いつまでも変わらないゆるふわな笑顔が魅力の玉森裕太さん。でもその日常に溶け込んでいたのは、あくなき向上心。“等身大の自分磨き”の先にある幸せを教えてくれました。インタビュー前後編の後編です。

玉森裕太
たまもり ゆうた●1990年3月17日生まれ、東京都出身。B型。2011年8月にKis-My-Ft2としてデビュー。俳優としても躍進中で、ふんわりとした人柄の裏に、努力し続ける覚悟や行動力を秘める。誰もがうらやむほどの透明感のある美肌の持ち主。LIVE DVD & Blu-ray「Kis-My-Ft2 Dome Tour 2024 Synopsis」が発売中。
楽しみながら続けていれば いつか結果につながるはず
アーティストとして俳優として、圧倒的な存在感を放ちながらも、あくなき成長を求め続ける玉森さん。なのに、本人から漂うのは、ストイックさとは真逆のゆるふわ感。自然体の裏にある、日々の努力について伺いました。
「美容もトレーニングも語学の勉強も、やれば結果が出ることが多くて、楽しみながら続けられているのがいちばんかな。一日一日は小さな積み重ねでも、確実に変わっていく自分が新鮮で嬉しくて。もちろんしんどいと思うときも、面倒だと思うときもあります。そういうときは、休んじゃえばいいじゃん?って(笑)。気分がのらないときは無理をせずに、心に素直に従うようにしています。その一回こそが大事で、それで周りと差がつくという考え方もあるかもしれないけど、僕は“されど一回”と思うようにしています。続けなきゃと思うことで自分を追い込んで嫌になってしまう前に、いったん休んでみるのもひとつの選択肢だと思う。一回や二回サボるのなんて全然あり! 続けるってそう簡単なことじゃないから。長〜く、細〜く、気楽に。ふんわりとしたマインドでいると、意外と続けられるんじゃないかな。そうしてゆっくり歩んでいけば、気づいた頃には前の自分より成長しているはずだから」
忙しい日々の中、挑戦してみたいことがあっても最初の一歩がなかなか踏み出せない人も多いはず。玉森さんが行動できる理由とは?
「過去に体験した悔しい思いが、僕を奮い立たせているのかもしれません。語学の勉強にしても、何かの準備のために始めたわけではなく、海外でのお仕事で“勉強していたらもっと楽しかったのにな”と思ったのがきっかけ。そのときの悔しさを克服したい一心で、今も頑張れています。今後も、きっとまたどこかで壁に出くわして悔しい思いをするんだろうな。でも、そこでその壁に気づいて、乗り越えるために行動できる人間でありたいなと思います」
ファッションも生き方も気負わずマイペースに
「年齢を重ねるとともに、ファッションも考え方も“かっこつけないのがかっこいい”と思うように。昔、CMで流れてきた『男はかっこつけなくなってからがかっこいい』というフレーズにハッとしちゃって。今はまだ、意識している時点でダメじゃんって思うけど(笑)。ファッションについても、今は足し算よりも引き算で、ゆったりとしたシンプルな服装が好みに。好きなおしゃれを楽しむためにも、自己管理の行き届いた体づくりは引き続き大切にしたい。褒められることも多い肌については母に感謝ですが、自分でもキープしたいと思うようになりました。これからも、日々自分に向き合い、心の声にしっかり耳を傾けて。肩ひじ張らず穏やかに、好きなことを探究していきたいです」
あくまでもナチュラルに。“かっこつけないかっこよさ”が永遠のテーマ
取材・原文/松井美雪 ※BAILA2025年5月号掲載