【Theory 読む試着室】話題のセオリー「Admiral Crepe Pleated Pant」をライターが試着レビュー！オンオフ使える、“リラックスパンツ”の正解を見つけました

ライターが「今使える！」と思った、優秀アイテムを紹介する連載「読む試着室」。読者が本物を手に取ったのと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します！　

３月です！　徐々にですが春の兆しを感じはじめ、春服を探し始めた人も多いのでは？ そんな人に春パンツの１本目としておすすめしたいのが、この３月から販売されるセオリーの「Admiral Crepe Pleated Pant（アドミラル クレープ プリーツ パンツ）」（￥37400）です。

「さりげないトレンド感のあるベーシック」をコンセプトに、ニューヨークで誕生した、セオリー。中でもパンツシリーズは大人気で、今回紹介する「Admiral Crepe」の生地を使ったシリーズは、扱いやすさと長いシーズン着られることから、ブランドの看板アイテムです。

そんなシリーズから新たに登場したこちらのパンツ。春パンツというと「暖かい時期の薄手の生地はシワになりやすいのが心配」「明るいカラーは下着の透け感も気になる」という不安もあがってきそうですが、実際のところは？　では早速見てみましょう。

今回レビューするのは、Admiral Crepe Pleated Pantの「ライス」というカラーの、サイズ０。近年トレンドのリラックスシルエットのパンツに注目しました。

素材の表示を見ると、生地はトリアセテート70％、ポリエステル30％。「トリアセテート」はあまり聞きなれない言葉ですが、植物由来の自然に優しい素材のこと。しなやかでシルクを思わせる光沢感があり、ドレープがキレイに出る、速乾性、汚れが落ちやすいという特性を持っているそうです。薄手の生地というとレーヨンなどもよく使われる素材ですが、比べるとこのパンツの生地はふっくら肉厚な風合いがあり、より上品な着こなしが叶います。

気になる触り心地ですが、とにかく気持ちいい！　伸縮性はそこまでないですが、ゆったりとしたシルエットなので着ていて疲れるような印象はありませんでした。握ってもシワが残りにくかったので、長時間の着用にも向いていそうです。

ただ繊細な生地であり、洗濯は手洗い不可で、石油系溶剤による弱いドライクリーニングが可能となっています。

今回手に取ったのは、まさにお米（ライス）のようなカラー。ホワイトに少し黄みが加わった色みは、日本人の肌にも馴染みがよく、肌をキレイに見せてくれそうです。

まだ冬っぽさも少し引きずる今の時季、トップスは今までの冬服だとしても、明るいライスカラーと軽やかな質感のこのパンツを合わせれば、春を取り入れたコーデが完成！　まさに春の始まりに持っていると使えるパンツです。

パンツにはボタンなどの装飾品や金具はなし。ウエスト部分にひもが通っていますが、パンツと同素材なので悪目立ちせず、カジュアルすぎる印象になりません。

Admiral Crepe Pleated Pantは、カジュアルなオフコーデはもちろん、キレイめなコーデにも取り入れやすい素材感が魅力。さらに今季のこの素材のパンツは、今トレンドのワイドなシルエットが魅力です。

まずは一番目を引く、ウエストから入ったプリーツ（タック）に注目。深めに織り込まれたワンタックは、内側に奥行きを作ります。それが柔らかな生地と合わさることにより、この美シルエットが生まれるというわけです。

タックがウエストから始まらず生地がフラットな部分を持たせていることもあり、はいてみるとシワの寄りは気にならないデザインでした。同素材のひもも、スタッフさんに教えてもらったアレンジをしてみましたが、こなれて見えて素敵！

ポケットはヒップ部分に左右１つずつと、両サイドに１つずつ。ライトな生地だとポケットの布地が表に響くものもありますが、この通りこのパンツは心配なさそうです。

Admiral Crepe Pleated Pantを裏返してみました。今回チョイスしたカラー「ライス」は、正直なところ下着が透けそうな色合い。また、柔らかい生地は静電気で肌に張り付いたりしそうなのも気になりますが、裏地があるおかげでその心配はご無用です。

しかも写真のように裾ギリギリまで裏地があり、そのうえよ〜く見ると裏地の端が糸で表地とつながっています。これによって裏地が動いているうちに捲れ上がってしまったりする心配もなくなります。

裏地があるパンツは多いですが、裾までしっかりカバーされているものは意外と少ないもの。「確かにお尻まわりはカバーされてるけど、裏地のない膝下との色の差が気になる……」なんてことにもならなさそうです。

現在取り扱っているAdmiral Crepe Pleated Pantのカラーバリエーションだと、ライスのほか、パールブルー、ノクターンネイビー、ブラックがあります。

ここ最近トレンドのアイシーなグレーっぽいパールブルーも個人的に気になる！　ブラックとネイビーはセレモニー服として、またビジネスシーンでも活躍すること間違いなしですね。ちなみに、裏地があるのは今回紹介するライスのみです。

店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました！　この後コーディネートでも提案時に着ているサイズ０の数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。

ちなみにこのパンツは、00、0、2、4、6、8の6サイズ展開です。

※サイズは編集部調べ。Theoryが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、公式サイトに記載の数値とあわせて見てくださいね！

長めの作りなので、ヒールに合わせれば脚長効果抜群。ルーズなシルエットを楽しむならフラットシューズやスニーカーに合わせるのもバッチリ決まります。

ゴムなので、数値より余裕をもって着ることができると思います。

ゆったりしている上に、プリーツが効いているのでお尻のサイズが気になる人も、数値よりゆとりのあるシルエットで着ることができると思います。または着丈が長いので、ジャストサイズではきたいなら、いつもより1サイズ小さめを選ぶのもありかも。

おへそくらいまでくる深さ。ウエストゴムで調整しやすいので、腰ばきしたりと、位置の調整はできそうです。

裾まで大きくシルエットを変えることなく、ズドンとした幅感です。

アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか？　ニット合わせ＆ジャケット合わせの２組コーデを考えてみました。

シンプルデザインだからこそ、いろんなシーンで使えるこのパンツ。ということで、春先の気温を意識した取り入れ方を考えてみました。

普段からTheoryは基本的にMサイズ（時々Sサイズ）を着ている162cmのライターが、サイズ0を着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。

着用者：身長162㎝

パンツ／Admiral Crepe Pleated Pant（￥37400）
ニット／Wave Boucle Boyfriend Polo Shirt（￥42900）
シューズ／サンプル
すべてTheory

パンツに合わせて、ゆるっとした雰囲気のニット地のポロシャツをオン。ポロネックでトレンド感もあります。ワントーンですが上下異素材を合わせること、そしてパンツのタックによる陰影が効いて、のっぺりとした印象を回避。あえてエッジのあるパンプスを選びましたが、スニーカーを合わせても抜け感が出て素敵に着こなせそうです。

着用者：身長162㎝

パンツ／Admiral Crepe Pleated Pant（￥37400）
ジャケット／Admiral Crepe Relaxed Blazer（￥64900）
Tシャツ／Apex Tee Shirt Tail Tank（￥15400）※５月販売予定
シューズ／私物
私物以外Theory

エアリーな生地でゆったりしたシルエットですが、かっちりアイテムの代名詞・ジャケットとの相性も抜群。ウエストのひもをあえて見せることで、きまりすぎず余裕がある着こなしが叶います。オフィスにも行けそうなコーデですが、もっとカジュアルに寄せるならニット帽＆クロップド丈でお腹がチラ見えするTシャツにスイッチしても可愛く着られそうです。

１つ持っていると何かと使える、白系パンツ。ただ生地感やデザインで安っぽく見えやすかったり、着回しが難しくてなかなか「これだ！」と思えるものに出合うのが難しいアイテムでもありますが、「Admiral Crepe Pleated Pant」ならそんな悩みも解決！　洗練されたデザインと素材、シルエットながらオンオフどちらでも使える万能パンツをぜひチェックしてみてください！