ライターが「これは今、本気で使える！」と実感した優秀アイテムを紹介する連載【読む試着室】。

ただの紹介ではなく、実際に着て・動いて・試してわかった「リアルな使い心地」や「見た目の印象」まで徹底レビュー。サイズ感や素材感など、気になるポイントを編集部が独自に調査＆細部の写真とともに、読者が“手に取るようにわかる”ようお届けします！　

冬のはじまりに頼れるアウターを探しているなら、軽くて暖かいユニクロの「シームレスダウンパーカ」（￥14900）がおすすめ。縫い目のないすっきりデザインと上品な質感で、ダウンなのにカジュアルすぎず、休日はもちろん通勤時にもマッチします。

「ダウンはモコモコした感じがラフでスポーティに見えるので苦手」「暖かさは欲しいけど、軽さも重視」「ダウンってボリューミーだからボトムとの相性が地味に難しい」なんて声も聞こえてきそうですが、実際のところは？　では早速見てみましょう。

今回レビューするのは、シームレスダウンパーカの、オフホワイト、Mサイズ。ショート気味の丈で使いやすい、細部にこだわりを感じるあったかアウターに注目しました。

このシームレスダウンパーカは、縫い目を極力排したシームレスな表面で、キルティングされたものに比べてよりキレイめな印象を演出します。そして実際に羽織ると、まず感じるのは“軽さ”。ダウン90％、フェザー10％という充実した中綿には、身軽な着心地なのに確かな暖かさがあります。なのに中綿の“ボリューム”がちょうどよく、ダウン特有の“パンッ”と詰まった感じではなく、羽織った瞬間優しく包まれるようなゆとりがあるのもよかったです。

「NANODESIGN™」技術により、やわらかさもありながらハリ感があります。中綿がある服は湿気や濡れたときのことに敏感になりがちですが、この表地は高機能撥水も備わっており、雨粒がはねるほどの撥水力があります。これならうっかりぬれてしまったときや雪が降ったときも安心感がありますね。

裏地もさらっとした質感で、通勤・デイリー問わず、どんな素材のトップスとレイヤードしても使いやすい質感です。暖かさと軽快さ、どちらも妥協したくない人にぴったりの一着と感じました。

今回チョイスしたカラーはオフホワイト。真っ白すぎない、ややクリームがかったニュートラルトーンで、顔まわりを明るく見せつつ、冬のダークカラーコーデとの相性も抜群です。

とくにオフィスコーデで多く使われるネイビーやチャコール、ブラックなどの色合いにこのパーカを差し込むと、一気にこなれた印象に。さらに休日カジュアルでデニムやカーキと合わせるなら、白の清潔感が「キレイめ感」をキープしてくれます。

また、白系の生地は明るすぎて主張が強くなると思われがちですが、このパーカは生地の表面が少しマットで落ち着いているため、落ち着きのある洗練された印象を与えます。冬場はどうしても暗めの色に偏りがちですが、このオフホワイトなら“明るさ”を仕込める一枚として頼れる存在です。

シームレスな表面のほかにデザイン面で注目すべきは、ややショート丈というバランス設計。着丈はヒップのやや上あたり、長すぎないのでパンツ・スカート問わずバランスが取りやすいです。身幅は着てみても窮屈さは感じないのにほっそりした印象。その秘密は、前身ごろと後ろ身ごろとのつなぎ目がポイントかもと思いました。見てみると、裾に向かってつなぎ目が内側にゆるやかに向かうような仕様に。これによって視覚的な丸みを抑えてくれているのではと思いました。ちなみに裾にはドローコードがついており、フォルムの調整もできます。

ぽってりしたフードも、男性っぽい印象のあるダウンに可愛さをプラスしています。フードだけだと被らないときに首まわりが寒くなることがありますが、このパーカは内側に襟もついているのでマフラーがなくても暖かさをキープできます。

ジップは生地と同系色。止水性のあるものということで、水の侵入をここでも防いでくれます。ほか、腰の両サイドについたポケットもジップつき。そして内側はボアのような生地が採用されているので、手を入れて温めることもできます。内ポケットも１つついているので、手ぶらでも出かけられそう！

「シームレスダウンパーカ」は、オフホワイトのほか、ブラック、グレー、ブラウン、ワインの全5色を展開。定番のブラックは引き締め効果が高く、オフィスコーデにも迷わず使える万能カラー。明るめのグレーは洗練された印象を与え、ベージュっぽさのあるブラウンはやわらかく女性らしい雰囲気を、ワインは冬の装いに色を加えてくれて華やかな印象をつくりますよ。デザインにクセがないので、色違いで持っていても使いまわしやすくおすすめです！

店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました！　この後コーディネートでも提案時に着ているMサイズの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。

※サイズは編集部調べ。ユニクロが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね！

お尻を半分くらい隠す丈でした。ドローコードを絞ったときの丈の変わり具合は下写真のとおり。

オーバーサイズというほどのゆとりはないですが、肉厚のニットを着られるくらいの余裕がありました。

フーディ部分の幅だけでいうと、両耳を覆うくらいの幅でした。

フーディ部分の高さは首をすっぽり覆い、あごも少し隠すくらい。内側の襟はあご下くらいでした。

見てわかるように、弧を描く形の袖。なので数値的には長くはないですが、実際は親指のつけ根くらいまで隠れる長さです。また、独特な形の袖はつまり外側の布が多いので、着たときに肩まわりがふっくらしたシルエットを作ってくれます。

ゆったりした幅ですが、内側はゴム仕様なのでフィット感がありさらにすき間風も防ぎます。

アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか？　パンツとスカートに合わせてそれぞれコーデを考えてみました。

定番デザインだからこそ、いろんなシーンで使えるこのパーカ。ということで、ボトムス違いでコーデを考えてみました。

普段からユニクロは基本的にMサイズ（時々Sサイズ）を着ている162cmのライターが、Mサイズを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。

着用者：身長162㎝

パーカ／シームレスダウンパーカ（￥14900）
パンツ／ウォームスマートパンツ（￥4990）
ニット、インナー、シューズ／私物
私物以外ユニクロ

トレンドでもあり、冬に取り入れがちなダークカラー・グレーのワントーンコーデ。そこにホワイトのアウターを投入して重さを解消。キレイめなシルエットのパンツにあえてダウンを合わせることで、こなれ感も生まれました。開けたジップのシルエットがくびれているため、視覚的にウエストも細く見えるのが嬉しい！　また、ジップを開けたまま着ても首元に寄り沿う襟があるので首は思うほど寒くならなそうなのも感動しました。

着用者：身長162㎝

パーカ／シームレスダウンパーカ（￥14900）
スカート、シューズ／私物
私物以外ユニクロ

こちらではジップを締め、裾のドローコードをきゅっとしてフォルムを変えて着てみました。裾にボリュームが出るので、すらっと落ちるスカートとのメリハリを強調。カジュアルとドレッシーな雰囲気のギャップを強くし、こなれ感がぐっと引き上がりました。フルジップだとフーディの襟がしっかり首を守ってくれるので、かなりあったかい！　冬は防寒用の小物が増えてしまいがちですが、これ１着あれば充分かもしれません。

このシームレスダウンパーカは、軽さ・暖かさ・デザイン性を高いレベルで兼ね備えた逸品。“寒いけど厚手のコートはまだ重い”と感じる時期に、最適な選択肢です。オフホワイトの色みが顔まわりを明るくし、フーディデザインで首元にも抜け感が。Mサイズでジャストながら中に厚手のものを着込める余裕があり、通勤にも休日にも頼りになる一枚です。オン・オフ問わず使えるデザイン性と実用性で、冬の“毎日羽織るコート”としてワードローブの主役になり得ます。高コスパで手に取りやすく、アウターを新調したい方にはぜひおすすめしたいアイテムです。

ちなみに、コーデで登場した「ウォームスマートパンツ」も今持っていたい、超優秀な１枚。こちらも同連載の下記で徹底レビューしているので、お見逃しなく！