SNSでレシピが大人気になり2022年11月29日に初の著書を上梓した、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんの連載。今回は番外編として、長谷川さんが日々愛用しているうつわを紹介します。
万能なのに味もある、作家ものの白いうつわ
「うつわは少数精鋭で、気に入ったものを使っています。なかでも目がないのが、作家ものの白いうつわ。存在感と華やかさがあって、毎日の食卓を豊かにしてくれます。ふだんは料理に合ううつわを選びますが、休日はうつわから献立を組み立てたり、うつわに合うメニューを妄想したりすることも。
白を選ぶのは、私が作る「和でもない、洋でもない、中でもない」曖昧なジャンルの料理によくなじむから。それに、シンプルな白いうつわこそ、色むらや鉄粉などの表情の違いを楽しめるので、つい惹かれてしまいます。
お洋服もアクセサリーも事前にリサーチした上で購入するタイプなので、うつわも基本的には吟味してから買いますが、少し悩んだために買い逃し、泣いたことが何度かあるので、最近は“うつわとの出合いは一期一会”と肝に銘じるようになりました。ビビっとくるものを見つけたら、手に入れることをおすすめします!」
〈瀬川辰馬さんの白チタン八角鉢〉
和洋中どんな料理も受け止める懐の広さが魅力
「我が家の登場回数ナンバーワンは、神楽坂のうつわ屋さんで見つけた白い八角鉢。上品な色合いとクラシカルな佇まいに一目惚れして、即購入しました。同じモノを4枚持っていますが、1点1点手作業で作られているため形や模様が少しずつ違っているところもまた愛おしいです」
八角鉢をスープ皿にした日のコーディネート。
「例えば、第3回で紹介した『鶏肉とさつまいものスパイスごはん』のようなごはんものや、酢豚・唐揚げといったガッツリ系のメニューにもぴったり。また、適度な深さもあるのでスープの器としても重宝しています。第1回の『鶏肉と茄子の蕪おろし煮、梅にんにく仕立て』のような和風の煮物にもよく合います」
「定食スタイルのコーディネートから、おもてなしの日のテーブルコーディネートまで大活躍。和洋中どんな料理も受け止めて、引き立ててくれるので、ほぼ毎日使っています」
〈林 拓児さんの貫入蓋付浅碗〉
蓋と碗を別々に。いつもの和定食がグレードアップ
碗をお茶碗に、蓋を小鉢として使い和定食に。オーバル皿にもしっくりなじむ。
「こちらもほぼ毎日登場。蓋と碗は、それぞれ別々のうつわとして使うことができます。碗は、毎日のごはん茶碗として愛用中。大人用茶碗としては少し小さめですが、ダイエット中の夫がいる我が家にとっては、このサイズがベスト。ごはんを少なめに盛ってもたくさん入っているように見えるので、満足感もアップします!」
「もちろん、お浸しや和え物、ちょっとした煮物を入れる碗としても重宝しています。蓋は副菜やお漬物を盛り付けるのに◎。すっきりシンプルなのでメインのうつわを選ばず、どんな色や形のものと合わせても違和感なくなじんでくれます」
\長谷川さんのレシピ動画もYoutubeで紹介中!/
■長谷川さんは、BAILA CHANNELにも登場してレシピを披露してくれています! 長谷川さんのトークも楽しく、野菜の下ごしらえのコツなどもよくわかって大人気。こちらからぜひチェックしてみてください。
『なんでもない日を幸せにする、シンプルで豊かなごはん』をテーマに、食べ疲れないのにちょっぴりおしゃれで自己肯定感の上がる“新しい家庭料理”のレシピを発信。2022年11月29日に、初のレシピ本『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』(KADOKAWA)を出版。