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【働く30代におすすめの韓国ドラマ】弱者に寄り添う公益弁護人は踊る! 法廷ドラマ『プロボノ: アナタの正義救います!』

【働く30代におすすめの韓国ドラマ】弱者に寄り添う公益弁護人は踊る! 法廷ドラマ『プロボノ: アナタの正義救います!』

韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラム。
出世一筋だった判事が、ある出来事をきっかけに法律事務所の公益訴訟チームへ異動、そこで人として成長していく、ドタバタ人情法廷ドラマ『プロボノ: アナタの正義救います!』を紹介します。

CONTENTS

  1. 1.『プロボノ: アナタの正義救います!』作品概要
  2. 2.チョン・ギョンホ劇場、ここに極まれり
  3. 3.カタルシスを巻き起こす、無数のどんでん返し
  4. 4.その“私たち”にマイノリティは含まれているの?
  5. 5、“私ひとりでも動いて、この世界を変える”
  6. 『プロボノ: アナタの正義救います!』の視聴はこちら

1.『プロボノ: アナタの正義救います!』作品概要

『プロボノ: アナタの正義救います!』

全12話
出演: チョン・ギョンホ、ソ・ジュヨン、イ・ユヨン、ユン・ナム、ソ・ヘウォン、カン・ヒョンソク、チェ・デフン、キム・ガプスほか
Netflixシリーズ「プロボノ: アナタの正義救います!」独占配信中


【あらすじ】
多くの人望と輝かしいキャリアを、スキャンダルによって唐突に断たれた判事のカン・ダウィット(チョン・ギョンホ)。大手法律事務所のプロボノチームで再起を図る中で、知ることのなかったつましく暮らす人たちと出会い、希望と使命を見いだしていく。

(以下、ネタバレあります)

2.チョン・ギョンホ劇場、ここに極まれり

今回取り上げるのは、最高裁判事候補にまで上り詰めた出世欲の強い裁判官が、罠にハメられ、法律事務所の公益弁護士になることで、人として成長していくという法廷ヒューマンドラマ。ロマンスもほぼ絡まず、ストーリーは民事事件の法廷劇中心。さらに、全12話で2エピソードごとに事件がひと段落するのでサクッと観れるのが魅力的……ではあるのですが! 逆に「もう少し続けてくれたら良かったのに」と名残惜しくなる感動作でした。

本作の主人公カン・ダウィットを演じる俳優は……みなさん、もうご存じですよね? そう、あの“努力の天才”チョン・ギョンホ! 今回もやってくれました~。今作では『賢い医師生活』シリーズでのクールな医師の役と、『労務士ノ・ムジン』でのコミカルな演技をほどよく融合させたキャラクターを作り出して、「チョン・ギョンホ劇場」開幕! “言葉巧みにまくしたてる弁論“と“全身を使っての大仰なパフォーマンス”を繰り出し、法廷をよりドラマチックに、より人情の通った場に染め上げております。

『プロボノ: アナタの正義救います!』:チョン・ギョンホ

判事姿のダウィット。

チョン・ギョンホ特有の持ち味だと思うのですが、俳優同士のテンポの良いかけ合いや、シュールなコント的間合いが絶品♡ たとえば、自分の事務室で軽快に踊っていたかと思ったら、スタッフが入ってきた瞬間、リモコンを流れるような動きで蹴り落として電源をオフ。そのままダンスにでも誘うかのように、入室してきた彼女のアイスアメリカーノをサクッと奪い、まるで自分のものだったかのようにゴクゴクッ。「職場でのイメージ管理のためにここまでやる!?」と妙にジワりました(笑)。

また、元スター判事で弁護士の役なのに、女装したり、日焼け止めを塗りたくって農作業したりとスーツとは無縁の体を張ったコメディシーンもいっぱい。彼ならではの魅力が詰まっていました。


また、制作陣には、『梨泰院クラス』や『雲が描いた月明り』を手掛けたキム・ソンユンとペク・サンフンが共同演出。脚本は、元・ソウル中央地方裁判所部長判事の経歴を持つムン・ユソク(『悪魔判事』)が担当、プロの目線で社会を鋭くえぐります。

プロボノチームのほぼ全ての登場人物に、大なり小なりのサイドストーリー(後述しますね)が用意されている点も◎。一方で豪華キャストも続々登場。敵か味方か最後まで読めない同僚弁護士のオ・ジョンイン(イ・ユヨン)の父親弁護士にキム・ガプス(『涙の女王』『賢い医師生活』など)、『梨泰院クラス』のユ・ジェミョンが病院代表に。さらに『応答せよ』&『賢い医師生活』シリーズでおなじみ、名バイ・プレーヤーのソン・ドンイルもカメオ出演。物語に笑いと深みを与えてくれています♡ 

3.カタルシスを巻き起こす、無数のどんでん返し

ではもう少し、あらすじを説明していきます。

高卒から汚職捜査部門最年少の主席判事にまで上り詰めたダウィットは、出世に執着するあまり、権力にすりよってばかり……といっても、頭脳明晰さのみならず、マスコミを利用した自己アピール力が長けていたりすることも要因。パッと見はかなりの俗物で、出世欲の塊のような彼だけど、じつはちゃんとわけが。それは、劣悪な労働条件下の作業中、工場の裁断機で腕を切断(涙)。その母の最期の言葉が「一生懸命前に進みなさい。お前は、出世できる人だから」だったからなのです……。母のために頂点目指して、ひたすら頑張ってきたのが、スター判事のダウィットなんです。

長年の目標だった最高裁判事候補まであと一歩というある時、謎の男から多額の現金を受け取る動画のせいで収賄の疑いをかけられ、辞職に追い込まれます。そんな時、大手弁護士事務所オ&パートナーズの代表でかつての後輩ジョンイン(イ・ユヨン)が、ダウィットに手を差し伸べるが、そこはパク・ギップム弁護士(ソ・ジュヨン)ら公益弁護士、通称「プロボノ」の部署。お金にならない庶民からの依頼に顔をしかめるダウィット。一方、ほかのメンバーもプロボノの仕事を軽んじる彼に不信感をあらわに。険悪だった彼だったが、依頼者からの難題を解決していくうち、仲間同志の結束が深まっていき……。

ダウィットが仕事を失うキッカケとなった収賄の証拠動画を捏造した黒幕を突き止めていくメインストーリーや、被告人代理人としてダウィットとぶつかるウ・ミョンフン弁護士(チェ・デフン)との弁論バトル、チームワークで謎を解き明かしていく見事な連携バディ、サクサク進む物語は、エンタメとしての見ごたえ十分。

『プロボノ: アナタの正義救います!』:チョン・ギョンホ

チョン・ギョンホ演じるカン・ダウィット。

「プロボノ」とは、専門家が仕事で培った知識やスキルを活かして行う“社会貢献活動”のこと。弁護士の無料法律相談などが知られていますが、ほかにもマーケティング、IT、デザインといった、様々な分野の専門家がNPOや地域団体などの課題解決を支援する取り組み全体を指すそう。ちなみに、韓国の公益弁護士(プロボノ)は、約4万人の弁護士のうち、わずか150人前後(約0.3%)。“少数者を代弁する少数者”と言える存在のプロボノたちですが、社会の冷遇、人権問題、ネットの誹謗中傷といった、深刻な社会課題に取り組み、その活動が注目されています。

作品でも、プロボノメンバー固有の深い知識が問題解決に導くのですが、依頼されるテーマが、よくある法廷ドラマのように凶悪犯罪を扱うのではなく、庶民の身近な問題にフォーカスされていて秀逸。捨て犬の所有権争い、障害を持つ子供の賠償金、国際結婚の離婚訴訟、女性の中絶の権利、在韓外国人への暴力……。事件そのものはシンプルなのに、展開が読めないんです。新事実の開示によるどんでん返しの連続で、ついつい前のめりになってストーリーを追っかけてしまうんですよね。

特に圧巻だったのが5~6話。国際結婚と移民問題などを扱うエピソードでしたが、一転、また一転という裁判の果てにとんでもない秘策(在韓外国人女性を守るための奥の手)を仕込んでおりました。ダウィットの切ったカードがあまりにもファンタジーというか、劇的だったので、びっくりしてコップをひっくり返しちゃいました(炭酸水でよかった……)。しかし、議論の真っただ中にある題材を取り上げ、かなり踏み込んだ展開を次々にたたみかけてくる本作。毎回、「あなたならどうする?」「どうやってこの問題と向き合う?」と問いかけられるんですが、自分的にはいい機会を得られてよかったです。

4.その“私たち”にマイノリティは含まれているの?

プロボノ: アナタの正義救います!:ソ・ジュヨン

農家をお手伝い中のパク弁護士(ソ・ジュヨン)。

プロボノチームのメンバーひとりひとりが魅力的なのも本作のポイント。チャン・ヨンシル弁護士(ユン・ナム)はあらゆる労働デモに参加し、普段の声は小さいが、声なき声を救いあげる。悪事を絶対に許さないユ・ナンヒ弁護士(ソ・ヘウォン)は校内暴力の被害者で、暴力が怖いが、人を軽視したくないという理由から声を上げる。そして、一見野心家のようなファン・ジュユ弁護士(カン・ヒョンソク)は、長い就職浪人を経験しています。

そして、主人公のダウィットは……貧しい母子家庭で育ち、実力だけでは生きていけない世間でのし上がろうと走り続けた結果、初心を忘れてしまうのでした。依頼人を無条件に信頼するパク弁護士「何不自由なく育って、苦労していないからだ」と言ったり、彼女の身振り手振りが大げさだと、心の中で悪態をつくダウィット。じつは彼女はCODA(ろう者・難聴者の親を持つ聴者の子ども)で、ジェスチャーは両親と意思疎通を図るためものだったことを後に知るのですが、その時、気まずそうなダウィットの姿に自分を重ねてしまう人は多いんじゃないでしょうか。

また、劇中、障がい者や移民といったマイノリティが描かれているのですが、彼らの窮状を救う施策に対して反対する人たちは、口をそろえてこう言います。「苦しいのは私たちも同じ」「みんな大変なんだ」と。でも、考えてみれば、彼らが言う“みんな”に、そもそもマイノリティは含まれていないですよね……。本作では「私たち」の心に根付く無意識の差別や偏見、価値観の偏りを浮き彫りにするエピソードが満載で、幾度となくハッとさせられます。

『プロボノ: アナタの正義救います!』:チョン・ギョンホ、

チャン・ヨンシル役のユン・ナム(真ん中)。 

5、“私ひとりでも動いて、この世界を変える”

プロボノ: アナタの正義救います!:ソ・ジュヨン、ソ・ヘウォン。カン・ヒョンソク、ユン・ナム

傍聴席にいる、プロボノチーム。左から、プロボノ: アナタの正義救います!:パク・ギップム弁護士(ソ・ジュヨン)、ユ・ナンヒ弁護士(ソ・ヘウォン)、ファン・ジュヌ弁護士(カン・ヒョンソク)、チャン・ヨンシル弁護士(ユン・ナム)。

番組の制作発表時、制作陣は作品について「大がかりな正義の実現よりも、不当な目に遭った隣人の手を握ってあげる物語」という方向性を示していました。続けてパク弁護士を演じたソ・ジュヨンは、「『プロボノ』は“それにもかかわらず”の精神を示しています。“私ひとりが変わっても世の中は変わらないだろう”という気持ちを持つ人々に、“私ひとりでも動いて、この世界を変える”というメッセージを伝えたいです」と、涙ながらに語ったとか……。

お金と権力が支配する不条理なシステム=今の世の中で、つねに負け続けている人々がいます。それは、社会的弱者。プロボノ弁護士は、寄る辺のない彼らに寄り添い、手を差し出して連帯します。負けるとしても。いや、共に負けるために。「負けるために戦うなんて……」と思う人もいらっしゃると思うのですが、その疑問に、ダウィットはこう答えています。

「たとえ負けても、敗北を踏み台に世界は半歩、前に進む。次の誰かはそこを新しい出発点にできる」

弱いものが強いものに負けるのは当然だ、仕方ない、世の中は弱肉強食だとかいう理論が一般化しつつある中、「だからといって、弱者を放置するのはおかしいよね?」という、ごく普通の、すごく素朴でまっとうな正義というものがここに描かれていました。

……と、カタい感じになってしまいましたが、本作でのお説教クサさはゼロなので! というか、チョン・ギョンホの軽快なダンスとシュールなひとりコント、そして軽口ともへらず口とも言える見事な話芸に聞き入って、クスッと笑って、ほろっとしちゃってください。

最後に……。
チョン・ギョンホは、高身長(184㎝)で小顔。“病弱美”(守ってあげたくなる美しさの意味)というあだ名がつくくらいスリムな方。ふいに踊る姿を見ていると、なぜかノッポン(東京タワー公式マスコット、港区観光大使の兄弟。それぞれ身長2m23㎝)を思い出して、二度笑いしてしまいます(オチがなくてすみません……)。

不思議な魅力の持ち主、チョン・ギョンホを要チェックです!

『プロボノ: アナタの正義救います!』:チョン・ギョンホ

地方のアジュンマスタイルに身を包むチョン・ギョンホ。案外似合ってる!

『プロボノ: アナタの正義救います!』の視聴はこちら

『プロボノ: アナタの正義救います!』の視聴はこちら 

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