【スタイリスト加藤かすみのupdate BASICS】オールシーズン楽しめて毎日身につけられる「色石リング」

オールシーズン楽しめて毎日身につけられる色石リング。「春夏に限らず、ニットやジャケットにカラーストーンをぽんと加えると素敵な違和感が生まれます」とかすみさん。マイベーシックとなるリング選びの参考に。

ティファニーの王道、イエローダイヤモンドのエンゲージメントリング。婚約指輪として絶対的な人気がありますが、カラーダイヤモンドの中でいちばん日常になじみ、大人の余裕とセンスを感じます。真にタイムレスなハイジュエリーでいて現代のファッションから遠ざかることもなく、まさに今手に入れて、長く愛したい存在。

マリーエレーヌ ドゥ タイヤックはまるで子どもの頃に夢見た、色鮮やかな宝石のよう。飛び抜けてきゅんとなる色と遊びにあふれています。カラフルな色に引き寄せられて着こなしにもやわらかなライラックやピンクを。このブランドにしかないハッピーな世界観もぜひ知ってほしいです。

色石といえば夏というイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはなくて、季節を問わず楽しめます。薄着になる春夏は、着る洋服のアイテムが少ないから、着こなしを盛り上げるために色石を加える人が多いのかも。秋冬の場合はダークカラーや素材感のある服に色石を足すと、はっとするような違和感やイレギュラーが生まれて、印象を目新しくしてくれます。今までのイメージとはちょっと変わるような、秋冬ならではの新たな楽しみ方を試してみてください。

リングのいいところは“自分目線”であること。ネックレスやピアスって自分ではあまり見えないけれど、リングは手もとで眺められて、その都度気分を上げてくれる。色石だとますますときめき効果がありますよね。その上気分によって選ぶ色が変わったり、天然石ならではの意味やパワーを知るのも面白い。またジュエリーのトレンドが洋服と同じように、構築的でシャープなものから、女性らしくて甘いものへと移行しているのも色石リングをベーシックに加えた理由。ファッションの動きや流れとともにジュエリーの存在も変化しているのだと思います。今の気分を重ねながら、ベーシックとなる色石リングとの出会いを。

天然石が美しく、工芸品のようなたたずまいのボロロ。石が大きくて、エッジの効いたデザインを好む人にもおすすめしたいブランドです。黒ジャケットに合わせると、ふと視界に入るカラー ストーンが不意なアクセントに。地金ジュエリーとはまたひと味違う色の存在が新鮮に映えます。甘めの服にも合いますが、今の気分はこんな感じ。

撮影／大塚三鈴　ヘア＆メイク／笹本恭平〈ilumini.〉　スタイリスト／加藤かすみ　モデル／桐谷美玲　構成・原文／陶山真知子　※Pt＝プラチナ、YG＝イエローゴールド、GP＝ゴールドプレーテッドの略です　※BAILA2023年10月号掲載