスレスレまで接近。観ているこっちがキュンキュンしたり、「憎むべき相手なのに気持ちが溢れて思いを止められない!」など、韓国ドラマの“男装ヒロインモノあるある”が目白押し。他にも権力争い! 復讐! ヒゲモジャ爺さん!など、あるある剛速球が飛び交うのですが、そこも注目ポイントです。
医療系や刑事系、リーガル系の作品に安定した面白さがあるように、時代劇にも、「やっぱりこうじゃなくっちゃ!」という部分があるからこその面白さが本作にはあります。とはいえ、「時代劇って実在の人物を元にしていることが多いから、早い段階で結末がわかっちゃいそう」とお思いのあなた! ご安心ください。最終の最後まで「は?」「えぇ……」「この2人、どうなっちゃうの⁉」「好き!」と視聴者をやきもきさせる展開が待っておりますので、身もだえながら最終回をお迎えくださいませ。

チナン大君とヒスが出会うときは、いつも小雨模様。この小雨にも意味が。
チョ・ジョンソクの一挙一動を観察し、堪能する作品

水も滴るチョ・ジョンソク。
時代劇あるあるも素晴らしいのですが、それを凌駕する一番のみどころは、主演チョ・ジョンソクの圧倒的存在感です。
この物語の始まりは、時代劇ではおなじみの後継者をめぐる権力闘争。優秀で見目もよく、人望もあるけれど、権力には興味がなく、王である兄を慕う純粋なチナン大君が王権と宮中勢力を掌握しようともくろむ者たちの陰謀に翻弄された挙句、運命、そして人間性も激変していく……のですが、彼の人生がハードモード過ぎる!
演じるにはかなり難易度が高い役ですが、そこは親しみやすいビジュアルにコミカルさが得意の愛されキャラで『賢い医師生活』など、多数の作品を大ヒットに導いたチョ・ジョンソク。序盤の人格者で好青年の大君からの非情な王様への変貌っぷり、ヒロインへの思いが溢れはじめたらめっちゃキュートになる感じ……からの「元栓どこ行った!」と叫びたくなるほどの色気ドバドバな姿など、どれも全部ハマっていて魅力的に見えてくるから不思議。それはきっと、彼の卓越した演技力によるもの。特にチナン大君が王イ・インになる運命を受け入れるシーンは、彼の表情や目の動き、声音が変化して、凄みが増していく様子は、呼吸を忘れるほどに引き込まれますよ!
このシーン以外にも、「お兄ちゃん大好き!」のわんこモードに、民を思う際のウルトラ慈愛フェイス、涙こそ見せないけれど、「絶対泣いてるよね?」とツッコミを入れざるを得ないスーパー悲しみモード。さらには、ただでさえ大きな目から目玉が零れ落ちちゃうんじゃないかと心配になるくらいにひん剝いての憤怒モードなどなど、一作品まるごとチョ・ジョンソクのプロモーションビデオを観ているような気分になれます(笑)。
このカッコよくて可愛くておもしろくて色気ドバー!なチョ・ジョンソクをまだ堪能されていない方、いますぐチェックしてくださいね♡

王イ・インとなったチナン大君とヒス(シン・セギョン)の愛憎にまみれた対局の行方は本編で確かめて!
Netflixで見られる!
『魅惑の人』
全16話
出演:チョ・ジョンソク、シン・セギョンほか
Netflixシリーズ「魅惑の人」独占配信中
【時代劇】 2025年大ヒット! 時代劇×タイムスリップの間違いないおもしろさ『暴君のシェフ』

『暴君のシェフ』
全12話
出演:ユナ、イ・チェミン、カン・ハンナほか
Netflixシリーズ「暴君のシェフ」独占配信中
あらすじ
天才フレンチシェフのヨン・ジヨン(ユナ)は、フランス料理対決ショーで優勝し、三ツ星レストランのヘッドシェフに昇進するチャンスを獲得する。人生最高の絶頂期を迎えたジヨンだったが、韓国に帰国する飛行機の中で歴史学者である父親から頼まれた朝鮮時代の史料「望雲録(マンウンロク)」にコーヒーがかかってしまい、トイレで汚れを落としていたところを異変に見舞われ、500年前の朝鮮時代にタイムスリップしてしまう。そこは、“最悪の暴君”として名高いヨンヒ君ことイ・ホン(イ・チェミン)が王だった時代。絶対味覚を持つホンの舌を魅了したジヨンは、「毎日異なる料理で王の舌を満足させなければ極刑」という条件のもと、王専属の料理人として王宮で働くことになるのだった。
ここが見どころ! 時代劇×タイムスリップの間違いないおもしろさ

本作は、2025年8月から9月にかけて韓国で放送され、Netflixで配信中のファンタジー時代劇。少女時代の絶対的センターで、俳優としても数々の作品をヒットに導いてきたユナが、500年前にタイムスリップする天才シェフ役に挑戦しています。
現代から朝鮮時代にタイムスリップするという設定は、ファンタジー時代劇では“あるある”なのですが、これがやっぱりおもしろいんです。
まずは出会いのシーン。朝鮮時代にやってきたジヨンは、狩りに興じていたホンと出会います。韓服姿に昔の言葉を話すホンのことを“役に入り込みすぎている俳優”だと思って「時代劇のロケなの!?」とたずねるジヨンと、ジヨンのことを刺客だと思って攻撃するホン。ジヨンがテコンドーの型で威嚇するシーンはユナのコメディエンヌぶりが炸裂していますし、国王なのにロープでぐるぐる巻きにされてしまうホンの姿が笑いを誘います。

そんなこんなで宮廷で働くことになり、フランスの伝統料理オート・キュイジーヌやパスタをアレンジしたフュージョン宮廷料理を次々と生み出していくジヨン。料理の説明を聞いたホンが「ブランスのオットカジ?」「イッタルラのバスタ?」と不思議そうな表情でカタカナ語を復唱したり、「私は未来から来たんです。未来に帰らないといけないんです!」と訴えるジヨンのことを朝鮮時代の人たちが「やれやれ……」と憐れむような目でスルーしたりと、ドラマ前半はタイムスリップによって生じるコミカルなシーンがあちこちに散りばめられています。

ファンタジー時代劇の醍醐味を存分に発揮している一方で、本作は骨組みに史実を取り入れているところもおもしろいポイント。ヨンヒ君(ホン)のモデルは、「稀代の暴君」として知られる朝鮮王朝第10代国王ヨンサン君。ドラマでは、生母の死に関わった者を粛清する事件「甲申士禍(カプシンサファ)」を起こしたヨンヒ君の末路を知るジヨンが、彼を暴君にさせないために奔走しますが、この「甲申士禍(カプシンサファ)」もヨンサン君が実際に起こした「甲子士禍(カプチャサファ)」をベースとしています。全く架空の世界を舞台にしたストーリーよりも人間関係や展開がわかりやすく、ドラマの世界に入りやすくなっているんです。
思わずお腹がすく! 見応え抜群の料理シーン

なんといっても、最大の見どころは、斬新で洗練されたフュージョン料理の数々!
コチュジャンバタービビンバ、大王大妃(ヨンヒ君の祖母)の思い出の味を再現したアサリの韓国式うどん、それを応用したアサリの味噌パスタなどなど。ジヨンが振る舞う料理はどれも美味しそうなうえに、再現できそうなレシピが多いところが魅力。少し疲れた時でも、本作を見れば、「食べたい!」「作りたい!」と元気が湧いてきます。
ユナはクランクインの3か月前から料理教室に通い、料理シーンはほぼ代役なしで挑んだそう! 本作の料理監修を務めた一流ホテルの総料理長も大絶賛の、ユナの包丁さばきにもご注目ください。

また、美味しそうな料理とセットで見どころとなっているのが、食べた人たちのリアクション。味に魅了される様子を、たっぷりのCGと多彩な表情でコミカルに表現していて、俳優陣の名演技が光り輝いています(笑)。特に、暴君のイメージを覆す、イ・チェミンの振り切ったリアクションは必見です!
ネクストブレイク俳優イ・チェミンが大活躍!

すべてのキャストが素晴らしいのは大前提として、本作最大の功労者はイ・チェミンではないでしょうか。イ・チェミンは、当初キャスティングされていたパク・ソンフン(『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』『涙の女王』など)の代役として急遽抜擢され、わずか数週間で役作りを仕上げたと言います。
しかも、時代劇は本作が初めてだったそう。時代劇特有の発声やセリフ回し、韓服の立ち振る舞い、そして乗馬に書道まで、現代を舞台にしたドラマと比べて習得しなければならないことがはるかに多いのに、それを主演というプレッシャーの中で完璧にやってのけるなんて、イ・チェミン、すごすぎます!

そんな彼の経歴ですが、韓国トップレベルの芸術大学として知られる名門・韓国芸術総合学校の出身。2021年にドラマ『ハイクラス~偽りの楽園』でデビューし、『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』で模範生役を演じて注目を集め、セレブ高校のスキャンダラスな学校生活を描いた『ヒエラルキー』で主演を務めるなど、以前からネクストブレイクが期待されていました。
しかし、まさかここまで高いポテンシャルを秘めていたとは。前述した時代劇に必要なスキルを短期間で身に着けるセンスと瞬発力もさることながら、4年前から発声のアカデミーに通っていたそうで、本作での大活躍は、彼がコツコツと積み上げてきた成果が生んだ必然だったのですね。 個人的には、韓服との相性が抜群にいいと思うので、ラブコメから本格派まで、今後もさまざまな時代劇に挑戦してほしいです!
料理を通じて次第に心を通わせていくジヨンとホン。ジヨンは「甲申士禍(カプシンサファ)」を防ぐことができるのか。そして、ジヨンは現代に戻れるのか。ラブコメ、グルメ、時代劇、すべての要素がバランスよく調和していて、全12話があっという間です。
まだ見ていないという方は、余韻冷めやらぬ今のうちに、ぜひ!
Netflixで見られる!
『暴君のシェフ』
全12話
出演:ユナ、イ・チェミン、カン・ハンナほか
Netflixシリーズ「暴君のシェフ」独占配信中
【時代劇】ロウンとパク・ウンビンの掛け合いにキュン♡ロマンス時代劇『恋慕』

『恋慕』
全20話
出演:パク・ウンビン、ロウン、ナム・ユンスほか
Netflixシリーズ「恋慕」独占配信中
あらすじ
王の孫として生まれた双子のフィとタミ(パク・ウンビン)。当時は双子が禁じられていたため、女児のタミは死んだことにされて山寺で育てられた。しかし、フィの死により、タミは男装をして王位継承者として生きる運命を背負うことに。自分の正体や秘めた恋心を誰にも明かせないまま、フィとなったタミは波乱の人生を歩んでいく。数年後、学問の師として新しくやって来たのは、初恋相手のジウン(ロウン)だった。タミは正体がバレることを避けるため、あの手この手でジウンを宮廷から追い出そうとするが……。
ここが見どころ!
冬から春へと移り変わるこの季節は、わくわくしたり、春愁という言葉があるように訳もなく切なくなったりと、普段よりエモーショナルになりませんか? そんな時は、どっぷり感情移入できるドラマを観て、思う存分感傷に浸るのも悪くない! ということで、今回は、春気分を高めてくれる色鮮やかな韓服も目の保養になるロマンス時代劇『恋慕』(ヨンモ)の魅力を紹介します。

男装女子や女装男子、王と顔や名前が同じ者が王になりすますといったテーマは、これまでにも数々の時代劇で描かれ、どの作品も高い人気を博してきました。本作も亡き双子の兄に変装して生きる男装女子が主人公ですが、女性が世子(王子)、さらには王になるという点が斬新なドラマです。
正体を隠して生きる主人公の過酷な運命、初恋相手との運命のいたずらのような再会、三角関係またはそれ以上にもなる切ない恋模様、最大の敵が身内というドロドロな権力争い……とメインとなる要素がてんこ盛り。きっと作る側としてもすぐに本章をスタートしたいであろうところを、本作は序章となる幼少期のエピソードだけで2話まで進みます。1話の後半に成人キャラクターが登場する手法はよくありますが、まさかW主演のどちらもが2話の終盤まで出てこないとは。それだけストーリーに自信があるということですし、実際に幼少期をじっくり描いてくれたおかげで没入度が何倍にも高まりました。
幼少期のフィとタミを演じるのは、2008年生まれのチェ・ミョンビン。2016年から芸能活動を開始し、『梨泰院クラス』でキム・ダミ演じるイソの幼少期を、『二十五、二十一』ではキム・テリ演じるナ・ヒドの娘役を演じるなど、数々のドラマに出演する人気子役です。フィとタミの演じ分けはもちろん、フィとして生きる運命を受け入れていく過程を迫真の演技で表現していて、「今はいいけど大人になってからも男性のフリを続けるのは難しくない……?」と視聴者が我に返ってしまいそうなところを、ぐっと掴んで物語に引き込んでくれました。特に、死んだと偽ってタミを宮外に逃がしてくれた母(妃)との親子のやり取りにはがっつり泣かされました。

もう、フィ様がかっこいいのなんのって。ジウン(ロウン)のピンチに颯爽と現れて助けてくれて、転びそうになったところを抱きかかえてくれる姿に、こちらも「フィ様! 恋慕(お慕い)しておりますー!」モードになっちゃいます。どれくらいイケメンかというと、女性であるフィ様の、女性用の韓服姿に違和感を覚えるほど。見た目の華奢さを感じさせないくらい声や表情、オーラで世子を見事に演じています。
ジウンに自分が初恋相手のタミだと打ち明けることも、恋心を伝えることもできないもどかしさ。ジウンや周囲の人を傷つけないためには、ジウンを遠ざけないといけない世子という立場ゆえの苦しみ。ラブコメチックな胸キュンモーメントにくすっとさせられたかと思えば、切ない展開の連続に胸が締め付けられ、どうか2人を引き離さないでくれと懇願しながら見守るという。情緒が大変なことになっちゃうのですが、感情のすべての引き出しを『恋慕』にゆだねてお楽しみください。

フィがタミだと知らないジウンは、勉強を教える司書として仕えるうちに、その人柄に惹かれていきます。ソフトな雰囲気のジウンがクールなフィを慕い、うっとりしたりドキドキしたりするさまは、もはや恋する乙女のよう。まるでヒロインのようにキュートなロウンのラブコメ演技が見どころです。
男の俺が男を好きになるなんておかしい! と戸惑うよりも、叶わぬ恋をしてしまったことに思い悩むジウン。性別関係なくフィのことを愛する真っ直ぐさが清々しく、物語が進むにつれて頼もしくなっていく成長とギャップは沼落ち不可避。190cmの長身から繰り出される殺陣も見応え抜群です。
普段は韓ドラを日本語吹き替え版で観ているという人も、告白シーンはぜひ韓国語音声に切り替えて、ロウンの「恋慕(ヨンモ)しております」を耳でもじっくりお楽しみください。ときめきが増し増しになりますよ♡。

ジウンと正反対の魅力で視聴者をメロメロにさせるのが、フィの従兄弟のヒョン役を演じるナム・ユンス。『人間レッスン』、『今日のウェブトゥーン』などに出演し、最近は『大都市の愛し方』でも注目を集めている若手俳優です。
フィの秘密を知りながらも、彼女を守るために知らないふりをして見守るヒョン。友人のジウンにフィをとられてしまい、兄は王位を狙って謀反を起こすなど、いろいろなことの板挟みになって闇落ちしてもおかしくないのに、最後までフィの味方でいてくれる正義感の強いヒョンも本当に素敵です。一歩引いたところから相手の幸せを願うというヒョンなりの愛し方が切なすぎて、フィとジウンを応援しているのにヒョンにも幸せになってほしくて、ヒョンのことを思うと胸が苦しくなるくらいに感情移入してしまいました。
実は私は、彼のことはモデルとして活動していた高校生の頃からチェックしていました。当時、「ソウルファッションウィーク」などの取材をしていたのですが、周りの人たちもみんな将来絶対売れる! と彼に注目していたんです。なので、俳優として活躍する姿を見ると「ユンスくん、こんなに大きくなって……(感涙)」と勝手に親戚モードになってしまうのですが、そういうフィルターをなしにしても、ユンスくん演じるヒョンは歴代の韓ドラ二番手男子の中でも上位に入るはず!
フィと祖父、ジウンと父、ヒョンと兄を通じて描かれる避けられない運命の物語も見応えたっぷりで、最終話は始まりから終わりまで涙が止まらない状態に。観終わってからもしばらく引きずってしまうくらい余韻の残る作品となっていますので、イッキ見したくなっちゃう面白さだけれど、あえて毎週末に少しずつ見進めてゆっくり味わうという楽しみ方もおすすめです。
Netflixで見られる!
『恋慕』
全20話
Netflixシリーズ「恋慕」独占配信中
【時代劇】頭を空っぽにして観ることができるドタバタ★ラブコメ時代劇『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』
『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』
全16話(DVD版は全32話)
出演:テギョン(2PM)、キム・へユンほか
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あらすじ
仕事より三食ごはんが大事な役人ラ・イオン(テギョン/2PM)。宮廷では、王の隠密捜査官=暗行御史(アメンオサ)が、次々と死亡しているという噂で持ちきりのなか、暗行御史着任の命を受けてしまう。こうなったからには、おいしい食事処を巡りながら役目を果たそう、と従者ユクチル(ミン・ジヌン)とクパル(パク・ガンソプ)とともに派遣先・忠清道に向かったイオンは、そこで不可解な事件に直面する。事件を捜査するなか、離婚訴訟中のジョイ(キム・へユン)に出会う。ひょんなことからイオンに手を貸すことになったジョイは、やがて御史団に加わり、行動をともにするようになるのだが……。
ここが見どころ
今回ピックアップするのは『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』(2021)。出世欲はないけれど、ムダに頭がいいため、エリート官職・暗行御史に任じられてしまった美食家のお坊ちゃまと、自由と幸せを求めて離婚を勝ち取った自立型ヒロインが、不可解な事件をキッカケにタッグを組み、真相を探るという痛快捜査時代劇です。
時代劇といえば、「韓国の歴史はよくわからないし……」「重い話はちょっと」というイメージを持っている方が多いかも。しかし、本作は「李氏朝鮮時代の暗行御史や離婚女性のイメージをくつがえすような斬新な史劇ラブコメを目指す!」と意気込んだ制作陣が手掛けているため、時代劇=シリアスという固定観念を吹っ飛ばすほどにエアリーかつ快活な仕上がりになっております。
主人公ラ・イオンには2PMのテギョン、イオンの相手役のキム・ジョイ役には、『ソンジェ背負って走れ!』で大ブレイクしたキム・へユンを起用し、コメディ要素も十分。時代劇というよりコメディ捜査ショーと呼んだ方がしっくりくるので、ご安心ください。
それでは、本作の見どころをどうぞ!
※本記事はネタバレがありますので、ご注意ください。

© STUDIO DRAGON CORPORATION
イオンを演じるのは、俳優としてのキャリアを着実に積み重ね、作品ごとに強い存在感を放っているテギョン(2PM)。本人にとって初めて時代劇に挑んだのが、のほほんとしたお坊ちゃまとポジティブなバツイチ女性がくり広げる本作。
このイオン、時代劇の主人公としてはかなり変わっていまして、結婚か仕事かを祖母に迫られて“仕事”を選んだら、科挙を主席合格したエリート官僚。しかも“一食入魂”の精神で、日々気合いの入った弁当をみずから用意するほどの美食家で、勤務中には昼食や夕食のメニューを考えながら、そわそわ、ニヤニヤ……。復讐や出世街道を突き進む時代劇の王道キャラとはかけ離れているので、この時代では謎の人物にちがいありません(笑)。
そんなNO美食、NOライフを地で行くイオンは、やる気もないのに暗行御史に任命され、旅に出発しなければならなくなったのですが、「だったら、ついでに地方のおいしいごはんを食べまくっちゃうもんね!」と開き直り、従者たちと一緒に派遣地へ向かう、というグルメドラマ『ゴハン行こうよ!』シリーズをほうふつとさせる脱力的展開に、思わずにんまり。
普段は愛嬌たっぷり、ゆる~いイオンですが、やるときはやる男。事件を捜査していくうちに覚醒して、暗行御史の本領を発揮します! 持ち前の賢い頭脳と正義感で、権力者に渇を入れる姿は雄々しく、見事な推理力で事件の真相に迫る様子は痛快のひとこと!
一方、小競り合いを繰り広げつつも徐々に特別な存在へと変化していくイオンとジョイとの純情ラブストーリーはほほえましく、イオンと2人の従者による暗行御史トリオのばかばかしいやりとりに大爆笑。ロマンス、ギャグ、シリアスなど、テギョンの演技の三角跳びによって、さまざまな魅力があちこちでスパーク! そのギャップもたまりません♡

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『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(2018)や『偶然見つけたハル』(2019)といった人気ドラマ作品に出演し、『ソンジェ背負って走れ!』(2024)で一躍スターダムにのし上がったキム・へユンが演じたのは、情けない夫と意地悪な姑から解放され、幸せになるために離縁する庶民の女性キム・ジョイ役。ひょんなことからテギョン演じる暗行御史・イオンに出会い、彼の仲間たちとともに捜査に関わることになる人物です。
朝鮮時代の離婚女性の扱いはといえば、男尊女卑の空気が強く、生きづらいイメージ。ところがジョイは官職のイオンと堂々と恋愛もすれば、手に職を持って事業で大成功を収める、自立しまくりのバリキャリ女性。自分の不遇をさめざめと嘆くのではなく、男に負けないくらいたくましく、言いたいことや表現したいことを相手にぶちまけて不義を許さない。幸せをつかみにいく自立的なジョイの姿は見ていてスカッとします。
そして、ジョイとイオンとのコミカルなやりとりと、少しずつ発展していく恋愛関係も見どころポイント。適度なキスシーンに、低温初夜シーン(笑)。“ドキドキ”ではなく“トゥンク……”という、趣き深いロマンスにもご注目ください。
新婚生活中に小言を飛ばし合う2人を見、結婚はロマンではなく、生活そのものなのだなと感じました……これぞリアル!
こちらのオフショット動画で2人の空気感を確かめてみてください♡
時代劇といえば、権力をめぐって振り回される人々の悲運、悲恋といった姿を描くことが多いですよね。本作は早い段階で世子殺しの真相を探るストーリーを展開していくのですが、基本コメディ路線なので、全体的にストーリーがドタバタでふわっふわで、時代劇なのにエアリー感100%(笑)。
唯一、事件の中心となる悪徳親子の描写が重めといえば重め。これは後半にある切ないエピソードへのつなぎでして、ラスト3話で“お待ちかねのメインディッシュです!” と、待たされたぶんだけ大満足の伏線回収! 最後は美食家&ハッピーお坊ちゃま・イオンがカムバック、最終回のラストシーンは視聴者ももれなく大爆笑&ハッピー気分にしてくれるので、イッキ観推奨です‼
配信サイト

『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』
全16話(DVD版は全32話)
出演:テギョン(2PM)、キム・へユンほか
DVD-BOX1~2 好評発売中/各¥17,600(税抜価格 各¥16,000)
発売元:ストリームメディアコーポレーション
販売元:TCエンタテインメント
© STUDIO DRAGON CORPORATION
※商品情報は記事公開時点のものです。












































