テーマとしては大変重い内容。でも、主軸になっているのは、リップシュタットと弁護団の苦悩や葛藤、そして相互理解。そのプロセスにおいての細やかな描写に圧倒。特に相手が理不尽な主張を声高に叫んだとき、その「土俵に乗るべきかどうか」という主人公の葛藤が心に残りました。心情としては思いっきり反論したい、でも相手の土俵に乗ってしまうことが得策かどうか……。詳しくは書けませんが、リップシュタットのこの部分の苦悩の描写には本当に心が震えます。ぜひ映画で確認を。SNSが影響力を持つ今、「ポストトゥルース」や「フェイクニュース」といった言葉が話題です。そんな今こそ真実とは何か、について深く考えさせられた作品でした。都内だと有楽町TOHOシネマズ シャンテで上映中です!(編集きっこ)