SNSでも大人気の料理家・管理栄養士、長谷川あかりさん。簡単でおいしく、体に優しい“ご自愛ごはん”のレシピを月2回ご紹介いたします。第7回のレシピは、まだまだ寒い日が続くこの時期のメイン料理にもなる、「とろけるピリ辛かぶ豚汁」です!
とろけるピリ辛かぶ豚汁
生姜の香りとピリッと辛い豆板醤が食欲をそそる豚汁は、材料選びや切り方をひと工夫。
「豚バラ肉はしゃぶしゃぶ用の肉を使い、かぶは小さく切って煮込むことで、やわらかでとろけるような口当たりに仕上げました。かぶの葉は、抗酸化作用の強いビタミンE・ビタミンC・β-カロテンに加え、カリウム、カルシウムも豊富な優秀食材。根も葉も余すところなく使用することで、少ない材料でも栄養価が高まります。
豚汁というとごま油を使うのが一般的ですが、かなり香りが強いので、このレシピではあえて香りの少ないこめ油を使い、かぶの甘味や豚肉の風味を全面に出しています。もちろん、ごま油で作っても大丈夫です!」
材料&作り方はこちら!
材料(2人分) 所要時間/約25分
豚バラ肉しゃぶしゃぶ用 80g
かぶ(葉つき) 小サイズ2~3個
生姜 1片分
こめ油 小さじ1
水 2カップ
料理酒 大さじ2
みりん 大さじ1/2
味噌 大さじ2
豆板醤 小さじ1/4
①材料を切る
豚肉は小さめの一口大に切る。かぶは皮を剥き、小さめの一口大に切る。かぶの葉はおよそ1cmの長さに切り、生姜は千切りにする。
②かぶと生姜、かぶの葉を炒め、煮込む
鍋にこめ油を入れて火をつけ、かぶと生姜を中火で炒める。生姜の良い香りがしてきたら、かぶの葉を入れ、しんなりするまで炒める。水、料理酒、みりんを加えて沸騰したら、蓋をして弱めの中火で10分煮込む。
③豚肉を加えて火を通す
豚バラ肉を加え、色が変わるまで2~3分加熱する。
④味噌と豆板醤で味付けする
味噌と豆板醤を加えて火を止め、蓋をして5分置いたら完成。
完成! とろけるピリ辛かぶ豚汁
「実はこのレシピ、具だくさんな豚汁が苦手な夫のために考案したもの。彼いわく、具材が多いと、それはもはや汁物ではなく“煮物”になってしまうそうで、汁物はあくまでも“汁”がメインであって欲しいのだとか。
でも、私は具だくさんの豚汁が大好き。そこで、具だくさん感を残しつつ柔らかい口当たりにすることで、夫でもするする食べられるようにできないか試行錯誤。いろいろ作った結果、しゃぶしゃぶ用のお肉を使い、かぶを小さく切って煮込むこちらにたどり着きました。
生姜と豆板醤を入れたピリ辛味でボリュームもあるので、寒い季節のメイン料理としても重宝しています」
献立:プラスワン副菜「菜の花と卵のマヨネーズ炒め」で栄養バランスアップ
「汁物がメインの2品献立には、少しボリュームのある副菜をつけるとバランスが良くなります。主役の菜の花は、2月~3月が旬。ビタミンやミネラルが豊富です。さらに卵でたんぱく質も強化し、栄養満点の献立に。卵は、焼いた白身の香りがおいしさのポイントになるので、溶き卵ではなく“目玉焼き”を作る要領でフライパンに入れてくださいね!」
副菜:「菜の花と卵のマヨネーズ炒め」の作り方(2人分) 所要時間/約10分
①菜の花(150g)は、食べやすい大きさに切っておく。
②テフロン加工のフライパンにマヨネーズ大さじ1を入れて火をつけ、マヨネーズがふつふつとしてきたら菜の花と料理酒大さじ1.5、塩ひとつまみを加え、あまり動かさずしんなりするまで炒める。
③水気が飛んだら菜の花を端に寄せ、卵2個を割り入れる。白身が少し固まったら黄身を崩しながら全体をざっと混ぜて火を止め、完成。
次回もお楽しみに!
\長谷川さんのレシピ動画もYoutubeで紹介中!/
■長谷川さんは、BAILA CHANNELにも登場してレシピを披露してくれています!長谷川さんのトークも楽しく、野菜の下ごしらえのコツなどもよくわかって大人気。こちらからぜひチェックしてみてください。
『なんでもない日を幸せにする、シンプルで豊かなごはん』をテーマに、食べ疲れないのにちょっぴりおしゃれで自己肯定感の上がる“新しい家庭料理”のレシピを発信。2022年11月29日に、初のレシピ本『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)を出版。