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三宅香帆が選ぶ「職場の人間関係にヒントをくれる本」3選【働いていても読みたい本】

文芸評論家の三宅香帆が、バイラ世代におすすめの最新本をピックアップ! 今回は、職場の人間関係にヒントをくれる本として『ダンス』他、3冊をレビュー。

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三宅香帆

文芸評論家

三宅香帆


みやけかほ●1994年生まれ、文芸評論家。熱量の高い書評で注目を集め、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)はベストセラーに。

【三宅香帆が選ぶ最新書籍】職場の人間関係にヒントをくれる本

竹中優子『ダンス』 同僚との関係に悩める人全員に読んでほしい小説

『ダンス』 竹中優子著 新潮社 1870円

働いていると、気の合わない人ともうまくやらなくてはいけない、という当たり前の事実にくらくらする。そんな人間関係のストレスを抱えた方に読んでほしい小説だ。物語は、主人公が「今日こそ職場の三人まとめて往復ビンタしてやろう」と決意をかためて職場に向かうところから始まる。しかし職場に着いてみると、その三人ともが会社を休んでいた。なぜ?彼らの恋愛三角関係が原因だという。ああ面倒!

休みがちな同僚の分も働き、だけど社内ゴシップには若干疎く、モヤモヤを募らせていく主人公に、どうしたって感情移入しながら読んでしまう。友達の愚痴を笑いながら聞いていたら読み終わるような、明日の仕事へ向かう元気をもらえる小説なのだ。

『ダンス』
竹中優子著
新潮社 1870円

第172回芥川賞候補作。主人公は仕事を休みがちな同僚たちにいらだっていた。さらに自分の知らないところで、彼らは三角関係に発展していたらしい。人間関係の機微をユーモアたっぷりに綴る最高の職場小説!

これも気になる!

縄田健悟『だけどチームがワークしない “集団心理”から読み解く 残念な職場から一流のチームまで』

『だけどチームがワークしない “集団心理”から読み解く 残念な職場から一流のチームまで』 縄田健悟著 日経BP 2200円

『だけどチームがワークしない “集団心理”から読み解く 残念な職場から一流のチームまで』
縄田健悟著
日経BP 2200円

産業・組織心理学の研究者が「会社のチームワーク」を向上させるコツについて書いた一冊。ブレストは本当に必要なのか?など気になる具体例が盛りだくさん。

古屋星斗『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』 古屋星斗著 日本経済新聞出版 1760円

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学』
古屋星斗著
日本経済新聞出版 1760円

日本の職場環境はここ10年で急激に変化した。では若手社員が抱える会社への不満や不安をどのように解消していくべきか。後輩世代を育成するヒントがここに。

イラスト/おおさわちか ※BAILA2025年5月号掲載

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