相手の心に思い切り飛び込んでいくワンコ系男子は、素直さと感謝の気持ちを忘れず、多くの人を魅了する。その愛嬌で周りも幸せにする彼が、こんなにも愛される理由とは―。King & Prince 髙橋海人さんのインタビューをご紹介します。
King & Prince・髙橋海人
髙橋海人
たかはし かいと●1999年4月3日生まれ、神奈川県出身、A型。メンバー最年少で人なつっこく、甘えん坊の弟キャラ。幼稚園の頃から習っていたダンスはキレがありつつも、しなやかで美しい動きが持ち味に。現在「坂上どうぶつ王国」(フジテレビ系 金曜19時~)にレギュラー出演中。
相手の気持ちを察知し、上手に甘える。愛される天才!
King & Princeの最年少は、その“末っ子感”が魅力で、ファンの間では“国民的弟”と呼ばれることも。そんな髙橋さんには幼少期から培った巧みな“愛され力”があり、全方位にその力を発揮している。
「僕は人との距離感をものすごく大切にしています。初対面の人でも、どこかに自分との共通点がないかを探す作業をしながら、徐々に距離を縮めていく感じかなぁ。小さい頃から人見知りはしないほうだったし、長年ダンスを習っていたおかげか、観察力も自然と身につきました。どんな人にも興味を持たないと始まらないし、すぐ観察態勢に入るようにしているんです(笑)。そこでの発見や築いた関係性から学んだことが、自分を成長させてくれたと思います。」
「相手が人見知りのときは、タイミングを見計らって“趣味の話”につながるように意識しています。自分と同じものが好きだったときはチャンス到来! 情報交換をしていくと、仲を深めやすくなるから。僕にはダンス、音楽、映画、絵などの大好きなものがたくさんあるし、一人で極める楽しさはもちろん知っているんだけど、誰かと共有できると喜びも倍増! より夢中になれるんです」
天真爛漫な笑顔が印象的な一方で、悲しみに浸ったり心が傷ついたりして、涙する日があることも隠さない。そういう“人間らしさ”も髙橋さんが愛される理由のひとつだろう。
「昔から自分に噓がつけないんです。人から求められることと、自分のやりたいことにギャップがあったりすると、落ち込むことも……。それでも、完璧であることより、素の自分で戦って、愛してもらいたいという頑固な部分があって、自分でちょっとややこしくしてるんだけどね(笑)」
「落ち込んだときは両親に相談することが多いです。誰よりも味方でいてくれるし、いちばんの理解者。しつけにも厳しかったし、特にダンスとまじめに向き合わないとものすごく怒られました。反抗した時期もあったけど、親がレールを敷いてくれたから今の事務所に入ることもできたんですよね。時間ができたら、すぐ実家に帰っています。母の作ったごはんを食べて父と一緒に自分が出ているバラエティ番組を見たり、一日オフのときは庭でバーベキューをしたり。一家団欒を楽しむひとときが、僕にとっては何よりも癒しの時間です。家族にはいまだに甘えまくりかな(笑)。愛情いっぱいに育ててくれた両親には感謝しかないです。最近は、考え方が大人になったと内面的な成長を認めてもらえるようになったことがすごく嬉しいですね」
ライブ映像が日々の癒し。メンバーとの交流で絆を深めて成長したい
明るく朗らかな髙橋さんに最近鼓動が高鳴ったエピソードを伺うと、自然な笑みがこぼれた。
「僕たちのライブDVD『King & Prince CONCERT TOUR 2020 〜L&〜』が2月24日に発売され、そのライブ映像を自宅で観賞しました。オープニングから鼓動がドキドキと高鳴りまくり! ひとつの作品がかたちになるまで時間はかかるけど、仕上がったときのワクワク度を知っているので、それに向かって努力をするのは苦にならない。自分が出ている作品は、色々な部分をチェックしながらの作業にはなるけど、初めて見るような感覚で楽しむことができました」
「普段から自分たちのライブ映像はよく見ていて、疲れているときはものすごく癒されます。自宅に家族や友達が来たら一緒に見たりすることもあるし、ファーストコンサートの映像は100回以上観賞したかな(笑)。仕事で追い込まれているときは、みんなの声援を聞くだけでエネルギーがわくし、幸せな気持ちになって、疲れが吹っ飛ぶんだよね。」
「最近の悩みは、意外と会話が続かないこと。大勢でいるときは平気なのに、二人っきりだと“どうしよう?”って急にテンパってしまって。この間も岸くんと二人だけのときに、ちょっとだけ変な時間が何分間かありました(笑)。“楽しい会話ができてないかも?”って、なんか緊張しちゃうんだよね。メンバーだから変に気をつかうとかはないんだけど、最年長と最年少のやりとり、岸くんはどう感じたのか、今度本人に直接聞いてみようと思います!(笑)」
「僕はあえて先の目標を立てない主義。未来は誰にもわからないし、目の前の仕事一つひとつに誠意を尽くすことで道が開けると思っているから。まずは、日曜劇場『ドラゴン桜』ですね。出演できることに感謝して、全力投球して頑張ります」
「必死に努力して手にした自信は揺るぎない魅力につながる!」
「未来図を描いたとしても、思いどおりにいかないのが人生。目の前のことに誠心誠意挑むほうが大事だと思う」
日曜劇場「ドラゴン桜」
TBS系 4月25日(日)21時スタート(初回25分拡大)
出演/阿部寛、長澤まさみ、髙橋海人(King & Prince)ほか
前作から16年。低偏差値で落ちこぼれの生徒たちをたった半年で東大に合格させた伝説の弁護士・桜木建二(阿部寛)が、令和の時代に新世代の生徒を再び導くことができるのか。モヤモヤする毎日を生きる大人にもスカッと爽快なストーリーに。
取材・原文/山中ゆうき 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年5月号掲載