「ライ王のテラス」を観に行ってきました!
はじまったとたん、そこはもう中世カンボジア。
そして、アンコール遺跡のひとつ、バイヨン寺院を作った強大な力を持つ王様として、鈴木さんが登場します。その存在感といったら。
王の美しい体が難病によって崩れていくのと反対に、寺院は少しずつ出来ていき、
そのなかで、王の苦悩、家族や宮殿の人々の愛憎が描かれていきます。
原作は三島由紀夫であるだけに、台詞もひとつひとつ深みがあり、
はっとさせられるような言葉もたくさんありました。
王はやがて、「人間にとってほんとうに価値があるのは肉体なのか、それとも心なのか…」という問題に突き当たることになるのですが、
その葛藤の答えにいきつくラストシーンは本当に圧巻でした。
「すごいものを観た…でも、なんだかうまく言葉にできない」、そんな気持ちになって、会場を後にしました。
宮本亜門さん演出のもとこだわりぬかれた舞台美術や、劇中のカンボジアのダンサーによる舞踊も、観ているとあたかもカンボジアを旅しているような気分になれました!
こちらの舞台、なんと追加公演も決まったとか!
ぜひ、公式サイトでチェックしてみてくださいね☆