2022年1月12日発売のBAILA2月号の黒スナップにもご登場いただいている楫 真梨子さん。きれいめ派大注目の新ブランド『L'Or』のデザイン・ディレクションを手掛け、そのおしゃれっぷりが話題です。今回は楫さんの黒コーデの法則をさらに深堀りして、本誌に先駆けてウエブ限定公開!
立教大学を卒業後、女性ファッション誌のライター・エディターとして活動。2021年春より、アパレルブランド『L'Or』を始動させ、全体のデザイン・ディレクションを行う。ベーシックカラーを基調とし、流れるようなラインが特徴のブランド。曲線的な女性の体を美しく見せるシルエットにこだわってデザインを手掛けている。最近の趣味は匿名で愛犬の日々の記録を投稿すること。
法則1:黒以外のアイテムの色みは服・小物・メイクまですべてそろえる
「基本的に黒・茶・白などのベーシックなカラーしか着ません。黒はコーデを引き締めてくれるのでほぼ毎日使っているかもしれないです」と楫さん。
コーディネートをまとめるには、黒以外のアイテムの色みはすべてそろえるのがポイントだそう。トップスやコートだけでなくバッグやメイクまで色みをそろえることで、全身が一つのオーラをまとったような仕上がり。
「このコーデは、ピンクがかったガウン、ボルドーに近いブラウンのバッグ、赤みのあるブラウンのニットと、赤に近い色みで統一しています」
メイクももちろん赤みでそろえ、ピンクブラウンのアイシャドウとブラウンがかった赤リップで統一。
「シンプルなコーデには肌のツヤとアクセサリーの光で華やかさを足しています」とのこと。
肌のツヤはクッションファンデとハイライト効果のあるチークを使用。アクセサリーはリングを重ねづけして、手元に光をちりばめている。
(写真左)
イヤカフ・リング(右手薬指)/Vollmond für Mariko Kaji リング(右手人差し指・左手中指)/cycro リング(左手人差し指上段)/artida oud リング(左手人差し指下段)/HELICAL CHORD
(写真右)
ニット・スカート・カーディガン・ベルト/L’Or バッグ/Salvatore Ferragamo ブーツ/ZARA
法則2:お仕事服は黒できちんと感をだしつつ、シルエットで洒落感をプラス
お仕事で人に会う日はきちんと感が出る黒のブラウスが一枚あると便利。
「お仕事の場面では品よく見えることが大切。落ち着いたベーシックな色を着ることはもちろん、肌や体のラインを出しすぎないように意識しています」
「裾にかけてゆるくなるプリーツが、Aラインに近いシルエットになるように作りました。流れるような美しい形がこだわりです」と楫さん。黒ブラウスはさらりと着ることができて、体をきれいにみせてくれる万能な一枚なので普段の出社服として重宝しそう。
ブラウスの袖はプリーツの幅のちがいで、動くたびに表情が変化。仕事中も気分が上がりそう!
ブラウス・パンツ/L’Or バングル・イヤリング・リング(右手薬指)/Vollmond für Mariko Kaji リング(左手人差し指)/artida oud リング(左手中指)/cycro
法則3:ボリュームのある冬アウターはタイトな黒ボトムで引き締める
コーディネートを引き締めて、スタイルよく見せてくれるのが黒。
「ボリュームのある淡い色を着るときは、細身の黒アイテムで引き締めています」
布をたっぷり使ったアシンメトリーのケープコートも、ボトムのタイトなラインで華奢見え。
胸元をあけるときは印象的なネックレスを選び、メイクはキャメル系のトーンに統一。
「シンプルな服を着ることが多いので、アクセサリーは華奢なものを多めにつけています」
ネックレス・リング(右手薬指)/Vollmond für Mariko Kaji リング(左手人差し指・中指)/cycro
コート・ワンピース・ブーツ/L’Or バッグ/Polène
冬の黒を使いこなすには、配色・シルエット選び・全身のボリュームバランスがポイント!
楫さんの黒の3つの法則は、今日からコーディネートに参考にできることばかり。BAILA2月号本誌では、楫さんをはじめ、おしゃれプロの方々の黒の着こなしのポイントをスナップでご紹介します。ぜひBAILA2月号(2022年1/12発売)をチェックしてください!
撮影/イマキイレカオリ 取材・文/平田真優香