プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にニューヨークで暮らし始めた久慈暁子さんが綴る新生活日記。
第4回は、選手・観客・会場が一つになって盛り上がるNBAの試合の様子をレポート! ハーフタイムの盛り上がりは本場ならでは。そして、雄太さんのチームメイトの奥様から誘われたクリスマスパーティでは…! 今回も久慈さん目線でアメリカ生活の様子をたっぷりお届けします。
アメリカで人気のスポーツといえばバスケットボール
あけましておめでとうございます。
皆さんはお正月、スポーツ観戦しましたか? お正月のスポーツといえば、箱根駅伝、高校サッカー、高校ラグビー、格闘技などでしょうか。
アメリカではアメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー、野球が4大スポーツといわれています。その中でも特に競技人口が多いのがバスケットボール。世界では約4億5000万人もいるそうです。
夫がプレーするNBAは北米大陸を拠点とするプロバスケットボールリーグで、現在シーズン真っ只中。夫はNYのブルックリン ネッツに所属しています。
観戦はとにかく楽しい! 会場が一体となって盛り上がります
コートの真ん中に大きなスクリーンが吊るされていて、ハーフタイムやタイムアウト中にダンサーが登場し、スクリーンに大写し。アーティストのライブのように、カラフルな光のシャワーの中、観客も一緒にダンスを楽しみます。
そして、興奮冷めやらぬまま、選手の躍動に声援の渦が途切れることなく続きます。
NYということもあり、バークレイズセンターには俳優やラッパーなどの著名人が試合観戦に来ることも。スクリーンにその姿が写し出されると会場にどよめきが起こります。
私がNBAを初めて観戦したのはカナダのトロント。
ロサンゼルス、フィラデルフィアでも観戦しましたが、それぞれの会場での応援の仕方、雰囲気、そして演出までもが個性的。バスケットボールに詳しくなくても十分に楽しめます。
アメリカ旅行を計画の方はNBA観戦も加えてみてください。
クリスマスパーティに誘われてドキドキ…!
先日、夫のチームの奥様たちのクリスマスパーティへの招待状をいただきました。正直「どうしよう」というのが本音。
彼女たちの会話についていけるはずもなく、孤立するのでは……と尻込みしていたのです。が、こんな機会はなかなかないと思い直し、勇気を振り絞って参加することにしました。
会場はバークレイズセンターのスイートルーム。開始予定10分前に到着すると奥様たちは数人のみでエッ!これだけ?と焦りました。その後、徐々に集まり30人ほどに。
積極的に話しかけてみた結果…!
あたりを見回すとアジア人は私だけで、一瞬アウェイ感が漂いましたが、開き直り笑顔と拙い英語で積極的に話しかけてみました。
ある奥様から「あなた、英語うまいわよ。私は英語だけしか話せないのに、あなたは日本語と英語を話せるなんて、バイリンガルね」と褒められました。日本人はよく、完璧な文法で完璧に話せないと「英会話はできない」と思ってしまいますが、実はそんなこともなく、多少間違っていても理解してくれます。
結局その後会話が楽しくなり、試合開始時間までのパーティ参加の予定が、試合終わりまで奥様たちと会話しながら観戦しました。
英会話を勉強してアメリカ生活の準備はしてきたつもりでしたが、いざ、話そうとすると口をついて出てくる言葉は単語と短文ばかり。自信を失いかけていたそんな私がワンステップ言葉の壁を乗り越えた気がした体験でした。
Go for it 私!
1994年7月13日生まれ。岩手県出身。
ノンノモデル、フジテレビアナウンサーとして活躍後、フリーアナウンサーに。2022年プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんと結婚。現在は夫が所属するチームの本拠地ニューヨークで生活。趣味は映画・DVD鑑賞。特技は水泳。
写真提供/久慈暁子
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