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【「話が通じない」はなぜ起きる?】“話が通じないキャラ”を攻略する7つの鉄則を大公開!

職場によくいる“話が通じない人”とのコミュニケーションは業務より難しい! 元コンサルタントで『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』の著者・安達裕哉さんが、あらゆる仕事のシーンで活用できるテクニックを伝授してくれました。

【前の記事】職場で対応に困る“話が通じないキャラ”5タイプはこれ!

【鉄則1】難しい言葉を使わない

難しい言葉を使わない

以前働いていたコンサル会社では、中学生が理解できる言葉しか使うなと教えていました。自分の知らない言葉を使われると、“ばかにされている”と感じて不機嫌になる人が、すごく多いんです。特に古きよき時代を語りがちな人ほど、横文字が大嫌い。聞く耳を持ってくれないと感じたら、相手の立場に立って、わかりやすく伝えることを心がけてください」

【鉄則2】相手にとってのメリットを伝える

相手にとっての メリットを伝える

「問題解決に協力してくれないのは、あなたに労力や時間を費やす価値がないと感じているから。裏を返せば、向こうの目標達成につながることであれば、協力してくれる可能性が上がります。相手にとって優先度が高い課題ほど魅力を感じてもらえるので、日常の会話で探ってみて。自分とその人との課題をリンクさせて、具体的な解決策を提案しましょう」

【鉄則3】提案するときは相談の姿勢で

提案するときは相談の姿勢で

「話が通じない人は総じてプライドが高い。特に頑固なタイプは、自分のやり方に強いこだわりを持っています。そういう人に提案したいときは、まずは相談することが鉄則。相手のやり方を尊重する姿勢を見せ、前提条件を聞き出しましょう。そして“○○さんに教えていただいたとおりにつくりました!”と提案書を渡せば、向こうは受け入れざるを得ません」

【鉄則4】相手が話したいことを気がすむまで話させる

相手が話したいことを気がすむまで話させる

「仕事の提案が却下される理由のほとんどは、上司のやりたいことと違うから。話が通じない人をロジックで説得しようとしても無駄なので、その上司の要望を知る必要があります。威圧的な人や頑固な人は特に、自分の考えを語ることが大好き。話を聞くうちに相手のビジョンが見えてくるので、それをベースに自分の考えを混ぜて提案すると、通る確率はグンと上がります

【鉄則5】相手が褒められたいことを見極める

「権力を主張したいタイプの人は、承認欲求を満たしてあげると上機嫌に。普段から観察して、相手が特に力を入れていることをピンポイントで褒めると、より効果が高まります。“部長が先日発表したプロジェクト、すごく評判いいですね! 私もこういう企画がやりたいんですけど……”という感じに提案すれば、門前払いされることはないでしょう」

【鉄則6】答えなきゃいけない環境に追い込む

答えなきゃいけない環境に追い込む

「話をすり替える人は、責任を背負いたくないため決断を避けがち。その人のOKを待っていて仕事が滞ってしまうと、自分のミスになりかねません。自分ひとりで対処できる問題ではないので、さらに上の立場の人にSOSを出して介入してもらいましょう。質問に対して質問で返されたら、意見を伝えて、相手が決断するまで沈黙を決め込む。逃げられない状況をつくるのがポイント」

【鉄則7】意思決定者を先に説得しておく

「どんな仕事にも意思決定者がいて、その人以外は、ただのチームメンバーにすぎません。全員を納得させるのは無理ですし、そもそも意味がない。話が通じない人と意見が食い違い、らちが明かないときは、意思決定者に決断を求めてください。自己主張したがる人ほど権力者に弱いので、上司の意見はすんなり受け入れます」

人の性格を変えるのは不可能。スキルを学んで攻略すべし!

安達裕哉さん


筑波大学大学院修了後、Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。現在は生成AI開発・コンサルティングを行う「ワークワンダース」CEO。著書に『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)など。

「残念ながら、話が通じない人の性格を変えることは非常に難しい。なのでうまく攻略することを考えたほうがストレスになりません。5タイプそれぞれに異なる特徴がありますが、共通しているのが自分本位であること。もしも相手が意思決定をする立場にあり、仕事を進めるにはその人を説得しなくてはならない場合、最も効果的なのは“要望にこたえること”です。相手の話をきちんと聞き、何を求めているのか理解した上で、少しずつ自分の意見を差し込んでいくのが賢明。話が通じない人には否定や批判を受け入れるキャパはないので、戦っても勝ち目はありません。これを踏まえて7つの攻略法を身につければ、仕事の効率は格段に上がるはずです」

イラスト/オザキエミ 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年12月号掲載

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