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【働く30代におすすめの韓国ドラマ】ジュノ(2PM)主演! 経済危機の90年代韓国で困難に立ち向かう青年の成長を描いた『テプン商事』

【働く30代におすすめの韓国ドラマ】ジュノ(2PM)主演! 経済危機の90年代韓国で困難に立ち向かう青年の成長を描いた『テプン商事』

韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
今回は、韓国が国際通貨基金(IMF)から緊急融資を受けた1997年を舞台に、父親が経営していた貿易会社を守るために奮闘する新米社長の成長を描いた『テプン商事』のあらすじや見どころを紹介します。

CONTENTS

  1. 1.『テプン商事』作品概要
  2. 2.激動の時代を背景に紡ぐ希望と愛の物語
  3. 3.不可能を可能にする俳優ジュノに注目
  4. 4.映像の再現度は10点満点中の10点!
  5. 5、リアル・ポップアップストアもOPEN!
  6. 『テプン商事』の視聴はこちら

1.『テプン商事』作品概要

テプン商事:キム・ミンハとジュノ

オ・ミンソ(キム・ミンハ)とカン・テプン(ジュノ)

『テプン商事』

全16話
出演:ジュノ、キム・ミンハ、キム・ミンソクほか

Netflixシリーズ「テプン商事」独占配信中


【あらすじ】
1997年のアジア通貨危機(IMF機器)のさなか、経営難の会社を父親から引き継ぐことになった自由奔放な息子カン・テプン(ジュノ)。心強い経理担当のオ・ミソン(キム・ミンハ)と協力し、大人、そして商社マンとしての生き方を学びながら、向こう見ずだった青年から新米社長へと成長していく。

2.激動の時代を背景に紡ぐ希望と愛の物語

2025年もいよいよ大詰めですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、寒い日々を忘れさせてくれる没入度の高いドラマ『テプン商事』をお届けします。

 

1997年の韓国通貨危機下で経営難に陥った貿易会社を父親から引き継ぐことになった、自由奔放な主人公カン・テプンが、苦悩と葛藤を重ねながら新米社長として成長していくヒューマンドラマ。経済危機という激動の時代においても前を向こうとする若者たちの姿を通してあたたかな共感と希望を届け、反響を呼びました。

 

主人公テプンを演じるのは、2PMのメンバーであり、『キング・ザ・ランド』や『赤い袖先』など数々のヒットメイカーを生み出し、俳優としても活躍中のジュノ。そして、テプンと協力し合う経理担当オ・ミソンを、『Pachinko パチンコ』で世界的に注目を集めたキム・ミンハが務めています。

でも、その前に「IMF危機って何?」「1997年の韓国ってどんな感じだったの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、当時の時代背景を説明しますね。

1996年までの韓国は、高い経済成長率を誇っていました。なので、裕福な親の財力をあてにしながら、アックジョン(ソウルにある西麻布のような繁華街)を拠点に、高級ブランドを身に付け、派手な消費生活を送っていた若者たちが話題に。それが“オレンジ族”です(日本の“バブル世代”と似ていますね)。ジュノ演じるテプンも、そんな“オレンジ族”のひとりでした。

しかし、1997年に入ると企業の過剰投資や金融市場の不安定さなどにより、ウォンが暴落。街はリストラされた失業者であふれ返り、そんな中でテプンの父カン・ジニョン(ソン・ドンイル)も金策に追われ……。同年11月には、韓国はIMF(国際通貨基金)に緊急支援を要請。代償として厳しい経済構造改革を受け入れざるを得ず、多くの人が一夜にして職や家庭を失うことになったのでした。

そんな嵐のような現実を、財閥のような富豪ではなく、中小企業の社長令息たちはどう生きたか。なろう小説風にタイトルをつけるならば、「バブル世代を謳歌しまくった中小企業の社長令息、IMF時代になったら本気出す~嵐のような現実の中で生まれた信頼と絆は僕らの希望~」という感じです。

(以下、ネタバレあります)

3.不可能を可能にする俳優ジュノに注目

時代背景がわかってきたところで、見どころ紹介です。

それは……ジュノそのもの!

重みのある演技と、心(というか脳内)をとろけさせる演技とで世界中を席捲した『赤い袖先』や、キング・オブ・ツンデレ御曹司ともいうべき『キング・ザ・ランド』など、汲めども尽きぬ魅力を持つジュノが、本作でキングぶりを発揮していたのでした。

最初は、アックジョンのクラブを遊び歩くアゲアゲ・オッパだったテプン(ソロデビュー当時のジュノをほうふつとさせる衣装が、またエモいです)。2PMならではの、瞬く間に心と視線を奪う華麗なダンスパフォーマンスを披露し、冒頭からテンションは爆上がり!

 

とまあ、オレンジ族時代からモテまくっていたテプンですが、勉強や一般常識はさっぱり。しかし、持ち前の地頭の良さと柔軟な発想力と熱血力で、逆境を乗り越えていくことになります。
遊び心がありつつも、「仲間と共に歩むことの大切さ」「お金よりも人が大事」という父からの教えを忠実に守り、どれほどしんどくても会社とその仲間の手を離さない度量の深さがあって、とにかくカッコイイ!
初回では「チャラ男すぎない?」と、一瞬思ったときもありましたが、ストーリーを重ねるうちに、テプンが、男前で硬派で優しくて素敵な男だということに気づかされます。

なぜなら、ジュノの演技が完璧だから!

 

「無双上等!」とばかりに自信に満ちたまなざしが、父との別れや会社のピンチによって“不安”や“決意”に変わるとき、テプンの揺れ動く感情をジュノは派手な演出に頼らず、沈黙で表現する巧みな演技力で表現。拳を握る、一瞬の間。唇がわずかに震える呼吸。視線が微かに揺れる瞬間。そのすべてが役に命を吹き込み、ジュノ本人と一体化する。自分は演じているのではなく、テプンとしてここで生きているのだと……。

 

父親の遺志を感じて涙ぐんだり、信じていた人に裏切られ、怒りを焦りあらわにしたり。不器用ながらも会社と社員を守ろうとする熱い姿、新米社長として成長する姿。彼の多彩な感情演技から感じ取れるのは、短気で不器用で正直すぎるひとりの若者の姿。試練が続く中でも必死に耐え抜き、起き上がり、次のステップへと進む強さとひたむきさを応援せずにはいられません。

 

しかもですよ? チャラオッパ時代(言い方!)から父親の靴を磨いたり、ガーデニングが日課だったり、自分だって眠いのに地下鉄で席を譲ってあげたりと、めちゃくちゃ優しくていい人。今の時代に忘れられがちな、人同士のぬくもりを知っていて、大切にしてるところがエモーい!

そんなわけで、気になる相手にもピュアストレートで。会社でミソンを見つめる瞳は激甘だし、ミソンを営業にスカウトするシーンは「プロポーズかよ!」とツッコみたくなるほどにデロ甘だし、2人でコーヒーをいれるシーンもミルクのごとくとろけまくっております……(み、水をください!)

 

テプンのキャラクターを思い返してみると、花好きで、バブリーなチャラ男。それでいて親孝行で心優しく、仲間を大事にするし、くわえてイケメン。そこにチャーミングさと男らしさを兼ね備えていて……と、自分で書いていて「こんな主人公、いるわけないわー」と思いましたが、本作でのジュノは見事にやり遂げていました。

 

脚本家をして「不可能を可能にする男」と言わしめるジュノの才能たるや。おそるべし。

4.映像の再現度は10点満点中の10点!

ジュノの演技も素晴らしいけれど、本作の作り込み方もハンパなかったです。

ポケベルや公衆電話といった、当時を象徴するアイテムだけでなく、あのころ流行していたX世代ファッション、街中の看板フォント、デスクに積まれた書類の分厚い質感に至るまで、気合を入れて再現。

細部にわたって綿密に作り上げられた映像から溢れ出す高濃度のノスタルジーが、視聴者を1997年にタイムリープさせてくれます。

さらに、画面の色調もどことなくフィルムライクで、画面全体から懐かしい空気が漂っていました。美術・小道具・演出の完成度の高さは、10点満点中の10点と言えるでしょう。

 

また、作り込みへの熱意は、各エピソードのタイトルにも。なんと、全16話それぞれのタイトルが、1990年代に大ヒットした韓国ドラマから引用されてるんです! しかも、単に引用しましたというものではなく、各回の内容にリンクさせるという徹底ぶり(たとえば、第2話「アスファルトの男」では、アスファルトの上で大の字になるジュノの姿が拝めます)。作り手の遊び心とドラマへのリスペクトや愛を感じて、韓ドラ好きの自分としてはきゅん♡としちゃいました。

 

余談ですが、本作は韓国で“時代劇”に分類されるそうで。ある配信番組に出演したジュノは「僕が生きていた(1997年を描いている)のに、もう”時代”になってしまったんだなと……」と、ジュノ本人も納得してなさそうなコメントをしていたのが地味にツボでした(笑)。

5、リアル・ポップアップストアもOPEN!

年末年始に本作を観て、「ジュノ沼 or テプン沼にハマるかも!?」と思っていらっしゃる方に朗報です。
本作のリアル・ポップアップストアが日本初上陸します!

2026年1月8日より東京・タワーレコード渋谷店を皮切りに、福岡、名古屋、大阪にて、期間限定でオープンするとのこと。ドラマの世界観に没入できる大型ポスター展示をはじめ、劇中に登場した小道具の展示&日本限定のグッズ販売など、お楽しみがいっぱい。

(個人的には、劇中、ジュノがガラスの上でフラッシュダンスをしたり、履いたまま炎であぶられてもびくともしなかった安全靴が欲しいです)

ドラマから現実世界へと飛び超えてきた「テプン商事」の本気を肌で感じてみてください♪

『テプン商事』の視聴はこちら

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