バイラの人気連載「長谷川あかりのご自愛ごはん」より、ほっこり温まるスープレシピを5選ご紹介します。寒さも日ごとに増していくこれからの時期におすすめ。体を芯から温めるレシピです。 ランチや夕食の参考にしてくださいね。
「なんでもない日を幸せにする、シンプルで豊かなごはん」をテーマに、忙しい現代人に刺さるレシピを発信。食材や調味料の組み合わせのセンスが生み出す、シンプルながら新しさとやさしさを感じる味わいと、管理栄養士の視点で栄養バランスも考慮されたメニューの両立を叶える提案で絶大な支持を集める。
CONTENTS
01.和風クラムチャウダー

材料(2人分)
あさり水煮缶 1個
じゃがいも 中1個
たまねぎ 1/2個
バター 10g
料理酒 50ml
水 50ml
小麦粉 大さじ1と1/2
牛乳 300ml
A 塩 小さじ1/3
A みりん 小さじ1
A 薄口醤油 小さじ1/2
A おろしにんにく 小さじ1/4
青のり 適量
作り方 調理時間/約20分
① あさり水煮缶の汁とむき身を分け、じゃがいも、玉ねぎを切る
あさりの水煮缶は汁とむき身を分けておく。じゃがいもは1㎝角に切る。玉ねぎは粗みじん切りにする。
② じゃがいも、玉ねぎ、バター、料理酒、水をフライパンに入れ、中火で蒸す
フライパンにじゃがいも、玉ねぎ、バター8g、料理酒、水を入れ、中火にかける。沸騰したら蓋をして弱めの中火で8分蒸す。
③ 小麦粉を炒め合わせ、牛乳、あさり水煮缶の汁、調味料を加えて煮込む
小麦粉を加えて炒め合わせ、粉っぽさがなくなったら牛乳とあさり水煮缶の汁を少しずつ加える。Aの調味料を加えたら蓋をせずに時々混ぜながら、弱めの中火で5分煮込む。
④ 火を止めてバターとあさりのむき身を加えて混ぜ合わせる
とろみがついたら火を止めて、バター2gとあさりのむき身を加えさっと混ぜ合わせる。味をみて足りなければ塩で調える。器に盛り付け、青のりをトッピングして完成。
「生クリームは使わず、仕上げのバターでコクをプラス。少しだけ薄口醤油を加えて、ほんのりバター醤油風味が楽しめる和風クラムチャウダーです。薄口醤油がない場合、スープの色は濃くなってしまいますが、普通の醤油でも大丈夫。あさり水煮缶は汁とむき身の入れるタイミングを分けることで、身に火が入りすぎることなくふっくら仕上がります。ぜひ試してみてください」(長谷川あかりさん)
02.とろけるピリ辛かぶ豚汁

材料(2人分)
豚バラ肉しゃぶしゃぶ用 80g
かぶ(葉つき) 小サイズ2~3個
生姜 1片分
こめ油 小さじ1
水 2カップ
料理酒 大さじ2
みりん 大さじ1/2
味噌 大さじ2
豆板醤 小さじ1/4
作り方 調理時間/約25分
①材料を切る
豚肉は小さめの一口大に切る。かぶは皮を剥き、小さめの一口大に切る。かぶの葉はおよそ1cmの長さに切り、生姜は千切りにする。
②かぶと生姜、かぶの葉を炒め、煮込む
鍋にこめ油を入れて火をつけ、かぶと生姜を中火で炒める。生姜の良い香りがしてきたら、かぶの葉を入れ、しんなりするまで炒める。水、料理酒、みりんを加えて沸騰したら、蓋をして弱めの中火で10分煮込む。
③豚肉を加えて火を通す
豚バラ肉を加え、色が変わるまで2~3分加熱する。
④味噌と豆板醤で味付けする
味噌と豆板醤を加えて火を止め、蓋をして5分置いたら完成。
「豚バラ肉はしゃぶしゃぶ用の肉を使い、かぶは小さく切って煮込むことで、やわらかでとろけるような口当たりに仕上げました。かぶの葉は、抗酸化作用の強いビタミンE・ビタミンC・β-カロテンに加え、カリウム、カルシウムも豊富な優秀食材。根も葉も余すところなく使用することで、少ない材料でも栄養価が高まります。
豚汁というとごま油を使うのが一般的ですが、かなり香りが強いので、このレシピではあえて香りの少ないこめ油を使い、かぶの甘味や豚肉の風味を全面に出しています。もちろん、ごま油で作っても大丈夫です!」(長谷川あかりさん)
03.中華風具沢山スープ

材料(2人分・作りやすい量)
豚バラスライス 100g
塩 少々
片栗粉 大さじ1
カニカマ 30g
小松菜 1/2束
ベビーコーン 8本
グリーンピース 正味60g
うずらの卵水煮 6個
ごま油 大さじ1
水 400ml
A 料理酒 大さじ2
A 醤油 大さじ1と1/2
A おろしにんにく 小さじ1/2
からし 適量
作り方 調理時間/約10分
①豚バラ肉を切って塩をふり、片栗粉をなじませる
豚バラ肉は2~3cm幅に切って塩を満遍なくふり、片栗粉をなじませておく。
②カニカマと野菜を切る。グリーンピースはさやから外す
カニカマ、小松菜、ベビーコーンはそれぞれ1cm幅に切る。グリーンピースはさやから外す(冷凍でも可)。
③ごま油を熱した鍋で、小松菜を焼き付けてから炒める
鍋にごま油を強めの中火で熱し、油から煙が上がったら小松菜を加える。
30秒触らずに焼き付けたら、木べらでさっと炒める。
④豚バラやその他の材料と調味料を加え、中火で煮る
水を加えて煮立ったら、豚バラを加えてよくかき混ぜる。続けてカニカマ、ベビーコーン、グリーンピース、うずらの卵、さらにAの料理酒、醤油、おろしにんにくを加えて煮立ったら、蓋をして弱めの中火で5分煮る。
味をみて足りなければ塩でととのえ、器に盛り付ける。好みでからしを溶かしていただく。
「中華スープの素や鶏ガラスープの素、オイスターソースを使わず、ほんの少しの塩と料理酒、醤油だけでつくります。本当に調味料はそれだけ!?と疑ってしまうほど奥深い味わいにきっと感動するはず。煙が出るまで熱したごま油の香りもポイントになるので、ぜひ端折らずにトライしてみてください。
豚バラとカニカマさえ入っていれば、あとは小松菜を青梗菜にしたり、グリーンピースをスナップエンドウに代えてもOK。しいたけを入れたり、エビを入れたり、自由にアレンジしてみてください」(長谷川あかりさん)
04.あさりとれんこん、玉ねぎの塩スープ

材料(2人分)
あさり(殻つき)……170g
れんこん……100g
玉ねぎ……1/2個(100g)
【A】
料理酒、水……各大さじ2
塩……少々
赤唐辛子(好みで)……1/2本
塩……小さじ1/2
作り方
あさりは約50℃のお湯につけると短時間で砂出し完了。熱湯と冷水を半分ずつでこの温度に
| 1 | ボウルに冷水と沸かした湯を1:1(今回は300mlずつ)で混ぜ合わせ、あさりを入れて5〜10分おく。ざるにあげて流水でかるく洗い、しっかり水けをきる。 |
| 2 | れんこんは皮つきのまま40gを2mm幅のいちょう切り(細いものなら半月切り)にし、残りはとっておく。玉ねぎは繊維に沿って2mm厚さの薄切りにする。 |
| 3 | 深めのフライパンに1のあさり、2の切ったれんこんと玉ねぎ、Aを加え、中火にかける。煮立ったらふたをし、あさりの殻が開くまで2分ほど蒸し煮する。 |
| 4 | 水400mlを加え、強めの中火にする。煮立ったらふたをして、弱火で15分煮る。ふたを取り、火を止める。とっておいた残りのれんこん60gをすりおろして 加える。 |
| 5 | 鍋の上ですりおろせば手軽。中火にかけ、2〜3分ほど混ぜながらかるくとろみがつくまで煮込み、塩で味を調える。 |
れんこんと玉ねぎの甘さに、あさりの滋味深いだし。素材のうまみで充分だから、味つけは潔く塩だけで。面倒なあさりの“砂出し”も、コツをつかめば簡単。れんこんのすりおろしでほんのりとろみをつけて、軽やかながらじんわりしみる、優しい口当たりです。ちなみにれんこんは、のどの炎症の鎮静に効果あり。声を張ってはしゃいだ翌日、のどをいたわる一杯です。(長谷川あかりさん)
05.茄子のサルシッチャ風スープ

材料(2人分)
「香ばしく風味豊かなサルシッチャ風肉だねと、とろける茄子が相性抜群なレシピ。サルシッチャとは、イタリア発祥の生ソーセージのことですが、今回は腸詰にしていないので“サルシッチャ風肉だね”としています。
肉だねに絹豆腐を水切りしないで入れるのがポイントで、ふんわり柔らかな食感に。食欲がない時でも食べられてスタミナがつく養生レシピは、梅雨や暑さでバテがちなこれからの季節におすすめです」(長谷川あかりさん)
<サルシッチャ風肉だね>
・豚ひき肉 200g
・絹豆腐 75g 1/4丁
・とろけるチーズ 20g
・片栗粉 小さじ1/2
・塩 小さじ1/3
・おろしにんにく 小さじ1/4
・あらびき黒胡椒 小さじ1/8
茄子 2本
オリーブオイル 小さじ2
水 2カップ(400ml)
料理酒 大さじ2
塩 小さじ1/2
クレソン お好みで
作り方 調理時間/約25分
① サルシッチャ風肉だねを作り、皮をむいた茄子を切る
サルシッチャ風肉だねの材料を袋に入れて、よく揉んで混ぜ合わせる。茄子は皮をピーラーでむいて2cm角に切る。
② フライパンでサルシッチャ風肉だねを焼き、茄子を加えて炒め合わせる
深めのフライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、サルシッチャ風肉だねを木べらで大きく分けて加える。下面が焼けたらひっくり返し、もう片面も焼けたら木べらでざっくり崩して炒める。全体が焼けたら茄子を加え、さっと炒め合わせる。
③水と料理酒を加えて15分煮たら、塩を加えて味をととのえる
水と料理酒を加え、煮立ったら蓋をして弱めの中火で15分煮る。塩を加え味をみて足りなければさらに塩を加えてととのえ、火を止めて器に盛り付ける。お好みでクレソンを添えて完成。
バイラの人気連載「長谷川あかりのご自愛ごはん」とは?
バイラ世代の人気料理家長谷川あかりさんが提案するレシピ連載です。長谷川さんのレシピは忙しく働く現代人のライフスタイルに寄り添う“新時代のおうち料理”。簡単なのに、栄養・おしゃれさ・美味しさ満点!
「料理の常識をときには忘れて、要らない手間は潔く省いて。」と語る長谷川さんの簡単で、健康的で、「これを自分が作れるなんて!」という楽しみも感じられるレシピをご紹介しています。

長谷川あかり冠ポッドキャスト番組『長谷川あかりのシャニカマでごめんなさい』
料理家の長谷川あかり(と十五年来の後輩兼担当編集ぴら)、リスナーのみなさんによる雑談番組。おいしいものが大好きであるがゆえについ気になってしまう”シャニカマ”について、ゆる〜くおしゃべりします!Have a ご自愛 day〜♡

©集英社/ery
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