みなさん、こんにちは!
バイラーズの飯倉菜菜子です。
先日沖縄を訪れ、那覇市にある「壺屋やちむん通り」を散策してきました。
今回のお目当ては、沖縄の伝統工芸である「壺屋焼(つぼややき)」。
器が好きで、旅先でもその土地ならではの焼き物を見て回るのが楽しみのひとつなのですが、
今回はなんと、歴史ある窯元の工房まで見学させていただく貴重な機会に恵まれました!
さらに、沖縄を代表するもうひとつの工芸品「琉球ガラス」にも素敵な出会いが。
今回は、沖縄の伝統工芸の魅力と、実際に訪れて感動したエピソードをご紹介します。
国際通りから徒歩圏内!風情あふれる「壺屋やちむん通り」

那覇の人気観光スポット「国際通り」から少し足を延ばしたところにある、壺屋やちむん通り。
「やちむん」とは、沖縄の言葉で「焼き物」を意味します。
石畳の道沿いには、歴史ある窯元や器の専門店、ギャラリーなどが軒を連ね、沖縄らしい風情が漂っています。
賑やかな国際通りとはまた違った、どこか懐かしく落ち着いた雰囲気。
お店ごとに扱っている器の作風も異なるので、散策しながらお気に入りの一品を探すのも楽しみ方のひとつです。
沖縄の伝統工芸「壺屋焼」とは?
壺屋焼は、約300年以上の歴史を持つ沖縄の伝統的な焼き物。
その始まりは1682年、琉球王府が各地にあった窯を現在の那覇市壺屋に集めたことにさかのぼります。
壺屋焼の大きな特徴のひとつが、沖縄の土を使用していること。
鉄分を含む赤土などを用い、沖縄の風土に根ざした焼き物が作られてきました。
また、釉薬(ゆうやく)にも地域の天然素材が活用され、独特の色合いや風合いを生み出しています。
ぽってりとした温かみのある質感や、力強く生き生きとした模様も魅力。
赤土の性質上、薄く作ると割れてしまうため壺屋焼の器は分厚く作られており、そのおかげで割れにくく丈夫に作られているというのも壺屋焼の特徴。
沖縄の自然や文化、そして職人さんたちの技術が息づく工芸品です。
300年以上の歴史を受け継ぐ窯元「育陶園」へ

今回訪れたのは、壺屋やちむん通りにある「壺屋焼窯元 育陶園(いくとうえん)」。
壺屋の地で代々焼き物づくりを受け継いできた、歴史ある窯元です。
育陶園では、沖縄の土や釉薬の原料にこだわりながら、伝統的な技法を大切にした器づくりが行われています。
やちむん通り周辺には複数の店舗があり、それぞれ扱う商品のラインナップやテイストが異なるのも魅力。
伝統的な模様の器から、現代の食卓にも馴染むモダンなデザインまで、さまざまな作品に出会えました。
特に印象に残ったのが、器の表面に繊細な唐草模様が彫り込まれた作品。
美しい曲線が重なり合うデザインは、存在感がありながらも上品で、思わず見入ってしまいました。
また、沖縄の守り神として知られるシーサーも!
表情や色、ポーズもさまざまで、見ているだけでも楽しくなります。

スタイル抜群な脚長シーサー!
貴重な工房見学!職人さんの手仕事を間近で

今回、特に印象深かったのが、育陶園の工房を見学させていただいたこと。
普段お店に並んでいる完成品を見る機会はあっても、実際にどのような工程を経て作られているのかを知る機会はなかなかありません。
工房では、器の成形から装飾、釉薬をかける工程、焼成に至るまで、さまざまな制作過程について教えていただきました。

まず、ろくろを使って一つひとつ器の形を作る「成形」。
工房には、まだ焼かれる前の器がずらりと並んでいました。
同じ形の器が整然と並ぶ光景は圧巻!
一つひとつ人の手によって生み出されていることを思うと、改めてものづくりの奥深さを感じます。
下書きなしで彫り上げる!伝統技法「唐草線彫」に感動
育陶園を代表する技法のひとつが「唐草線彫(からくさせんぼり)」。
なんと、職人さんは下書きをせずに、彫刻刀のような道具を使って直接模様を彫り込んでいくのだそう!
曲線が美しく重なり合う唐草模様を、下書きなしで仕上げていくという高度な技術に、本当に驚きました。
こちらは、釉薬をかけて焼き上げる前の器。
赤土の色が残る状態だからこそ、彫り込まれた模様の繊細さがよく分かります。
一つひとつの線に職人さんの技術が詰まっていると思うと、完成した器の見え方も変わってきます。
土から美しい器へ。焼成前後で変わる表情

工房では、成形されたばかりの器や、装飾が施された器、釉薬をかける前後の作品など、制作途中のさまざまな状態を見せていただきました。
まだ焼かれていない器は、土そのものの素朴な色合い。
そこに釉薬を施し、窯で焼き上げることで、色彩や艶が生まれていきます。
完成品と制作途中の器を見比べることで、普段はなかなか意識することのない工程の多さを実感しました。

ちなみに、工房にはかわいい柴犬ちゃんの姿も♡
職人さんたちが作業する傍らで過ごしていて、その愛らしい姿に思わず癒されました。
もうひとつの沖縄工芸「琉球ガラス」にも注目!
育陶園の店舗巡りでは、壺屋焼だけでなく、琉球ガラスを扱うショップにも立ち寄りました。
実は今回、琉球ガラスの歴史についても興味深いお話を伺いました。
琉球ガラスの歴史は明治時代にまでさかのぼりますが、現在知られている琉球ガラスの特徴的なスタイルは、戦後の沖縄で大きく発展したもの。
戦後、物資が不足していた沖縄では、米軍関係者が持ち込んだコーラやビール、ウイスキーなどの空き瓶を再利用し、ガラス製品を作っていたそうです。
もともとは資源を有効活用するための工夫だったという歴史に、驚きました。
そして、琉球ガラスならではの魅力が、気泡や色の濃淡、少し不均一なフォルム。
かつては欠点と捉えられることもあった気泡や形の揺らぎが、今では手仕事ならではの味わいとして親しまれています。
ひとつとして同じ表情のものがない、唯一無二の美しさ。
沖縄の歴史を知ることで、琉球ガラスがさらに魅力的に感じられました。
今回の購入品♡ シックな琉球ガラスのグラス
そして今回、私がお迎えしたのがこちら!
琉球ガラス工房「pada-one(パダワン)」の「波グラス」です。
透明なガラスと深い黒のコントラストが美しく、波打つような独特のフォルムが印象的。
ガラスの中には小さな気泡も見られ、手仕事ならではの温かみを感じます。
沖縄のガラスというと、鮮やかなブルーやグリーンをイメージしていましたが、こんなシックでモダンなデザインもあるんですね!
自宅の食卓にも馴染みそうで、使うのが楽しみ♡
旅先で出会った器を日常に取り入れることで、旅の思い出をいつでも感じられるのも嬉しいところ。
大切に使っていきたいと思います。
沖縄旅行でぜひ訪れたい、伝統工芸の街

今回の壺屋やちむん通り散策では、素敵な器との出会いだけでなく、沖縄の伝統工芸の歴史や、職人さんたちのものづくりへの想いに触れることができました。
特に、実際に工房を訪れ、制作工程を間近で見学できたことは忘れられない体験に。
完成した作品の美しさだけでなく、その背景にある技術や手間を知ることで、器への愛着もより一層深まった気がします。
国際通りからもアクセスしやすい壺屋やちむん通り。
沖縄旅行の際には、ぜひ少し足を延ばして、伝統工芸の魅力に触れてみてはいかがでしょうか♡
SHOP INFORMATION
壺屋焼窯元 育陶園
所在地:沖縄県那覇市壺屋(壺屋やちむん通り周辺)
公式サイト:https://www.ikutouen.com
※工房見学については、実施状況や予約の要否を事前にご確認ください。
































































