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#森崎ウィン #向井康二 インタビュー:呼応する二人の『(LOVE SONG)』

#森崎ウィン #向井康二 インタビュー:呼応する二人の『(LOVE SONG)』

会った瞬間、「この人となら大丈夫」と確信したという二人。運命的な巡り合わせで映画『(LOVE SONG)』での共演が叶い、互いに惹かれる役どころを演じた森崎ウィンさんと向井康二さんにインタビュー。

森崎ウィンと向井康二

もりさき うぃん●1990年8月20日、ミャンマー生まれ。中学2年生から芸能活動をスタートし、ダンスボーカルユニットに所属。俳優としても活躍する中、2018年公開のスティーブン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』の主要キャストとしてハリウッドデビュー。2020年には映画『蜜蜂と遠雷』で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。ミュージカルにも多数出演。ミャンマー語、日本語、英語を操るトリリンガル。

むかい こうじ●1994年6月21日、奈良県生まれ。小学5年生で事務所に所属し、2019年にSnow Manに加入。翌年、「D.D./Imitation Rain」でデビュー。バラエティ番組で活躍する一方、今年の7月にはタイのドラマ『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス!?~』(Leminoで配信中)で日本人として史上初の主演を果たす。現在はドラマ『フェイクマミー』(TBS系)に出演中。趣味のカメラを活かし、雑誌『AERA』(朝日新聞出版)にて「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」で連載も。

掛け合いからも仲の良さが垣間見える二人のクロスインタビュー

自身が演じるキャラクターへの不安も、お互いを知ることで拭えた

向井さん演じるカイは本心をなかなか表に出さないミステリアスなタイプ。森崎さん演じるソウタは感情表現が豊かで放っておけないキャラクター。劇中では対照的な二人が距離を縮めていく姿が印象的でしたが、それぞれにどんなアプローチで役作りをおこなっていきましたか?

向井康二さん(以下、K):カイはカメラマンでありバンドマンであるという点で、僕自身もカメラが好きだしアーティストだし、共通点は多いはずなんですけど……。性格に関しては似ているところがあんまりなくて。カイは口数も少ないし、物事に対してもパッと言わないタイプ。僕は何でもすぐ言っちゃうから、うーん、個人的に言ったらカイは苦手な性格でしたね(笑)。

森崎ウィンさん(以下、W):よく言ってたもんね、現場で。カイがムカつくーって(笑)。

K:そうなんだよね。でも演じる上で苦労した点っていうのは、そんなにないかもしれません。強いて言うなら、歌唱のシーン。一日中歌っていたんで。

W:これは本当にすごくて。こうちゃんはリップシンクじゃなくてずっと生歌だったんですよ。その日は一緒に現場に入って見ていましたけど、本当に大変そうでした。僕が演じたソウタは性格的に起伏が激しいタイプなんで、脚本の段階ではつかめないところもあったんですけど、それはこうちゃんがカイとしてどっしり構えてくれたから、本読みの段階からもう大丈夫だなと確信していました。

初対面の印象はどうでしたか?

W:正直会うまでは不安もあったんです。でも、本読みの前にタイから監督が来日される機会があって。そのときはこうちゃんとすれ違った程度だったんですけど、もう何て言うんですかね、初対面なのにそうじゃないような感覚で。うまく言葉にできないので、上手に書いてください(笑)。さらに後日、皆さんで本読みをしたんですけど、こうちゃんの声をカイとして聞いたときに、すごい安心感があったんですよ。

K:あ、でもそれは僕も同じ。本読みのときに、この感じだったら飛び込んでいけそうだなって思いました。最初に会ったときから、お互いスッと喋りにいけた気がする。雰囲気的にもウマが合う、みたいな。ウィンくんは思ったとおりの裏表のない方で、あとは本当にお芝居が好きなんだなって。いろんな場面で芝居に対する姿勢やまじめさが伝わってきて、この人と共演できてよかったなと思いました。

森崎ウィン

現場では予想外の展開が起こり、本気でキュンとした瞬間も!

お二人が熱い視線で見つめあったり、寄り添うシーンだったり、観ている私たちがドキドキするシーンも数多くあったのですが、そういう場面を演じるにあたって意識されたことはありますか?

K:えっと、これはどこまで言っていいのかわからないけど、お互いの距離を詰めるシーンって、二人の間に大きい机があったりして、実際の体勢としてはしんどかったんですよ。

W:あれはけっこう遠かったよね。こうちゃんの腹筋つらくないかなって思ってた(笑)。

K:画面でチェックしたら自然にキレイだね、って感じなんですけど。スクリーンでは美しく見えますけど、意外と大変なんです(笑)。

W:でもそれを感じさせないこうちゃんの余裕感。そこにはぜひ注目してほしいです!

そういったシーンでは監督からの演出が入るんですか?

K:僕、意外に監督からの演出が入った記憶がなくて。あったっけ?

W:いや、僕もそう。そこまで細かい演出はなかったよね。だから演技に入る前にお互いで動きを確認するじゃないですか。でも始まるとやっぱり全然違う流れになったりして。急にこうちゃんが引っ張って転んできちゃうような感じで。

K:おーって思いながらも、でもずっと受け身なのもちょっと違うよね、って二人で話して。思い切っていった方がいいのかなってことになったんだよね。

W:でもそれ、こうちゃんは覚えてないかもだけど、ワンカット撮り終わってから説明されたから。だから一発目の演技では、されるがままだったんだよ。ああ、こうちゃんスイッチ入った!と思って。だから、あの時はリアルにちょっとキュンとしました(笑)。

K:僕はね、もう一つのリビングのシーンの後の顔、あれがキュンポイント。あれはもうポケモンのキャラの“つぶらなひとみ”状態だったもんね。

向井康二

二人が考える、抱いていた友情が恋心に変わる着火点

確かな想いを抱えながらも、なかなか距離を縮めることができないソウタとカイ。お二人は“友情と恋愛の境界線”はどこにあると考えますか?

K:これは……難しいなぁ。よくあるよね、浮気の境界線はどこ?とか、境界線シリーズ。恋愛の境界線は、会いたいなと思ったらそれはもう恋じゃないですか。一緒にいないときに、ふと顔が浮かぶとか。

W:うーん、僕の場合、友情はときにはライバルになるときもあるし、お互い同じ方向を向いて肩を並べているイメージ。それに対して愛情は、お互いが向き合ってるって感じなのかな。

K:あれ、なんかいい。ちょっとー、やめてくれるー、そういうおしゃれな回答。これ後攻の方が有利だな(笑)。

W:確かに考える時間があったから(笑)。

K:でもそういう意味では、劇中でも自分が登場しない、カイと会ってないときのソウタのシーンを初めて作品として観たとき、ソウタのもう一つの顔を知った感じがして新鮮でした。ミッチーさん(及川光博さん)とのやり取りとか。とにかくウィンくんはソウタがぴったり。ソウタという役柄の純粋さがちゃんと顔に表れているんですよね。だから僕との掛け合いのシーンも、多くを話し合わずともスッと演技に入れたし、それは貴重なことだったと思います。

W:基本的にどんな作品でもお互いプロとして責任感を持って現場に入る以上、最終的にはこの共演者でよかったなっていう感想になることが多いんですけど、ただ、僕はこうちゃんと共演してそれを心の底から思ったんですよ。とにかくいちばんすごいなと感心したのは、こうちゃんはタイの撮影中も日本との往復を繰り返したり、もう意味のわからないスケジュールで撮影している中で(笑)、それでも本当に一切、疲れている瞬間を見せないってこと。僕たちの仲も段々と深まって、ときにはキツいとか弱音を吐いてもいい関係性ではあったと思うんですけど、それを絶対言わないんです。これだけのものを背負って勝負をかけにきている人とお芝居するっていうことが、僕にとってすごく刺激になったし、これは応えなきゃいけないっていう気持ちに自然とさせてもらえました。こうちゃんからはもらったものがたくさんあるなって思いますね。

K:それはこっちも言えることだよね。ウィンくんだって今も舞台をやりながらだし……。得るものが多かったのはお互いさまだと思います!

さらにソウタの想いを深掘る、森崎さんソロインタビュー

森崎ウィン

今回の経験によって夢への思いがより強くなった

実際にジェンダー的な部分で、恋する相手が異性ではなく同性という点で、ときめきの表現の仕方をいつもとは変えるなど、特別に意識した部分はありましたか?

W:そこはあんまり僕の中で変化はなくて。何かにときめく瞬間っていうのは相手が誰であれ変わらないし、それが人間らしい瞬間なのかなって。ただこれはソウタとカイに限ってじゃなく、世の中には何かしらのストップがかかる恋愛があるじゃないですか。そういう中で気持ちを育んでいくという点は意識したかもしれません。あと、ソウタはすごくチャーミングで愛らしい性格の持ち主なんですが、そういう可愛い部分ってときにあざとく見えがちだったりもして。でもソウタは好きな人を目の前にすると自然と可愛さが出てしまうタイプ。それがうまく表現できたらいいなと思っていました。そこはこうちゃんと過ごす時間を大事にしながら、カメラ前じゃなくても常にお互いを気にかけることによって、スムースに役作りできたかなと思います。

作品の中では及川さんとのやり取りが印象的でしたが、特に思い出に残っていることはありますか?

W:及川さんもおっしゃってましたけど、監督がなかなかカットかけないタイプの方だったので、ひたすらアドリブが続いて。やっぱり及川さんはもう何でも出てくるんですよ! それが毎回新鮮で面白くて楽しくて。なんか二人でずっとエチュードできるなっていう感覚でした。あとは及川さんとの初日が終えたときに、「ウィンくんすごくやりやすい!」って言ってくださって。大先輩にそういうふうに言っていただけたことが、純粋に嬉しかったですね。

今日のインタビューでも向井さんとの相性のよさが感じられましたが、あらためて同世代の俳優として向井さんをみたときに、どんな点がすごいと思いましたか?

W:常にトップアイドルとしての活動を続けながら、タイとの往復の日々で芝居に取り組むって本当にすごいことだと思います。そう、先日Snow Manのライブも観に行かせていただいたんですけど、とにかく圧倒されて! もちろんライブの演出や歌唱も素晴らしかったんですが、Snow Manというグループの一員としての向井康二を見て、この人って一体いくつの顔を持ってるんだろう!って驚きました。二人でいたときには下積み時代の話も聞いていたので、そういう思いでライブを見たら、より感動が伝わってきましたね。ずっと諦めずに続けてきた彼の信念の強さと努力って、本当にすごい。心から尊敬できますし、様々な積み重ねがあるからこそ、人の痛みもすごくわかる人なんだろうなって。いつも冗談ばかりでふざけていますけど(笑)、節々にあらわれる彼の優しさをファンの皆さんはいちばんわかっていて、だからみんなが惹きつけられるんだなと思いました。

森崎ウィン

様々な国の撮影に参加されている森崎さんですが、タイの作品の特徴的な部分、驚いた点などはありますか? 

W:タイはタイなりの独特な空気っていうのが確かにありました。ただどこの国でもものづくりに対する情熱はみんな一緒なんですよね。だからその熱にパワーをいただいて、ちゃんとお返ししたいという思いで撮影に臨めましたし、スケジュール的にハードな部分もありましたけど、それは映画をつくる上での付き物なので。そこも含めて結果的に本当あの時頑張ってよかったなっていう作品ができあがったなと思っています。あとは皆さんにどう受け取っていただけるかを、緊張しながら見守っていきたいなと思っています。

今回の経験を通して、次に挑戦してみたいジャンルや役柄、活動などはありますか?

W:やっぱり日本以外のアジアの国々の作品にもっと出たいという思いが強くなりました。幸運にも、自分の生まれ育ったミャンマーとエンターテインメントに出会わせてくれた日本、それぞれの現場を経験できたんですけど、そこを除いての初めてのアジア作品が今回のタイなんですよ。これは僕にとって夢の一つが叶ったとも言えるんですけど、さらにもっとほかの国の現場も経験したいという強い野望というか、目標ができた感じです。今は配信のマーケットもどんどん広がって世界が近くなったとも言えるけど、ある意味あふれすぎて流されちゃう時代じゃないですか。その中で俳優として求められる人材で居続けなくちゃいけない。いいチャンスが巡ってきたときに、どれだけ行動できて、どれだけ飛び込めるかなんですよね。だから、常に目の前にあることに一生懸命取り組んで、その積み重ねの先で夢が叶ったらいいなと思っています。

最後に、作品の中でソウタはカイへの想いを心に秘めた役どころでしたが、森崎さんご自身が秘めているまだ誰にも話していない秘密を一つ、バイラ読者に教えてください。

W:えーっ、どうしよう。これはまだ誰にも話したことがないんですけど……、自宅の冷蔵庫に卵が2個入ってるんですけど、賞味期限が切れました(笑)。今は舞台の公演中なんで、帰宅すると簡単な卵料理とかを作るんですけど、油断していたら2日ほどすぎていて。非常に悔しいです(笑)。

 

森崎ウィン 向井康二 (LOVE SONG)

©2025『(LOVE SONG)』製作委員会 配給:KADOKAWA

映画『(LOVE SONG)』
出演/森崎ウィン、向井康二、及川光博ほか
監督・脚本/チャンプ・ウィーラチット・トンジラー
10月31日(金) 全国ロードショー

海外赴任を命じられ、タイ・バンコクに移住したソウタ(森崎ウィン)。そこで再会したのは学生時代から密かに想いを寄せていたカイ(向井康二)。異国の地で再び距離が縮まりつつもすれ違う、“両片想い”の結末は……?

[向井さん]ジャケット・/イレニサ シャツ/エンケル(アンセム エー) ネックレス/チャコールグリーントーキョー(モリーブ)

撮影/山根悠太郎[TRON] ヘア&メイク/宇田川恵司(森崎さん)、宮本春花(向井さん) スタイリスト/森田晃嘉(森崎さん)、三浦 玄(向井さん) 取材・文/前野さちこ 構成/渡辺敦子

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