「ミラ オーウェン」の元デザイナー・坂上典子さんが立ち上げた新ブランド「ミースロエ」。坂上さんが「女性の絶対的味方」と語るワンピースは、絶妙な立体感と分量感が綿密に計算されている。
《KEYWORD》“何も考えなくていい”ワンピース
(左)どんな場面にもなじむストライプ。ワンピース¥26950・(中)細かなギャザーで一枚で絵になる立体的シルエットを構築。ワンピース(5月上旬発売)¥23100・(右)端正なシャツワンピにも腕を細く見せる袖の形など心配りが満載。ワンピース(4月上旬発売)¥24750/ミースロエ
オンもオフも着られる“余白”をつくりたかった
「ワンピースって絶対的な女性の味方だと思っているんです。だから全型『何も考えたくないなってときに着てほしいワンピース』という裏テーマで作りました。このマインドは展示会でも『わかるわかる』って皆さんに共感していただけて(笑)、おかげでワンピース自体もとても好評でした。
すごくデザインされているわけではなく、でもシンプルすぎず、これ一枚着ればこなれて見えるし気分も上がる。そして服だけが独り歩きしてしまうのではなく、いろんな着方を想像できる“余白”がある。そんなワンピースになるようにこだわったのは立体感と分量感です。女性らしい体のフォルムをちゃんと出してくれるようなシルエットやギャザーやタックの入れ方を、実は綿密に計算しています。『次の休日にはこのワンピースにスニーカーを履いて買い物に行こう』なんて、着る人にワクワクするような想像をしながら楽しんでもらえたら、と思っています」
撮影/魚地武大〈TENT〉 ※BAILA2022年3月号掲載