韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
今回は叔父の“遺産”のため、コワモテの強奪者らに狙われるヒロインのサバイバルアクション『殺し屋たちの店』のあらすじや見どころを紹介します。
CONTENTS
1.『殺し屋たちの店』作品概要

『殺し屋たちの店』
全8話
出演:イ・ドンウク、キム・ヘジュン、ソ・ヒョヌ、チョ・ハンソン、パク・チビン、クム・ヘナほか
ディズニープラスのスターで全話独占配信中
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【あらすじ】
唯一の保護者だった叔父の突然の死後、主人公チョン・ジアン(キム・ヘジュン)は叔父チョン・ジンマン(イ・ドンウク)が残した怪しいショッピングモールの存在を知ることになる。叔父は何者だったのか。このショッピングモールの正体は何なのか。ジアンが立ち直る間もなく、ショッピングモールの倉庫を狙う謎の人々による襲撃が始まる。たった一人で残されたジアンは、果たして彼らを相手に生き残ることができるのか!?
2.“こんな遺産はイヤだ!”の展開に呆然
最近、物騒な事件が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回はアクションドラマとして面白いだけではなく、視聴者の安全な日常にも役立ちそうな心得が満載の作品を紹介いたします。

亡くなった叔父の家の玄関前で途方に暮れるジアンのもとに、幼なじみのジョンミンが訪れる。
タイトルからもお分かりかと思いますが、本作はクライムスリラー。アクションは緻密かつスピーディな戦いでテンポが抜群。一方、叔父ジンマンと姪ジアンの日常生活は、奇妙というか、独特のリズムで魅せられていくのです。本作の何がすごいって、1話冒頭からいきなりの銃撃戦です。屈強な男たちから文字通りの集中砲撃をあびる若きヒロインが心配すぎて、もうやめられない、止まらない。結局、全8話をイッキ見しちゃいました……。

本作をひとことで説明すると“めっちゃ迷惑な遺産の話”。ラノベ風に言うなら“元殺し屋だった叔父の家業をあたしが相続したらとんでもないことになってしまった件~かくいうあたしも史上最強の叔父に育てられたから無双だけどね~”です。
危険かつ重すぎる“負の遺産”を託された若きヒロインの境遇について、めっちゃ考えてみたんですけど、「普通の人なら一発で人生詰むよね……」という結論しか出てこず。相続放棄もさせてもらえない遺産は考えものだなと思いました。
……本作の内容、気になってきましたよね?
ということで、次の項目で話の流れを詳しく説明いたします!
3.“こんなアクションは好きだ!”と思わされる銃撃&肉弾戦に歓喜
何の説明もなく、田舎の一軒家が、凄腕スナイパー、イ・ソンジョ(ソ・ヒョヌ。代表作『エージェントなお仕事』)率いる殺し屋集団に(文字通り)、集中砲撃をあびているところから物語ははじまります。緊迫した攻防と並行しながら、「普通の女のコのジアンがなんで命を狙われてるの?」とか「戦闘の知識がある理由は?」という視聴者の疑問を徐々に紐解いていくわけですが、すべての発端はジアンの叔父、ジンマンにありました……。

出会った頃のジアンとジンマン。
ジンマンとジアンの出会いは彼女がまだ小学生の頃。8年間、音信不通だったジンマンは、ある日、フラッと実家に戻ります。連絡がなかったあいだ、彼が何をしていたのかは誰も知らず、周囲では「人殺しらしい」「ヤクザだ」という悪い噂が飛び交います。それを裏付けるように、ジアンの一家は何者かに皆殺しにされてしまいます。生き延びることができたのはジアンだけ。以降、謎の叔父さん=ジンマンと生きていくようになります。

この頃から「よく聞け、チョン・ジアン……」と言い聞かせているジンマン。
時はさかのぼって現在。
ジアンへの襲撃の直前、ジンマンが殺されちゃうんですよ!(まだ1話序盤なのに……) 唯一の肉親を亡くし、打ちひしがれながら向かった叔父の家で、ジアンの幼なじみであるぺ・ジョンミン(パク・チビン。代表作『最愛の敵~王たる宿命~』)と見知らぬ美女ソ・ミンへ(クム・ヘナ。人気ガールズグループTWICEメンバー、ジョンヨンの実姉)がいて、3人もろとも襲撃に巻き込まれていきます。ところが、叔父にはジアンにも知らない、秘密があったのです。ジンマンはネットで殺し屋相手に武器を売る武器商人だったこと。この田舎の一軒家は、この家のある場所に膨大な武器が隠されていることを。
店にアクセスすると、表向きは農具を売るオンラインショップサイトなのですが、実態は「マーダーヘルプ」という違法サイトで……。大量の武器が売られている事実に恐怖したその瞬間、何者かがジアンを襲撃!

ジアンを狙う、スナイパーのソンジョ(ソ・ヒョヌ)

ミステリアスな美女、ミンへ。

ジアンの中に眠る“叔父の教え”が目覚める!
殺し屋たちそれぞれのパーソナリティ、ドラマの面白さはもちろんのこと、アクションがガチですごいんです。専門家の汗と涙と血の結晶であるアドバイスをふんだんに盛り込んだリアルな銃撃戦や迫力満点の肉弾戦が、次々に勃発! 「ヤるか、ヤられるか」のヒリヒリ感が全身を覆う展開に、ホラー・スリラー・アクション系が苦手な自分でも、思わず、「おおぅ!」と歓声を上げてしまうほど。「こういうアクションは好きだ!」と、声を大にして言いたいくらいです。
4.“よく聞け、チョン・ジアン”は説教ではなく、生き抜くためのトリガー
本作の一番のキモは、アクションじゃないんですよね。
では何か。それは、叔父ジンマンが“来たるべき日”を想定して諸々計画してきたことを、姪のジアンが命を賭して掴み取り、ピンチをチャンスに変え、正面突破していくところなんです!
何も知らない無力な子供だったジアンが、多くの戦いを通して屈強なファイターになっていくんですが、それは主人公チートではなく、危機管理能力の鬼ジンマンによって授けられた“教え”のたまものでした。ジンマンとジアン二人の共同生活を描いた回想シーンでは、ジンマンはジアンを決して子ども扱いせず、甘やかさず。辛抱強く、姪にとって必要な知恵を授け続けました。それによってジアンは、自らを守る知恵と力を自力で掴み取っていきます。

一人暮らしをするジアンにとくと言い聞かせるジンマン。

ロッカーからの、ひょっこりジンマン。ふざけているのではなく、ジアンへの教えを説いている途中です。

銃でボコボコになったロッカー。叔父が伝えたかったことを悟るジアン。

数学の公式や英語の熟語を覚えておけという保護者が多い中、ジンマンは……。
大学入学の際には「よく聞け、チョン・ジアン、学籍番号絶対に覚えておけ」と教え込み(そんなアドバイスをする親っていますかね?)、一人暮らしする時には、「地震が来たら机の下に入れ」のノリで「よく聞け、チョン・ジアン、銃撃されたら、鋼鉄製のロッカーに隠れろ」とか(笑)、謎アドバイスが唐突に出てくるのですが、この突拍子のないアドバイスは、のちのジアンを窮地から救うのです。
また、「なぜ今この人が?」「この謎シーンの意味は?」と、違和感を覚える描写も人物配置も絶妙で、物語を見続けるうちに、まるでルービックキューブの面が、カチッ、カチッとそろっていくように解き明かされて爽快な気持ちになると同時に、叔父の姪への愛、姪の叔父への信頼が伝わってきて、これがまたいいのです。

この人物は……。
5話まではジアンの戦いと成長と叔父との関係、ラスト3話からはジンマンの秘密と因縁が明かされていきます。さらに、ラスボスだと思っていた相手が、実はそうではなく、背後には、もっと凶悪な人物が控えていたという絶望展開に。どん底に突き落とされ、一瞬魂が抜けるんですが、「どん底か……なら、あとは這い上がるしかないよね!」という、妙な希望が湧いてきて、「はい、これにてシリーズ1終了!」となりますので、皆さん、安心して絶望してください♡
5.シーズン2も決定! 日本からはヒョンリ、岡田将生が参加
視聴者の中には、「いい意味で不完全燃焼」「続きが気になりすぎる!」という声が多数上がっていたのですが、そんな“殺し屋ロス(言いかた!)”でお嘆きの皆さんに朗報です。
シーズン2、決定しました~!
叔父&姪のイ・ドンウク&キム・ヘジュンはもちろん、存在するだけで場を圧倒した最凶で最強なベイル役のチョ・ハンソンも。さらに、ジンマンの傭兵仲間であり、ジアンを気にかけるムエタイ師匠パシン役のキム・ミンも続投ッ。
そして、シーズン2には、アメリカで制作され、世界的大ヒットとなった『パチンコ』やTBSドラマ『Eye Love You』などで大活躍中の在日コリアン俳優ヒョンリと、映画『ドライブ・マイ・カー』(第94回アカデミー賞ノミネート作品)に出演し、高い評価を受けた岡田将生が日本から本作に合流するんですって! 彼らが何の武器を操り、どんな泥臭いアクションするのか、今から興味津々です。日本を代表する2名の俳優が八面六臂に活躍するであろう、シーズン2に期待しかありません!

叔父の教えが開花したジアン。
『殺し屋たちの店』の視聴はこちら




























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