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【ブックレビュー】 不朽のSFファンタジー 「アミ 小さな宇宙人」#読書部

エンリケ・バリオス『アミ 小さな宇宙人』

こんにちは。

スーパーバイラーズの渡邊りりあです。

 

最近特に忙しく、「読書」をする時間を作れていなかったのですが、久しぶりに本を読む時間がある日は、やっぱり心が豊かになる気がしています。いま自分の目の前にある世界から一度離れて、イマジネーションを膨らませ、別の世界に没入できる時間。

さて、今月の読書部のお題は「夜寝る前に読みたい一冊」。私からは、こちらの作品をご紹介したいと思います。

エンリケ・バリオス著「アミ 小さな宇宙人」

いろいろなところで"おすすめ本"として紹介されていて、ずっと読みたいと思っていた本のひとつ。

1986年にチリで出版され、世界11カ国語に訳されたベストセラー作品です。

なかなか手に入らず、私は図書館で借りてようやく読むことができました。さくらももこさんのイラストも作品の世界にぴったりで、読み終えた後にもう一度イラストを見ながら振り返ったことで、この物語がより心に残る1冊になりました。

このお話は、10歳の少年ペドゥリートが宇宙人のアミと出会い、UFOにのって宇宙を旅しながら、宇宙の真理や地球について、宇宙の基本法である「愛」について考えていくストーリーです。

【ブックレビュー】 不朽のSFファンタジー 「アミ 小さな宇宙人」#読書部_2

宇宙人・アミと少年ペドゥリートの不思議な出会い、そして宇宙をめぐる旅へ--

アミの星の技術では愛の度数を測ることができ、アミは度数計を持っています。

地球人の愛の度数は平均550度(同じ地球人でも320度くらいから850度くらいまでと開きがある)、アミは760度。

何の利害も無く、人のために尽くしている人は皆、700度以上。

アミが連れて行ってくれる文明世界の星は愛の度数が高く、1000度もあります。

愛の度数が高いとはどういうことなのか。どんな世界なのか。人々はどう生活しているのか。愛とは何なのか。

地球人である私も、ペドゥリートと一緒にアミのUFOに乗って旅をしながら考えさせられる瞬間が何度もあります。

アミの言葉たちは時にトゲがあり、本質を突いていて、けれど柔らかな世界観に包まれていて、読んでいる間ずっとポワポワと夢のなかにいるような気分に包まれます。

他の世界を見ることによって自分や自分の国、もっと大きな地球のことまで考えを巡らせることができる物語だけれど、1番のテーマは"愛"。

人間の中にある愛の量、進歩度によって地球人や宇宙人を考えてみるのも面白いです。
自分はいくつ位だろう、自分の進歩度がもっと高ければ人にもっと優しくなれるのかな、なんて考えたりして。

 

何より、愛に対する違反行為は、何倍にもなって自分にツケが回ってくるのだということ。

 

人生のすべてのものにもう少し注意を向けてみる。
今この瞬間を見て感じてみる。
目の前の人に愛を持って接してみる。
白黒つけて思考を巡らせるだけでなく、知覚してみる。

 

自分がいっぱいいっぱいになっていたり拘っていることって、もしかしたら大したことないのかも、と思えてきます。

 

ペドゥリートがようやくアミから教えてもらった「宇宙の基本法が何か」について。
地球に戻ったペドゥリートがおばあちゃんに同じように質問すると、すぐに正解を答えたシーンが一番心があたたかくなりました。

 

ファンタジーであり哲学書であり、でもきっと、これは本当のおはなし。

記事が続きます

ココロに残った言葉

”知覚することだよ。
見えるもの、聞こえるものに、よろこびを感じること、
手で触れること、自覚して呼吸すること、嗅ぐこと、
味覚を味わうこと、たったいまの現実を満喫することだよ。
きみはいま、この瞬間、幸せかい?”

今回ご紹介した作品

 『アミ 小さな宇宙人』
 エンリケ・バイオス 著/石原彰二 訳

さくらももこ 絵

徳間書店

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【ブックレビュー】 不朽のSFファンタジー 「アミ 小さな宇宙人」#読書部_3

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