彼がいるだけで、空間全体が明るく清々しくなる。そんな魅力を持った心地いい人、なにわ男子 大橋和也の現在地を深掘りインタビュー!
なにわ男子・大橋和也
なにわ男子
大橋和也
おおはし かずや●1997年8月9日生まれ、福岡県出身。特技はダンスやアクロバット。食べることが大好きで、中でもプリンが大好物。12月13日公開予定の映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』では初の教師役に挑戦している。
成熟と聞いて思い浮かぶものは?
お酒の飲み方。メンバーとの食事のときに、(西畑)大吾と僕が日本酒とかハイボールをしっぽり飲んでいると成熟したなぁと。あとは共演中の遠藤憲一さん。普段は可愛らしい一面もあるのに、撮影が始まるとビシッと決める。その余裕って成熟することで出てくるのかなと思います。
ピュアと聞いて思い浮かぶものは?
メンバーですかね。(長尾)謙杜なんてまだ22歳なんで、ふと窓に映る自分を見て前髪を直したりしてて、カッコつけたい年頃なんやろな〜って(笑)。みっちー(道枝)も天然やし。丈くん(藤原)も、しっかりしているようでクイズで不正解連発してるとピュアだなって(笑)。
子どもの頃の原風景は?
奈良の祖父母の家で観た『ターザン』の映画、3歳くらいのときに観た斧を持った男が振りかぶってくる怖い夢……。子どものときの記憶は、どれも鮮明に覚えています。母の話によると、小さい頃の僕はとにかく好奇心旺盛で、一人で勝手に外に出ては木に登ったりしていたらしいです。
自分が大人になったと感じる瞬間は?
一人飯とか一人旅しているとき。ワイワイ賑わっているレストランでも、“一人カウンターごはん”ができちゃうタイプ。急に2日ほど休みができたときは、思い立って一人で韓国に。自分で航空券を取ってとりあえず行って。空港からホテルに着くまでめっちゃ時間かかったけど(笑)。
今の自分を10で表すとしたら、ピュアと成熟、何対何?
うーん……、希望はピュア8、成熟2。でも実際の今の僕はピュアが3、成熟が7って感じかな。いつの間にかものごとを俯瞰しちゃう癖がついちゃったんですよね。すぐに考え込んじゃうというか。それがよくもあるんですけど、自分としては悲しくもあるって感じですかね。
「可愛さにもいろんな種類があると演技を通して学びました」
グループのリーダーにしてムードメーカー。バラエティでははじける笑顔で果敢に笑いをとり、ステージでは優れたダンススキルを発揮する。なにわ男子 大橋和也の魅力は、語り始めればキリがない。そんな彼が放送中のドラマ「民王®」で演じるのは、明るくピュアな総理大臣の書生、田中丸一郎太。
一見、大橋さん自身のキャラクターとも重なる役どころだが、実際に演じてみると自分とのギャップを感じる部分も多かったそう。「育ちがよく、コネで政治の世界の門をたたいた彼は、すべてに対してそこまで興味を持たない草食系なんです。そのあたりが僕とは真逆。演技に関してもオーバーになりすぎないよう、監督と相談しながら演じています。ツッコミどころ満載だけど、どこか憎めないキャラでありたいと思っているので、そこを愛しく思ってもらえたら嬉しいですね。今回彼を演じてみて、可愛さの種類って色々あるんやな、って思いました」
可愛さといえば、なにわ男子には様々な“可愛い”を持ったメンバーがいる。ドラマは、遠藤憲一さん演じる総理大臣が毎回あらゆるキャラクターと入れ替わるという奇想天外なストーリーだが、もし大橋さんがメンバーの誰かと入れ替わるなら?「なってみたいのは丈くん。丈くんは野球っていう“推し”があるじゃないですか。でも僕は人生で“推し”っていうのがないんですよ。だからその気持ちを味わってみたいですね。逆に入れ替わらないほうがいいと思うのは(大西)流星。流星の可愛さって、もちろん顔が可愛いんですけど、それだけじゃない内面やキャラもあるから。僕が入れ替わっても、あの顔を活かしきれない気がします(笑)」
考えすぎる癖にとらわれず、気持ちで動く自分も大事にしたい
続けて、入れ替わったときに大橋さんを上手に演じることができるのは誰かを尋ねてみると、「うーん……なりすますのが上手なのは、人をよく見ている流星かな。別人ってすぐわかるのは、(高橋)恭平(即答)。恭平は誰と入れ替わっても自分で居続けようとすると思います(笑)」
常にメンバーを思い、一人ひとりの名前を頻繁に口にする大橋さん。自身の可愛さの種類を自己分析してみてもらうと、「元気で明るいってとこですかね〜」と不器用な答えが戻ってきた。現在、27歳。30歳の自分も見えてきた今、これから始めてみたいこと、こんな大人でありたいという理想はあるのだろうか。「何かしらの免許や資格に興味があります。料理も好きだから食に関わるものとか。大人になるにつれて考え方もどんどん変わっていくと思うんですけど、年を重ねても子どものような好奇心は持ち続けたい。大人になっても遊び心がある、余裕を持った人でありたいですね」
明るく清々しい表情の合間で見せる包容力のある話しぶりからは、大人の成熟が漂う。それでも「大好きなプリンを最高のシチュエーションで食べられるなら、森の中で川のせせらぎを聴きながらがいい! そのときは昔ながらのかためのプリンがいいですね」と笑う。ピュアな存在感と包み込むような落ち着きを持った人。大橋和也の表現力は、年を追うごとにさらに広がるに違いない。
「年を重ねても遊び心はそのままで。ふと可愛らしさがにじむそんな大人に憧れます」
「民王® Inspired by 池井戸 潤」
テレビ朝日系 火曜21時〜放送中
池井戸潤の小説を遠藤憲一主演でドラマ化した「民王」が原作にインスパイアされ、9年ぶりに新たなキャストを加えて帰ってくる。遠藤演じる総理大臣、泰山が毎話、全国民の誰かに入れ替わり、未曾有の事件に巻き込まれていく。
構成・原文/前野さちこ ※BAILA2024年12月号掲載