BAILAエディターズが、愛用品からおすすめカルチャーまで“おうち時間”を彩る私物を紹介! 編集部員がリレー形式でお気に入りをお届けするコラム第135回目は「アラビアのコーヒーカップ」です。
仕事スイッチが入らなかったり、逆に根を詰めすぎたり、在宅勤務の労働&休息のバランスって難しい。そんな中で、個人的にあってよかった!と思っているのがフィンランドを代表する食器ブランド、アラビアのコーヒーカップです。
写真のカップは、どちらもヘルシンキを旅行した際にセカンドハンドショップで買ったもの。左側が、森に実ったベリーが描かれた「タイカ」。ベリーの絵だと気がつけば可愛いけれど、パッと見た時の、ほんのり不気味な雰囲気が心に残って購入しました。旅行中はこの柄を勝手に“百目”と呼んでいたのですが、後で調べて知ったシリーズ名「タイカ」は魔法という意味だそうで、妖怪の印象は大ハズレというわけではないのかも(?)。北欧の森の奥で不思議なことが起こりそうなイメージでしょうか。コーヒーを入れた時の、底の見えない黒い液体との相性も抜群です。
もう一つの「ルスカ」は秋色、紅葉といった意味を持ち、アラビアのヴィンテージの中でも人気のシリーズ。ブラウンのグラデーションが見ていて飽きません。基本的には大量生産の日用品なのだけど、そうとは思えない一点一点の個性と温もりがあります。
在宅勤務だと黙々とパソコンに向かって作業、何か飲む時もスマホを見ながらが多いのですが、このカップでコーヒーを飲む時は、せっかくだからちゃんと豆を挽こうとデスクから立ち上がり、割ったら大変とパソコン操作を中断し、結果として、半強制的にリフレッシュタイムができるという流れになっています。もともと、おうち時間を大切にするフィンランドのデザインに、そうさせる魅力があるのかも!とは最近になって気がつきました。(編集S)