お気に入りのTシャツほど、何度も着る分「ゴワつき」や「毛羽立ち」などの残念に見えかねないポイントが増えるというジレンマ。そんな悩みを解消すべく、ゴワツキや毛羽立ちを防ぐ洗濯方法について、洗濯のプロに教えてもらいました。
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長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」代表取締役。洗濯家として、「気持ちよく着るための洗濯」を伝え、洗濯の側面から、より良い暮らし方を提案。NHKをはじめ、メディア出演も多数。災害時の洗濯支援チーム「DSAT」代表、(一社)日本衣生活支援機構 代表理事として、全国各地のクリーニング店、行政、企業とともに、衣生活における社会課題の解決にも取り組んでいる。
なぜ起こる? Tシャツの「ゴワつき」原因
「ゴワつきには様々な原因がありますが、夏場によく着るTシャツの場合、汚れがきちんと落ち切っていないことが大きな原因となっている可能性があります。汚れが落ち切らずに蓄積をしていくと繊維が固くなります。その場合は“洗濯の基本”を見直すことで、家庭で行う洗濯方法でもゴワつきは改善します」(中村さん)
プロが伝授! 「ゴワつき」を防ぐ正しい洗濯方法
①「3つの量」を見直す
汚れが蓄積して、ゴワつきの原因となっている場合、まず見直すべきは
1.衣類の量、2.水の量、3.洗剤の量
の3つの量。まず洗濯機に入れる衣類の量は決して詰め込みすぎないこと。そして水量をしっかり確保することも大事。また目立つ汚れがないからと言って洗剤を少なくしてしまうと汚れを包み込むことが出来ず、汚れが戻る「逆汚染」の原因に。しっかり衣類と水の量に対して規定量の洗剤を投入することが大事です。

写真:イメージマート
②洗いの時間ととすすぎの回数を見直す
服についた汚れを落とすには、一定の洗い時間が必要です。洗濯機で洗う時間をむやみに減らした結果、汚れが落ちない洗濯に多くの人がなっています。
汚れをきちんと落とすには一定の時間が必要で、洗いの時間は15分が基準になります。また、汚れがすすぎきれていないと、残った汚れが蓄積をしていきます。汚れをきちんと薄めて流すには、通常3回のすすぎが必要。「洗い15分、すすぎ3回、脱水3分」これが基本の洗濯時間です。汚れがきちんと落ちると生地本来の風合いを取り戻します。
③洗濯ネットや柔軟剤の使用を見直す
洗濯ネットに入れて保護して洗いたくなる人も多いですが、洗濯ネットに入れることで汚れが落ちにくくなります。Tシャツは洗濯ネットに入れる必要ありません。
また、ゴワついたから、ふんわり仕上げようと、柔軟剤を使用する人も多いのでは? 実はこれ、逆効果になることも。柔軟剤が繊維に残ると、次の洗濯で洗剤が柔軟剤にもくっついていきます。その他の汚れに洗剤が足りなくなると洗浄力を下げる原因に。汚れをきちんと落とせなくなれば、ゴワつきにつながります。ゴワつきが気になる時ほど、柔軟剤に一目散に頼るのではなく、まず汚れがきちんと落ちる洗い方になっているかの見直しをするのが先決!
洗濯機の種類で変わる!? 「毛羽立ち」の原因
毛羽立ちの一番の原因は「摩擦」。特に、Tシャツに多い綿素材は、もともとの性質として繊維が毛羽立ちやすい素材です。縦型洗濯機は水流を起こしてこすり洗いで汚れを落とすため、毛羽立ちが起こりやすい傾向に。一方でドラム式洗濯機は洗濯槽の上から下に落として洗うたたき洗いなので、比較的毛羽立ちが起こりにくいのです。

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プロはどう選んでいる? 正しい洗剤の選び方

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「汚れを落とし清潔に着るために、特別な洗剤を使う必要はありません。適量の洗剤と十分な水量、しっかりしたすすぎで充分きれいさは保てます。特に『これでなければいけない』という洗剤はありません。まずは今お使いの洗剤で大丈夫です。ただ、選ぶ時には洗剤の液性に注目するのが◎。綿素材のTシャツは、通常は弱アルカリ性の洗剤を。汗や皮脂汚れを落とすには、弱アルカリ性の洗剤が向いています。」(中村さん)
気になる「毛羽立ち」に効くお手入れ方法
①衣類に合わせて洗い方を仕分ける
毛羽立ちが気になるのは、特に色物のTシャツです。色物のTシャツは毛羽立ちが起こると、毛羽立ったところが白っぽく見えるので元の色が薄くなったように見えてしまいます。これを軽減したいときには、白いTシャツと色物のTシャツを仕分けをして洗うといいのです。白いTシャツの場合は、弱アルカリ性の洗剤を使い「洗い15分すすぎ3回脱水3分」で洗います。一方で、色物のTシャツの場合は、同じように洗うと毛羽立ちや色落ちが起こりやすくなるので、洗い方や洗剤を変えます。具体的には「洗い10分すすぎ2回脱水3分」で中性洗剤を使って洗うといった具合です。衣類に合わせて仕分けして洗うことで、毛羽立ちを起こしにくくできますよ。
②仕上げにアイロンをかける

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アイロンをかけるというひと手間も、毛羽立ちを防ぐ一手。アイロンはただシワを伸ばすだけではなく、着用や洗濯で乱れた形を整え、毛羽立ちを落ち着かせるなどメリットいっぱい!
③クリーニングを利用する
Tシャツを「きれいに見せる」「風合いを維持する」「状態を整える」という目的であれば、洗濯ではなくクリーニングがオススメです。
Tシャツと言っても、着る目的や、着る場所、思い入れなど、一枚一枚違うはず。着るときの希望に応じて洗濯とクリーニングを使い分けることも、Tシャツを長気持ちよく着るための大切なケアです。
まとめ Tシャツに合わせたケアで、気持ちよく着る
「衣類・水・洗剤の量や、洗い時間、すすぎ回数などを見直し、汚れをきちんと落としてみる。毛羽立ちは、色や素材に合わせて洗い方を変えたり、アイロンやクリーニングで整えることも有効。そのTシャツをどう着たいかに合わせてケアを選び、気持ちよく着ましょう」(中村さん)
撮影/倉方真帆 取材・文/編集部





















































