ディズニープラス スターで配信中の注目韓国ドラマ『江南Bサイド』。
話題のノンストップ・サスペンスの見どころについて、10月30日に韓国・ソウルで開催された制作発表会のようすとともに、ご紹介します!
左からチョ・ウジン、ハ・ユンギョン、キム・ヒョンソ、チ・チャンウク。ほかにパク・ヌリ監督を交えて、会見は終始わきあいあいとした雰囲気!
ディズニープラスのオリジナル韓国ドラマ『最悪の悪』で、麻薬カルテルに潜入する刑事を演じて、これまでとはまた異なる演技の幅を見せたチ・チャンウク。その彼が、映画『ハード・ヒット 発信制限』で共演した名優チョ・ウジンと再タッグを組む新作が『江南Bサイド』。今回は、江南を牛耳る謎めいた男ユン・ギルホ役でさらなる新境地を開拓!
ディズニープラスのオリジナル韓国ドラマ『江南Bサイド』
チョ・ウジンとチ・チャンウクのW主演でおくるノンストップ・サスペンス!
韓国ドラマ『最悪の悪』でも危険な潜入捜査に身を投じる役を演じたチ・チャンウク。本作ではビジュアル面からして、これまでにはない彼のミステリアスでダークな魅力が全開!
数々のドラマで舞台になっているソウルの江南(カンナム)地区は、観光客でにぎわう華やかな場所である一方、その光の影にはダークな別世界が存在しています。混沌とした夜のこの街で、女性の連続行方不明事件が発生。
汚職容疑で同僚警官を逮捕したエリート刑事カン・ドンウは、同僚たちから孤立してしまい、田舎で生活を立て直すことに。しかし、ドンウの娘の親友ジェヒが行方不明になったことを知り、彼は再び悪、ドラッグ、汚職がはびこる危険な江南の裏社会へと足を踏み入れます。
正義を通したため左遷させれていたが、事件解決のために江南に戻ってきた刑事カン・ドンウを演じるのは、『ミスター・サンシャイン』『ナルコの神』の演技派俳優チョ・ウジン。監督から重厚感を見せたいと言われ18キロ増量し、「江南にある自家製バーガーの店はすべて制覇した(笑)」と笑顔を見せたウジン。貫禄たっぷりだけど、どこか茶目っ気も。
実際にドンウというキャラクターを「正義感が強くて、事件解決のために情熱を注ぐ人物。監督と話し合い、最近流行りのヨアジョンと呼ばれるような、親しみがある今風のおじさん、かわいらしいおじさんのイメージに近づこうとした」と語るウジン。劇中では、迫力のある演技とアクションで貫禄がありますが、根は優しそうな人情味がベテランだなあとほれぼれします。
一方、同じくジェニー(ジェヒ)を追う、江南の裏社会で働く悪名高い人物で謎のプローカー、ギルホを演じるチ・チャンウクは、鋭く光る眼差しに怒りを内に秘めながらも冷徹な表情が、時にゾクっとするほど魅惑的。
「アンダーグラウンドに生きる人物なので、怪しくて、危険な雰囲気を出したいと思い、メイクや衣装にこだわりました」というチャンウク。MCや記者の質問で「素晴らしい役作り」といったコメントがあるたびに、「ヘアメイクアップアーティストや撮影、照明などのおかげで、こうした役作りは可能となった」と何度もチームワークに言及。そのようすから、彼の仕事に対するスタンスや姿勢がよく伝わる気がしました。
また、「ギルホの顔はいつも傷だらけなんです。彼はいつも何かと戦っているのです」という言葉のとおり、すでに配信中の序盤から、血まみれになって格闘する壮絶なアクションシーンも披露。
ジェヒを探し続けるギルホはドンウと出会い、事件の展開とともに変貌を遂げる人物とのこと。チャンウクがどんなキャラクターアークを見せてくれるのか、楽しみですね!
演技派俳優チョ・ウジンが演じるドンウ刑事はボクシング経験者という設定。そのため18キロ増量したうえ、これまでになく筋トレにも励んで役に臨んだという。
ドラマの序盤から血みどろのハードなアクションをたっぷりと見せてくれるチ・チャンウク。ジェヒを探すギルホの真意は、どこにあるのか?
発表会に登場したチョ・ウジン、チ・チャンウクらが見どころ&裏側を語る!
チョ・ウジン
ドンウ刑事を演じるチョ・ウジン
やや緊張ぎみながらもMCから「カリスマ性にあふれるポーズを見せて」と言われると、刑事をイメージしたポーズを決めてくれたウジン。
見どころのひとつであるアクションについては「チ・チャンウクさんのアクションは、高低差がはっきりしていて華やかなアクションです。一方、僕は、痛烈な一発のあるアクションを表現したいと思いました」
チ・チャンウク
ギルホ役のチ・チャンウク
アクションについて「アクション監督の言うとおりに動いただけです」と謙遜しつつ、「なぜ戦うのか、どこでどうやってどんな武器を使って戦うのか表現することに重きをおきました」と語った。
ハ・ユンギョン
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のハ・ユンギョンは、野心家で表情が読みにくい検事ソジンを演じる。会見ではとても落ち着いていてクールなイメージも素敵だった。
キム・ヒョンソ
4人の中で最年少のキム・ヒョンソ。ハートポーズをして愛嬌を見せるなど、ムードメーカーとして個性&存在感が目を引く。
パク・ヌリ監督
映画『金の亡者たち』で知られるパク・ヌリ監督。チ・チャンウクとの特別なエピソードも披露してくれた。
【作品を深掘り!】女性監督が描く江南の裏社会。女性陣の活躍にも注目したい
ドンウやギルホからも追われるジェヒは、事件の鍵を握っている。ジェヒを熱演するキム・ヒョンソは、寒い中、赤いドレス姿で夜の江南の街を疾走するシーンの撮影もなんなくこなしたそう。
女性キャスト&監督が語る作品の見どころ
物語のきっかけとなる失踪事件の被害者で、江南のクラブで「エース」と呼ばれるジェヒを演じたキム・ヒョンソは、BIBIの名前で知られる歌手としても活躍しています。そんな彼女はマスコミの写真撮影の際のポーズでも笑いをとっていましたが、会見でも劇中の演技でも存在感を発揮。ぱっと人目を引く個性が際立ちます。
以前制作発表会のような場で”ネタバレ”をしてしまった過去があるそうで、「裏で”ネタバレに注意”と3回くらい言われました」と会場の笑いを誘いました。さらに「ジェヒは罪を犯していないのに追われている人物です。食物連鎖の底辺にいる小さな生き物も危機の際には必死に戦おうとするじゃないですか。自分がそんな状況に追い込まれたと想像しながら演技をしました」とキャラクターを紹介。
また、『最悪の悪』で共演経験があるチ・チャンウクは、「『最悪の悪』のとき、印象がとてもよくて、今回も出演が楽しみでした。ヒョンソさんは、キャラクターの解釈が新鮮で、今回もヒョンソさんの演技、行動が刺激になりましたし、現場も楽しかったです」とやわらかな表情で語りました。
対してヒョンソは、「チャンウクさんからは、演技のノウハウなどいつもたくさんのことを教わっています。前作では、少し緊張してしまいましたが、今回はこちらからちょっかいを出したりもしました」と撮影秘話を語りました。
もう一人、静かな演技の中にも強い意志を感じさせる検事ソジン役を演じるのが、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でヒロインを温かく見守るキャラクターを演じ、“春の日差し”と呼ばれたハ・ユンギュンです。
「ソジンはコネも後ろ盾もないけれど、成功したいという野望と信念を持つ人物。本音が見えないミステリアスなキャラクターでもあります」と紹介。これまで弁護士やレジデントなど様々な専門職役を演じてきた彼女は、今回検事役をやるにあたり、実際検事をしている方に話しを聞いたそう。
「どんな仕事をしているのか、どんな服装なのかなど、細かいことまで教えていただきました。専門用語が入った長ゼリフが多かったので、意味を噛み締めながら演じました」丁々発止の舌戦も見どころだということなので、楽しみにしたいですね!
そして監督は、韓国屈指の金融街を舞台に繰り広げられるスリリングなマネーゲームを描いて大ヒットを記録したサスペンス映画『金の亡者たち』で知られているパク・ヌリ。本作について次のように語りました。
「江南はソウルの人々の生活拠点であり、憧れの地です。その華やかさの裏側にはどんな”Bサイド “(裏側)があるのか興味がありました。視聴者の方々も知っている場所が出ることでリアリティも出てくると思い、実際に江南で撮影を行いました。犯罪捜査という素材はこれまで何度も描かれてきましたが、今回は人物と人物の関係にフォーカスを当てた作品となっています。キャラクターたちの関係性が刻々と変わっていく予測不可能な内容、関係性の変化や場面によって変わる人物たちの表情に注目していただきたいです」
検事ソジン役を演じるにあたって、実際の検事に話を聞いたというハ・ユンギョン。彼女もまた、これまでと違った魅力を見せてくれそうだ。
チ・チャンウクが演じるキャラクターには監督のファン心理が反映
ヘアメイクや衣装には強くこだわってギルホの役作りをしたというチ・チャンウク(右)。ジェヒ役のキム・ヒョンソの熱演も光る。
終始わきあいあいあとした雰囲気で行われた会見のようすから、本作のチームが互いをリスペクトし、団結して撮影を楽しんだことがよくわかりました。得てして、面白い作品の取材では、こうしたよい雰囲気、空気感に満ちているものです。
パク・ヌリ監督は、「初のシリーズものをてがけることができて幸せでした」と語り、人間模様も密に描かれていることをアピール。
そして各人のキャスティングについて、次のように語りました。
「チョ・ウジンさんは『金の亡者たち』で仕事を一緒にしていたので息もぴったり。役者としてはもちろん、人間としての信頼感もあり、ドンウ役を依頼するのに躊躇はありませんでした。ハ・ユンギョンさんは役の幅広さがすごい。まなざしはピュアですが、その裏側には別の一面がある、憂を持っている方なので、そこを見せたいと思いました。
ヒョンソさんは、オーディション番組で「手紙」を歌っている姿に感銘を受け、『演技をしたらいいのに』と思っていました。実は、彼女は最初に決まったキャストです。ミーティングで本読みをしてもらったとき、ジェヒにぴったりだと思いました。ヒョンソさんをイメージしながら脚本を書いたくらいです」
さらに、チャンウクのキャスティングには私的な理由があったようで、こんなエピソードも。
「私と私の母が個人的にファンなんです。だからいつか一緒に仕事がしたいと思っていました。いろんな役を演じていらっしゃいますが、悪党役も観てみたいというファン心理でオファーをしました」とパク監督。
するとチャンウクは「実はパク監督のお母様は俳優で、『最悪の悪』では僕の義母役を演じていた方なんです。さらに、『江南Bサイド』には監督の弟さんも出演されています。家族ぐるみで仕事をしているわけですから、もはや僕は監督の”家族”ですね(笑)」と、これまで公開されていない話を披露して会場を沸かせました。
パク監督は「スピーディーな展開が見どころ。視聴者の方がトイレに立つ間もないくらいですよ」と、仕上がりには自信を見せていました。それぞれに新たな役どころに挑んだ俳優陣の演技とアクション、サスペンス、そして4人の人間模様がどのように展開するのかを、ぜひ目撃してみてください。
『江南Bサイド』 ディズニープラス スターにて独占配信中!
ディズニープラス スターにて独占配信中
(全8話/毎週水曜日2話ずつ配信)
脚本:チュ・ウォンギュ
演出:パク・ヌリ
出演:チョ・ウジン、チ・チャンウク、ハ・ユンギョン、キム・ヒョンソ、チョン・ガラムほか
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