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大江麻理子さんがレクチャー! 30代が知っておくべき「BCP」【働く30代のニュースゼミナール vol.3】

テレビ東京『WBS(ワールドビジネスサテライト)』の大江麻理子キャスターがセレクトした“働く30代女性が今知っておくべきニュースキーワード”を自身の視点から解説する連載。第3回は、バイラ読者の約3割にしか認知されていない「BCP」をフィーチャー。

今月のKeyword【BCP(事業継続改革)】

びーしーぴー▶事業継続計画(BusinessContinuityPlan)の頭文字を取った言葉。大地震などの自然災害や感染症のまん延、テロなど不測の事態が発生しても、企業が損害を最小限にとどめて重要な事業を継続するため、また中断したとしても可能な限り短期間で復旧させるための方針や体制、手順などをまとめた計画のこと。

大江麻理子キャスター

バイラ読者139人にアンケート

BCPというワードを知っていますか?


はい 32%

いいえ 68%

ワードを知っていた人は約3分の1。勤務先のコロナ対応に関しては多くの意見が寄せられ、「対応が速かった」「トップが社員の健康を優先する姿勢をすぐに表明してくれた」などと会社への愛着が強まった人と、「対応が遅く社員を大切にしていないのがわかった」などと愛着が薄れてしまった人とに二分された


あなたの勤務先では、新型コロナウイルス感染拡大以前からBCPを作成していましたか?

はい 22%

いいえ 25%

わからない 53%

「わからない」が半数以上。地震・火事などの災害に限って「その場合どう事業継続するか知らされているか」という質問に対しても67%が「知らされていない」と回答。コロナ禍を受けて、63%の読者から勤務先の事業継続に「少し不安」との声が

「日ごろから関心を持ち自分事としてかかわる姿勢を」

大江麻理子キャスター

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業が事業を継続するために実行しているのがBCP。アンケートでこの言葉を知っている読者は約3割でしたが、それぞれの勤務先の対応に多くの声が寄せられました。

「これまで働いているなかでBCPを気にかけなかった人も多いと思いますが、コロナを機にしっかり関心を持ち、会社の対応にいろいろなことを感じたようですね」

今回BCPが機能した企業とは?


「まずスピードが求められました。常日ごろからBCPを策定しシミュレーションしている会社とそうではない会社とでは、やはり初動に大きく差が出たと思いますね。また、日本では地震などの自然災害対応としてBCPを考えている企業が多かったなか、ウイルスのまん延という想定外の事態が起こり、外出自粛要請や休業要請に対応するなど、これまでとは違う観点での具体性が必要になりました。今回BCPが機能した企業は、想定していた計画を短期間で柔軟に変更し、その内容を社員ときちんと共有できていたのだと思います」


BCPの策定は経営者や担当部署の仕事と思いがちだが、現場の私たちもかかわっていくことが大切。


「現場で計画が機能するか、抜けている部分がないかに気づけるのはやはり現場の人たちだと思いますので、『やってみたら実際はこうでしたよ』とフィードバックすることで計画を軌道修正していくことが必要です。そうやって状況に応じてBCPを更新できるか、また現場の声を吸い上げられる風通しのよさがあるかが企業の存続に影響してくると思います。急速に導入が進んだテレワークでは、対面よりコミュニケーションが難しいかもしれません。でもそれが新たな時代の働き方。今まで相手に察してもらっていた部分を丁寧に言語化して伝えることを心がけて、前向きにかかわっていきたいですね」

「ウィズコロナの時代のなかで意志を持って光明を見つける」

『WBS』では、番組制作陣は2月からテレワークを進め、4月1日から複数班体制に。キャスター陣も4月中旬から2班に分かれBCPを実施。


「会社としても『WBS』の番組としても、対応が速かったと感じました。働いていて安心感があり、自分がやるべき業務に集中できました。日々改善点が見つかるたび話し合いを重ねて解決しています」

ウィズコロナといわれる時代のなかで生きていくための心がまえとは?


「これまでと同様にこれからもいつ何が起こってもおかしくない。柔軟性が問われ、継続性を常にシミュレーションしていくことが会社にも個人にも求められる時代だと思います。それを深刻に受け止めすぎると気分がふさいでしまいますが、『新たな社会に自分をどう対応させていくか』ということだと思って、一歩一歩、少しでも前に進んでいくしかないですよね。状況はみんな同じですから」

大江さんが行動の指針にしているのが、仏哲学者アランの“悲観はムード、楽観は意志”という言葉。


「私の好きな言葉で、意志を持って楽観的になる、前向きな解決策を考えていくことを日ごろから意識しています。受け止め方は自分にしか変えられないと思うんです。『不安だな』と思えば不安のループがどこまでも続きますが、不安などの感情にとらわれずに何ができるか、『これならうまくいくのでは』と、どこにでも光明を見つける積み重ねを大切にしています。リモートではできないと思っていたものでもやってみたら意外とできることが多く、世の中って本当に柔軟性があるのだなと感じています」

撮影/フルフォード海 取材・原文/佐久間知子 構成/松井友里〈BAILA〉 ※BAILA2020年8月号掲載

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大江麻理子さんがレクチャー! 30代が知っておくべき「BCP」【働く30代のニュースゼミナール vol.3】_3
大江麻理子さんがレクチャー! 30代が知っておくべき「BCP」【働く30代のニュースゼミナール vol.3】_4

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