あなたの上司はどんなタイプ? どんなクセツヨ上司でも嫌いにならない方法はあるはず!?
今回解説するのは、溜め込んでるだけのような気もする【常に『至急!』上司】。
上司と部下、先輩と後輩の間で“板挟み”になりがちだけれど、できればストレスなく働いて、つつがなくキャリアを重ねたい30代。そのためのコミュニケーション処世術を、秘書歴20年、15人のボスに仕えた経験をもつライターが教えます。
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あなたの上司は「常に『至急!』上司」? 見極めポイントは?
さっきはそんなこと言ってませんでしたよね? 「常に『至急!』上司」の特徴を解説します!
LEVEL2 取引先からの問い合わせには必ず自分が対応する
LEVEL3 外出から帰ってきたと思ったら、まとめて納期がタイトな依頼をする(出かける前に言って)
LEVEL4 督促電話の対応中に目が合う(まさか「任せた」のサイン?)
LEVEL5 取引先に頼まれてもいないのに前倒しの回答をする(誰が作業するの?)
こんな上司が身近にいたら……「常に『至急!』上司」かもしれません!
「常に『至急!』上司」は常に何かに追われている!
急ぎになるのは誰のせい? 「常に『至急!』上司」。
ほかにもこんな生態が……
●早く処理することが成果だと思っている(褒められたいのかな)
●チームのコミュニケーションに積極的ではない
●締め切りが先のものはとりあえず見なかったフリ(そして忘れるんですよね)
●優先順位の管理が苦手で、いつも誰かしらから督促されている
●えらい人や取引先の言うことに流される
身近な上司の行動パターン、チェックしてみて!
「常に『至急!』上司」の対処法(トリセツ)
「常に『至急!』上司」のトリセツ 大原則はこれ!
デッドラインは都度確認!
「常に『至急!』上司」とのコミュニケーションのOK例
◎「今日は何かお急ぎの案件はありますか?」
→常に至急なのはわかっているけど、尋ねるだけで1分でも早く依頼してもらえたらもうけもの
◎「締め切りを再度先方にも確認してみます」
→先方にも、念のため至急なのか聞いてから取りかかれば、無駄な本気を出さずに済むかも
「常に『至急!』上司」とのコミュニケーションNG例
×「毎回のことなのでもっと早めにおっしゃってください」
→それができたら苦労はしない上司、いかに早く引き出すかを考えて
×「お客様はだいぶ前に依頼したとおっしゃっています」
→実際そうだったとしても、上司のメンツを立てて黙っておこう
「あの人ってどんな人?」と聞かれたら トリセツシェアのポイント
そんな「常に『至急!』上司」を社外の人に「どんな人?」って聞かれたら、どう答えるのがいいでしょうか? 「常に追い立てられていて……」なんてさすがに失礼ですよね?
そんな時のオススメコメントがコレ!
◎たくさんお仕事を抱えておられるので大変そうです
→抱える前にわたしてくれたらいいのに
◎お客様からの督促も一手に引き受けてくださっています
→その間に私たちがマッハで仕上げてます!
誰だって褒められて嫌な気持ちはしないもの。マイナス用語はプラス変換するくせをつけておくと、オフィスのどのシーンでも使えます。
後輩や部下への共有の仕方は?
対して同じチームの部下や後輩には、「虎の巻」を作ってシェアしておくと安心です。
たとえば……
チームミーティングの機会を作る
→上司の机で止まっている書類の数々を共有すれば、ギリギリに「至急!」になることもないはず
優先順位づけをお手伝い
→取引先の傾向を分析して、「至急!」になるのを回避しよう
「いつものメンバー」を共有
→ルーティンで様子をうかがいに来る社内メンバーがいるなら、必要書類や締め切りをこっそり共有! 「至急!」になる前に対応すれば、お互いストレスフリーに
デッドラインの確認
→意外に依頼した相手は急いでいないことも。聞ける相手にはそっと聞いてみるだけでも、チームの雰囲気は和らぐはず
来客や電話対応を積極的に
→いざという時に担当者レベルでの相談ができるような間柄になっておくと、「至急!」の悲壮感も薄れるはず
「常に『至急!』上司」も味方につけて“素敵先輩”になりましょう!
素敵先輩は「常に『至急!』上司」も焦らせず、みんな笑顔に! 部下や後輩とも楽しみながら、今日も「三方よし」のチームワークで乗り切ろう!
イラスト/green K