【今あるクマについて本気で考える〈まとめ〉】セルフケアから手術まで、レベル別に一挙紹介！

大人になるほど根深くなる目の下のクマ問題。ホームケアから美容医療まで、深刻度に合わせたケア方法を指南！

クマの種類を知って自分に合った対策を

バイラ読者からも多く寄せられているクマの悩み。クリニックへも、コロナ禍から相談が激増しているのだそう。

「最近SNSなどでもクマ治療の広告が増えていますが、実はその背景にはコロナ禍による生活形態の変化が大きく関わっています。マスクをしていて目の下のくすみが目立ちやすくなったり、リモート会議での画面映りが悪かったりと、クマ悩みが増えたというわけではなく、気づく機会が増えたことで、クリニックに相談に来る方が急増しました」（YOUR FACE 日下邊直樹先生）。

しかし、SNSの広告をうのみにするのは危険なのだそう。

「クマは人によって出方も原因も異なります。実際、ほかのクリニックで失敗したと言って受診する方も多いのが現状。まずは自分のクマのタイプを知って、適した対処をすることが大切です」（松倉クリニック代官山 貴子先生）。

そのクマの見分け方は？

「皮膚を引っぱって一緒に動くなら色素沈着による茶グマ、お風呂上がりに薄くなるなら血行不良による青グマ、光を当てて明るくなるならたるみや骨格によるへこみ、ふくらみの影グマです。でも、30代になると原因も一つではなくなり、茶と青、青と影など、混合グマに悩む人が増えています」（トータルビューティアドバイザー水井真理子さん）。

多様なクマの中でも最近話題なのが、凹凸による影グマ。「色によるクマはスキンケアやメイクでカバーできますが、影グマの場合は目まわりにつながる筋肉や骨格による場合も多いので、マッサージやストレッチが効果的」（エイジングデザイナー村木宏衣さん）。

大切なのは、年々複雑化するクマの原因に合わせたケア。ホームケアから外科手術まで、悩みに合った最適解を見極めよう。

【TO DO1】「実は目もと以外も大事！顔まわりのストレッチ&トレーニング」

「クマケアというと眼輪筋ばかりを意識しがちですが、眼輪筋を支える筋肉こそが重要。眼輪筋からつながる耳まわりの筋肉や、目の下のお肉を支える頰の筋肉を鍛えることで、眼輪筋が正常に機能してクマも目立ちにくくなるので、急がば回れ！です」（村木さん）

眉下の血行を促す

耳をほぐす

頰をほぐす

頬を鍛える

まぶたを鍛える

【TO DO2】「進化したコスメならちゃんと変わる！スキンケアは塗り方も大切」

「自分のクマが色素沈着なのか、たるみなのか、特徴を見極めてからそれに合ったアイクリームを選ぶのがおすすめ。悩みを加速させない塗り方も重要です。循環不足による青グマには、アイクリームよりもまず巡りを高める炭酸コスメが効果的」（水井さん）

大人になるほど根深くなる目の下のクマ問題。クマをカバーする正しいメイク方法とは？　万能コンシーラーとソフトマットなハイライトを使って、ヘア＆メイクアップアーティスト 小澤 桜さんが教えてくれました。

【TO DO3】「隠しすぎも隠さなすぎもNG！正しいメイク方法を学ぶ」

「クマのカバーには、オレンジやピンクなど血色カラーのコンシーラーがマスト。血色カラーでしっかりカバーしてから肌に合った色を重ねることで、コンシーラーの色の沈みを防げます。影が気になるならハイライトも◎」（小澤さん）

「複合的なクマには2種の製剤を駆使した注入治療がおすすめ」

「クマで来院する人はとても増えていますが、凹凸をなくしたいのか、色をなくしたいのかで治療方法が変わってきます。バイラ世代の軽度の凹凸であれば注入系の治療、色素沈着を晴らしたいなら光治療がおすすめ。すべてを消し去ると逆に不自然に見えてしまうので、カウンセリングで目標を定めておくこともとても大切です」（貴子先生）

へこみによる【影グマ】に悩む、スーパーバイラーズ 山田沙織さんがトライ！
目の下がへこんでいて影ができやすい山田さんは、ヒアルロン酸とコラーゲンの注入に挑戦。まずヒアルロン酸でへこみを埋め、その上から分子の小さいコラーゲンで凹凸を微調整していく。涙袋の立体感まで細かくコントロールしてもらえて、小顔効果もあり。

そのほかにはこんな施術も

細胞を活性化するエクソソームをはじめ、アミノ酸やペプチドをブレンドしたオリジナルカクテルを注入。肌のハリを高めながら、気になる目まわりに厚みを出してふっくらと整える。

水光エクソソームカクテル注射 ￥77000〜

クマの原因が色素沈着なら、レーザーで治療することも可能。ただ、目のキワギリギリまでレーザーを当てるためには適した機器やドクターの手腕も重要なので、しっかり見極めを。

ライムライト￥36300

「影の原因がくぼみかふくらみか、その両方なのかで手術方法を選んで」

「凹凸をなくす方法はいくつかありますが、それぞれにメリットとデメリットがあるため納得できるまでカウンセリングを重ねることが大切です。また、クマの目立ち方によって手術の向き不向きがあるので、あまりSNSの情報に振り回されず、ひとつの方法に固執しないように気をつけて」（日下邊先生）

様々な凹凸悩みに幅広く対応できると、今最も注目を集めているのがこの手術法。目の下のくぼみの原因となる靭帯をまぶたの裏側から剥がし、ふくらみのもととなる過剰な脂肪をくぼみ部分に移動させる方法で、ふくらみとくぼみを両方同時に改善できるのが大きな特徴。また、一度手術すると再発する可能性が低く、脱脂のように想像以上にくぼんでしまうこともないため、マイナス5歳程度の自然な若返りが可能に。ダウンタイムがおよそ1〜3カ月程度と脱脂や脂肪注入に比べて長く、一時的に違和感を覚える人もいる。

YOUR FACE TOKYO
●東京都港区東新橋1の8の2 カレッタ汐留47F
☎03（6280）6840
完全予約制
https://yourface.jp

YOUR FACE OSAKA
●大阪府大阪市福島区福島1の1の12 堂島リバーフォーラム1F
☎06（6131）9708

そのほかにはこんな施術も

まぶたの裏からふくらみのもととなる脂肪を除去する方法。手術が簡単でダウンタイムも1週間程度ですむが、根本治療ではないため再発のリスクも高い。脂肪を取り除くことで下まぶたがくぼんでしまったり、場合によっては上まぶたまでくぼむことも。￥330000

下まぶたの皮膚を表面から切開し、くぼみの原因となる靭帯の切除とふくらみの原因となる脂肪の移動を行う手術。内容としては裏ハムラと同じだが、まぶたの表面を切るため皮膚のたるみも取れるというメリットが。ダウンタイムは裏ハムラ法より長い。￥660000

自身の太ももや腹部から取った脂肪を目の下に注入する方法。下まぶたに自然なボリュームが出せる上、脂肪の層が厚くなることで血管の透けによる青グマが目立ちにくくなるというメリットもあり。人によっては生着不良やしこりができるリスクも。￥396000

《お悩み》「年を重ねるほど複雑になるクマにお手上げ」

《お悩み》「30代になって突如現れた凹凸に困惑中」

《お悩み》「起き抜けにいちばん濃く出る停滞グマ」

《お悩み》「何グマなのかわからずアイケア迷子に」

撮影／藤澤由加　ヘア＆メイク／小澤 桜〈MAKEUPBOX〉　モデル／スーパーバイラーズ 土佐李穂、河井真由美、大城琴里、山田沙織　取材・原文／野崎千衣子　※BAILA2025年10月号掲載