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知識と経験値でマウンティング【教えてあげるおじさん】の対処法って?

頼んでもいないのにトゥーマッチなアドバイスをしてくるおじさんたち。親切心かもしれないけれど、ときにどうでもいい&間違った注意はありがた迷惑。読者が遭遇した「教えてあげるおじさん」のあるあるエピソードと、エキスパートによる対処法をまとめました。
対処法をアドバイスしてくれたのは…
イラストエッセイスト 犬山紙子さん
マウント問題なら犬山さん! 著書『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)にはマウンティングに関するエピソードも多数。

心理カウンセラー 石原加受子さん
「自分中心心理学」で楽に生きる方法を提唱。『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)など著書多数。

「勝手にコンサル」おじさん

知識と経験値でマウンティング【教えてあげるおじさん】の対処法って?_1
かなり前ですがバイト時代の送別会で、オーナーが私に根掘り葉掘り質問攻め。頼んでもないのにアドバイスを始めました。オーナーはただ自分の経験や正論を語り、自分の力を見せたかったのだと思います。話したくないこともあり、話題を変えようとしても逃してくれず、デリケートなことも聞き出されて嫌な思いをしました。相手のマウントゾーンに引き込まれ、抵抗し難い感じがあって“私こんなんで大丈夫ですかね?”と、相手を喜ばせるために言ってしまったことで、数日悔しさが消えませんでした。(27歳・デザイナー)

〈犬山さん〉相手の迷惑を考えられず気持ちよくなっている人を喜ばせる必要はないですよ。肯定もせず否定もせずの「面白いですね」という返答で流しておくと傷つかずにすむはず。

〈石原さん〉相手を喜ばせるとさらにアドバイスをされ、どんどんつらくなっていきます。嫌なことを聞かれたら「それって何か関係あるんですか?」と質問して答えないようにするといいですね。
「仕事あげようか」おじさん
仕事で独立予定の私に、先に独立した先輩が“フリーランスは厳しいぞ、俺ならお前に●万円は稼がせてやれるけど、案件紹介してやろうか?”と……。すでにその金額の倍くらいは仕事決まってるんで“けっこうですけど”って感じでしたが、面倒なので“ありがとうございますー”と流しておきました。失礼がないようにと思って信頼・尊敬しているふうの態度をとってきたのですが、それを“こいつは俺のことが好き”に変換しているようで、迷惑です。(31歳・IT)

〈犬山さん〉本当に何かしてあげたいと思っているものの、無自覚にマウントをとっているタイプ。「そんないい仕事、先輩がやればいいじゃないですか!」とわからせてあげてもいいかも
「俺は本物を知っている」おじさん
男性上司に韓国土産のキムチを渡したら、あとで“あんまりおいしくなかった”とのコメント。続けて“都内の××のキムチは本場よりうまい”などとのたまってきました。びっくりして苦笑いしかありません。イラッときたし、それ以降必要以上のコミュニケーションをとる気になりません。(28歳・I T営業)

〈犬山さん〉コミュニケーションしなくてすむなら、しなくていい! もしまたなにかイラッとくることを言われたら「また言ってるウケる〜」と心の中にIKKOさんを召喚して、流しましょう

〈石原さん〉論破しても、相手がお礼を言うようになるわけではないので、コミュニケーションをとらないのが正解! 上司だからって、お土産を渡さなければならない決まりはありません

「マナー講師ノリ」おじさん

知識と経験値でマウンティング【教えてあげるおじさん】の対処法って?_2
お酒のつぎ方がなってない!と注意してきて、しかも“今まで甘やかされてきたんだね、泡だらけだよ”と言われた。仕事で注意できるネタがないので、飲みの場で指導してみたかったんだと思う。そのときは思わず謝ってしまったけど、よくよく考えたらおかしい!と、あとから怒りが湧いてきました。ちなみに、相手のグラスの差し出し方が悪かった。(30歳・映画配給会社)

〈犬山さん〉マナーは知識さえあれば指摘できるから、マウントをとりやすいんです……。こういう人は「マナーといえば○○さんですね!」といじりぎみに褒めて、自分は下げない対応が◎

〈石原さん〉謝るのではなく、相手より余裕を持って、気持ちのうえで優位に立って、目を見て「わかりました」と言いましょう。人は、そういう相手には怒りづらくなるんですよ
「俺のほうが詳しい」おじさん
趣味でロードタイプの自転車に乗っているのですが、職場に初歩的なロードの知識を教えてくるおじさんがいます。知っていなければロードに乗れないような基礎知識を一生懸命話してきて、ロードを始めて日が浅いようだから教えてあげるという態度。クロスには昔から乗っていると何度説明しても、都合よく忘れているらしい……。下手に返すと面倒なので静観しています。(36歳・事務)

〈石原さん〉「話を聞いてくれる」と思われているかも。「5分以内に切り上げる」と決めましょう。切るタイミングを見極めることに頭を使っていれば、まともに話を聞かなくてすみますしね!
イラスト/花くまゆうさく 取材・原文/東 美希 ※BAILA3019年7月号掲載

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