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“ロマンス職人”キム・ヨングァンが語るキャラクターとの向き合い方【BAILAhomme3掲載】#김영광 #キムヨングァン

そこにたたずむだけで絵になる九頭身のビジュアルに、心にジンジンとしみ込んでくる繊細かつリアルな表現力で注目を集める俳優キム・ヨングァンさん。昨年末に配信された話題作「サムバディ」とこの春配信された「愛だと言って」。鮮烈な印象を残したそれぞれの作品と演じたキャラクターについて語ったバイラオム掲載のインタビューをお届けします!

愛を表現する方法は多様。そこに難しさもあり、やりがいもある

キム・ヨングァン 1

ヒロインを一途に想う。陰から優しく見守る。もちろん、ドキッとするようなバックハグも、熱いキスシーンも惜しみなく。どの作品でも常にさりげなく漂わせているのは、大人ならではの品のいいセクシュアル。これまで多くの恋愛ドラマを演じてきた彼が、韓国でロマンス職人と呼ばれるのも大いにうなずける。

「そう言っていただけるのはありがたいことですし、感謝していますが、“職人”というほどではないです(笑)。でも、恋愛ものは好きなジャンルでもありま すね。新たな役を任されるたびに、その人物の持つ感情についてよく考えます。人の態度や話し方、ニュアンスなどは感情に由来するものなので。

特にロマンス作品では、そのヒロインをできる限り好きになろうと努力します。相手がどんなことをしてもその人がよく見えるように、ある意味、自分に催眠をかけるんです。そういう感情があってこそ、どんな演技をしても相手をいとおしい気持ちで見つめることができると思うんです」

昨年末に配信された話題作「サムバディ」では、初の連続殺人犯を演じた。表現したのは、サイコパスな犯人の特異な恋心。かなりの難役だ。

「僕が演じたユノはサイコパスのような役でしたが、僕自身はそうとは思っていませんでした。ドラマを観た方が自由に考えられるように、感情も行動の理由も過去すらない空っぽの人にしたかったんです。だから、得体の知れない人に見えながら、なぜかユノには魅力が感じられたのではないかと。

ユノの物語は、ある意味初恋の物語。空っぽの中に初めて恋というものが芽生え、ヒロインを恋しく思う、その過程を描いているのだと思います。愛というものを表現する方法は非常に多様です。これまで経験したものとはまったく異なるユノの愛のかたちを表現するのはとても難しかったですが、残酷な童話のようでもあり、でも、ロマンスとしては充分にあり得るし、共感はできなくても理解できると思いました」

キム・ヨングァン 2

この春配信された「愛だと言って」で演じたのは、孤独の寂しさのなかで生きている男ドンジン。仕事も生き方も常に誠実。そのまじめさと優しさゆえに、自分が深く傷ついても一人じっと耐えるだけで日々を淡々と過ごしている。ドラマでは、そんなドンジンに復讐しようと近づいたヒロインとの切ないロマンスが描かれる。

「ドンジンは長い間本当にたくさんのことをあきらめて生きてきた人です。失敗をいくつも経験しているので、そのつらさや傷は、もう自分も経験したくないし、相手にもしてほしくない。そんなドンジンがヒロインと出会い、少しずつ心を開いていく。演じている僕自身も、人によって傷ついた心というのは、結局、人と出会うことで癒されるものなのだと切実に感じました。

窮地に陥ったドンジンにヒロインが『それでもきっと大丈夫』と言うシーンがあります。その言葉に僕自身も癒され、実際に泣きそうになりましたね」

その彼は、今、また新たなドラマの撮影に取り組んでいる。その作品で演じるのは彼いわく「悪い人」。今度はどんな人間や愛を表現するのだろうか。どんなキャラクターを演じるにせよ、今後もやっぱり“恋するヨングァン”から目が離せそうもない。

人によって受けた傷は、人によって癒される

キム・ヨングァン 3
キム・ヨングァン

キム・ヨングァン


キム・ヨングァン●1987年1月11日生まれ。189㎝。’06年にモデルとしてデビュー。東洋人として初めてミラノコレクションのディオール・オムのランウェイに登場。俳優デビューは’08年。’14年の「ピノキオ」の二番手役で注目され、以来、ロマンスもので主演を演じることも多い。「サムバディ」ではこれまでとはまったく違う連続殺人犯の体を張った演技が好評を博した。「愛だと言って」では、ロマンス職人の本領発揮。優しく深くその愛に多くの女性が酔いしれた。

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撮影/KIM SUN WOO ヘア/KIM WOO JUN メイク/LEE YOUNG スタイリスト/IM HYE IM、LEE DA KYUNG コーディネーター・翻訳/CHOI HYO JEONG〈KACHI MEDIA〉 取材・原文/山崎敦子※BAILAhomme vol.3掲載

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