毎号、BAILAの巻頭を飾る抱腹絶倒のエッセイ「のっけから失礼します」が大好評の三浦しをんさん。新刊のルポエッセイ「ぐるぐる博物館」(実業之日本社 1600円)がとにかく面白い! 日本の博物館の親玉、上野の「国立科学博物館」から富士宮市にある「奇石博物館」、飯田橋の「風俗資料館」まで。規模の大小を問わず、三浦さんが「面白そう」と思って訪れた博物館の魅力があますところなく紹介されています。田舎の小さな博物館も、三浦さんの目と文章を通すとこんなにわくわくするアミューズメントパークのように見えるなんて、と感動。「好きなもの」の収集や研究に情熱を燃やす学芸員の方々とのやりとりも楽しく、笑える上に、目からウロコの知識も得られて一石二鳥。知らないことを知ること、何かに夢中になることは、やっぱり素敵なことだな、と読むと元気になる一冊。なんだか久しぶりに博物館に行ってみたくなります。夏休みにぜひ!(編集N)