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テレビ東京キャスターの大江麻理子さん流【働く30代のニュースゼミナール】

世の中の仕組みやサービス、企業のあり方、働き方が大きく変わろうとしている今、働く30代女性が知っておきたいニュースキーワード、その見方をテレビ東京キャスターの大江麻理子さんが解説!

大江麻理子キャスター

大江麻理子キャスター


おおえ まりこ●テレビ東京報道局ニュースセンターキャスター。2001年入社。アナウンサーとして幅広い番組にて活躍後、’13年にニューヨーク支局に赴任。’14年春から『WBS(ワールドビジネスサテライト)』のメインキャスターを務める

バイラ読者195人にアンケート

普段ニュースの情報を充分に得ることができていると思いますか?

普段ニュースの情報を充分に得ることができていると思いますか?

「得られている」が半数以上の一方で、「得られていない」が4割を超える結果に。忙しい毎日の中で満足にニュースをチェックできていない人も多く、「ニュースを生活に役立てられていない」「自分事にできていない」と感じる声もあった。読者が主にニュースの情報を得ている媒体は、1位テレビ、2位SNSニュース、3位新聞

仕事関係の人と話をしていてニュースを知らずに焦ったことはありますか?

仕事関係の人と話をしていてニュースを知らずに焦ったことはありますか?

6割以上が「ある」と回答。「今さら聞けず恥ずかしかった」「知っているようで知らないことが多い」など、日々の仕事の場面でニュースを知る必要性を感じている声が多い。また約9割の読者が「転職経験あり」「転職の可能性を考えている」と回答しており、経済動向を幅広く知っておきたいがなかなか難しいという声も多数

【大江麻理子さん流ニュースの見方】そもそもニュースに敏感でいるべき理由って?

テレビ東京キャスターの大江麻理子さん流【働く30代のニュースゼミナール】_3

時代の流れは大きな川。先を報ずるのがニュース

 

経済ニュース番組『WBS』の顔として、日々最新ニュースを報道する大江さん。開口一番“すべての人がニュースを知っておくべき”と断言。

 

「時代の流れを大きな川だと考えると、私たちの体は船で、みんなその川の流れに乗っているイメージを私は持っています。だからその流れにうまく乗るために、自分がこの先どこに流れていくのかを知るのはとても重要なこと。“報道”は“道を報ずる”ということですので、今いるところのその先がどうなっているかを報じているニュースを使わない手はないんじゃないかと思っています。そう考えると、関係ないニュースというのは実はない。必ず時代の同じ川の流れの中のどこかで起こっていて、自分という船に影響を与えることが少なからずあるのだという感覚でいると、『このニュースがどう私にかかわってくるのか』という観点で世の中の出来事を見られるようになってくると思います」

 

「特に今は、大きく世の中の仕組みやサービス、企業のあり方、働き方が変わる大変革期。明治維新を迎えたときと同じくらい時代が変わろうとしているなかで、どこで棹をさせばよいのかを知るためには、より先の流れを知る必要があります。流れの先はひとつでなく、支流や岩があったりもするので、『どちらに身を振るか?』となったときに何の情報もないと怖いですよね。そこで変化に対応し先に進む人と、なかなか変われず進めない人との差が出てくると思います」

 

ニュースに敏感になる第一歩は、インプットする習慣をつけること。大江さんは朝の時間を活用。

「私は毎朝起きたときに、30分から1時間くらい国内外の新聞やテレビのニュースを見て、そこで得た情報で一日を乗り切っています。私の場合は、夜に番組の放送があるため朝の時間を活用していますが、夜の時間に余裕がある方は、私が平日夜に生放送している『WBS』を見ていただけるとうれしいですね。見続けることでニュースを点ではなく定点観測のような視点で追うことができ、ニュースを見る目が磨かれ、習慣づけていけば蓄積されると思います」

 

「経済ニュースを私が担当していてよかったと思うのは、一般のニュースよりも前向きな話題が取り上げられることが多い点。頑張っている人や工夫を続けている人、未来が変わりそうな技術のニュースを知ることができると、自分自身もポジティブな気分になれるんです。番組を見てくださる方にも前向きになっていただける番組作りを心がけています」

ニュースを取り入れるときに気をつけるべきことは?

多くの情報源にふれ視野を広げることが大切

 

初心者は、ひとつの情報ソースだけでなく、複数の情報源にふれることから始めて。

「最初に入るところは、SNSからでも、自分の好きな分野のニュースからでもいいと思います。ただ裏づけがある情報なのかという不安を感じると思うんです。そんなときは『私が今仕入れたニュース、ほかではどう報じているんだろう?』というふうに思ってもらいたいですね。ひとつのニュースだけを見て『これがすべてだ!』と思っていると、気がついたら自分の見たい情報ばかり見ていてゆがんでしまっていた、ということもあるので、ほかの媒体をチェックしていくだけでもいろんな見方がわかって、『こういう報じ方もあるけれど、こういう切り口もあるのね』と知ることができ、視野が広がります」

 

「私自身、学生時代に中国に短期留学したときに、『ひとつの事象でもこんなに国によって取り上げ方や重要度が違うのだな』とニュースに興味を持ったことが報道を志すきっかけでした。『ニュースはどう作られて、媒体によって報じ方はどう違うのだろう?』という感覚は、報道に携わる方以外でも持っておいて損はありません」

 

応用編として、大江さんは一次情報へのアクセスを大切にしている。

「『今日こんな資料が発表されました』というニュースを見たときに、今はスマホでピピピと検索すればその資料自体が出てきて、一次情報にすごくリーチしやすくなっているんです。現代は情報をつかみに行こうと思えばすぐにつかめる恵まれた時代ですので、『本当にそうなのかな?』と思って一次情報をつかみに行くことを心がけるのは重要だと思っています」

撮影/フルフォード海 取材・文/佐久間知子 構成/松井友里〈BAILA〉 ※BAILA2020年3月号掲載

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