BAILAエディターズのリレー式コラム、第227回は、2~3年ごとに更新しているマイ定番の黒ショートブーツについてです。
とにかく、あると安心。黒ショートブーツ
20代後半から、フラットソールの黒ショートブーツは足元の定番。
最初はカジュアルにドシッとした存在感を加えるものとして。最近はベーシックを辛口に仕上げたり、デニムを格上げしたり、揺れるスカートを引き締めたりと、その役割は気づけば年々増しており。冬でも春でも、真夏以外はついつい週2~3で履いてしまう鉄板シューズのため、トータルで年に100日以上は黒のショートブーツを履いている計算。
控えめに言っても黒のショートブーツは私の第二の足なわけで。
歴代の黒ショートブーツは、すべてサイドゴアタイプ
奥から、2014年ころ購入したドクターマーチン、2018年ころ購入したパラブーツ、昨年末に購入したロエベ
現役の黒ショートブーツは3足。
同じ、黒でサイドゴアのショートブーツでも、雰囲気が大きく異なる(自分比)3足。その日の天候や予定、着たい服に合わせて使い分けています。
この10年を振り返ると、ドクターマーチンを買ったことがすべての始まりだったな~と思います。
英国製の8ホールを大切に履いていた2010年代前半。
毎朝シューレースをギュッと締めることにちょっと疲れて、当時の仕事仲間で大流行りしていたチェルシーブーツ(写真一番奥)に乗り換えたらこれが、スポッと履けて脱げてラクで、レースアップよりも服を選ばず、すっかりやみつきに。
履かない季節、月、いいえ週がないくらい、私にとって欠かせない靴になりました。
その後、担当する媒体が変わり、2018年。愛用のマーチンに代わる、よりベーシックで上品なものを求めてパラブーツの「ヴィレット」を(写真中央)。シルエットがぐっと細身になり、大人の階段をのぼった感じがありました。
そして最新がこちら。
ロエベでチェルシーブーツを買う!
少し前から新しいブーツを思い描いていたのですが、絶対にこういうものがほしい!と具体的なイメージは固まらず、悩むこと数か月。幸か不幸か、今季はブーツの当たり年。あらゆるタイプが登場していて選び放題だったように思います。
少しエレガントなヒールブーツにするか、身近なフラットにするか。
お手頃価格でトレンド要素の強いものを買うか、定番的に長く使えるものを買うか。
そう、実はブーツ探しのスタート地点では、「黒のショートブーツをもう1足買う」とは思っていませんでした!
パラブーツは長く履けそうというところが購入の決め手だったし、何よりも3年たっても変わらずお気に入りでまだまだ愛用中。
でもどこか「もっと新しさを楽しみたい」という気持ちがぬぐえずもあって、合わせる服がその役目を担っていたかも。
見かたを変えてみると、足りないのはやっぱり「ベーシックな服をリフレッシュする足元」。
だからこそベージュのブーツや、これまでに履いたことのないタイプのブーツにも惹かれたのですが、同時にほしいのは「朝、迷わず手にとれて確実に活躍する一足」。
結果、身近で定番的な黒ショートブーツを更新することを決意!
選んだのは、丸みのあるトゥキャップや、凹凸の印象が強いソールをゴムで切り替えたタイプ。
とても今季らしいデザインですが、黒のサイドゴアだからこそ自分なりの定番感があり、身近さも。
よく使う物ほど、良いブランドで買うと長く大切に履ける、という自分のパターンが背中を押してくれました。
初代黒サイドゴアと比べるとかなりスリムでかわいらしさのあるルックスになりました。
筒がキュッと細く、少し長めになっているので、その点マーチンのようにスポッと履くことはできずプルストラップをギュッと引いて足を押し込んでいますが、このシルエットも今らしさの大きなポイント。
履きたいな~という気分に素直に乗れて、履けばいつも新鮮な気持ちにさせてくれる一足。
完全に満足しています!!
黒ショートブーツ、この次は?
英国のロックスピリットを宿すドクターマーチンから、質実剛健なフレンチブランドのパラブーツへ。
さらに3足目にはイギリス生まれのJ・W・アンダーソンが手掛けるスペインのブランド・・・と、さながらチェルシーブーツの解釈をめぐるヨーロッパ周遊のよう。
次の更新は、ペース的には2024年ころと予想しますが、その時はどんな価値観を持っているのか、そんな想像を巡らせるのも楽しくて。
似た”代替品”を探すのではなく、これまでと違う”新鮮な”黒ショートブーツを探す旅は、これからも続けていきたいと思います!(編集ミツコ)